ロンドン旅行ガイド

 

7 市内交通 2 ロンドン地下鉄に乗る

 

最も強い、あるいは最も知的なものが生き残るわけではない。最も変化に対応できるものが生き残るのだ。

(英 生物学者 ダーウィン)

 

 

地下鉄に乗る

 

ロンドンで初めて地下鉄に乗るときには予め地下鉄マップで乗車駅、乗り換えを含む路線、駅、目的地となる降車駅を確認することになります。

 

多くの方はネットで予め調べるでしょう。ただし、多くの方が1度2度と言わず何度も地下鉄を利用することになります。その際便利なのが市交通局が準備したポケットサイズの地下鉄路線図です。

 

おそらくどの地下鉄駅にもこの路線マップがラックに差してあります。ロンドン中心部は地下鉄だけでどの目的施設にも行けますので、最寄りの地下鉄駅を路線図で探しましょう。ロンドンでは最大2回乗り換えれば、どこへでも行けるそうです。

 

 

まず、ロンドンの地下鉄には改札口があります。改札口を抜けると上の写真のようなホーム毎に階段を下りる手前に案内表示がありますので、乗換駅探しも含めて目的地に行く電車が来るのかを見極めます。

 

1つのプラットフォームに数種類の終点が異なる電車が来ることも多いですから、ホームでは下の写真のような頭上の電光表示を見ましょう。この電光表示には何分で電車が来るかというのと、どこに向かう電車が来るのかが表示されます。途中で枝分かれしている路線も多いですから、自分の降りる駅を通るかを確認してから車両に乗ります。

 

 

別の項にも書きましたが、ロンドンの地下鉄当局は通勤客の少ない週末をメンテナンス日にあてています。代替手段を案内し、乗客の不便が最小になるように路線や区間も決めているようですが、週末はメンテナンスのため遠回りが必要になることも多いと思います。当日、駅に表示が出ていますが、気になる人は事前にホームページで確認することもできます。

 

ゾーン制の地下鉄料金

 

地下鉄の料金の決め方については、日本のように駅間の距離をもとに運賃を決めているのではなく、ロンドンの真ん中に中心点を置いて、同心円状に6つのゾーンを決めて料金設定をしています。(もちろん、円を描いているわけではありません)冒頭の路線図では背景を色分けして、数字が入れてありますが、これがゾーンです。

 

一番真ん中の範囲を「ゾーン1」としています。一番遠いところは、例えばヒースロー空港(ゾーン6)のような地下鉄で行ける郊外です。こうやって決めた各ゾーン内の移動は一番安い運賃で乗れ、境界をまたぐことによって料金が上がっていきます。

 

ロンドンの地下鉄運賃は物価相応でそれなりの金額です。それでもオイスターカードを使えば、オイスター割引運賃があり、また、1日券の料金上限というのもあります。交通費を安く上げるコツは、可能ならゾーン1内のホテルに泊まり、可能な限り地下鉄とバスを使って何度も移動することでしょう。料金の仕組みは複雑で、旅行者にはこれ以上の知識は不要だと思います。