【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

1 行き先をどこにするか  3 衛生環境               2023年1月3日

 

孤独という切符を買ってでも、気ままな旅人でいたい

(推理作家 戸川昌子 

 

一般に海外では多くの都市の衛生環境は良くありません。

 

特に今回候補とする東南アジアの都市は熱帯地方にあるため、食べ物が腐敗しやすく、旅行者として食中毒を予防するためには十分な予備知識と注意深さと慎重さが必要です。

 

まず、海外のどんな土地に行っても「生もの」を食べるのは基本的にやめましょう。良い例が生卵です。これまでの世界中の海外旅行経験で生卵を食べるのを見た経験は稀です。ハノイでは朝ごはんのフォー屋さんで生卵を割り入れて食べるのを見たことがありますが、世界中のそれ以外の場所では皆無です。皆、肝炎が怖いのです。

 

生ガキもそうです。

 

知り合いの人が、ホーチミンで強い酒(ブランデー)を飲んでいるから大丈夫だと、現地の取引先の人に勧められて生ガキを食べました。ベトナムは昔、フランスの植民地だったことがありますから、現地の人も生ガキを食べる習慣があるようです。

 

そこで知人は七転八倒する、ひどい下痢に襲われました。出張中でしたが、旅行は台無しです。

 

ベトナムの道路事情を予め知っていれば、何時間もかけて猛暑の中を普通のトラックで漁港からホーチミンまで運搬する大変さが想像できます。店の人に一言、「グリルして」と言うことができれば、安全をキープできました。 

 

私流のものですが、食の安全を確保する一般的な方法を紹介します。

 

最初のころは、まず、ホテルの朝食以外は生野菜を食べないこと。乳製品も同様です。

 

生水はペットボトルの水に限定しますが、それも日本でも知られたブランドだけにすること。

 

街中では氷を口にしないこと。ビールは信用していますが、氷入りはだめです。

 

すしや刺身は一流ホテルの日本料理屋以外では食べないこと(もっとも、高価なので食べたことはありませんが)。

 

などに気を付けていました。何度か東南アジアに足を運ぶうちに、免疫ができてくるのか、徐々に現地の食べ物にも慣れて大丈夫になります。

 

食べ物だけではありません。マラリアやデング熱を避けるための蚊よけ対策や、狂犬病予防で野良犬への注意などもあります。

 

これらに加えて、まずは健康を保てる場所選びが大切です。慣れないうちは、ある程度(☆☆☆以上)のレベルのホテルでの宿泊が安全ですし、そういった対策をした上でなるべく衛生的な都市を選びましょう。

 

食の安全に対する都市ごとの主観的かつ定性的な評価ですが、

 

*良い:ソウル、台北、シンガポール  

 

*まあ良い:北京、上海、高雄、香港、クアラルンプール  

 

*やや注意:ハノイ、ホーチミン、バンコク  

 

*要注意:マニラ、プノンペン、ヤンゴン、ジャカルタ 

 

というイメージを持っています。