主要空港の国際線就航会社・便数概観

 

主要空港の国際線就航会社・便数概観

20172月3日

 

日本の主要4空港(成田、羽田、関西、中部)における国際線(旅客便のみ)の就航会社と便数について概観した。

(※)数字は各空港会社の運航状況から、128日の出発便(成田/羽田/関西)、129日の
出発便(中部)をカウントして算出した。 コードシェア便は運航会社のみのカウントとした。

 

  空港別特徴

      成田; 全238便中、日本の会社は94便(39%)。

      羽田; 全111便中、日本の会社は55便(50%)、うちANA32便。

      関西; 全168便中、日本の会社は29便(17%)、その過半(15便)はLCC

       トップの中国系会社が42便、それに次ぐ韓国系が39便。欧米系は少ない。

      中部; 全 56便中、日本の会社は  8便(14%)。 トップの中国系が17便。

 

 

 《図表1》 主要空港の国際線就航状況(会社系列でみた1日の便数)

 

 ② 成田・羽田空港の会社系列別便数概観

   ・ 日本の航空会社は149便で全体の44%。

   ・ アジア系、米系会社の便数が多く、欧州・中東系も22便とかなり多い。

   ・ 韓国、中国、香港、台湾の航空会社の便数は計94便(27%)

 

 

 

《図表2》 成田・羽田空港における航空会社系列別便数
下図表;便数
右図表;便数シェア


 

 ③ 関西空港の会社系列別便数概観

   ・ 日本会社の便数は29便で、うち過半の15便がLCCによるもの。

     ⇒ ANA(7便)の内訳; 中国線x6便と、香港線

     ⇒ JAL7便)の内訳; 北米、ハワイ、アジア、中国x2、台湾

・ 中国系と韓国系を合わせると日本の3倍近い82便で、ほぼ半分を占める。

・ 欧米系の就航便数は少なく、合わせて5%。

 

 

 《図表3》 関西空港における航空会社系列別便数


 

④ 中部空港の会社系列別便数概観

   ・ 日本会社の便数は8便で、全体の14%。

     ⇒ ANA2便)の内訳; 中国線と香港線

     ⇒ JAL5便)の内訳; ハワイ、アジア、中国線x2、台湾

・ 中国系だけで17便(31%)と日本会社の2倍超。

 

 

 《図表4》 中部空港における航空会社系列別便数



以上

海外事情

海外事情12月9日号 

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「3.(TJ) NDC進展も課題山積み」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。3.(TJ) の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

 

 

 

今週号では、「7. アゴダの多角化戦略」、「8. ブッキング、民泊の新戦略」、「13.ブッキング、法人旅行テックプロバイダー買収」、「15. ブッキング、配車アプリのグラブと提携促進」と、BKNGの関連ニュースが4つもあった。BKNGの「Connected Travel」戦略の遂行が進んでいる。BKNGの場合は、Internet of Things (IoT)が、Internet of Travel (IoT)と読み替えているように感じられる? 

 

それよりも、3つの記事が印象深い。「10. 本当のディスラプション」、「22. ソーシャルメディアと旅行」、「24. 東南アジア市場の2つの問題、OYOとインスタ」の3つだ。

 

10. 本当のディスラプション」では、ディスラプティブのプロダクトは、必ずしも既存企業よりも良いわけではなく、今まで既存企業が不経済なために手を出さなかったサービスのニーズに取り組んだか、以前は特定できなかったニーズのいずれかであると説いている。そして、ディスラプティブを起こしているのは、テクノロジーでなくて、創造性を発揮したクリエイティブなモデルであることを再確認させてくれた。

 

22. ソーシャルメディアと旅行」は、旅行とソーシャルメディアの相性が抜群に良く、旅行業界がソーシャルメディアを誰よりもうまく使っていると言っている。ソーシャルメディは、人と人の繋がりをインターネットで補完するコミュニーケーションサービスなのだから、顧客とのエンゲージメントに優れているのは当たり前だ。これを上手に使っていないとすれば問題だ。

24. 東南アジアの2つの問題、OYOとインスタ」は、この地区における観光公害の実態を報告している。オンライン旅行ガイドTravelfishStuart McDonaldが、過去15年間で悪化している観光公害の実態を、歯に衣着せずのタッチで断罪している。(編集人)