ウクライナ侵攻、欧州エアラインの予約に世界平均を上回る打撃

当分析はCAPAが2022年3月17日に発表した

 

Ukraine invasion hits Europe airline bookings more than global average

 

 

をJAMRが全文翻訳したものです。

2022年3月22日

ウクライナ侵攻、欧州エアラインの予約に世界平均を上回る打撃

17-Mar-2022

 

ロシアのウクライナ侵略は欧州の航空業界にとって、供給の回復を失速させ続けて居るが、エアライン・スケジュールへの影響は、依然として小さ過ぎる状態である。欧州の供給席数は、2022年3月14日の週には、2019年対比で28.8%落ちて居る。これは前週より僅か0.5ポイントの悪化であるが、5週連続の改善の後に、2週連続で滑り落ちて居る。

 

欧州は、供給が31.2%減のアジア太平洋地区の上で、依然として地区間ランキングの第5位に留まって居る。中東の供給は、23.1%減、アフリカは17.0%、北米は14.0%、そしてラテンアメリカは9.6%だった。

 

IATAからのデータによると、ロシアのウクライナ侵略は、世界のエアライン予約に、直ちに対前週8%の、欧州の予約には14%の下落をもたらした。欧州のエアラインの登録する将来のスケジュールには、現在、以前よりも少し緊縮しようとする兆候がある。

 

もし、予約が、北半球の夏場へと傷み続けるならば、欧州のエアライン・スケジュールは、間違いなく更に縮減されねばならない。

概要 Summary

  • 欧州は、今週の供給席数は2,020万で、2019年の同週の2,840万に比べ、29%の減少である
  • 欧州は、依然、地区間ランキングで第5位である。
  • 欧州の2022年第1四半期の供給は、2019年水準対比で74%、そして2022年第2四半期予測は89%である。
  • スケジュールは、依然としてロシアのウクライナ侵略を反映して居ない。
  • IATA:全世界のエアラインの予約はロシアがウクライナに侵攻した際に、前年同週対比で8%下落し、欧州の予約は14%落ちた。

欧州は2019年の同じ週の2,840万席に対して2,020万席=29%の減少

 

OAG のスケジュールとCAPAの座席仕様データに拠れば、2022年3月14日に始まる週に、欧州の供給席数合計は2,020万とスケジュールされて居る。

 

これは、2019年の同じ週の2,840万席より28.8%少ない。

 

これは前週に比べ、ほんの0.5ポイントの悪化だが、その前の5週間の12.7ポイント改善の後の、今や2週連続の0.5ポイント下落である。

 

欧州の今週の供給席数合計は、国内線で2019年同週の740万席に対して580万席;そして国際線で2019年の2,100万席に対する1,440万席に分けられる。

 

欧州の国内線供給席数は、2019年対比で22.3%下落したが、前週は20.8%減だった。

 

国際線の供給席数は、2019年対比で31.1%減だったが、前週は31.0%減だった。

 

欧州:2019年同週対比、週間エアライン供給席数、2020年1月6日~2022年3月14日Source: CAPA - Centre for Aviation, OAG.

 

欧州は2019年供給席数対比のパーセンテージ・ランキングで、依然第5位

 

欧州は、今週、2019年水準対比の供給席数パーセンテージで見た地区間ランキングで、依然第5位に留まって居る。

 

供給が28.8%落ちた欧州は、供給が31.2%減のアジア太平洋より2.4ポイント良かった。中東は供給席数が23.1%減;アフリカは17.0%減、北米は14.0%、そしてラテンアメリカは9.6%だった。

 

中東は、2022年3月14日の週、トレンドとしては上昇したが、ラテンアメリカでは下降の動きとなった。

 

欧州、北米、アジア太平洋、そしてアフリカは、概ね前週2022年3月7日のままだった(0.5ポイント以下の変化)。

  

各地区別の旅客供給席数の2019年対比パーセンテージ変化、2020年3月30日の週〜2022年3月14日の週

 

 

Source: CAPA - Centre for Aviation, OAG.

 

欧州の2022年第1四半期供給、2019年水準対比74%と予測され;2022年第2四半期は89%である

 

OAGとCAPAのデータに拠れば、2019年水準対比の欧州の供給は、2021年の各連続する四半期で改善して来た。

 

それは2021年第1四半期で27%、第2四半期で29%、第3四半期で64%、そして第4四半期で71%だった。

 

2022年第1四半期のスケジュールでは現在、2019年水準の74.4%の供給席数の予測である。これは2022年3月7日の週の74.4%から、ほんの少し減少して居る(2022年3月の供給予測は、前週より1.2ポイント下落して71.7%)。

 

2022年第2四半期のスケジュールは現在、2019年水準の89.1%と予測され、これは前週の90.5%からの下方修正である(2022年4月は前週の86.4%から83.1%へと下方修正され、一方2022年5月と6月は、ほんの少し落ちて居る)。

 

スケジュールは、依然ロシアのウクライナ侵略を反映せず

 

CAPA分析で、侵攻以来これまで何度か報じて来た点であるが、欧州のエアラインがOAGに登録するスケジュールは、未だ、ロシアのウクライナ侵略の影響を反映して居る様には見えない。

 

<関連記事参照> 

2022年3月14日の週の、OAGに登録されたスケジュールとCAPA座席仕様データから得た、ウクライナの供給席数は、2019年の同週に比べ、前週の19%から16%へ落ちて居る。

これは、ウクライナ侵攻の前週である、2022年2月21日の週の88%に比べ、大きな変化であるが、ユーロコントロールのデータは、2022年3月13日迄の7日間の便数は0%と記録して居る。

 

スケジュールから抽出されたロシアへの週間供給席数は、今週65%で先週の78%、2022年2月21日の週の83%から落ちて居る。ロシア連邦はユーロコントロールの管轄外であり、そのため便数の最新情報は入手出来ない。

 

にも拘らず、ロシア発着の殆ど全ての国際線便が運休となって居り、それでも尚、スケジュールデータは国際線供給席数は2019年水準の32%を示して居る事から、これは、充分低いとは思えない。

 

IATA:世界の予約は、ロシアがウクライナに侵攻した時に対前週で8%下落。。。

 

欧州の航空業界に対する、侵略のマイナスの影響は、ロシアとウクライナでの活動の減少に限らず感じられる。

 

より広く、航空旅行への感情は、明らかに紛争や不確実性の時代には傷つくものだ。これは、ロシアに対する制裁(科して居る国々にも影響を与える)が招くだろう結果の様な、経済的な障害とも合体することもあり得る。

 

2022年3月3日の*DDS発券データを使った、IATAエコノミックスからのデータは、ロシアのウクライナ侵略の結果、世界のエアライン予約が、影響を受けて居る事を示して居る。

 *DDS:Direct Data Solutions

 

侵攻の前の2022年2月中旬、業界がCOVID-19のオミクロン株の波から回復する中で、国際線予約は、2019年水準の50%を超えて居り、国内線予約は90%近くになって居た。

これが、ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月24日の週に変化した。

 

世界の予約は前週から8%下落し、そのうち国内線予約が8%の下落、国際線予約が9%落ちた。国内線の減少の幾分かは、中国で新年の休暇の終わりなどに起因する、季節的なものだった。

 

。。。欧州の予約は14%落ちたが

 

然し、IATA に拠れば、2022年2月24日の週、欧州全体では、前年同週対比で14%落ちて居る。

 

この週、ウクライナとモルドバが領空を完全に閉鎖し、新規発券より払い戻しの方が多いのを経験して、東欧発着の旅行は最大の減少に見舞われたのは驚く迄も無い。

 

ロシアでは、予約は対前年同週で52%下落した。

 

旅客航空券販売、2019年同週からのパーセント変化の7日間の移動平均、2019年1月~2022年3月 

 

Source: IATA Economics using DDS ticketing data (3-Mar-2022).

欧州エアラインのスケジュールは、更に削られそうに思われる

IATAはウクライナ近隣諸国からの航空旅行の需要に、幾らかの増加が有ったと語った:西欧と、ウクライナに、可なり大きな同邦人社会を持つ国々(例:インド、ナイジェリア、ジョージアそしてモロッコ)への出国便である。

 

更には、これは短期的なものである可能性が高く、一方でマイナスの影響は、紛争が続く限り、多分ずっと長い期間に亘るだろう。

 

欧州のエアラインスケジュールは、COVID-19関連の国際線旅行制限からの回復が広く続いて居るとしても、更に削られそうである。

以上