Peach Aviationの収益性(試算)

Peach Aviationの収益性(試算)

 

201591

 

Peachが公表した資料をもとにして、2014年度の収益性を概算試算してみた。

LCCで利益をあげるスキームが確立したようにみえる。

(参考としてVanilla の試算数値も表示)

 

今後、Jetstar-Japanの同様の数値・指標を注目して待ちたい。

 

1. 収益性と指標(試算)

 

① 371億円の収入に対して営業利益は29億円(利益率8%)。

数値的には前年とほぼ同様(若干向上)であり、収益をあげる事業構造が確立したと考えられる。

   発着ベース(距離は約1000kmの旅客単価は10,200円でほぼ前年並み。

  座席コストは8,100円で、わずかながら上昇。

  (平均距離が1,500kmを超えるVanillaとの比較では、座席コストが大幅に低く、

   旅客単価はほぼ同レベル)

   搭乗率は8486%と向上したことが、利益率Upに繋がった。

   距離ベース(千km当り)でみると、旅客単価は約9,600円でほぼ前年並み(Vanillaより大幅に高い)。  座席コストは約7,600円で前年並み。

  搭乗率は8586%と向上した。



 

2. 路線別実績(試算)

 

   国内線13路線のうち、関西発着6路線で旅客数が20万人を超えた。

国際線7路線のうり、3路線の旅客数が20万人を超えた。

   国内線では1,000km未満の路線が多い。

国際線の最長路線は関西=香港路線で、約2,500kmである。

   搭乗率は軒並み75%を超え、国内線平均が85%、国際線は87%である。

まだ実績期間が短いものの、成田発着2路線が90%に達している。成田を基地とする他のLCC2社よりも競争力が強いことが推定される。

   国内線の5路線の搭乗率を大手2社と比べると、Peachは全ての路線で、圧倒的に高い。

 

《図表2》路線別旅客数(千人)と距離(km;右目盛り)


《図表3》路線別搭乗率(%)


《図表4》主要国内線の搭乗率比較(%)

 

Y.A)以上

■4月5日

 

日本や世界の航空事業について諸々のデータから読み解く「マラソン講座」

の掲載を開始致します。

どうぞご期待ください。 

 

海外事情

 

51324日の主要ニュースを集めたこの号で目立った記事は、2.(TJ)「アマゾン、印で航空予約開始」、7.「アマゾンと旅行」の2つです。前号3.の「アマゾン、異なる方法で旅行に参入?」の記事と合わせて、アマゾンの旅行領域への参入が何やら本格化している気配が感じられます。 

 

世界の旅行業界が恐れているように、アマゾンが旅行業界に参入すれば、とてつもない大きな影響を既存のインターメディアリー(仲介業者)、特にOTAに与えることになるのでしょう。Googleが本格的にメタサーチに手をだして、今度はアマゾンが参入して来るようなことにでもなれば、GAFAの2強が入ってくるのですから大変なことなりそうです。

 

Googleは、あくまでオンライン広告ビジネスの一環としての旅行領域への間接的参入ですが、アマゾンの場合はどのようになるのでしょうか?Amazon Payのメニューを拡大するためなのか? 前号3.の記事に書いてあった通り、クラウドのAWSAmazon Web Services)の販売先として旅行業界を取り入れようとしているのか?はたまたパーソナルアシスタントAlexaのスキルの対象として旅行を取れて行くのか?は良くは分かりませんが、何れにしてもアマゾンのことなので間接的であれ直接的であれ、どのような方法であっても対応する能力を備えている、と考えるのが妥当なのでしょう。今後の動きから目が離せません。(編集人)