2025.11.23.
スカイマーク(SKY)が発表した決算について、若干の推算も加えながら
概要分析しました。
1.収支
・増収(+1%)を上回る費用増(+3%)により当上期の営業収支は減益となりました。
・営業外損益は為替差損の規模が前年より小規模になりました。
・主要株主については、フジドリームエアラインズを傘下に持つ鈴与グループが約1/4を占め、
ANAが約13%で続いています。
特筆事項として、オンライン旅行会社のエアトリが株を買い増し、この11月には双日を追い抜いて
第3位の株主(5.02%)となりました。
・なお使用機材はB737-800型29機です。
・下期も若干の利益を計上し、2025年度通期では営業利益16億円を見込んでいます。
羽田発着便が過半を占め、神戸発着では7割を占める等、事業・路線構造では恵まれていると
思われますが、国内線需要が伸び悩む中で円安等によりコストUPし、苦しさが伺えます。
なお10月には神戸=台北の国際線チャーターを実施しました。
2.指標でみるSKY
前年同期比で供給規模はほぼ同じですが、旅客数は▲5%減少し搭乗率も落ち込みました。
収入単価を引き上げた(+6%)ことの影響(大手の積極的なセール展開も影響?)と
思われます。
その結果、総収入・便当り収入ともにほぼ前年なみで、コストUPを吸収しきれず減益となったものです。
3.国内線中堅会社としての試練
大手会社は、外需の伸びと国際線収入単価の上昇もあって決算は好調であり、
国内線でも積極的なセール展開等で旅客数は増え搭乗率をあげています。
これに比し、SKYは単価を上げれば旅客は減少、一方でコストは確実に上昇。
中期的には燃費効率が高く座席数も多い新型機に更新していく予定ですが、
当面は工夫と我慢の経営が続きそうです。
(Y.A)