CAPA分析:NEW HEADLINES  8月-2022年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

**************************

 

CAPA(Centre for Aviation)の発表する”CAPA Analysis” 原文はこちらからご覧になれます。

 

2022年8月28日掲載

Premium Analysis

タイ航空、国境再開後にゆっくりとした回復を示す〜第2部

26-Aug-2022

 

タイの政府は、2022年第二四半期以来、幾つか大規模な国境再開のステップを踏んで来た。

これらはタイ航空の国際線供給を押し上げたのだが、同エアラインの回復曲線は、僅かな漸増しか示して居ない。

 

この分析の第1部ではタイ航空の国際線供給の伸びと、この国のCOVID-19国境規制の段階的緩和との相関関係を検証した。タイ航空の国際線供給席数は、未だ2019年水準の39%に留まるものの、2022年7月1日の最も新しい再開の動きは、残された入国制限の殆どを解除して居る。

 

このゆっくりとした回復の主要な要素としては、中国本土、香港そして台湾などのタイの大きな来訪客市場の幾つかでの旅行制限である。

 

中国は、パンデミック前には、タイのにとって最大の旅行者の源泉だった事から最も重要である。またタイ航空にとって最大の海外市場だった。

 

中国=タイ間の需要をめぐる競争は激烈であったが、これらの流れが再開する事は同エアラインの回復を後押しするだろう。

 

Thai Airways is seeing a slow recovery after border reopenings – part two

Premium Analysis

英国の(ロンドン)マンストン空港、遂に開発に合意を得る;2025年から貨物便

26-Aug-2022

 

ロンドンから60マイルの位置にあるケント州のマンストン空港は、具体的には貨物市場への貢献と、特にヒースロー空港への圧力を緩和する事で、これまでロンドンの航空交通網の不可欠な一部であった。この見方(多くのその種の代替空港の一つ)は、まだ進んでも居ないヒースローの第3滑走路の方が良いとして、エアポート・コミッション(政府空港委員会)から却下されてしまった。

 

2014年5月、マンストン空港は閉鎖された。

 

その後遠からずして、米国の投資企業、リバーオーク戦略パートナーズが、この空港を主として貨物を取り扱い、それに加えて再開「初日」から「ネットゼロ・カーボン」の施設とする再開計画を描き上げた。中にはこの空港を宅地にしたいとする様な他の開発業者との、5年間の戦いは、政府の開発同意命令を得て勝利に終わった。

 

然し、この決断は、国家の戦略的インフラの一つとして見なされるものと言う意味から、計画担当官庁からの要請に反して為されて居る。

 

これが実施されれば、取り分け、この様な厳しくなりつつある経済環境下にあって、その様なインフラを支援する人々と、問題となるのは自然環境だけだとする人々との間での対立の激化が予示されて居る。

 

UK’s (London) Manston Airport finally gets development consent; cargo services from 2025

ラテンアメリカ:回復は順調に進む、然し、お馴染みの問題が残る

25-Aug-2022

 

ラテンアメリカ全体にわたって、航空旅行の回復は順調に進んで居る。

 

実際問題、2022年8月22日の週、OAGスケジュールとCAPAの座席仕様データによると、供給は2019年同週比で僅か2.3%低い状態だ。これはCOVID-19パンデミック前以来、全ての地区で最高の実績である。

 

ラテンの運航会社は、燃油コストの幾分かを、運賃引き上げで埋め合わせようとして居り、また彼らは激しい競争対策のため、保有機群の強化を図って居る。エアラインの統合が、この地区の「前向きな展開」として見なされて居る。

 

然し、CAPAのラテンアメリカ航空&LCCサミットにて講演し、CAPAの上級アナリストロリ・ランソンは、燃油価格、ペルー、チリ、そしてコロンビアの新政府による、政治の不確実性と近づくブラジルの選挙と言った、お馴染みの課題が、幾つか存在すると指摘した。課税の問題はあたかも終わりの無い脅威の様であり、通貨の変動が依然、障害として残ると述べて居る。

 

Latin America: recovery well under way, but familiar challenges remain

*AENA、最新のコンセッション・ラウンドで一群のブラジルの空港を獲得

24-Aug-2022

 

ブラジルの、今や10年越しとなった、空港コンセッション計画の進展は、この国で2番目に繁忙なサンパウロ/コンゴーニャス空港が遂に含まれて、その第7期分によろよろと突入した。然し、これを含めたとは言え、その他の10カ所の、より小さなものと一緒で、あるブラジルのアナリストによれば、「フランケンシュタインの怪物」と評されて居る。

 

その結果、主として極めて拡張が難しいと思われる空港に対して、AENAが提示価格の230%と言う対抗しようのない価格で入札するのを思い止まらせなかった。

 

それとは別に、とても小さな「北部」の2つの空港は、より小額、120%程度の、プレミア付きでコンセッショネアが見つかり、一方、サンパウロとリオデジャネイロの2つのGAビジネス空港は、基本価格で決まった。

 

今や90%以上の航空交通量が、コンセッションされた空港で占められ、大きいものではリオのサントス・デュモン空港だけが残って居て、2023年に予定される第8期分、そして、サントス・デュモンと当初のコンセッショネアが返上したために生じた、同市のガレアオ国際空港を合わせたものが、最後となるかも知れない。

 

*AENA:Aeropuertos Españoles y Navegación Aérea スペイン・マドリードに本拠を置く空港運営企業。公共企業体のENAIREが、株式の51%を保有。

 

AENA wins another group of Brazilian airports in the latest concession round 

Premium Analysis

タイ航空、国境再開後にゆっくりとした回復を示す〜第1部

24-Aug-2022

 

タイのCOVID-19 の国境規制の殆どを解除した事は、これが、国際線需要の全面回復は未だ遠い先にあると言う事実を変えるものでは無いとしても、タイ航空の需要と供給に対する、大きな支援に拍車をかけて居る。

 

タイ政府は2022年7月1日から、最終的にほぼ完全な再開となる、COVID-19の入国制限の段階的な撤廃を開始した。

 

規則変更の道程は、タイ航空にとって、直ちに国際線供給を跳ね上がらせて居る。しかし、これらの方針変更は未だ、同エアラインが必要とする継続する拡大率の様なものに火を付けては居ない。

 

パンデミック前には最大のレジャー目的地の一つであったのだから、観光はタイにとって重要なものである。

 

この事は、他の国々の規制の廃止は、旅行者の流れの復活に、極めて重要である事を意味して居る。中国はタイにとって特に重要な市場であり、そのCOVID-19国境規制はタイのエアラインと観光産業にとって頭痛の種である。

 

Thai Airways is seeing a slow recovery after border reopenings – part one

欧州の航空業界の供給、2019年水準の89%に近づく~最高記録更新

23-Aug-2022

 

欧州の2019年水準に対する比率で見た供給回復は、13週間続いた86%~87%の狭い幅を破り、ほぼ89%に達した。これはCOVID-19パンデミック時代で、2019年水準に最も近い。

 

2022年8月22日の週、欧州の合計供給席数は88.6%、即ち2019年の同週に比べ11.4%足りない。

欧州は、供給が2019年対比で22.8%ダウンのアジア太平洋、そして14.2%足りない中東の上、第4位のままである。アフリカの供給は、11.0%、北米は8.5%、そしてラテンアメリカは2.3%(パンデミック前以来、全ての地区の中で最高の数字)の不足だった。

 

この週の供給回復は、欧州にとって新記録に達しただけでなく、2022年第4四半期の供給見通しも、過去2週間(2022年8月22日の週へ)増加して、86%から88%に上昇した。

 

これに加えて、CAPA保有機データベースは、欧州の稼働中の旅客ジェット保有機群が、LCCに牽引され、また伝統的エアラインもそれ程後れをとること無く、ほぼCOVID前の水準に戻った事を示して居る。

 

Europe's aviation capacity close to 89% of 2019 levels – a new high

Premium Analysis

*フェロビアル、ロンドン/ヒースローの株式売却か?第1部〜フランスとサウジが25%所有に関心

22-Aug-2022

 

空港分野のM&A活動は、パンデミック期間中の殆どを休眠状態だったが、CAPAが予告した通り、今年初めに終結し、上場停止されるに至ったシドニー空港の案件は、遅れ馳せながら、この分野を再びキックスタートさせて居る。

 

過去数週間に、ヴァンシ・エアポーツが、完全に或は部分的に獲得した案件は、中部大西洋(ケープべルデ)とカリブ海(メキシコ)の20カ所以上の空港がコンセッションとして契約されて居り、CAPAがつい数日前にレポートした様に、欧州子会社AGEを通じてIFMインベスターズがそのフルークハーフェン・ウイーンの持ち株の更なる買い増しを推し進めて居る。

 

今度は、スペインのインフラの巨人であるフェロビアルとフランスの保険企業アルディアンのコンソーシアムが、2006年にBAAが上場停止され、フェロビアルが主導するコンソーシアムに売却した時以来保有して来た、(ロンドン)ヒースロー空港ホールディングズの25%の株式の売却を巡ってサウジ・ソブリン・ウエルス・ファンドとの交渉が行われた可能性のある事が判明した。

 

現時点では、それは単なる推測に過ぎないが、売却自体はフェロビアルにとって妥当な話かも知れない。

 

フェロビアルは、主要空港でターミナルの建設、そして運営のため、P3契約をする傾向が拡大して居る米国で、既に空港の利権を持って居る。遠く1927年に遡る歴史の建設部門を持ち、同社は、その様なインフラを建設し、運営するには好適な位置に居る。

 

既存の他の投資家たちを含め、その他の役者は、未だ現れないか、或は売却の推測は、ただ尻すぼみに終わってしまうかも知れない。

 

もし仮に進展する様なら、英国の主要な空の玄関口の外国人所有(英国の直接所有分は僅か10%である)が更に増加する事に対し、一方でサウジ政府は多くの国民にとって依然「好ましからざる人物」のままであるために、政治的なそして大衆的な抗議が起こる事は間違いない。

 

これは、2部構成のレポートの第1部である。

 

*フェロビアル:スペイン・マドリードに本拠を置く総合建設会社

 

Ferrovial to sell stake in London Heathrow? Part one – French and Saudi interest in 25% ownership 

Premium Analysis

キャセイ太平洋、回復に拍車をかける、より大規模な政府方針変更を必要とする

22-Aug-2022

 

香港政府は、旅行者に対する入国の必要要件を徐々に緩和して居るが、そのお陰でキャセイ太平洋が供給を次第に増加させる事が可能になった。

 

然し、同エアラインは、充分な供給を回復できるためには、依然として、ずっとより大きな政策の変更が必要であると強調して居る。政府による最近の行動により、検疫の要求項目が減らされ、懲罰的な路線休止規則が廃止されて居る。

 

キャセイ太平洋は、その様な進展を歓迎して居るが、同時に、政府が未だ残る制限規制の廃止への道筋を示すよう、これまでで最も声高な叫びを上げて居る。

 

それには、二つの問題がある:入国規制は旅行者たちを押し留め、キャセイ太平洋が便を満席にし、収入を創り出す事を困難にして居る;運航の制限はキャセイ太平洋の人的源泉を逼迫させ、供給を追加する能力を制限して居る。

 

これら双方に対処がなされるまで、キャセイ太平洋の回復率は貧血状態のままだろう。

 

Cathay Pacific needs larger government policy shifts to spur recovery

2022年8月21日掲載

Premium Analysis

ノース・アトランティック、ジェットブルー、ロンドンン/ガトウイック=北大西洋のエアライン市場を甦らせる

19-Aug-2022

 

ノース・アトランティックは、ロンドン/ガトウイック=ニューヨーク/JFK便を開始した。この長距離低コスト運航会社はこの路線で英国航空及びジェットブルーと、そして英国航空、アメリカン航空、バージンアトランティック、デルタ航空、ユナイテッド航空とはロンドン=ニューヨークのもう一つの空港組合せで競合して居る。

 

この新規起業組のガトウィック就航は、同じ週にベルリンからの2つの米国路線に、そしてその前の同社オスロー基地からの4つの米国路線開設に続くものである。

 

ノース・アトランティックは、北大西洋で唯一の全席エコノミークラスの広胴機低コスト運航会社で、ノルウエーエアが6年間の不採算の運航の末、2020年に近距離路線網に集中し、明け渡したニッチである。偶然にも、ロンドン/ガトウイックと北米の間の供給席数は、現在、ノルウエーエアの2014年の参入が急速な拡大をもたらす以前と同じになって居る。

 

今年前半のジェットブルーの参入に次いで、ノース・アトランティックはガトウイック=北米間のエアラインの合計数を6社としたが、これは2014年8月より2つ多くなる。これはこの市場が新たな拡大の時期に入ろうとする事を示して居る。

 

Norse Atlantic, JetBlue revive London Gatwick-North Atlantic airline market 

*IFM、**フルークハーフェン・ウイーンの過半数支配に動く:第1部~株式保有50%に迫って

18-Aug-2022

 

ウィーンはオーストリア-ハンガリー帝国時代のはるか以前から、常に、中欧の核であった。今日では金融の中心では無いが、国連やOPEC、そして欧州安全保障と協力機構(OSCE)などの組織の所在地となって居る。

 

ウィーンの空港は、中央/南東欧州で、最も権威ある空港で、そのフルサービス旅客数の高い比率が、子会社AGEが、**フルークハーフェン・ウィーンの、既に当初投資額から増額した40%の株式を保有し、合計3空港となる、*オーストラリア・インダストリー・ファンズ・マネジメント(IFM)など、外部の投資家たちにとって、常に魅力的なものになろうとして居た。

 

今や、その子会社は、上場したシドニー空港の株式買収にIFM が成功した事により、間違いなく支えられ、ほぼ50%まで持ち株を増やそうとして居るのだが、市や州がその負担をするのではないだろう。

 

そうでは無く、機関投資家の株主から来る可能性があり、皮肉な事にウィーン空港は、その株式を株式市場に上場した最初の空港の一つである。フルークハーフェン・ウィーンは、株主たちに誘いに乗らないよう要請する事でこれに反応して居る。

 

噂されるこの反応は、また他の欧州での大規模な、株主所有権がフルークハーフェン・ウィーンと同じような水準にあるものの、一連の異質の環境が当てはまるマンチェスター・エアポーツ・グループへの投資に関する、IFMの野心についての疑念を呼び起こすかも知れない。

 

これは、2部構成のレポートの第1部である。

 

* IFM:豪州の退職年金基金などの機関投資家のための資産運用会社であるIndustry Funds Management、現在はIFM Investorsと改称。

**フルークハーフェン・ウィーン:ウィーン国際空港の運営会社

 

IFM moves towards majority control of Flughafen Wien: part one – closing in on a 50% shareholding

欧州の航空業界、パンデミック後の時代に移行

18-Aug-2022

 

欧州のCOVID-19からの供給回復は、2019年の水準に対する比率で見ると、ほぼ3か月も横滑りの軌道を描いて居る。更にはOAGに登録されたエアラインスケジュールは、現在、2022年残りの期間については、約87%と言う似たような水準のままだろうと予測される状況を示して居る。

  

然し、2022年第4四半期のスケジュールは、先週以来僅かな増加(86%から87%へ)を示して居て、これはCOVID-19パンデミック前以来初めて、未来の四半期に増加が生じたものだ。

 

2022年8月15日の週、欧州の合計供給席数は、87.3%、即ち2019年の同週対比▲12.7%少ない状態である。欧州は、地区間ランキングで、供給が2019年対比で21.3%落ちたアジア太平洋、そして供給が13.3%ダウンの中東の上で、相変わらず4位のままだ。北米の供給は10.0%ダウン、アフリカは9.1%、そしてラテンアメリカは4.8%下回る状態だった。

 

今や、欧州を供給回復の次の、更に上への一歩を阻む最大の問題は、人員採用の隘路とその他のサプライチェーンの制限である。

 

需要に対するCOVID-19の直接的な影響は既に薄れて居る:欧州の航空業界は今や、総じてパンデミック後の状態である。

 

European aviation moves into the post-pandemic era

Premium Analysis

ブラジルのエアライン各社第2四半期に記録的収入を計上、然し利益は脆弱

17-Aug-2022

 

ブラジルの航空市場の回復は順調に進んで居て、この国のエアライン各社は、この勢いが見通せる将来まで続くと考えて居る。

 

アズールとGOLの両社が、ブラジル市場では例年は需要の低い時期である、2022年第2四半期に記録的な収入を計上した。

 

現在、より需要の高い季節になって来て、価格設定の環境は堅固である筈だ。そしてブラジルの運航各社は、供給の取り扱いについては、合理的な方法で実行して居る。

 

然し、お馴染みの障害が残って居る。即ち、燃油費が流動的であることと通貨変動の圧力だ。

これらの逆風がアズールとGOLの2022年第2四半期に損失を余儀なくし、恐らく、今後も収益に圧力をかけ続けるだろう。

 

Brazil's airlines post record 2Q revenues, but profits are elusive 

ロンタイン空港建設開始へ、ベトナムの最も高価なインフラプロジェクト

17-Aug-2022

 

ベトナムの、この国最大の人口を持つ都市/地区である、ホーチミン・シティでの160億米ドル、年間旅客数1億人の新空港建設が、最初に計画されてから7年が経って、漸くその緒に就こうとして居る。

 

これは、アジア太平洋地区で最大の空港プロジェクトの一つで、ベトナムの歴史で最も高価なインフラ物件になる見込みだ。

 

政府が40件の交通インフラプロジェクトを軌道に乗せるべく取り組んで居り、そのうちの幾つかは予想される外国人訪問客の大波に備えるものであることから、これは今なお、更なる遅延の可能性がある。

 

然し、最も急を要する問題は、民間部門を経営に参入させる事である;もし今でなければ、少なくとも、空港が稼働可能となった時に必要で、将来のターミナルへのPPPによる資金調達と運用受託の機会があるかも知れない。

 

Construction set to start on Long Thanh Airport, Vietnam's most expensive infrastructure project

Premium Analysis

インドの空港:*チューリッヒがデリー/ノイダでインドに復帰;更なる空港建設そして民営化へ

16-Aug-2022

 

インドの民間航空業界の分野には、退屈な時が一切無いが、取り分け空港がそうだ。

 

インドの人口は2023年に中国を追い越そうとして居り、これにより、インドは地球上で最大の人口を持つ国になるが、その空港システムは、それ無しではこの国は多分機能しないだろう強力な官僚主義にのし掛かられ、常に新たな障害に適応しなくてはならない。

 

今回のレポートは、政府が、増えて行く供給に対して、そしてより多くの空港を運営するために民間部門を呼び込む事に如何に取組もうとして居るかを考えるが、一方、つい最近締結に至った*フルークハーフェン・チューリッヒが建設中のデリー・ノイダ国際空港を運営する契約を主眼にして見たい。

 

一方で、ゴアの観光旅行の天国に新たな空港が間も無く開港する予定であり、またチェンナイの第2空港の用地が選定されて居る。

 

*フルークハーフェン・チューリッヒ:Flughafen Zürichスイスの空港運営会社

 

Indian airports: Zurich returns to India at Delhi Noida; more airports to be built and privatised 

Premium Analysis

アジア太平洋の国際線回復、依然足をひきづる〜特に北東アジアで

15-Aug-20

 

アジア太平洋地区の、多くの国々で、国際線供給回復が加速し始めて居るのだが、全体として、世界の他の地区から依然として、かなりの差で後れを取ったままである。

 

国際線供給のリバウンドは、アジア太平洋では、世界の他のどの地区に比べても、ずっとゆっくりと起きて居る。このトレンドは業界の回復の早い段階から明らかで、そして格差が次第に縮小し始めたものの、それは少なくとも中期的には留まるかの様に見える。

 

この動きには複数の原因がある。アジア太平洋の政府は他の地区の政府より入国規制の緩和に消極的だった一方、幾つかのアジア太平洋のエアラインは、倒産保護の下、大規模なリストラの実行を余儀なくされ、その結果、多くの場合、保有機群の削減に至って居る。

 

アジア太平洋地区は広大で、ある部分は他より遅れて居る。例えば、南アジアと東南アジアでは、国際線の供給回復は、地区の平均より強力である。然し、中国、香港、日本そして台湾の国境再開が他より遅かった北東アジアでは最も弱くなって居る。

 

Asia-Pacific international recovery still trailing – particularly in Northeast Asia 

2022年8月14日掲載

欧州のエアライン、今や需要に供給をより良く適応させて居る

12-Aug-2022

 

2019年水準に対する割合で見た、欧州の供給の回復は、依然、2022年5月の最終週以来占めて来た高原上の位置に止まって居る。これが、改善して居る搭乗率の傾向を助けて居る模様である。

 

欧州の合計供給席数は、2022年8月8日の週に、87.1%で2019年の同週に対して▲12.9%の不足である。

 

欧州は、地区間ランキングで、供給が2019年対比で▲21.6%減少のアジア太平洋、▲14.0%の中東の上の第4位に止まって居る。

 

IATAのデータが、2022年6月の欧州のエアラインの搭乗率は、2019年6月の水準より、僅か1.5ポイント低い86.0%だった事を示して居る。2019年の搭乗率との差は2022年4月以来、毎月狭まって居り、この傾向は、既に1年以上、広範に改善して居る。

 

供給の回復は勢いを失って居るかも知れないが、搭乗率の向上は供給が需要に対し、よりバランスが取れて来て居る事を示して居る。

 

Europe's airlines are now better matching supply to demand 

Premium Analysis

航空業界の「プレーター」使用は終焉へ、然し航空貨物には「良い」パンデミックだった

11-Aug-2022

 

EASAは、旅客機客室内に貨物を載せて輸送する事の認可を終了させて居る。欧州の安全管理当局は、2020年にCOVID-19危機の襲来と共に、機体のベリーに加えてこれを承認して居る。パンデミックの所為で持ち上がった、ロジスティックの問題は、もはや同じ程度までは存在しなくなって居る。

 

COVID-19の以前には、「プレーター」(Preighter:貨物輸送に使う旅客機)と言うものは実際に存在しなかったのだが、2020年第2四半期には、世界の航空貨物輸送量の25%を占めた。その使用によって、基本的な貨物スペース容量が供給されたが、危機の間中、地上待機となった航空機のベリー・スペースを、完全に代替する事はなかった。

 

それでも、世界の航空貨物輸送量は、2021年を通して、制限的な供給量を優に超え、一方、供給不足が貨物の実収単価と搭載率に有利に働いた。需要はずっと最近になって軟化したが2022年6月のCTKは、依然、2019年6月に比べ+0.8%上昇した(一方RPKは▲29.2%と下がった)。

 

航空貨物は、エアラインの収入占有率を、2019年の12%から2021年には40%へと増加させた。IATAは、これが2022年には24%へと揺り戻すと予測して居るが、航空貨物はその構造的な地位を改善してパンデミックからのし上がって来る可能性がある。 

 

'Preighter' use in aviation to end, but air cargo has had a 'good' pandemic

Premium Analysis

ポーランドのジェシュフ空港、難民問題に対応、ビジネスの基地としての足場を固める中で

11-Aug-2022

 

近隣諸国に衝撃を与えるウクライナでの戦争の一つの帰結として、多くの避難民の取り扱いがある。

 

ポーランドだけでも、既に10万人を優に超える難民を受け入れて居るが、その一部は、可能となった時には、速やかに帰国できる様、近くに止まる事を選択し、その他はどこか別の場所に移動しようとして居る。

 

ポーランド南東部のジェシュフと言う小さな町は、ウクライナに最も近い町の一つで、同国のリヴィウ空港が閉鎖されたために、難民の避難に、また到着する支援物資と関連する作業員のために、重要な役割を担う事になって居る。

 

同時に、同空港は、可能な限り「平常通り」機能しようと心がけて居り、路線網を増やしつつ、特にLOTポーランド航空、ライアンエア、そしてウイズエアの確立した存在から恩恵を受けて居る。

 

戦争の結果が如何なろうとも、同空港とそれが支える文化的な小都市は、国際的なスポットライトの中に無理やり押し出され、それが有利に働く可能性が充分ある。

 

Poland’s Rzeszów Airport responds to refugee challenge while solidifying its customary business base 

Premium Analysis

サウスウエスト航空、航空機納入遅延に忍耐を示す〜当面は

10-Aug-2022

 

多くの米国のエアラインにとって、2022年第2四半期は、コントラストの研究である。レジャー需要は唸りを上げて戻って来て居り、この地区のエアライン運航会社に、記録的な収入を計上させる結果となって居る。然し、燃油費、人件費の高さ、そして運航の障害が、堅固な収入環境に暗雲を投げかけて居る。

 

サウスウエスト航空は、記録的な収入を上げて居る米国の運航会社の中の一つで、消費者やビジネスマインドに幾つかの変化が生じて居るものの、需要傾向は依然強いままだろうと考えて居る。

 

然し、この障害に加えて、米国のエアラインは労務と運航の問題に直面して居り、サウスウエストは今や、2022年にボーイング社が同エアラインに納入する、航空機の機数が劇的に減少するのに身構えて居る。

 

当面は、サウスウエストはその遅延に何とか対処できると考えて居る;然し、もし航空機メーカーが、ずっとこの航空機納入の遅れを取り戻せなければ、それは同エアラインにとって更なる逆風を巻き起こすことになるだろう。

 

Southwest Airlines shows patience with aircraft delivery delays – for now 

豪州の国内市場、全面回復に近づくが、短期的な問題が供給を鈍らす

10-Aug-2022

 

豪州の国内線エアライン市場は、順調に回復への道を辿って居るが、競争の環境が、COVID-19パンデミックの来襲以来、変貌して居る。

 

既存エアラインの戦略の変更、そして差し迫った新規エアラインの参入が、今世紀始まって以来、最も劇的で、永続する、市場にとっての変貌となり得るものを産み出そうとして居る。

 

動き出しては止まる2020年と2021年の回復で、2022年の国内線旅行需要は、主として、強力なレジャー/VFR(親族友人訪問)需要に支えられて、予想を上回る勢いで進んで居る。

 

Australia's domestic market nearing full recovery but short term problems blunt capacity 

南太平洋旅行再開〜危機、回復そして将来

09-Aug-2022

 

COVID-19は、これまでに類の無い、国際線の没落を導いた。国境が急速に、そして硬く閉ざされ、国際線観光旅行がほぼ2年間、停止状態となった南太平洋以上に、これを厳しく感じられた地区は世界でも数少ないだろう。

 

この地区は、現在、ゆっくりと再開しようとして居るが、長く、そして困難な仕事に直面して居る。南太平洋諸国は、戦して居る観光分野の再建をする必要があるだけでなく、またパンデミック時代の新たな現実を受け入れ、彼らが次の危機を生き抜ける事を確かなものとする事、の両面で自らを作り直さねばならない。

 

Reopening South Pacific travel – crisis, recovery and the future 

アジア太平洋の国際観光、ゆっくりとした回復が進行中

09-Aug-2022

 

アジア太平洋の国際線旅行と観光が依然として停滞状況にある。

 

当初、この地区は2021年中は、最も早く回復する地区の一つと予想されて居たが、COVID-19に対する各国のまちまちな対応と、長びく国境閉鎖やその他の制限が、そして重荷になる旅行時の必要条件を課する事が、アジア太平洋に於ける国際観光がほぼ停滞状況のままである事を意味して来た。

 

この地区の3大アウトバウンド市場である、中国、日本、そして韓国は、最も回復の遅れた主要市場に属する。

 

同時に、幾つかの主要インバウンド観光市場は、伝統的な源泉市場である欧州、北米、そして大洋州からの旅行客の減少に悩む状態が続いて居る。

 

健康リスクと旅行の障害に関して、懸念が高まったおかげで、これらの市場の旅行者たちは、近場の旅行を選ぶ様になって居る。

 

Asia Pacific international tourism undergoing slow recovery 

Premium Analysis

一部には幸運~ヴァンシ、OMAの13空港買い進める;併せて第1の民間運営業者に

09-Aug-2022

 

フランスのヴァンシ・エアポーツ社は、冷徹に、世界制覇に向けて歩みを進めて居る。

 

この国への最初の襲撃として、メキシコのOMAグループの13空港の株式を購入した事は、同社をポートフォリオの規模で見て、世界の最先端の、完全民間の、そして、ますます米州に焦点を当てた、空港運営事業者としての地位を確立して居る(或は、契約が承認され次第そうなるだろう)。

 

*OMAの財政は確かにCOVID-19パンデミックを通して、そうだった様に健全であり、そしてOMAの各空港はビジネス指向であり、同時に観光客指向でもある。 

 

然し、背景に潜んで居るのは、政治と、メキシコの最大の取引相手であり、今やまるで存在し無いが如き国境の向こう、米国である。ヴァンシは、政治的に厄介な問題であるブラジルなど、ラテンアメリカで空港を運営する、広範な経験を持って居る。

 

確かに、メキシコには同社が必要かも知れない。

 

*OMA:Grupo Aeroportuario del Centro Norteメキシコの空港運営会社、投資会社

 

Lucky for some - VINCI buys into OMA’s 13 airports; consolidated as number 1 private sector operator 

Premium Analysis

欧州の長距離航空回復、アジア太平洋によって阻まれる

08-Aug-2022

 

COVID-19パンデミックの殆どの期間、近距離が回復を先導して、ほぼ全ての長距離市場は、実質的に閉鎖されて居た。確かに2022年8月1日の週、欧州域内供給は現在2019年の同週に対し、90%まで回復して居る。

 

COVID-19パンデミック前は、欧州の長距離地点間運航の双発エンジンは、北米と、アジア太平洋であった。

 

北大西洋の供給は現在、2019年水準の87%であり、欧州発着域内市場合計についても同率である。もう一つの(より小規模とは言え)長距離市場である、欧州=ラテンアメリカは90%であった。

 

然し、欧州=アジア太平洋は、2022年4月以来の改善にも関わらず、2019年供給の僅か49%に達したばかりである。これは、長引く旅行制限と、上空通過に対するロシア空域の閉鎖が反映されたものだ。

 

人員不足の問題は、間違いなく、欧州の航空業界の供給回復の次の大波を妨げて居る一方で、アジア太平洋が完全に再開した時にのみ、それは最大の力に達する事が可能になる。

 

Europe's long haul aviation recovery is being held back by Asia Pacific 

Premium Analysis

学術報告で検証される空港でのカーボン捕捉の可能性~空港発電所か?

08-Aug-2022

 

2050年までに、或はもっと早く「ネットゼロ」カーボンを空港が達成できる様にするために、更に多くの方法が求められる中で、英国での研究がカーボン捕捉の技術が、そのための触媒となる可能性を認めて居る。

 

この技術は、新しいものでは無く、以前にこの選択肢を検証した幾つかの試みがある。

 

基本的には、カーボンの排出は、空港の内外で「捕捉」されるかも知れないし(多くの排ガスは例えば地表交通機関の運行から来る)、貯蔵され、それから空港のため、多分もっとその先の、きれいなエネルギー源を創るために使われる(既に数各国で、太陽光発電の例がある)。

 

当然な事に、財政的な需要、土地の有無、機会費用への配慮、そして政治的な意思、或はその欠如の様な阻害要因があるだろう。

 

然し、もし、研究の一部になって居る、ロンドン・ルートン空港(自由になる土地が殆ど無い空港だ)が、それを裏付けられるなら、どの空港にとっても、カーボン捕捉は、現実的な提案である事を示すことになる。(ルートン空港の滑走路は、最近の熱波で、溶けてしまったので、その懸念は理解できる!)

 

Potential for carbon capture at airports examined in academic report – the airport power station?

2022年8月7日掲載

Premium Analysis

SIA、供給の上昇軌道を維持、アジア太平洋の勢いが盛り返す中で

05-Aug-2022

 

シンガポール航空(SIA)は、驚くほど順調なペースの回復を続けて居り、アジア太平洋のエアラインの幾つかが漸く追いついて来たものの、パンデミック前の供給の回復で見ると、SIAは依然としてこの地区の先頭走者の一つである。

 

COVID-19パンデミック期間の殆どを通じて、SIAは、供給の復活について、大部分は協力的な政府の政策によるのだが、アジア太平洋の地区を先導して来た。

 

然し、2022年の第2四半期以来、幾つかのエアラインは、各国政府が国境規制を緩和するのに合わせ、急速に国際線供給を増強して来た。それでも、未だにSIAを追い抜いて居るのは、ほんの一握りに過ぎない。

 

SIAは、自社の着実な供給増加は、最終的に、パンデミック前の水準を完全に回復するためには、残りの制限ある市場、特に中国が再開することが必要となるものの、2022年の残りの期間を通じ継続すると見込んで居る。

 

SIA maintains capacity growth trajectory as Asia-Pacific momentum builds 

Premium Analysis

ジェットブルー、スピリット獲得に勝利表明。然し真の勝者は誰だ?

04-Aug-2022

 

スピリット航空を追い求めるジェットブルーの執拗さには、事欠かなかったし、最終的に、ジェットブルーは、スピリットを巡る競争において、フロンティアがこの同業の超低コストエアラインより高額を払わないと決めてからは、勝者と目されて居る。

 

ジェットブルーは、勝ち誇って居るけれども、同エアラインが最終的に勝者となるかどうかは、決して確かなものでは無い。

 

ジェットブルーによるスピリット合併を、管理当局が承認するか否かは、決まった話では無く、またそのハードルがクリアされたとしても、両エアラインの統合は、複雑な要素に満ちて居る。

 

当面は、ジェットブルーとスピリットが合併する計画が上手く行くとすれば、米国内で、唯一大規模な超低コストエアラインとなるフロンティアが最も恩恵を受ける様に見える。

 

JetBlue is victorious in its quest for Spirit. But who is the real winner?

スウェーデンの航空業界:第1部ースウェーデン、ストックホルム・アーランダの一部民営化を検討、多分他にも

04-Aug-2022

 

デンマークでは、20年前、コペンハーゲン空港が部分的に民営化されたが、北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド及びアイスランド)に於いては、当時から空港民営化への関心は薄い。

 

その理由の一つは、これら6カ国中の4カ国が、大きな一つの(或は一握りの)空港と、点在する多くの地域空港があり、最悪のシナリオは、民間の所有者が施設を剥ぎ取って、閉鎖してしまい、孤立した地域住民が残されると言う可能性である。

 

突然、スウェーデンの政府が、他空港の閉鎖によって齎されるインフラの必要性の問題に対応するため、ストックホルムのアーランダ空港、そして多分他の2空港の、部分的民営化と言う解決策に傾きつつある模様である事を示すレポートを発表した。

 

投資家たちはアーランダに、そして多分ヨーテボリとマルメの空港に惹きつけられるだろう。然し、彼らにとっては、スウェーデンの環境開発政策についての確実性を確保することが要注意事項だろう。

 

これは2部構成のレポートの第1部である。

 

Sweden aviation: part one – Sweden considers partial Stockholm Arlanda privatisation, perhaps others

欧州の航空業界:回復の中でLCC各社は市場占有率上昇を固める

03-Aug-2022

 

欧州の週間供給席数トップ12社の中にLCCが5社入って居る。

 

ライアンエアは、イージージェット、ウイズエア、ペガサス航空そしてジェット2.comも入って居るリストの最上位に居る。これら5社の1社を除く全てが、2019年の同週に比べ、100%以上を運航して居るが、一方で、FSCグループで、このしきい値を越えたのはただ1社である。

 

2022年8月1日の週に、欧州の総供給席数は87.2%であり、これは2019年同週に対して12.8%足りない状態である。

 

欧州は、地区間ランキングで、供給が2019年の供給に対し▲21.9%ダウンのアジア太平洋と、▲15.6%低い中東の上となり、第5位から第4位へと上昇して居る。

 

2019年水準に対する割合で見た、欧州の供給回復は、LCCそしてFSC各社も同様に、依然として2022年5月の最終週以来、続いて来た高原状態に留まって居る。にも関わらず、低コストエアラインは、COVID-19パンデミック前以来、供給席数占有率で構造的な前進を見せて居る。

 

Europe aviation: LCCs consolidate market share gains in the recovery

航空機内装ー業界の開発概要:2022年7月

03-Aug-2022

 

この定期的なCAPAレポートは、各地区の航空機の内装分野に於ける主な開発の概要をお知らせする。

 

最新号は、以下に焦点を当てる:

 

ジェットブルーのスピリット買収ー機内仕様の調和の疑問?

ヴァージン・アトランティック航空が、A330neoの上級キャビンに「隠れ家スイート」を導入

エアニュージーランドの新しい787保有機群は「ビジネス・プレミア」座席と「スカイネスト」エコノミーのスリーパー・ポッドをデビューさせる

+更にアジアと南太平洋、EMEAそして米州各地区の最新状況

 

Aircraft Interiors – industry development summary: Jul-2022

米国に於ける空港の名称と政治的な思惑

02-Aug-2022

 

2015年の広範にわたるCAPAレポートが、世界中の、個人(名祖:なおや)に因んだ空港の名称を検証し、これから更に増える可能性ありと示唆した。最近の米国での出来事では、特にラスベガスの主空港の名称変更が、政治がますます命名と名称変更の双方に重要な役割を演じている事を物語って居る。

 

これまで米国の空港で、政治家の名前を命名して居る例は少なく、また、それは民主党と共和党に均等に分かれて居る。この国の最も影響力のある黎明期の政治家たちの名前が冠される例は少なく、そしてそれは大抵が副次的空港である。同様に過去10代の大統領のうち、空港に名前が付けられて居るのは、僅か4人である。

 

然し、アイデンティティー・ポリティックスの興隆とともに、可能性が高いのは、空港を、個人への支持だけでなく、政治的教義への支持で命名する例が増えて来そうだと言う事である。

 

今回のレポートは、最近の大物たちの中から幾つか、この種の候補たちを、またこうして顕彰されたがって居る人々について検証する。

 

Airport names and political intrigue in the United States of America 

Premium Analysis

ベトジェットの膨張する狭胴機発注簿、ベトナムの市場拡大への確信を示す

02-Aug-2022

 

ベトジェットの大規模な737MAXの発注は、このプログラムへの信任投票であったと共に、同エアラインの野心的な拡大計画がCOVID-19にも少しもめげて居ない事を強調して居る。

 

今回、見直された契約は、ベトナムと、ベトジェットの関連エアラインのあるタイの市場が更に拡大する可能性を強調するものだ。

 

より広い意味では、これはアジア太平洋最大のLCCから出された、狭胴機発注の重大さを再認識させるものだ。

 

それ自体、その他の幾つかのアジア太平洋のエアライン、主にフルサービスエアライン、がその発注簿をリストラするのを余儀なくされたこの時期に、特筆に値するものなのだが、ベトジェットの発注数に変更は無い。

 

長く懸案となって居るが、しばしば遅延する、航空機の確定発注は、パンデミック前より今の方が意味が大きい。そして、近年あれほど問題が多発した機種については、特にそうだ。

 

Vietjet’s bulging narrowbody order book signals faith in Vietnam market growth

Premium Analysis

マルタの航空機登録、不釣り合いに大きな保有機群を惹き付ける

01-Aug-2022

 

ウクライナの低コストエアラインであるスカイアップは、マルタでエアラインの登録をする計画であると報じられて居る。これは、ウイズエアが新規エアラインをマルタに設立する計画だと言う、そしてルフトハンザの子会社ユーロウイングズ・ヨーロッパが次の冬シーズン、マルタに保有機群を移転すると言う、先の発表に続くものだ。ライアンエア・グループは既に177機の狭胴機を子会社(マルタエアで148機を、ラウダ・ヨーロッパで29機を)マルタで登録して居る。

 

供給席数で見て、マルタは欧州で28番目に大きな市場であるが、保有機群の規模では、大陸で8番目の大きさである。欧州の島国は、明らかに航空旅行へのより高い依存性があるが、マルタに登録された、保有機群は同国の航空市場に必要な量を大々的に超えて居る。

 

他のどの島や、他の欧州諸国も、マルタの人口1,000人に対して、保有機群席数115.8に近づくところは無い(欧州の平均は1.3)。これは、299機のマルタの保有機群のうち247機は、外国エアラインの子会社によって運航され、主にどこか別の場所で使用されて居るからだ。

 

マルタの航空機登録の魅力(税制などの)は、更にマルタの保有機群の規模の拡大を推進するだろう。

 

Malta aircraft registration attracts a disproportionately large fleet