IATA理事会、航空再開で5か条の基本理念採択

当分析はCAPAが2020年5月21日に発表した  

 

IATA board adopts five principles for aviation restart

 

をJAMRが全文翻訳したものです。

 

2020年6月7日

 

 

 

IATA理事会、航空再開で5か条の基本理念採択

 

オリジナル報告:IATA理事会、航空業界の回復に向けての基本理念を発表
Original report: IATA Board Declares Principles for Industry Re-start

 

国際航空運送協会(IATA)は(2020年5月19日)理事会にて、各エアラインのCEO達の、以下の5か条の「再び世界を航空輸送で結びつけるための」基本理念に対する公約を発表した。

 

1. 航空は、常に、安全とセキュリティを第一に置く。エアラインの政府、関連機関そして業界を通じた公約は:

 

      充分な事業展開を可能にする一方で、旅客と乗組員を安全に保つ、科学に基づいたバイオセキュリティ体制の始動。

 

      航空はCOVID-19の様な伝染病の蔓延に対して、主要な源泉では無い事を確かなものにする。

 

2. 航空は危機と科学が進化するのに合わせ、柔軟に反応して行く。エアラインはその提携者たちと以下のために協働する:

 

      新たな科学や技術、例えばCOVID-19試験または免疫パスポートなど、信頼でき、計量可能で、効率的な解決策が入手可能となり次第、活用する。

 

      将来の国境閉鎖や移動の規制に対し、予知可能な、効率的な取り組み方法を開発する。

 

      対策は、科学的に支援され、経済的に持続可能であり、実行するに妥当な、常に見直しの行われる、そしてもはや不要となれば解除・変更されることを保証する。

 

3. 航空は、経済の回復への主要な牽引役となる。エアラインはその提携者とともに以下を行う。

 

      経済復回復の需要に対応する供給を、可及的速やかに再構築する。

 

      パンデミック後の期間に、手ごろな価格で航空輸送が入手できる事を確かなものにする。

 

 

 

4. 航空は、環境保護目標を満たす。エアラインはその提携者達とともに以下を行う:

 

      純炭素排気物質量を、2050年までに2005年水準に削減する長期目標を達成する。

 

      国際航空便に於いてカーボンオフセットと削減のスキーム(CORSA)を成功裏に開始する。

 

5. 航空は、調和のとれた、各国政府により互いに認知されたグローバルスタンダードに従って事業を展開する。エアラインはその提携者達とともに、以下を行うことを公約する:

 

      航空の効果的な再開に必要なグローバルスタンダードを、特にICAO、そして世界保健機関(WHO)との強力な連携のもと確立する。

 

      合意された対策が全て効率的に開始され、各国政府が互いに認知する事を確かなものにする。

 

「航空輸送の再開はとても重要な事である。パンデミックが未だ続くとしても、この業界とICAO、WHO、各国政府、そしてその他の人々の、緊密な協働を通じて、業界の再開への基礎は築かれて来て居る。

然し、まだなすべき多くの作業が残って居る。これらの基本理念に沿った公約をする事によって、世界のエアラインの指導者たちは、安全で責任ある、そして持続可能な我らが極めて重要な経済分野の再始動を導く事だろう。飛ぶ事が我々の仕事である。そしてそれが皆の共有する自由なのである。」IATA事務局長でありCEOのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックは語った。

 

IATA board adopts five principles for aviation restart