ロンドン旅行ガイド

 

1 イギリスとロンドン 2 「イギリス」に免税なし         2023年1月4日

 

王者に安眠なし (英 劇作家 シェイクスピア)

 

コモンウェルス

 

注目してもいい、もう一つの政治体がコモンウェルス(British Commonwealth of Nations:日本語でイギリス連邦)です。

 

イギリス以下、イギリスの植民地であった独立国のほとんどで構成されています。それらの国がこのイギリス連邦のメンバーとなっています。

 

この長はチャールズ3世で、イギリスの首相が事務局長を務めています。安心してください。ロンドンはチャールズ3世が執務するバッキンガム宮殿と、その近くのイギリスの首相が執務する官邸のある、イギリスとコモンウェルス双方の立派な首都です。

 

 

 BREXITについて

 

イギリスは2020年2月1日にEU(欧州連合)から離脱しました。協定により移行期間が設けられたので、2021年1月1日に完全にEUから独立しました。

 

従来から通貨はユーロではなくポンドを使っていましたが、イギリスと大陸間の人や物の移動について自由ではなくなり、今回新たに国境管理が始まりました。

 

最大の技術的な問題であったアイルランド島内のアイルランドとの島内南北間の人やものの移動についてはイギリスが北アイルランドにおいてEU法に準じる法を適用することとして、イギリスの国内問題としてブリテン島とアイルランド島の間の人や物の行き来を管理することで解決しています。

 

 

VATの還付について

 

日本人旅行者にとってBREXITによる直接的な影響はありませんが、従来からあった外国人旅行者に対するVAT(Value Tax:価格の20%の付加価値税)の一部還付の制度が現時点(2022.12.21)ではありません。

 

したがって、現時点では旅行者は市内で物を買うときに払った20%のVATの還付メリットを享受することはできません。

 

短期間で終わったトラス政権では旅行者へのVAT還付による観光の促進が計画されていましたが、現政府は税収を優先して、このプランを撤回しています。したがって、現時点では復活のタイミングは見通せません。市内のデパートなどにあったVAT還付手続きをするカウンターも現在はなくなっています。