【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

8 海外旅行に出かけるプロセス 11 ホテルに泊まる(前編)

 

本当の世界は想像よりもはるかに小さい   

(独 哲学者 ニーチェ)

 

はじめての海外ホテル。ちょっと不安はあるでしょうが、心が弾みます。

 

多少の予備知識があれば楽しさは倍増です。【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド 「7 ホテル探し」にもホテルの記事がありますので、そちらも是非ご覧ください。

 

チェックインカウンター

 

フロントともよばれます。ホテルに到着したら、まずチェックインカウンターに向かいます。

 

スタッフが出てきて目が合ったら、(Morning)と軽く挨拶をして、(Check In Please)と言います。

 

そのときにおそらく、(Passport Please)とか言われますから、しまってあるパスポートと予約のバウチャー(インターネット旅行会社から送られてきたメールについているホテル宿泊の証票)を見せます。

  

スタッフはこれらを確認して、(Can I have a Credit Card ?)とか、(Can I have XXX dollars for Deposit?)などと言うと思われますので、クレジットカードか現金を渡します。

 

クレジットカード自体は返してくれます。また、円しかなければ現金は少し多めの円でも構わないと思いますのでスタッフに確認してください。これらはホテル側の預かり金(Deposit)で、ホテルの支払いが現地払いの場合はその保証金、既に支払い済みの場合でも部屋に装備しているリネン類などの紛失補償のために預かります。この預かり金はホテルのチェックアウト時に清算されます。

 

手続きが終わったら、部屋の鍵を渡してくれます。

 

その時に、朝食付きの宿泊であれば、朝食のバウチャー(バウチャーを使わないホテルもある)をくれますので、(Where is the Morning Buffet?)と一応、朝食をとる場所を確認しておきましょう。

 

(Thank you)というと、ボーイが現れ、荷物をもって部屋まで案内してくれます。ホテル内は似たような景色が多いですから、チェックインカウンターから部屋に行く通路は覚えておきましょう。

  

多くのホテルはカードキーですが、由緒あるホテルでは今でも(金属)「鍵」を使っているところも多いです。

 

その場合、(Key Drop)といってホテルから外出する際には部屋の鍵をチェックインカウンターに預けます。ホテルに戻ったらチェックインカウンターのスタッフに部屋番号を告げて鍵をもらいます。宿泊客の顔は覚えなさいというのがホテルの教育なのでしょう。

 

チェックインカウンターでは、この他、ホテルから退出する際に清算を行う「チェックアウト」、大金や宝石などを預かってもらう「デポジット」、通貨の「両替」を行っています。宿泊の契約に関わる問い合わせはチェックインカウンターが対応してくれます。

  

コンシェルジェ

 

近くを見渡すと、別の小さなカウンターがあり、スタッフが座っています。表札には(Concierge:コンシェルジェ)と書いてあります。こちらは、おすすめのコンサートや芝居のチケットを手配してくれたり、レストランの紹介や予約、観光地の案内など専らホテル外のことについて宿泊客をサポートしてくれます。

 

ホテルの部屋で過ごす

 

①部屋の電源については、日本のビジネスホテルなどと同じように、ドアを開けて入ったところの壁にルームキーを差し込む器具がついていて、そこにルームキー(カード)を差し込むことで部屋に電源が入ります。退出時もキーを引き出すと、電源が自動的に切れます。ホテルはこれで節電をしています。

 

②最近はめっきり減りましたが、部屋でWIFIが繋がらないトラブルが時折起こります。机の中にあるホテルのマニュアルの中にWIFI接続の記述があるはずです。私はノートブックでWIFIを利用していますが、つながらないときにはルームサービスではなく、フロントに電話してスタッフにヘルプを求めていました。これまでホテルのIT技術者に手伝ってもらったことはありますが、最終的にトラブルとなったことはありません。

 

③部屋のエアコンは温度調節のできるものが大半ですから、コントローラーを探しましょう。喉が乾燥に弱い人は夜寝る際に注意が必要です。

 

エアコンで温度を保ちたい季節には冷房時も暖房時もエアコンを入れたまま寝ることになりますが、部屋はかなり乾燥します。ホテルには申し訳ないんですが私はホテルのバスタオルを(湿らせるというより)濡らして、エアコンのアウトレットの下に干して寝ます。朝になるとタオルは乾いており、これでかなり乾燥を防ぐことができます。