第16回: 国際旅客概観(2)~需要の日外人内訳~

                                      2019年5月7日

 

(マラソン講座)データから読み解く航空事業 

(第16回; 2019年5月7日)  

 

国際線旅客概観(2)~需要の日本人内訳~  

中国・韓国・アジアが急伸、日本人を上回り国際線客の過半に

 

1. 外国人の国別旅客数; 急伸の原動力は中国・韓国・東南アジア  

  下図はVisit Japan事業開始の2003年以降の外国人旅客を、観光庁の統計をもとに国別

  に推計したものです。

 

   ・      2003年以降急伸しているのは、中国・韓国・台湾・香港・東南アジア(※)からの需要です。

    (※)ここではタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム人旅客 

    ・  2017年度で、これらの国の旅客が占める割合は84%です。 

       (2006年度は70%でした)  

 

2. 2006年度からの変化をみると; 中国圏・韓国・東南アジア客が国際線の過半に 

 

      国際線旅客の20172006年度の増加は3,900万人 

      この間日本人は微減、通過は大幅減、外国人のみが+4,100万人の増  

      外国人のうち中・韓~東南アジアで+3,700万人、その旅客割合は7084%に増加

          特に中国は1651,439万人+1274万人)8.7倍に。 

      韓国・台湾・香港も大きく伸びて3倍を超す規模に。 

      東南アジア6国も100570万人と大幅増、特に大きく伸びたのがタイとベトナム 

         タイ; 26193万人(12倍)、 ベトナム; 560万人(18倍)

 

      上記以外の国/地域も約2倍に増加。

 

        2006年度は、旅客の3分の2が日本人であった。 

      2017年度は、中韓台香東南アの旅客規模が国際線旅客の過半を占め、
日本人旅客を大きく上回っている。
 

 

     (2017年度旅客割合;推定)    (2006年度旅客割合;推定)


 

次回(第17回)の予定です。 

国際旅客概観(3)~発着空港でみた旅客数~ 

羽田/関西/地方3空港が大幅増、成田は微増

 

以上

 

■4月5日 NEW!

 

日本や世界の航空事業について諸々のデータから読み解く「マラソン講座」

の掲載を開始致します。

どうぞご期待ください。 

 

TD(旅行流通)勉強会

旅行流通に関する世界のニュース

 

■4月16日  NEW! 

 

「オフラインの世界に戻る Part 4(最終回)ハイテック対ハイタッチ ホテル」が、H.I.S.の「変なホテル」とForbes 5つ「Boston Harbor Hotel」の極端な2つのケースを比較していて面白い。宿泊業界は、ハイテックで割安なホテルと、高価であるがそれに見合う人的サービスを提供するホテルの2つのセグメントに別れるのだろう。航空業界におけるLCCFSAの違いと似通った話なのかもしれない。それにしても、Boston Harborの徹底したCRMは物凄い。

 

しかし宿泊施設では、これにホームシェアー(private lodgingとかalternative lodging facilityとも呼ばれている)の新経済が加わる。 

 

Google 民泊拡大」は、GoogleHotel Searchにバケーションレンタル施設を加えたと報じている。

 

Expedia Groupなどの提携サイトの掲載施設をリストすると言う。これはバケーションレンタルのメタサーチ?Googleの旅行市場への参入はとどまるところを知らない。そのGoogleが、先々週、欧州委員会から独禁違反で14.9億ユーロの制裁金支払いを命じられた。これでGoogleの独禁違反は3回目となる。中核事業(特に個人情報集約)の先行きを案じて旅行業を含む事業の多角化を目指していると勘ぐる。 

 

「エアビー5億人利用」によれば、民泊本家のAirbnbが累計で5億人の利用者獲得を達成し、600万軒の代替宿泊施設をリストしている。Booking.com570万軒を上回ったと言っているが、即予約(インスタント・ブッキング)できる施設数ではBooking.comが追い抜いていると理解している。Airbnbは、OTAHotelTonightを買収したと思ったら、今度はインドのOYO$150M~$200Mを投資したらしい。年内上場を睨んで、Airbnbの事業拡大戦略が継続している。

            (編集人)