全国一宮 第5回 「常陸国一の宮 鹿島神宮」(2014年 夏)

2015年9月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 昨年(2014)夏の終わりに訪ねました。 東京から北へ100km、海辺のせいか、びっくりするほど涼しく快適でした。
 鹿島神宮は「常陸一の宮」で、古から神宮と呼ばれたのは、伊勢神宮、香取神宮、そしてこの鹿島神宮と3つしかなく、格式の高い古社です。 祭神は天照大神から出雲に派遣され 大国主命に国譲りさせた武人の神、武甕槌大神(タケミカズチノオオカミ)、神武東征にも大きく貢献、朝廷からの崇敬を受けてきました。


 また藤原(中臣) 氏の氏神でもあり、中臣鎌足は鹿島出身の中臣氏傍流でしたが、ヤマトでの本流中臣氏の没落に乗じてヤマトへ移動、その後大化の改新で名をなし、藤原氏の繁栄の基を作りました。 藤原氏の故郷です。
 楼門(お寺での山門)のある珍しい神宮、原生林と一体となった厳かな佇まいです。


鹿島神宮 二の鳥居


楼門


2014年、木造で再建された鳥居、以前の石づくりの鳥居は東日本大震災で倒壊しました。




奥宮は、徳川家康・秀忠により奉納されました。







奥宮


拝殿


要石(かなめいし)


奥宮への参道と原生林




 地震を起こす地中の
大鯰を押さえつける「要石」、東関東大震災も、この奥の院はびくともしなかった
・・・とか。