CAPA分析:NEW HEADLINES  2月ー2020年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。  

2月23日掲載

CAPA「航空業界の基礎」訓練:2020年度の日程 

22-Feb-2020

 

世界で最も信頼される航空と旅行の市場情報の源泉であるCAPA-航空センターは、この程、多くの方々待望の「CAPA航空業界の基礎知識」訓練の新たな日取りと場所について発表した。

 

航空業界に働く、或は関連した業務の方々全ての為に用意された、この短い航空業界入門コースは、エアラインの仕事に焦点を当て、この重要にして複雑な産業の構造と市場をより良く理解するための実践的な情報を提供する。

 

エアラインと空港との関係や常顧客プログラム、路線網計画そしてマーケティングと宣伝広告、などからの話題を網羅して、この訓練は、エアライン、空港、観光団体、業界のMサプライヤー、法律家、政府機関、金融企業、投資家、サプライヤー、労働組合、そして航空業界に身を置く全ての人々と言った、広い範囲の各分野で、業界への初心者から経営者までにとって有益なものである。

 

CAPA "Fundamentals of Aviation Industry" Training: 2020 dates

 

アメリカンとアラスカ航空、米国の競争に新鮮な空気を吹き込む 

22-Feb-2020

 

米国は、FSC、LCC、そして超LCCがそれぞれの戦略でしっかり地歩を固め、依然、成熟した市場であるものの、時によって、面白い展開が発生する。

 

過去数か月の間に、起こった魅力的な出来事のひとつが、アメリカンとの長年の提携関係を解消し、ワンワールドを脱退すると言う、デルタのLATAMとの驚きの提携である。

 

それはまるで、アメリカン航空がLATAMの変節を、大した抗議や自分自身の国際線戦略の検討もせずに、受け容れたかの様に見える。然し、今やアメリカンとアラスカエア・グループが、計画されて居た両社の関係の解消を取り止め、その代わりに、アメリカン航空がデルタの西海岸のハブであるシアトルから、新たな長距離便を導入する事を可能にする、彼らの提携関係を補強する決意をしたのだ。それは、ダラス/フォートワースとシャーロットのハブから大きな一押しをしかけて居る最中のアメリカンによる興味深い動きである。

 

アラスカはまた、2021年、アライアンスの深度への厳しい審査が強まる最中に、ワンワールドの正式なフルメンバーとなると約束して居る。アラスカは、過去にワンワールドに言い寄ったりした事もあるが、同社は、今回はあたかも、シアトルでのエリート企業の間での地位を補強するために、コミットしたかの様に見える。

 

American and Alaska Airlines breathe fresh air into US competition

Premium Analysis  

英国の高速鉄道(HS2)、中国の企業が待ち構える 

21-Feb-2020

 

現在、英国でインフラは、最優先事項である。2019年12月の総選挙以来、明らかにジョンソン首相の考えの全てを占めて居るのは、(2008年以来つづく)「緊縮経済」を捨て去り、その代わり、インフラに自由奔放に投資する政策を取り入れる事の様だ。それが、より慎重な財務大臣サジッド・ジャビドが辞任した理由の一つと見られる。

 

インフラの中でも、特に必要とされる部分は、遅れているロンドンンとミッドランド、そしてイングランド北部を結ぶ、高速鉄道(HS2)プロジェクトである。プロジェクトの最初の部分は、それに続く部分について疑問は残るものの、急遽承認されて居る。中国の、ある企業が政府にアプローチして、HS2を誰よりも早く、安く、そしてより速い列車で建設すると約束した模様だ。

 

もしその様なシナリオが出て来るなら、それは、中国の関心は更にずっと遅れて居るヒースロー空港の第3滑走路の建設に飛びつくかも知れないと言う事を意味するのだろうか?彼らは既にヒースローを含む2つの英国の空港に関心を持って居る。

 

UK's high-speed rail (HS2) lining up a Chinese company

Premium Analysis  

スカンジナビアから北米への航空事情:ノルウエーエアの便削減はSASを元気づける 

21-Feb-2020

 

2020年夏に、スカンジナビアでの長距運航をノルウエーに統合すると言うノルウエーエアの決断はスカンジナビア=北米間の景観をすっかり変える事になる。ノルウエーエアはデンマークとスウェーデンからの北米線を取り止めて居り、2020年夏ダイヤのノルウェーからの大西洋横断の供給を16%削る計画だ。

 

最大の勝者は、この3国全てから運航して居り、この夏、北米線の供給が6%伸びるSASである。SASのスカンジナビア=北米の供給席数占有率は、2013年にノルウエーエアが参入する前の水準、70%に戻る予定だ。

 

今夏、SASは主要ハブであるコペンハーゲンへの集中を、より強める戦略の一部として、デンマークから北大西洋の供給を1/4増やす予定である。同社はこの夏、スウェーデンからの供給を30%、そしてノルウェーから3%の削減をしようとして居る。

 

ノルウエーエアに牽引され、またSASが引き継いだ、5年間の強力な拡大の後、スカンジナビア=北米間市場は2017年のピーク以来下降して来て居る。然しながら、SASの今夏の拡大とエアトランサットによる、新たなコペンハーゲン=モントリオール線は、更なる可能性を示して居る。その他の運航会社は、全社併せた供給席数占有率がノルウエーエアの参入以来落ちて居る、エアカナダ、デルタそしてユナイテッドだけである。

 

Scandinavia to N America aviation: Norwegian's cuts strengthen SAS

 

空港グループ:2019年は、グループADPが大きな収入拡大 

21-Feb-2020

 

フランスの首都の関連施設と世界中の空港とターミナルと共に、2つの主要なパリの空港を運営するグループADPは、17.3%の収入増(主に買収の結果として)そして5.5%のEBITDAと、大変好調な2019年度を記録して居る。

 

収入は、空港の安全セキュリティと、興味深いことに、駐車場、以外の全原資から全面的に増加した。欧州での「飛ぶのは恥だ」運動の影響から、グループADPは公共交通機関の利用拡大を期待する事になるだろう。

 

国際部門が、この業績に貢献して居るのだが、コンサルティング部門のADPインジェニエリの収入はマイナス1.2%と僅かに減って居る;同社はバックログの仕事を抱えて居り、そのグループ内での役割は縮小するよりも、むしろ拡大すると予想される。

 

グループADPは、現在の少数株式所有を増やそうと検討して居るバンシ・エアポーツの様な組織と一緒になって、民営化が予定されて居る。この二つのグループは*TAVと共に、可能性としては世界最大になる。

 

結果は未だ、2019年6月に始まった、それを阻止する「共有一般投票」に懸かって居る。(この一般投票は締め切りまで、残り約一か月となって、実行に必要な、投票のほぼ22%に迫って居る。)

 

*TAV:トルコの空港運営会社。主に東欧、中東を中心とした10以上の空港の運営を手がけている。

 

Airport groups: large revenue increases for Groupe ADP in 2019

Premium Analysis 

ハワイアン航空、ハワイでの短期的な逆風を乗り越えた模様 

20-Feb-2020

 

ハワイアン航空には、特にハワイ諸島から米国西海岸路線で、定期的に、市場で供給が上昇する苦戦の期間があり、常に暫くすると、合理化の自制が市場に戻ると言う長い目で見て来た。

 

同社は、昨年サウスウエストがハワイ市場で足場を築く間、その見方を維持しようと試みて来た。然し、2020年早々にハワイアンが直面した、過大な競争的供給は、同社の第1四半期の業績に、単位収入を圧迫する強い逆風をもたらして居る。

 

この供給拡大による逆風は、2020年が進む中で、弱まって行く筈だ。そしてハワイアンは強烈な競争の勢いに直面する中でさえ、2020年に強固なコスト実績を予想して居る。

 

時の経過とともに、エアラインは収入実績の良くない路線からは撤退する可能性があり、ハワイアンはその長期的見方が支配する事になるだろうと考えて居る。

 

Hawaiian Airlines looks past short term headwinds on Hawaii

 

アルゼンチンの航空自由化に問題の兆候が現れる 

17-Feb-2020

 

2019年晩くの、アルゼンチン新大統領アルベルト・フェルナンデスと副大統領に前大統領クリスティーナ・キルヒナーを選出した選挙以来、新たな政府は、この国で事業を開始する低コスト運航会社の参入に途を拓いた前政権の改革を、どの様に管理するかについての憶測が広がって居る。

 

正に政権の発足当時には、アルゼンチンの航空業界の現状を全体として維持することについて、大地を揺るがす様な変化は無かったのだが、低コスト運航のフライボンディに対する審査が強まったと思われること、それに国営アルゼンチン航空の新しいCEOによる、先の自由化は制限の無いものだと言う宣言など、幾つか問題の兆候が頭をもたげて来て居る。

 

これらの展開は、この国に於ける、更なる自由化は望みが無いもので、j保護主義政策がアルゼンチン航空業界の背景に忍び足で戻りつつあるのを示唆して居るのかも知れない。そして、多分、政府が如何に、将来、低コスト運航会社を監督して行くのかという懸念にいくらか理由がある筈である。

 

Troubling signs emerge for aviation liberalisation in Argentina

Premium Analysis  

アズール航空、新しい「ブリーズ」の開業用機材の必要から恩恵 

17-Feb-2020

 

資産リストの中に複数のエアラインを持つことの恩典のひとつは、それら運航会社の間で、保有航空機を替える事が出来る事で、それこそ、過去にアズールとTAPエアポルトガルにとっての恩恵のひとつだった。

 

今回、アズールの創始者デービッド・ニールマンが米国を本拠とするエアラインを開業する計画から、アズールとブリーズ・アビエーション(ニールマン氏の新会社)は、ブリーズがアズールの、比較的古いエンブラエル195の中から何機かを取得し、一方、LOTポーランド航空もまた、その一部を取得する合意に達した。

 

エンブラエル195には、アズールが保有機群に加えようとして居る、エンブラエル195-E2に比べ、確かにコスト的に不利な点があるけれど、ブラジルでは燃油コストが米国や欧州に比べ高い事から、ブリーズとLOTはコスト効率については、ある程度改善出来る。LOTは既にアズールから数機のEジェットを購入し、欧州最大のEジェット運航会社だと声高に宣伝して居る。

 

この取引は、また、ブリーズがエンブラエル195のチャーター運航の可能性を強調して居り、この機材が、より近距離便に適合することから、同社の路線網戦略にも一片の光を当てて居る。

 

Azul Airlines benefits from the new Breeze’s need for launch aircraft

2月17日掲載

 

ウイーン空港:発着枠問題ー華々しい成長は鈍化と予測

 

16-Feb-2020

 

ウイーン国際空港のCEOジュリアン・イエーガーは最近、2019年には対前年17%伸びて3,200万人になった後、2020年は旅客伸び率の2桁成長は、期待して居ないと述べて居る。また「ウイーン空港の発着枠が残り少なくなって居り」、空港は2020年には3%から5%の伸び、2020年以降は、過去2年に比べて、更に「ずっと小さな」成長率になると付け加えて居る。

 

同空港は、エアベルリンを失った事から立ち直っただけでは無い。オーストリア航空は乗継便を拡大して居る。ただ、低コストエアラインはウイーンが提供してくれる、ライバル達に対する驚く程の運賃設定の優位と思えるものを利用して居る。

 

然しながら、滑走路の増設が遅れた事から、発着枠の枯渇は深刻な問題になりつつある。

 

Vienna Airport: slot issues – expecting stellar growth to decline

 

スピリット航空、2020年に路線網戦略を転換

 

16-Feb-2020

 

過去数年間で、新市場を急速に広げた後、スピリット航空は、2020年には新たな都市を追加するのを一旦休止して居り、その代わり、特定路線の便数を増やし、現時点では結び付けられて居ない、自社の路線内の既存の地点に乗継便を創ることに力を入れようとして居る。

 

この変更の結果、スピリットにとって未成熟な市場では、供給席数が落ち、そして同社が路線の中で、これまで行って来た淘汰と共に、新規路線が少なくなる事が、スピリットの堅固な営業利益率の維持を助ける筈だ。

 

スピリットは、新たな都市を増やすのを休止するにも拘らず、2020年、コロンビアの路線地図の目的地を5地点に拡大し、バランキラとブカラマンガに飛び、新たな国際線地点を幾つか追加しようとして居る。

 

Spirit Airlines pivots its network strategy in 2020

Premium Analysis 

 

コロナウイルスと抗議運動、香港にとって、二重の打撃

 

15-Feb-2020

 

新型コロナウイルス(2019-nCoV、現在はCovid-19)の蔓延で、アジア太平洋地域中の主要定期航空会社が、大々的なスケジュール変更を余儀なくされ、取り分け中国本土のエアラインと航空便が最も大きな影響を受けて居る。

 

中国本土以外の市場では、香港が航空業界の最近の危機に最も痛撃を浴び、キャセイ太平洋と香港航空の両社が下降の矛先を向けられて居る。

 

もしSARS直後の経験が前例となるなら、急回復が有りそうである。然し、17年経って条件は変化して居り、特にウイルスが拡散し続けるとすれば、結果は異なったものになるかも知れない。

 

Coronavirus and protests are a double whammy for Hong Kong

 

エアイタリー倒産:カタール航空の拡大の狙いを充たせず

 

14-Feb-2020

 

2020年2月11日、エアイタリーは、株主であるアリサルダ及びカタール航空が、AQAホールディングSpAを通じて運航して居たが、同エアラインを清算するため解散したと発表した。

 

運航は2020年2月26日から休止される。

 

以前メリディアーナとして運航して居た同社は、2017年9月にカタール航空に49%の株式を売却したのに続き、2018年3月、リストラ計画の一環として、ブランドを変更した。同計画にはカタール航空から調達した機材による保有機群の近代化と、2018年の11機から2022年までに50機へと保有機群を拡大する事が含まれて居る。計画はまた、同エアラインがメリディアーナとしての衰退の時期を挽回し、エアイタリーとして2022年までに1,000万人(2017年の240万人に対し)を輸送する事を目指して居る。

 

悲しいことに、この野望の何一つとして満足に実現して居ない。同社はサルディニアのオルビアの基地から、ミラノ/マルペンサ空港に焦点を絞り直し、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、ロサンゼルスとトロントに新たな長距離便を開設した。然し、その他の長距離便は生まれては消え、ローマ/フィウミチノの第2ハブも定着出来なかった。

 

737MAXの運航停止は、確かに助けにならなかったが、エアイタリーは単に、充分な規模に届かず(路線網は収縮し続けた)、LCCとの近距離での戦いに悪戦苦闘し、採算性を達成する事が出来なかった。

Air Italy liquidated; fails to fulfil Qatar Airways' expansion aims

 

チリのスカイ航空、米州での野心的国際線計画を描く

 

13-Feb-2020

 

南米エアライングループのスカイは、2019年、ペルーに新たな子会社を設立するための重要な一歩を踏み出し、独自の解決策と、ペルーの国内線競合他社達が市場から撤退して行くのに助けられ、運航1年未満にして、輸送旅客数でペルー第3の規模の国内線運航会社となって居る。

 

今や、スカイは確実にペルーの国内線市場に地歩を固めたため、同社は、新たな国際路線を検討中で、2020年4月にリマからカンクーンとプンタカーナへの便を開設する計画である。同社はまた、リマから米国への便開設を視野に入れて居り、2020年遅くにマイアミへの便の就航を希望して居る。

 

スカイの南米以外への国際線への野心は、まだ始まろうとして居るところで、ひとたび同社がエアバスA321XLR長距離狭胴機を受領し始めれば、これをリマとサンチャゴの基地から北米、中米そしてカリブの地点に使う事が出来るだろう。

Chile’s Sky Airline outlines international ambitions for the Americas

 

CAPA中東アフリカ航空サミット、2020年3月2日~3日於ヨルダンのアンマン(死海)

 

13-Feb-2020

 

2019年5月にドバイで開催された、CAPA中東サミットの輝かしい成功の後、CAPA-航空センターは、再び、年に一度の地域のサミット会議を、2020年3月2日~3日にCAPA初めての試みとしてヨルダンのアンマン(死海)にて開催する予定である。サミットは、ホストであるアンマン・クイーンアリア国際空港の運営会社である国際空港グループ(AIG)が後援して居る。

 

旅行と航空業界の幹部経営者、エキスパートの錚々たる顔ぶれが、中東とアフリカについて、変化の裏にあって牽引する要素や、将来には何が控えて居るのかなど、深く、最新の知識を提供する予定だ。彼らはまた、変化にとっての最大の勢力のひとつである、持続可能性とそれが大きな意味でこの産業にどの様に影響を与えるかについて、深い分析と洞察をご紹介する予定だ。

 

LCCの緊急事態についても検証されるだろう。

 

2日間のサミットで、CAPAのステージに上がる事が確約されて居るCレベルの講演者は以下の方々である:エチオピア航空CEOテオルデ・ゲブレマリアム、フライディールCEOコン・コーフィアティス、ジャジーラ航空CEOロヒト・ラマチャンドラン、ライアンエアCCOデービッド・オブライエン、ヨルダンアビエーション社長兼CEOキャプテン・ズハイール・アル・ハシュマン、ロイヤルジョーダニアンCEOステファン・ピクラー、そしてリビア航空会長Eng.アブデラティ・エルメシュキーなどである。

 

CAPA Middle East & Africa Aviation Summit, 2-3 March 2020, Amman (Dead Sea) Jordan

 

成田空港、外国の3主要空港での好機を考える

 

12-Feb-2020

 

東京の成田空港は、国際線エアラインが羽田空港に自社便を移行するのを目の当たりにして、経営陣が外国の空港を運営する商機を考えて居るのが明らかになって居る。

 

現在、3つのプロジェクトが進められて居てー現実的な1つと可能性としての2つで、個々には、それぞれ問題がある:大きな可能性を秘めたタイの空港は、観光客を乗せた飛行機を呼びよせる事;新しい北アジアの空港への投資;そして東欧の野心的な新規建設空港計画の戦略アドバイザーの役割と言う引き合いである。

 

タイのBBSコンソーシアムは、東京/成田空港の経営陣がウ-タパオ・ラヨン-パタヤ国際空港を運営する可能性を示唆して居る。

 

成田国際空港㈱、三菱商事、日本空港ターミナル、そしてJALUXの幅広いコンソーシアムとモンゴル政府とが、新ウランバートル国際空港を、15年間共同事業として運営する合意書に署名して居る。

 

2020年1月、ポーランドのインフラ副大臣であるマーチン・ホラーラは、複数の会社がソリダリティ・トランスポート・ハブ・ポーランド(CPK)プロジェクトに出資する事に「可なりの」関心を示して居り、成田国際空港㈱は、このプロジェクトの戦略的アドバイザーになる交渉をして居ると報告して居る。

 

これはシンガポールのチャンギ国際空港にとっても決して場違いでないポートフォリオであり、各社がそれぞれ成田国際空港㈱に挑戦する事になるだろう。

Narita Airport considers three major foreign airport opportunities

Premium Analysis 

 

フルサービス対低コストエアライン:IAG、文化的仕切りを更にぼやかす

 

11-Feb-2020

 

伝統的エアラインは、本当は、低コスト子会社を運営しようとすべきでない事は、かつては、業界の知恵と受け取られて居たものだ。もしどうしてもするなら、LCCを、グループの核となる部分から手の届く位置で、立ち上げ、そして運用する事を絶対に確保すべきだ。これが、巣立ちが伝統(即ち、高コスト、緩慢な変容)と言う文化に染まらない事を確かなものにするための、唯一の方法であると考えられて居た。

 

これはまた、理想的には、LCC子会社は親グループの幹部が率いるべきでない事を意味して居た。

 

勿論、時代は変わって居る。考え方、そして最善のやり方も進化した。「感染」のリスクは完全に無くなった訳ではないが、より広範に見方が広がれば広がるほど、フルサービスと低コストエアラインの間の交配の余地が増えて来る。伝統的エアラインの商品細分化と、LCCによる商品包括化が、区別をぼやかして居る。少なくとも、ある向きには、これは二つのモデルが出会って、考え方を交換する、新たな中間地帯を創り出して居るのだ。

 

最近の、IAG、そしてその子会社イベリアとブエリングの幹部人事の発表は、如何に航空業界の人事配置が円満な形で両モデル間をまたいで行われるかの最新の絵姿を示して居る。更には、夫々の事業単位が正しく焦点を定めて居れば、伝統的なエアライングループも、非常に上手く低コスト子会社を経営できるのだ。

 

Full service vs LCC airlines: IAG further blurs cultural divide

 

EUの政策立案者にとって、次は何処へ?ヘンリク・ホロレイが基調演説

 

11-Feb-2020

 

2020年2月5日~6日、CAPAのカタール航空地政学と規制サミット於ドーハでは、欧州委員会「移動と交通」事務局長が同名のパネルディスカッションへの導入として、基調講演を行った。今回レポートはその講演の抜粋を納めて居る。

 

ホロレイ氏は航空自由化、安全、またEUの対外航空政策、そして勿論、持続可能性の問題について話した。

 

「我々は、航空分野と我々の経済の発展のために、開かれた、競争的な市場を維持しなければならない。」英国が欧州共同体を去るに当たって、そして欧州委員会は新たな体制について交渉に備える中で、これらの問題は益々大事になって来る。

Where to next for the EU’s policy makers? Henrik Hololei keynote

 

カナダの空港:「もう一つの」ロンドン空港が急成長

 

10-Feb-2020

 

全体として世界一繁忙な、英国ロンドンの各空港が、続発する問題に対応しなければならないで居る間に、カナダ、オンタリオ州のロンドン空港は2019年、寄港する全てのエアラインが貢献して、素晴らしい一年を記録して居る。

 

オンタリオのロンドン国際空港(LIA)は、2019年、対前年旅客数が27%増加し、カナダで2番目に大きな成長を示す空港になった。

 

ロンドン自身は、トロントと米国ミシガン州デトロイトの中間にある、人口50万人を越える都市地区であり、生命科学と生物工学の焦点都市地区であるのに加えて、デジタルテクノロジーのハブとなるべく変化を遂げて来た。南部オンタリオは概して人口の多いところである。

 

2つの主要な人口の集中する中心である、トロントとデトロイトの間で、双方から等距離の空港である事は、ロンドンの好機をよく物語って居り、有利に働くかも知れないが、同空港が実際にその恩恵を受けるかどうかは定かではない。

Canadian airports: the ‘other’ London Airport is growing fast

2月9日掲載

Premium Analysis 

エジプトから西欧への航空事情:イージージェットがLCCをリード 

09-Feb-2020

 

エアフランス-KLMのエジプト担当マネージャー、フレデリック・バーバンは、2020年には、エアフランスがパリとカイロ間での旅客数を対前年で10%増やす事を目指して居ると語った。然しながら、このフランスの国営エアラインは、エジプトと西欧間路線での供給席数で、トップ10圏外であり、姉妹エアラインのKLMは全く存在して居ない。

 

エジプトエアが、主としてレジャーが牽引し、一年中魅力のあるこの市場のリーダーである。LCCは、比較的低い占有率で、多分、驚くほど、強いレジャー指向のチャーター運航会社などが、エジプト=西欧間市場の可なりの部分を占めて居る。

 

年間の供給は2016年、地政学的な事件に対応して、劇的に削られて居る。然し、レジャーエアラインは、2016年から2019年の間に強力な拡大を牽引して来た。イージージェットを筆頭とするLCC各社は、漸く今になって、2020年上半期に可なりの供給を戻そうとして居る。

 

Egypt to Western Europe aviation: easyJet leads LCCs back

 

航空業界の指導者たち、ドーハ宣言へのコミットメントを新たにする 

06-Feb-2020

 

世界で最も信頼される航空と旅行業界の市場情報の源である、CAPA-航空センター  は各種受賞歴を誇るエアライン、カタール航空と共に、今年は継続可能性を重要課題の焦点に掲げた、ドーハ宣言へのコミットメントを新たにした。前回に続き、今回は2月5日/6日にカタールのドーハにて開催された、2020年CAPAカタール航空、航空地政学と規制サミットで始まった。

 

最初のドーハ宣言は、満員の盛況となった、2019年の第1回CAPAカタール・航空、航空地政学と規制サミットに続いて発表され、75年以上前に発表された、シカゴ会議で起草された世界の航空界の原則が、今日にも適合して居るのかと言う疑問を投げ掛けた。宣言の草案は、空の解放、市場へのアクセス、継続可能性、そして航空地政学への高いレベルでの活発な取り組みを主張し、世界中の航空業界の利害関係者に、自由なビジネスを支える輪に加わる様促した。

 

今年のサミットに於ける、重要な討議を基にして、CAPAとカタール航空は、この産業の継続可能性への、増大する影響について照準を合わせて居る。

 

Aviation Leaders Renew Commitment to the Doha Declaration

remium Analysis 

マルタの空港:広さを2倍に拡大、マルタ航空が離陸準備に入る中で 

06-Feb-2020

 

マルタには正に現在、長期に亘って続いて居るものがある。観光と旅客需要は、共にこの島の唯一の空港、マルタ国際空港(MIA)に集中して居て、訪問客は、ますます多くの新たな市場からやって来て居る。新しい、地元のエアラインは、低コストの必要事項を充たしつつ、エアマルタを解放して、別の役割りに焦点を絞り直す事を可能にするべく、今夏、ライアンエアから、引き継ぐ予定だ。

 

マルタの観光の性格も、典型的な、英国の定年退職者が、弦楽四重奏をバックに、お茶ときゅうりのサンドイッチで、ブリッジに興ずる、避寒地から急速に変わりつつある。マルタはレジャーとビジネス両方の観光を擁して居る。

 

この需要に応える為に、この空港に対する大きなインフラの更新が計画されて居る。

 

Malta’s airport: doubling in area as Malta Air prepares to take off

remium Analysis 

メキシコシティ:「新たな首都空港」を創出するための第2ラウンド 

06-Feb-2020

 

メキシコの大統領、アンドレス・マニュエル・ロペス・オブラドールは、彼の言う、この国の「新首都空港」の開業の日を決めて居る。

 

ほんの少し前には、この国の道しるべとなり、他のラテンアメリカ諸国の手本となる様な、特定の目的のために建設される、新品の空港をメキシコシティに開業、と言った見出しだっただろう。その作業は既に始まって居た。

 

然し、コストの問題からこのプロジェクトを放棄してしまった彼は、事実、議論を呼んで居る空軍基地の変換を指して居たのだ。

 

一方で、改装し「変換された」施設のコストは、ご破算となった新空港のコストと共に、確かに極めて高価な事業となろうとして居る。

 

少なくとも、大統領は、開業日については自信満々である。もし開業が間に合わなかった場合、彼の名前を使う事を止める様に脅されて居る。(それが問題になるからではないが、とにかく彼はAMLOというイニシャルで呼ばれて居る)

 

Mexico City: the next round in creating a ‘new capital city airport’

 

サウスウエスト航空:ハワイ線、引き続き期待を上回る 

05-Feb-2020

 

2020年の、サウスウエストの狙いの殆どは、依然としてボーイング7377MAX保有機群の現場復帰にあるのだが、同社がハワイに開設した路線は成熟し続けるだろうし、その供給が追加された事で市場の以前からの既存エアラインに対してどの様に影響するかを見るのは興味深いだろう。

 

同社は2019年遅くにハワイに参入し、2020年に続いて居り、多くの市場で、ハワイアン航空とアラスカエア・グループに競争を挑み、ライバル各社にの実収単価に圧力をかけて居る。

 

同社自身の説明によれば、ハワイは期待通り、或はそれを超えた業績を上げて居る。同社は、ハワイへは可なりの距離になる事から、米国西海岸からの乗継について、そしてサウスウエストの機内商品に対する顧客満足度についての、興味深い感想について強調して居る。

 

Southwest Airlines: Hawaii services continue to beat expectations

remium Analysis 

米国エアライン各社、拡大するコロナウイルスからの影響に緊迫 

04-Feb-2020

 

太平洋横断、取り分け中国は、米国のエアライン各社にとって、市場での供給過剰と低実収単価が実収単価を軌道に乗せる能力を歪め、可なりの間、問題の多い存在であった。

 

コロナウイルスの蔓延が拡大する直前、アメリカン、デルタ、そしてユナイテッドは、太平洋横断と中国に、改善の傾向を見出しつつあった。然し、今や、需要は弱まり、米国国務省は、市民に中国への旅行をしない様、警告して居る事から、これらのか弱い前進は、拭い去られそうだ。

 

最近では、多くの他国のエアライン同様、米国の大手グローバルネットワークエアライン各社は、中国への便を引き揚げて居り、彼らの幾らかの市場での勢いを維持し始めると言う望みは、殆ど打ち砕かれて居る。

 

US airlines brace for fallout from intensifying coronavirus

remium Analysis 

欧州からパナマへの航空事情:ノルウエーエア、新たな英国直航路線を検討 

04-Feb-2020

 

2020年1月27日、外国通商副大臣のホアン・カルロス・ソーサの率いる、パナマ政府の使節団がノルウエーエアの幹部と会合を持ち、英国とパナマの間の直航便の可能性について協議した。議論はノルウエーエアのロンドン/ガトウイック基地とパナマシティ/トクメン国際空港の間の路線について焦点を絞ったものだ。政府の報道発表によれば、会合は「極めて建設的」だったとの事だ。

 

パナマは、欧州発着のエアライン座席供給では、中米で第2の規模の市場(メキシコに次ぐ)である。欧州からは。KLM、イベリア、エアフランス、エアヨーロッパ、ルフトハンザ、そしてトルコ航空が飛んで居る。然し、未だ英国発着の直航便が無く、IAGは自社の旅客がマドリード経由で乗継する事を喜んで居る様だ。

 

欧州最大の長距離低コスト運航会社であるノルウェーエアは、ロンドン/ガトウイックにハブを持って居て、そこから北米の13地点そしてラテンアメリカの2地点(ブエノスアイレスとリオデジャネイロ)に就航して居る。

 

ノルウエーエアは現在、自社の路線網をリストラして居るが、2021年から拡大を再開する可能性がある。英国ーパナマ線はノルウエーエアにアピールするかも知れぬ特長を提供する様だ:即ち、供給不足(LCCは殆ど居ない)であり、成長の可能性を提供すると言うものだ。

 

Europe to Panama aviation: Norwegian mulls new direct UK route

2月2日掲載

 

BREXITと航空:未だ変化は無い。次は「大筋」合意か? 

31-Jan-2020

 

英国は、2020年1月31日現地時間午後11時、ブリュッセル深夜零時に47年間のメンバーシップに終わりを告げ、EUを離脱する。然し、公式の象徴的意義は別として、当面は何も変わらないだろう。難しい問題はこれから始まるのである。これこそ英国が、本当に隣の芝生は青いのかを知る時である。

 

英国とEU双方の議会が、遂に2019年10月に辿り着いた、再交渉後の撤退合意を批准した。これにより、英国は加盟国ではなくなるが、2020年12月31日迄、EUの単独市場と関税組合に留まり、その規則に縛られる。この移行期間は、経済の全分野をカバーする新たな貿易協定を交渉する時間を与えるためのものである。

 

航空に絞ると、2020年の残りの期間、英国は欧州共同航空域(ECAA)に留まり、双方のエアラインが英国とそれ以外の欧州単独市場との間(とその域内)の路線に進入することを、相互に許す事になる予定だ。それはまた、現行の安全規制に間隙が生じない事を確保するため、英国を欧州航空安全機関(EUASA)の中に置く。

 

移行期間は、即時の「強硬」BREXITの局面を避ける事になるが、もし新たな合意に至らなければ、2021年まで僅かに遅らせるだけである。

 

航空界にとって、可能性として、あらゆる便が運航停止することも有り得る。然し、より有りそうなのは乗入れ権や安全規制に関する「大筋」合意だろう。

 

Brexit and aviation: no change yet. Then "bare bones"?

premium Analysis  

米国大手エアライン、ラテンアメリカの黒字転換で利を得る 

31-Jan-2020

 

2019年、殆どの米国大手エアラインにとって、ラテンアメリカは素晴らしく、この年の最後の四半期も同様で、ブラジルとメキシコを筆頭にこの地域はアメリカン、デルタ、そしてユナイテッドにとって最高の業績を上げた存在だった。

 

幾つかの傑出した業績は、2018年に経済的な脆弱さに耐えた、ブラジルでの供給カットに牽引されたものだ。 2019年は、米国のエアラインのこの路線での業績改善を牽引した、米国=メキシコ間国境越え市場でも、いくらかの合理化があった。

 

各社のラテンアメリカでの勢いは、今の所、衰える兆しを見せないことから、2020年前半にも続く筈である。

 

然し、アメリカンとLATAM航空グループが提携し、LATAMがデルタとの関係の第一局面を開始したことから、2020年の力関係は、変わりつつある。またアメリカンは、ラテンアメリカで、新たな提携相手を探して居ると公言して居る様だ。

 

US major airlines reaping the benefits of Latin American turnaround 

 

武漢の航空への影響が、何故SARSに比べ遥かに大きくなるのか 

30-Jan-2020

 

今回のネズミ年は中国旅行界にとって、縁起よくは始まらなかった。今後如何なる事が起ころうと、武漢を起源とするコロナウイルスは、2003年のSARSに比べて遥かに大きな影響を、地域の航空と旅行界に及ぼすだろう。

 

その理由は簡単で、2003年の中国の国際航空と観光界に占める役割は、今日の巨大な存在感の色褪せた陰に過ぎなかったからだ。

 

この17年の間に、中国はこの地区の発電所となって居る。今日、その観光客はアジア太平洋地域の殆どの国にとって、国際線訪問客に最大の割合を占めて居り、彼らはまた、多くの場合、一人当たり消費額も最大である。そして一方、中国発着の航空便は何倍もの伸びを見せて居る。一つの強烈な例を挙げると、想像するのが難しいかも知れないが、2003年にはアジアには国際線を運航するLCCは無かったのである。今日では、地点間の便も、第三国を結ぶ便も、ともに中国線の主役は彼らLCCである。また、国際線を飛ぶ中国のエアラインの数は5倍に増え、一緒になって市場現場を、遥かにより競争の激しいものにして居る。

 

既に、中国が封鎖を継続し、エアラインの便が削られる中で、インバウンド、アウトバウンド双方の観光客は、殆ど全面停止へ向かって、よろめいて居る。その衝撃は既に強烈である。まだ未知なるままなのが、ウイルスの感染拡大がどの位長く、どの位広範囲に広がり続けるのかである。

 

良いニュースは、SARSの時の全ての証拠を見ると、パンデミックが収束するや、各業界は次の年に極めて急速に息を吹き返した事だ。不安定な中国経済には、のしかかる長引く疑問がある事から、今回は他の種々の要素、特にコロナウイルスが中国で大きく広がるかどうかも、入り込んで来るだろうが。 

 

Why Wuhan's aviation impact will be vastly larger than SARS

premium Analysis   

TAPエアポルトガルのSWOT分析:新たなオーナーの可能性 

30-Jan-2020

 

TAPエアポルトガルは、2019年に初めて、旅客数によるCAPAの欧州エアライングループランキングのトップ15に入った。同社は、1,710万人の旅客を運び、対前年比8.2%増、10年前の数字の2倍となった。

 

2015年のTAPの部分的民営化が、そしてA321LRの購入など保有機群の刷新、それがもたらした、新路線の可能性が、復活への成長に導いた。重要なレジャー目的地の一つであるポルトガルの第1のエアラインであるTAPは、ラテンアメリカで、生来の強味を持って居り、また同社の長距離路線網に更なる優位を与える様に、アフリカと北米も開拓して居る。

 

然しながら、このエアラインは、恒常的な収益性を創り出すことに四苦八苦して居り、またリスボンのハブで増大する供給規制に直面し、そしてTAPへの投資家の一人であるデービッド・ニールマンから不満のサインが出て居る。もし彼が株式を売却するとすれば、更なる株主の入れ替えが、欧州大手エアラインの関心を惹く結果となる可能性がある。一方で、TAPはアズールとジェットブルーと言うニールマン氏が強い繋がりを持つ2社との提携関係を引き続き展開して行かねばならない。

 

今回のレポートはTAPのSWOT(強さ、弱さ、商機と脅威 strengths, weaknesses, opportunities and threats)について考える。

 

TAP Air Portugal SWOT: new ownership potential

新しい北部フィリピンの空港、「アジアのクリプトバレー」を支える

30-Jan-2020

 

新空港とは、しばしば、基本的な工業団地から空港都市まで、また時には(空想的に)アエロトロポリスなどと、ある種の商業的な付属物との関連性の中で考えられるものだ。 

カガヤン経済圏公社(CEZA)は、カガヤン経済区及び自由港に、更なる投資を呼び込む目的で、新たに8,000万米ドルの空港を展開することを計画して居る。(カガヤン経済区及び自由港は、フィリピン北ルソンのカガヤン県にある経済特区である。) 

「アジアのクリプトバレー」と言う概念は、CEZA及びノーザンスター・ゲーミング&リゾーツと言う民間ディベロッパーの共同で、暗号通貨の交易とブロックチェーンの開発者のための安全確実な環境を創るために開発された。 

この様に、国内線専用の空港が現存する場所に、暗号通貨の交易とブロックチェーンの開発者のために、一つの空港の建設を計画すると言う大胆な公社と言うのは、稀に見る例である。 

これは、この国の人里離れた北部地区が、日本、韓国、そしてシンガポールの様な国に対抗してこの種の活動を盛り上げようと模索する、フィリピンに正しく起ころうとして居ることなのだ。 

New northern Philippines airport to support a ‘Crypto Valley of Asia

 

デルタ航空の太平洋移行、成果を上げるには時間がかかるだろう 

29-Jan-2020

 

2020年代の前半は、アジア太平洋地域に於けるデルタ航空にとって、事業を東京/成田から羽田に移動し、北京の新空港、大興からの運航がスタートする事から、重要な時期である。

 

デルタはこれらの動きが、同社のこの地域に於ける長期的な成功の為に、極めて重要だと考えて居るけれども、同社の太平洋事業には短期的な不確実性を生み出す可能性があると、警告を発して居る。

 

デルタは、米中間の新たな貿易休戦協定の第一局面から、アジア太平洋の厳しい状況からの一時救済が得られるかも知れないが、世界的な経済活動全体に対しての弱々しい合意がもたらす効果には、依然として不確実性がある。

 

同時にデルタは、太平洋横断事業に生ずる変化が、潜在能力一杯まで達するためには、まだ時間がかかると公言して居る様だ。

 

Delta Air Lines' Pacific transition will take time to bear fruit

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CAPAエアライン収益展望:MAXの「再離陸」が複雑な影響 

28-Jan-2020

 

2020年1月のCAPA世界エアライン業界営業利益率モデル・アップデートは、2020年の予測を、僅かに上昇させた。同時に、初めて2021年モデルの予測を導入し、僅かな下降とした。

 

IMFの2020年1月21日付経済展望に依れば、世界のGDP伸び率は、2019年に向けて鈍化して居たが、底を打って居たのかも知れない。これが、エアライン旅客需要の拡大とGDPの伸びの間の、乗数が小さくなったと共に、2019年に、この10年間で最低のRPKを生み出したのだ。

 

上昇するGDPの伸びは、2010年代には多くの年に、ずっと享受して来た率程では無いけれども、2020年と2021年に加速するRPKの伸びを創出する筈だ。

 

737MAXの運航停止は、CAPAモデルの供給指標である、保有機群の伸びの予測を複雑にする。この航空機の復活が更に遅れると言うボーイングの最近の発表は、今年の供給の伸びを緩やかなものにするだろうが、2021年の供給のオーバーハング(突出状態)を生み出す可能性があるだろう。一方で、原油価格が比較的に安定して居る期間は続くと予想される。

 

全体として、対前年比で、穏やかな揺れ(マクロ経済的そして地政学的リスクに従った)と共に、CAPAモデルは、以前には循環的なピークと記録された様な、前例の無い営業利益率5%~6%の範囲内の期間がまだ続くと予測される。

 

(注:この分析は武漢を発地とするコロナウイルスによる、予想される影響について認識する以前に準備されたものである。

 

CAPA airline profit outlook: MAX "ungrounding" impact complicates 

premium Analysis  

EIB:「2020年、欧州市民の75%は飛ぶのを減らすだろう」。本気か? 

28-Jan-2020

 

2020年1月14日、欧州投資銀行(The European Investment Bank (EIB))が、市場調査の提携社であるBVAが実施した調査に基づく「第2回EIB気候調査」と言うレポートを発表したが、確かに幾つかのヘッドラインを賑わすためには良かった。然しその他には何が良かったのだろう?

 

自ら表現するように、「世界最大の多数国参加の金融機関で最大の気候金融の資金提供者の一つ」として、彼らに気候変動の討論に相応しい貢献を期待するのは自然なことだろう。

 

然し、そのレポートにあるパーセンテージを実数に変えて見ると言う、単なるナンセンスが、本来なら、疑い無く価値のある根拠を揺るがして居る。

 

中国国民の93%が、2020年には飛ぶ事を減らすだろうか?それを実数に変えて見よ。これを意味のある話にするなら、「減らす」は(1)彼らがさもなくば飛んだだろう。そして(2)飛ぶことを、少なくとも1回減らす。すると、2020年には、13億回少なくなるだろう。要するに、2020年には中国では航空旅行は、一切無くなるだろうと言う事だ。

 

EIB: "75% of Europeans will fly less in 2020". Are you serious?

 

リスボンの空港:モンティージョ=仕事を終わらせる時 

27-Jan-2020

 

リスボン近郊のモンティージョ空軍基地を、このポルトガルの首都の第2空港に変更する事には、BREXITと同じくらい時間がかかって居る。確かに、何処にせよ、第2リスボン空港を見つけ出すことは、50年間も変遷して居る。

 

リスボンのウンベルト・デルガド空港(LHDA)の収容能力問題は、ANAエアポーツ・オブ・ポルトガル(政府空港当局)にモンティージョ空軍基地を「付属させる」事を考えさせて居る(CAPA2017年2月にて既報)。TAPエアポルトガルは、LHDAのハブ構造を維持するためには、同社はモンティージョの機能を使わず、また、その開発は、ANAに責任を任せ、どんな方法であっても共同出資はしないとして居る。

 

アルコシェテとモンティージョの場所が以前から提案されて居たが、常に、政府のコスト削減策の一部として延期され、またポルテーラ空港(LHDA)に戻って居る。ポルトガルの観光産業は8年連続で拡大を遂げ、そのおかげで厳しい債務危機と2010年~13年の景気後退からの回復を助けたのだが、その後の何年間か旅客数の増加が大きいために、アルコシェテとモンティージョが政府のレーダーに復活したのは2017年だった。

 

政府は、急ぎ仕事を終える必要がある、或は、少なくとも、環境査定が済んだら直ぐにスタートを切らねばならない。50年間の言い逃れの後で、人々の忍耐も更に長く続く保証はない。

 

Lisbon’s airports: Montijo – time to get the job finished

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デービッド・ニールマンのブリーズエアライン開業:2020年が妥当なのか? 

27-Jan-2020

 

航空業界で、デービッド・ニールマンがする事は何でも、必然的に目を惹く。最近数年間の米国の航空業界でかなり興味深い展開の一つは、彼がこの国に副次的市場に焦点を絞った、新たなエアラインを開業する計画だ。ニールマン氏の米国国内線市場への再参入は、彼と彼のマネジメントチームが2000年2月に処女飛行を行ったジェットブルーを創った時とは大きく異なる。

 

当初、新たなエアラインは、2021年に開業を目指して居たが、2019年に、同社はニールマン氏が取締役会長であるアズールからのエンブラエル・ジェット機を使って、2020年に開業を早める事が可能であるとのレポートが浮上した。今のところ、同エアラインはソルトレークシティがその本社になるとだけ公表し、同社の経営者は具体的な路線網計画は隠して居る。

 

新たな運航会社にとって、その路線上で直接の競争はそう多くは無いだろうが、全体的には、ニールマン氏とそのマネジメントチームは、およそ20年前ジェットブルーがデビューした時に比べ、ずっと健全な米国航空業界に開業することになるだろう。

 

然し、戦略の基礎は同じ様に重要である:即ち、現在市場に出て来つつある、極めて小都市の組合せに使える、より長航続距離で、より低い座席コスト(そして低排ガス)の性能を持った新しい小規模狭胴機の革命的な役割の可能性である。

 

David Neeleman’s Breeze airline launch: is 2020 feasible?

 Premium Analysis