【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド
2 訪問都市を探す 3 シンガポール 2023年1月9日
旅じゃありませんか、誰だって人間の生涯は
(詩人、小説家 島崎藤村)
3番目はシンガポールです
日本と同じ水準で安全が保たれている街です。
シンガポールは第2次世界大戦後にマレーシアから独立したマレー半島の先端にある島国で、面積は東京23区とほぼ同じ。人口は600万人弱。中華系の人々が国民の75%を占める中国人中心の国です。
東アジアと欧州、南アジアを繋ぐ港湾都市として栄え、現在では世界的な金融センターでもあり、一人当たりGDPの高い豊かな国の一つです。
道路にガムをポイ捨てすると逮捕される国として有名ですが、人口が少なく、国土も狭いため、管理が行き届いています。したがって、安全で衛生的な街になっています。
第2次世界大戦では植民地宗主国の現地における監督者として活躍していたマレー半島の中華系の人々は日本軍と敵対関係にあり、多くの犠牲者を出しましたので、戦争を知る世代は強い反日感情を抱いていました。
初代指導者のリー・クァンユーが親日的な現実政治路線をとり、また世代交代も進みましたので、現在では対日感情も悪くはありません。ただ、そういう歴史があるということは知っておいた方がよいと思います。
日本からやや遠いのが難点です。往復の平均飛行時間で7時間20分かかります。深夜発の便に乗ると早朝着、昼前に出る便を使うと夕方到着となります。
東京や大阪のみならず、日本国内の7空港から1日23本の便が飛んでいます。その内、東京(羽田・成田)発の便は5社で1日17便あります。その内、1社がLCCです。(いずれも2019年夏)
シンガポール空港(チャンギ空港)と市内は地下鉄で直接、繋がっており、街中への移動が便利です。
シンガポールは中国系の国ですが、街ではインドや近隣の国の人々を多く見かけます。シンガポールでは多くの労働を外国人に頼っています。食料を始めとする「もの」だけではなく、労働力も周辺国に頼る国情を映しています。
街の中心部は一見して清潔さが保たれていますが、赤道直下の熱帯の国として日常的な注意を払う必要があります。
ネイティブな言葉は広東語ですが、公用語は英語です。街中の様々な表示がアルファベット表記なので安心感があります。イギリスの英語がそのままシンガポール英語として残っています。「カーパック」「カーパック」と最初は何だろうと思った記憶があります。「カー・パーク(駐車場)」でした。シングリッシュです。
食事は様々な中国料理を中心に各国料理を楽しむことができます。
観光はマリーナベイサンズホテルの他、ユニバーサルスタジオ、セントーサ島など都会型の観光施設がたくさんあります。買い物もオーチャードロード、その他の中心街で楽しめます。一番のおすすめは、動物園でオランウータンと一緒に食事をするプログラムです。
シンガポールの平均所得は日本の1.7倍の水準で、物価も日本よりも高いです。ここでは他の東南アジアの都市のようにホテルやレストランを安く楽しもうというのは無理です。
物価高を受け入れて旅を楽しむことができる、という人はシンガポールを旅先の第一候補とするのはお勧めです。