【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

5 お金・クレジットカード 2 お金(後編)                                       2023年1月25日

 

どこに旅しようとも、自分からは逃げられない

(米 作家 ヘミングウェイ)

 

 

知っておいて損はない、海外旅行のお金のマメ知識

 

①外貨ショップの両替率がリーズナブルかどうか確かめる方法:

 

外貨ショップに掲示してある外貨ごとのBUY/SELL表を見て、外貨の種類ごとに「1/2 x (Sell価格-Buy価格) / (BUY・SELLの平均値)」を%で見る。外貨の種類ごとに両替率は異なる。ドル:1%以下、他通貨1~2%であればリーズナブル。

 

②因みに、両替商のレート表の中に、Sell, Buyの他に、TCという欄があります。Travellers Check(旅行者用小切手)の略です。

 

これは出発前に銀行で買って、回数券みたいに旅行先で分割して現地通貨に替えることのできる旅行用の小切手です。本人のサインがあって、初めて有効となりますので紛失や盗難に強く、安全です。

 

ただ、ドル小切手は日本で両替する際に両替レートが良くない日本の銀行を使うことになりますので安くはありません。

 

③日ごろから外貨預金をしておくのが便利そうですが、外貨紙幣を引き出すことのできる銀行は限られます。

 

私の知る範囲では、SMBCプレスティア(上顧客向け預金)口座の外貨預金はドル、ユーロ札を手数料なしで引きだすことのできる数少ない口座の一つです。

 

④ホノルルの空港の両替所の手数料が極めて高いのを見たことがあります。日本人観光客の多い場所は要注意です。そういうところではATMを使うほうが交換率が良くなります。

 

⑤私のやりかたにすぎませんが、海外では名前の通った店、有名ブランドの直営店、ホテル、デパート以外ではカードは使わず、キャッシュ払いにしています。

 

クレジットカードのスキミング被害を予防するためです。クレジットカードでの不正ATM引き出しの被害は1度だけあったことがあります。カード会社の認定により保障してもらいました。

 

⑥日本人があまり訪れない国では、日本円を取引しない両替所が普通にありますので、ドル持参は必須です。

 

⑦所得水準が極めて低い新興国に行く場合、現地でそのまま1ドル札を使えるように20~30ドル程度持っていくと良いです。

 

また、そういった国では、ぼろぼろの現地小額紙幣をおつりでくれたりします。他の店で使おうとすると拒否されることもありますので、きれいなのに換えてくれというのが筋ですが、少額ですので、目くじらを立てずにチップにして、使いきることもできます。

 

⑧長期滞在する旅行の場合には、安全の点から、手元には、大金を置いておいたり、持ち歩いたりしないようにする注意が必要です。

 

マリオットやヒルトンなどの一流チェーンのホテルに泊まるのであれば、チェックインカウンターで安心してデポジットサービスを利用できます。

 

(Can I have deposit service?) ~やり方の例:チェックインカウンターで、封筒の表に封筒に入れる金額(例:one thousand  US$s ⇐ 金額はできれば文字で数字を書きます)をスタッフと確認してボールペンで書いて、封筒をのり付けし、サインします。

 

⑨ホテルの部屋にあるボタン式の金庫はパスポートや貴重品、お金を仕舞うのに便利です。

 

ただし、ボタンに特殊なノリを塗って、指紋の跡により頻繁に押すボタンを識別して暗証番号を解読する犯罪手口があると聞いたことがあります。大金などはチェックインカウンターでデポジットするほうが安全なようです。

 

⑩日本円への戻しは、日本帰着時でも可能ですが、両替をお得に済ませたいなら、帰りの航空便の出発前に済ませる必要があります。

 

出国税を徴収する国かどうか、サテライトでレストランに入ったり、お土産を買うことはないか、機内で現地通貨で買い物することはないかなど考えて決めます。

 

羽田の到着後では、レートの問題もさることながら、買い戻してくれない通貨も結構あります。