タイの航空市場;構造と現状(2)

2020.10.29

 

タイの航空市場;構造と現状(2)

 

タイの航空旅客市場の構造と現在の状況について、2回に分けての概観です。

前回は概観とバンコク2空港(スワンナブーム;BKK/ドンムアン;DMK)における国際線旅客市場の構造を述べました。

今回はその国内線、プーケット空港の旅客市場構造、そしてタイ航空旅客市場の現況について述べます。

(注) データはタイ当局データによる。

 

Ⅰ.タイ航空市場の構造(続)

 

3-③ BKK/DMKの国内線旅客構造(2019年度);

下表10BKK/DMK空港の国内線旅客(計約3500万人)の路線別内訳を、

下表11はそれらの航空会社別内訳を示したものである。

 

1) プーケット/チェンマイの2路線だけで約1300万人(全体の36%)を占める。

DMKはその他空港と結ぶ旅客も多い(ネットワーク、規模ともに大きい)。

サムイへはBKKからの路線のみ(Bonkok Airways私有空港のため)。

2) 国内線旅客の72%(2550万人)がLCC旅客で、特にThai AirAsiaが約3割を占める。

Thai VietjetLCCながらBKK発着である。

 

 【(表10BKK/DMK国内線旅客の路線別内】  【(図11)同左 航空会社別内訳

 

  ④ プ-ケットの国内線旅客構造(2019年度);

下表12はプーケットの国内線旅客の路線別、航空会社別内訳を示したものである。

大半(全745万人中638万人)がバンコク2空港との往来客である。

航空会社をみると、タイの国内線全7社が就航し、夫々一定の旅客数を運んでいる。

 

 

(12) プーケット発着国内線旅客の内訳(2019)】

 

⑤ プーケットの国際線旅客構造2019年度); 

下図13は国際旅客1067万人の路線(国)別割合、下図14は航空会社(国)別割合である。

また下表15は、左側に路線(国)別旅客数、右側に航空会社(国)別旅客数を表わしたものである。

     中国からの旅客が最多、東南アジア、欧州(特にロシア)、中東からも多い。

     各国の航空会社が旅客を運び込む形が強く、タイ側のシェアは16%にすぎない。

     ロシアが典型であるが、旅行会社が仕立てたチャーター会社など、多くの航空会社が就航している。

 

 

  【(表13) プーケット国際線旅客の路線別内訳】  【(図14)同左 航空会社の国別内訳】

 【(表15)プーケット国際線旅客数の路線(国)別、航空会社(国)別内訳(2019)】

 

4.         タイ航空市場の現状(2020.18月); 

下図16AOT6空港(合計)の国内線の旅客数について、下図17は国際線について

18月の推移を示したものである。

棒グラフは発着旅客数を、折線グラフは前年同月比率を示している。

 

1)国内線は、4月には前年の2%(▲98%減)まで落ち込んだが、その後徐々に回復し、

8月には前年の半分を超えるところまで増えている。

2)他方国際線は、4月に前年の1%(▲99%減)まで落ち込み、その後回復の兆しも見えずに8月に至っている。

 

 【(図16)国内線旅客数、前年比率の推移】 【(図17)国際線旅客数、前年比率の推移

以上

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