ロンドン旅行ガイド

 

7 市内交通 5 レンタカー、ボート

人のために生きることが人生に幸せをもたらす唯一の方法だ

 (露 小説家 トルストイ)

 

市内交通の5回目はレンタカー、ボートを紹介します。脇役の移動手段ですが、郊外の風景や水面から見える景色など新たなロンドンに出会えます。

 

 

レンタカーでコツウォルズへ

 

ロンドン市内を移動するのにわざわざレンタカーを使うことはないと思います。

 

必要になるのは、コツウォルズ、ストーンヘンジ,ブレナム宮殿など鉄道だと不便なロンドン郊外に出る際に、バスツアーという手もありますが、行動の自由度の高い用自家車で回るというものです。

 

また、それらの観光地を回る際に、オックスフォード+ブレナム宮殿とかストーンヘンジ+バースとかいった近郊の2つの観光地を巡るのに使います。

 

レンタカー会社の支店の多くはヒースロー空港近辺にありますが、市内にもいくつかあります。

 

日本の免許証を基に発行される国際運転免許証で運転が可能です。

 

左側通行ですから運転への慣れは早いと思われますが、ラウンド・アバウトや駐車関連の道路標識、横断歩道ポールなど日本にはないものもありますので、道路交通ルールの事前学習は必要です。

 

道路地図の本は様々なものがあり、本屋などでたくさん売っています。速度表示はマイル表示です。60マイルというスピード制限の表示が80kmくらいに相当し、km感覚としては20を足すといった感覚です。

 

走行中、結構頻繁に自動速度監視カメラに遭遇します。速度制限は厳守です。速度違反は監視カメラで捕捉され、事後に罰金請求されます。

 

コンジェスチョン・チャージ (混雑税)

 

市内中心部に入るにはコンジェスチョン・チャージ(Congestion Charge)という税金(混雑税)を払う必要があります。

 

地図上にエリア表示されています。シンガポールにも似た税金があります。文字通りに都心の道路の混雑を緩和するために徴収されている税です。

 

払う方法はたくさんあるようですが、私は、ロンドンに入る高速道路のサービスエリアに支払端末がありますので、そこで自分が乗っている車のナンバーを登録し、半券をもらいます。進入後事後に払う場合は間を置かず、都心の駐車場に入りパーキングの精算機のとなりにコンジェスチョンチャージの支払端末が置いてありますので、その機械で払います。払うときに車のナンバー(アルファベット)が必要です。

 

コンジェスチョン・エリアに入るところで、道路の上方から監視カメラが1台ずつ写真を撮影していて、払わないと罰金が科されます。

 

自分で運転しない人はハイヤーを雇うこともできます。

 

東南アジアあたりでは安全のために利用を勧めますが、ロンドンでハイヤーを使うのは相当高くつくことを覚悟する必要があります。

 

料金は旅行プランに応じた見積もりによります。現地ではハイヤーとは言わずに(Rent a car with driver)と言います。ドライバー付きのレンタカーということです。

 

 

テムズ川連絡船に乗る

 

テムズ川にはパブリック(乗り合い)のボート(船)が走っています。

 

市営のボートですので、オイスターカードを使って乗れます。桟橋をピア(Pier)といいます。

 

覚えておきやすいピアの場所を1か所上げますと地下鉄ウェストミンスター駅そばにあるウェストミンスターピアです。ここから東に向かうと下流のグリニッジに、西に向かうと上流のリッチモンドやハノーバーコートまで行くことができます。地下鉄網が充実していますので、ボートを移動の手段とする必要はありませんが、川面からロンドンの景色を楽しむことができます。

 

 

ウェストミンスターピアからは時計塔(ビッグベン)のついた国会議事堂(パーラメント)やビッグアイが間近に見えますが、

 

そこから東(下流)に進むと両岸に新旧の建物が続きます。30分ほどで前方にタワーブリッジが見えてきます。ボートからの眺めをコンパクトな時間で収めるには、このタワーブリッジのすぐ手前にあるタワーピアでの下船をお勧めします。もう少し乗る人は、ここから約20分のグリニッジまで乗船します。

 

ウエストミンスターから西(上流)に進むのはテムズ・リバーボートに乗るのがいいでしょう。パーラメント(国会議事堂)から始まって、しばらく古い建物が続いた後、両岸は緑が増えてイギリスらしい川辺の景色に変わっていきます。

 

River Bus