北米のLCC3社概観(1)

北米のLCC3社概観(1

2018728

 

 

北米のLCC3SouthwestJetBlueWestJetについて概観した。

  データは各社の2017年のAnnual ReportCAPAデータを中心に一部は他のネット情報によった。

 

 

(はじめに)

1971年にテキサス州内航空会社として誕生したSouthwestは、世界最大規模のLCC

あるばかりでなく、旅客輸送量(旅客㌔)でも並み居るFSCを押さえて高位にある。

JetBlueWestJetLCCでは夫々46(総合でも2543位)の規模である。

 

 

  (旅客輸送量;旅客㌔ランキング;2016年;英調査機関による)

 

1.  SouthwestLCC事業モデル

Southwestは、他の強大会社が9.11テロ、燃油高騰、その他のイベントリスクの影響で赤字に陥ったり破綻していく中で、1973年以降45年間も黒字を続けている。

SouthwestLCC事業を世界で初めて確立し、その後陸続と登場したLCCのモデルやガイドラインともなっている。

 

   LCCとしての事業モデルを列挙すると;

  低コスト→超低運賃、定時運航率の高さ等使い勝手のよさを重視
(定時性、手荷物紛失の少なさ、苦情の少なさで常時トップクラス)

  小型の単一機種、短い折り返し時間9.11までは10分)→機材高稼働

  Point to Pointの運航形態(目的地への直行←→ハブ&スポーク

  都市部に近く、便数頻度確保しやすく使用料の割安な第2空港の選択

  チケットレスシステムの導入と自社販売重視 等々

 

 

   Southwest独自性を列挙すると;

  「従業員第一、顧客第二主義」

従業員共同体と家族的なつながりを重視

  カジュアル&フレンドリーな会社イメージ;「Love Airlines」、ユーモアセンス重視

  短距離路線に絞り込んだ路線展開(国際線に進出したのは2015年)

  シェアより利益第一主義

 

2.  JetBlueWetJetの略歴や特性;

 

① JetBlueの略歴や特性
・ 2000年にニューヨークのJFKとフロリダのフォートローダーデール空港間に就航後、米国東部 

路線(含国際線)や、東部空港をハブとする米国横断路線を中心に拡大。

  ゆったり目の座席配置(Even More Space

  機内装備(個人モニター等)の充実、無料スナック・ドリンク提供

  リージョナル機(R190)との2機種体制

 

② WestJetの略歴や特性
・ 1996年にカルガリー空港をハブとしてB737で就航

  2004年米国路線を開始、2005年にはハワイに就航

  2013Q400(ターボプロップ)でリージョナル路線に就航

  2014年大西洋横断路線に進出

 

  2015年中型のB767-300ERを導入

 

3.  3社の機材構成(2017年末)

 

   Southwest; 全706機、オプションあわせて412機を発注

  B737New Generation型ながら、短胴の「-700」が中心

  世界のLCCで一般的な「-800」に切り替えつつある

 

  今後は「MAX」型を導入していく

 

 

     JetBlue; 全243機、リージョナル機のE190A220-300に入替えへ

  エアバスA320が主力機、これを150席仕様としている

  長めの路線に長胴のA321を採用し、機内の居住性を高めている

  今後A320A321neo型機を導入(95機を確定発注)

    ・  横4列のリージョナル機E190も並行して使用(注) 

 (注)至近の情報では、60機のE19020202022の間に同数のA220-300

     に総入れ替えすること,更に2025年以降の機材として、60機がオプション発注さ

れることも明らかになった。(710JetBlue Press Release

        ※エアバス社がボンバルディア社の航空機部門を買収したことに伴い、

        それまでのCS300型機の名称がA220-300と変更されたもの。

 

 

 

   WeatJet; 全168機、中型機&ターボプロップ機を併用

  B737NGである短胴の「-600-700」と「-800」が主力機

  中型のB767→長距離路線用、Q400→リージョナル路線用を併用

  今後の主力機はB737MAX」型(確定発注51機)

 

  中長距離用に今後「787-9」を導入(確定発注10機)

 

4.   3社の路線構造概略2018年6月CAPAデータ)

 

① Southwest; 短距離路線が中心

 

1)国内各地に主要ハブ空港;第2空港も多い

  ハブ空港To10

  シカゴ(Midway

  ボルチモア ワシントン

  ラスベガス

  デンバー

  ダラス(ラブフィ-ルド)

  フェニックス

  ヒューストン(ホビー)

  オーランド

  ロサンゼルス

 

  アトランタ                        路線図

 


 

 

 (2) 飛行が100130の路線が突出して多く、大半が230以内に集中している。

 

② JetBlue; 短距離路線が多いが、中距離路線も

1)主要ハブ空港は米国東部に多く、米国内横断路線やカリブ&中米との路線が多い。

 

   ハブ空港To10

 ・  JFK  ・ボストン          (WestJetJetBlueのハブ空港各Top10

  フォートローダーデール(フロリダ)

  オーランド(フロリダ)

  ルイス・ムニョス・マリン(プエルトリコ)

  ロングビーチ(カリフォルニア)

  ロナルドレーガンワシントンナショナル

  ニューアーク

  パームビーチ(フロリダ)

 

  ロサンゼルス                      路線図         


 

2)飛行が100130230300の路線が多く、距離的に散在している。

 

③ WestJet 路線は短距離~中長距離の多岐にわたる

 

 

1)主要ハブ空港はカナダ内の東西にわたり分布している。

  ハブ空港To4

  カルガリー   ・トロント  ・バンクーバー ・エドモントン

それに次ぐ6空港

  ハリファックス   ・ウィニペグ  ・ケローナ  ・ピエールエリオットトルドー 

  オタワ      ・ビクトリア

 

2)飛行が100130の路線が多いが、中長距離まで路線が幅広い。

    大西洋線では737MAXが使用されている。

 

以上

海外事情

 

6 10 日から 21 日までの 2 週間のオンライン旅行流通に関係する海外主要記 事です。
この号では、「3. OTA エアビーとレートパリティー」に注目したいと思います。 Airbnb がホームシェアに加えてホテルまで販売するとなると、
泊とホテルが 一つのプラットフォーム上で横並びにリストされることになり、タイプの異な る施設同士の価格比較が難しくなって、レートパリティーの維持が困難になる と言っている・・・と理解しました。しかし「(Airbnb では)、ゲストが施設の 真のコストを判断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する」とはイマ イチ良く理解できませんでした。Airbnb が最近導入したホストオンリーのコミ ッションモデルであれば、OTA のモデルと近似するのですから、そんなことに はならない、のではないでしょうか?
 

 

Airbnb が上場して・・・顧客獲得コストが上昇・・・ホテルの直販志向を強 くさせることになるが・・・一方でパリティー破りの悪役である格安販売のホテ ルオンリーの業者が増加するデメリットも存在する」とも言っています。しか し、ホテルにとっては、Airbnb のホテル販売開始によってチャネルがそれだけ 増えるので(OTA の中抜きのチャンスが生じるので)良いことである、と考え るのは間違っているのでしょうか?ホテルオンリーのパリティー破りは、 Airbnb とは関係のない別の次元の話では。「Airbnb のコミッションが、将来値 上げされる可能性もある」と言っていますが、EXPEBKNG との対抗上、こ の大手 OTA2社を上回ることにはならないのではないでしょうか。Airbnb の 多角化戦略は、「焦点が合っておらず・・・会社(Airbnb)は衰退する可能性が ある」とも言っていますが、ホームシェアからホテル販売を開始して、OTAHotelTonight を買収し、OYO に投資し、そしてタビナカの Experiences プロダ クトを開発して EXPEBKNG に競争を挑むのは、まさに Airbnb総合旅行 会社になるという大いなる経営ビジョンであると考えるべきだと思います。 この記事の著者(OTA Insight, Chief Commercial Officer)は、Airbnb に対して かなり否定的であるようです。中小の独立ホテルにとっては、そもそもパリティ ーに縛られたくない筈ですから、Airbnb がパリティー維持を困難にしてくれる というのであれば、これは歓迎すべきことではないのでしょうか。最後に「ホテ ルは、ますます複雑化する流通を制御することができない。ゲストが他では取得 できない並外れたエクスペリエンスを提供することに最善を尽くし続ける必要 がある」については全く同感です。 

 

恒例のメアリー・ミーカーの「インターネット・トレンド 2019」が発表されま した。「12. メアリー・ミーカー、インターネット・トレンド発表」
この 333 枚のスライドでは、日本の企業は Sumitomo MitsuiLINEMIXI の たったの3社が言及されているに過ぎません。中国は独立した章(11China) で 30 ページ以上が割かれています。日本のインターネットテクノロジーの弱さ が見て取れて、とっても悲しいことです。(編集人)