【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド  6航空券を手に入れる 4 LCC、燃油サーチャージ・空港使用料金・税金

 

早く馬を走らせるものは、早く馬を疲れさせてもいる

(英 劇作家 シェイクスピア)

 

ネットで得航空会社を探す際に、2点注意することがあります。1点目は旧来からの航空会社とLCCが同じ表の中にでてくること、2点目が航空運賃の他に付加的な料金がかかることです。今回はこれらについて説明します。

 

 

旧来型航空会社とLCC

 

リスト上の航空会社には、明確に価格帯の異なるANAやJALなどの旧来からの航空会社とLCC(格安航空会社)の両方が混在しています。

 

LCCは運賃とサービスをトレードオフ(交換)をして、旧来からの航空会社よりも低運賃を提供する航空会社です。サービスをとるか運賃をとるかは旅行スタイルに応じてあなたが決めることです。

 

一般的なことをいえば、韓国や台湾などの近距離路線で行く旅行であればLCCでも問題なく、東南アジア往きなどの中距離になると好みに応じて選択するのでしょうし、欧州行きなどの遠距離路線には今のところLCCのサービスはありません。

 

LCCについては乗客目線で見て次のような特徴があります。

 

LCCはLow Cost Carrier(低コスト運送者)の略です。アメリカのサウスウエスト社や欧州のライアン社、東南アジアのエアアジア社が有名なLCCです。

 

LCCの特徴は低料金で航空便を利用できることです。そのほとんどがボーイング737やA320 の客室内が1本通路の200席程度の旅客機が使用されています。

 

LCCでは従来型の航空会社と比べて、座席の前後間隔を縮めて客室の座席数を増やしていますので、窮屈です。

 

また機内食や飲み物などの機内食サービスはなく、機内での食事は予約時に有償で頼む単品でのミールサービスに限定されます。

 

また機内ではビデオもひざ掛け毛布もアメニティも提供されませんし、無償での預け荷物の重量制限も厳しく設定されています。

 

乗り継ぎサービスも原則取り扱ってくれません。2地点間輸送を前提としています。

 

目的地にはきちんと運んでくれますから、それでいいじゃないかと受け止める層を中心に人気を博しています。総じていえばLCCはシンプルかつノンフリル(飾りがない)というのが特徴です。

 

燃油サーチャージや空港使用料金、税金

 

ネットで航空便を調べる際の次のポイントは、表上の運賃表示が燃油サーチャージや空港使用料金、税金などを含んでいるか、外れているかを確認することです。

 

これらはそれほど小さな金額ではありません。ちなみに、国内線航空券には内税で消費税がかかりますが、国際線には消費税はかかりません。

 

ネット旅行会社によっては、比較運賃を小さく見せるために燃油サーチャージや空港使用料、税などをリストの料金から外しているところもあります。ネット旅行会社間でどこが安い運賃を提供しているか正確に調べるには、含んだ数字で比較する必要があります。

 

これらの具体的な金額表示は、航空便ごとの詳細ページに入っていくと、見ることができます。

 

燃料サーチャージ

 

燃料サーチャージは、正式には「燃油特別付加運賃」といいます。原油価格が安い間はゼロですが、原油価格が上がってくるとプラスの数字となり、原油価格の上昇で相当な金額になります。

 

燃油代は航空運送コストの3割前後を占めているため、大幅な原油価格上昇を通常の運賃が吸収できないことが徴収理由です。

 

法律に基づいて燃油価格上昇に伴い計算で運賃が上がります。

 

空港使用料金と税

 

空港の使用料並びに入国税や出国税(日本では1,000円の国際観光旅客税)は航空会社の収入ではなく、利用する空港および国の収入です。

 

稀にターミナル内のゲートで徴収されますが、航空会社が運賃に上乗せして旅客から徴収し、国や空港に支払っている場合が多く、航空券を買い求める際に運賃に上乗せされます。値段は場所によりまちまちですが、往復で5,000円~10,000円を目安に考えておく必要があります。

 

また、それ以外にも航空保険特別料金が運賃の多寡に関わらず均等に付加されます。金額は1飛行300円程度です。

 

航空券は安く手に入りますが、航空券を買うだけでは海外に行けません。