CAPA分析:NEW HEADLINES  8月-2022年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

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CAPA(Centre for Aviation)の発表する”CAPA Analysis” 原文はこちらからご覧になれます。

 

2022年8月7日掲載

Premium Analysis

SIA、供給の上昇軌道を維持、アジア太平洋の勢いが盛り返す中で

05-Aug-2022

 

シンガポール航空(SIA)は、驚くほど順調なペースの回復を続けて居り、アジア太平洋のエアラインの幾つかが漸く追いついて来たものの、パンデミック前の供給の回復で見ると、SIAは依然としてこの地区の先頭走者の一つである。

 

COVID-19パンデミック期間の殆どを通じて、SIAは、供給の復活について、大部分は協力的な政府の政策によるのだが、アジア太平洋の地区を先導して来た。

 

然し、2022年の第2四半期以来、幾つかのエアラインは、各国政府が国境規制を緩和するのに合わせ、急速に国際線供給を増強して来た。それでも、未だにSIAを追い抜いて居るのは、ほんの一握りに過ぎない。

 

SIAは、自社の着実な供給増加は、最終的に、パンデミック前の水準を完全に回復するためには、残りの制限ある市場、特に中国が再開することが必要となるものの、2022年の残りの期間を通じ継続すると見込んで居る。

 

SIA maintains capacity growth trajectory as Asia-Pacific momentum builds 

Premium Analysis

ジェットブルー、スピリット獲得に勝利表明。然し真の勝者は誰だ?

04-Aug-2022

 

スピリット航空を追い求めるジェットブルーの執拗さには、事欠かなかったし、最終的に、ジェットブルーは、スピリットを巡る競争において、フロンティアがこの同業の超低コストエアラインより高額を払わないと決めてからは、勝者と目されて居る。

 

ジェットブルーは、勝ち誇って居るけれども、同エアラインが最終的に勝者となるかどうかは、決して確かなものでは無い。

 

ジェットブルーによるスピリット合併を、管理当局が承認するか否かは、決まった話では無く、またそのハードルがクリアされたとしても、両エアラインの統合は、複雑な要素に満ちて居る。

 

当面は、ジェットブルーとスピリットが合併する計画が上手く行くとすれば、米国内で、唯一大規模な超低コストエアラインとなるフロンティアが最も恩恵を受ける様に見える。

 

JetBlue is victorious in its quest for Spirit. But who is the real winner?

スウェーデンの航空業界:第1部ースウェーデン、ストックホルム・アーランダの一部民営化を検討、多分他にも

04-Aug-2022

 

デンマークでは、20年前、コペンハーゲン空港が部分的に民営化されたが、北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド及びアイスランド)に於いては、当時から空港民営化への関心は薄い。

 

その理由の一つは、これら6カ国中の4カ国が、大きな一つの(或は一握りの)空港と、点在する多くの地域空港があり、最悪のシナリオは、民間の所有者が施設を剥ぎ取って、閉鎖してしまい、孤立した地域住民が残されると言う可能性である。

 

突然、スウェーデンの政府が、他空港の閉鎖によって齎されるインフラの必要性の問題に対応するため、ストックホルムのアーランダ空港、そして多分他の2空港の、部分的民営化と言う解決策に傾きつつある模様である事を示すレポートを発表した。

 

投資家たちはアーランダに、そして多分ヨーテボリとマルメの空港に惹きつけられるだろう。然し、彼らにとっては、スウェーデンの環境開発政策についての確実性を確保することが要注意事項だろう。

 

これは2部構成のレポートの第1部である。

 

Sweden aviation: part one – Sweden considers partial Stockholm Arlanda privatisation, perhaps others

欧州の航空業界:回復の中でLCC各社は市場占有率上昇を固める

03-Aug-2022

 

欧州の週間供給席数トップ12社の中にLCCが5社入って居る。

 

ライアンエアは、イージージェット、ウイズエア、ペガサス航空そしてジェット2.comも入って居るリストの最上位に居る。これら5社の1社を除く全てが、2019年の同週に比べ、100%以上を運航して居るが、一方で、FSCグループで、このしきい値を越えたのはただ1社である。

 

2022年8月1日の週に、欧州の総供給席数は87.2%であり、これは2019年同週に対して12.8%足りない状態である。

 

欧州は、地区間ランキングで、供給が2019年の供給に対し▲21.9%ダウンのアジア太平洋と、▲15.6%低い中東の上となり、第5位から第4位へと上昇して居る。

 

2019年水準に対する割合で見た、欧州の供給回復は、LCCそしてFSC各社も同様に、依然として2022年5月の最終週以来、続いて来た高原状態に留まって居る。にも関わらず、低コストエアラインは、COVID-19パンデミック前以来、供給席数占有率で構造的な前進を見せて居る。

 

Europe aviation: LCCs consolidate market share gains in the recovery

航空機内装ー業界の開発概要:2022年7月

03-Aug-2022

 

この定期的なCAPAレポートは、各地区の航空機の内装分野に於ける主な開発の概要をお知らせする。

 

最新号は、以下に焦点を当てる:

 

ジェットブルーのスピリット買収ー機内仕様の調和の疑問?

ヴァージン・アトランティック航空が、A330neoの上級キャビンに「隠れ家スイート」を導入

エアニュージーランドの新しい787保有機群は「ビジネス・プレミア」座席と「スカイネスト」エコノミーのスリーパー・ポッドをデビューさせる

+更にアジアと南太平洋、EMEAそして米州各地区の最新状況

 

Aircraft Interiors – industry development summary: Jul-2022

米国に於ける空港の名称と政治的な陰謀

02-Aug-2022

 

2015年の広範にわたるCAPAレポートが、世界中の、個人(名祖:なおや)に因んだ空港の名称を検証し、これから更に増える可能性ありと示唆した。最近の米国での出来事では、特にラスベガスの主空港の名称変更が、政治がますます命名と名称変更の双方に重要な役割を演じている事を物語って居る。

 

これまで米国の空港で、政治家の名前を命名して居る例は少なく、また、それは民主党と共和党に均等に分かれて居る。この国の最も影響力のある黎明期の政治家たちの名前が冠される例は少なく、そしてそれは大抵が副次的空港である。同様に過去10代の大統領のうち、空港に名前が付けられて居るのは、僅か4人である。

 

然し、アイデンティティー・ポリティックスの興隆とともに、可能性が高いのは、空港を、個人への支持だけでなく、政治的教義への支持で命名する例が増えて来そうだと言う事である。

 

今回のレポートは、最近の大物たちの中から幾つか、この種の候補たちを、またこうして顕彰されたがって居る人々について検証する。

 

Airport names and political intrigue in the United States of America 

Premium Analysis

ベトジェットの膨張する狭胴機発注簿、ベトナムの市場拡大への確信を示す

02-Aug-2022

 

ベトジェットの大規模な737MAXの発注は、このプログラムへの信任投票であったと共に、同エアラインの野心的な拡大計画がCOVID-19にも少しもめげて居ない事を強調して居る。

 

今回、見直された契約は、ベトナムと、ベトジェットの関連エアラインのあるタイの市場が更に拡大する可能性を強調するものだ。

 

より広い意味では、これはアジア太平洋最大のLCCから出された、狭胴機発注の重大さを再認識させるものだ。

 

それ自体、その他の幾つかのアジア太平洋のエアライン、主にフルサービスエアライン、がその発注簿をリストラするのを余儀なくされたこの時期に、特筆に値するものなのだが、ベトジェットの発注数に変更は無い。

 

長く懸案となって居るが、しばしば遅延する、航空機の確定発注は、パンデミック前より今の方が意味が大きい。そして、近年あれほど問題が多発した機種については、特にそうだ。

 

Vietjet’s bulging narrowbody order book signals faith in Vietnam market growth

Premium Analysis

マルタの航空機登録、不釣り合いに大きな保有機群を惹き付ける

01-Aug-2022

 

ウクライナの低コストエアラインであるスカイアップは、マルタでエアラインの登録をする計画であると報じられて居る。これは、ウイズエアが新規エアラインをマルタに設立する計画だと言う、そしてルフトハンザの子会社ユーロウイングズ・ヨーロッパが次の冬シーズン、マルタに保有機群を移転すると言う、先の発表に続くものだ。ライアンエア・グループは既に177機の狭胴機を子会社(マルタエアで148機を、ラウダ・ヨーロッパで29機を)マルタで登録して居る。

 

供給席数で見て、マルタは欧州で28番目に大きな市場であるが、保有機群の規模では、大陸で8番目の大きさである。欧州の島国は、明らかに航空旅行へのより高い依存性があるが、マルタに登録された、保有機群は同国の航空市場に必要な量を大々的に超えて居る。

 

他のどの島や、他の欧州諸国も、マルタの人口1,000人に対して、保有機群席数115.8に近づくところは無い(欧州の平均は1.3)。これは、299機のマルタの保有機群のうち247機は、外国エアラインの子会社によって運航され、主にどこか別の場所で使用されて居るからだ。

 

マルタの航空機登録の魅力(税制などの)は、更にマルタの保有機群の規模の拡大を推進するだろう。

 

Malta aircraft registration attracts a disproportionately large fleet