ロンドン旅行ガイド

 

7 市内交通 1 オイスターカード

 

人生は往復切符を持って歩んでいるのではない。ひとたび出発したら、再び帰ってくることはないのだ

(仏 作家 ロマン・ロラン)

 

今回からは市内の移動手段の紹介です。初回の今回は地下鉄カードです。初めてのロンドン訪問でも旅行を十分楽しめるように、丁寧な説明を試みます。

 

地下鉄に乗る前にオイスター カード(OISTER CARD)を入手

 

ロンドンは楽しみがたくさんあって、市の中心部を頻繁に移動することになります。

 

空港のところで説明したが、もう少し説明を加えます。上の写真の「Oyster Card」を持っていない人は、ヒースロー空港に着いたら、駅でまず買い求めましょう。買い忘れた人は、地下鉄の主要駅の窓口でオイスターカードを買います。

 

購入窓口でプラスティック・カードの料金£5とチャージ(Top Up)金額を支払います。日本での関東圏のスイカやパスモと同じです。地下鉄の他、バス、テムズ川市営定期船、鉄道(一部区間のみ)でも使うことができ、最低残高さえ残っていればいつも切符を買う手間が省けます。

 

このカードが、日本のカードと違って「いいな」と思うのは、切符を買うよりかなり安くなったり、運賃の1日の上限金額になると、その後何度乗ってもそれ以上のお金を取らないことです。こういうのは日本にはない気配りです。日本でもやってほしいですよね。

 

交通機関の運賃は複雑です。地下鉄の紙切符に1日券、7日券というのがあります。また、他に旅行者向けの「トラベルカード」というのがありますが、あれこれ考えたくない人は、この「オイスターカードを使うという知識」だけで十分だと思います。一部にはオイスターカードを使うより多少安上がりなものもあるようですが、複雑ですので、時間のない方や細かいことを気にしない方は、滞在中はひたすらオイスターカードを使っていいと思います。

 

尚、カードの解約・返金については、購入から返金までの最短使用期間が48時間(丸2日)という制約があります。出張で1泊で行く人でなければ、この制約は関係ありません。到着して早い機会にオイスターカードを買えば、清算したい人は帰りに窓口で清算ができます。オイスターカードについての詳細を知りたい方は日本語で最新状況を解説したブログがありますので参照してください。

 

ただし、一点、注意点があって、ナショナルレイル(鉄道)を使って郊外のウィンザー城やオックスフォードなどに行く際のオイスターカード利用はお勧めしません。

 

オイスターカードは市の交通局の発行で鉄道は経営が異なります。その際には是非、出発駅で往復切符(Round Trip)を買ってください。オイスター利用の割引はありませんし、ナショナルレイルで購入する往復切符は半端ない割引でお得です。

 

空港のところで紹介した「ヒースローエクスプレス」も異なる経営ですが、日程がはっきり決まったロンドン訪問であれば、ヒースローエクスプレスのホームページで往復の切符を安く買うこともできますので、お得になります。