【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド
5 お金・クレジットカード 1 お金(前編) 2023年1月24日
金を貸すと、金と友達をなくし、金を借りると、倹約の心をなくす
(英 劇作家 シェイクスピア)
旅に出るのに絶対忘れてはいけないもの。 それは、①パスポート、②航空券、③お金 の3つです。この3つさえあれば、他のものは何とかなります。
今回は、その内の一つ、お金の話です。間違わないように。ここでいう「お金」の話は、増やすとか、貯めるとかいう話ではなく、あくまでも海外旅行中に使うお金の話です。
どこの国も(EUは例外)、その国の通貨を発行し国内で流通させています。日本で言えば「円」です。したがって、海外を旅するには訪問国のお金(通貨)を準備する必要があります。
外国通貨を手に入れる一番シンプルな方法は往きの航空便が目的国の空港に到着して、入国審査、通関ゲートを抜けたところで、容易に見つけることのできる両替ショップで現地通貨を買うというものです。
ここで、財布の中の「円」を必要なだけその国の通貨に替えます。
と、まあ細かいことを考えなければ、話はここで終わりです。が、・・・
「お金を交換する」と「お金を売り買いする」のニュアンスの違い
この2つの言葉の受け止め方の違いは何か? (国語の解説じゃありませんよ・・)
決まったレートで日本円と外貨を取り換えるのであれば、「交換」という言葉がぴったりきます。しかし、日ごとに通貨の相場は動き、外貨を仲介する業者が変わると、同じ額の日本円を出しても、戻ってくる外貨の額は変わります。
日ごとの相場の変動もさることながら、交換する手段によってレートは結構違うのです。通貨の交換はビジネスです。旅行者は経験を増すごとに、1円でも安く外貨を買おうと、計算にシビアになり、通貨を売り買いしているという言葉のほうがピッタリくるようになります。
「外貨両替」という言葉から、ついつい「お金を交換する」(それはそれで、まあ間違いではないのですが・・)というふうに受け止めがちですが、本当の姿は「売買」なのです。
どこで外貨を買う?
①上で触れましたが、どの国際線空港でも、到着して入国管理を済ませた後、到着ロビーに両替ショップがあります。これが基本です。ここでホテルに到着するまで必要な現地通貨を手に入れることができます。
②到着空港のATMを使って、クレジットカードで現地通貨をキャッシングすることもできます。
経験的に言えば、両替商より良いレートで外貨が手に入ることも多く、意外とお勧めです。ATMは空港だけではなく、市内でも利用できます。
ただし、クレジットカードでの外貨入手は最速で返済しないと金利が急速に増えますので要注意です。下の2つのマークはVISAかMASTERカードの裏についているマークです。ATMにそのマークがあれば、それらのカードが使えると考えて問題ないです。
③街中で「Money Exchange」「Currency Exchange」の看板を見つけたら、それは両替商です。
空港で替えるより手数料の安い店が多いです。きれいで安心な店もありますが、怪しい店もあります。
もし、利用するなら、ごまかされされないように。レシートを見て交換率が変じゃないこと、しっかり電卓で計算をして計算が合っていること、手にする外貨の総額が計算通りであることを落ち着いて確認する必要があります。もちろん、足りなければ、すぐにその場で確認をしてもらいます。後からでは100%だめです。
④宿泊先のホテルでも両替をしてくれます。一般に、レートはかなり悪いので、他に方法がない場合の最後の手段とした方がよいでしょう。
⑤日本で出発前に空港ターミナルにある銀行の両替ブースで外貨を買うこともできます。通貨の種類は限られます。絶対に計算間違いはありませんので安心ですが、手数料も海外の到着空港で両替するよりかなり高いので、ここで外貨を買っていく人は少ないようです。
⑥日本国内でも市中の両替商で、普通にドルを買うことができます。ドルに限って言えば、手数料が1%以内で済む、手数料の安い店があります。
裏技に近いのですが、海外滞在中に使う予定の現金をすべて、日本で予めドルに替えておき、海外空港に着いたときにこのドルで現地通貨を買うという方法があります。外国都市の格安両替店には負けますが、2度通貨の売買をしても到着空港で替えるより良いレートになることがあります。
得する理由は、どの通貨もドルと交換する際の手数料は小さいというのが一般的で、現地でドルから現地通貨に替えて得をするというものです。