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日本の航空事業を概観すると、かつて世界のトップクラスに君臨した日本航空は現在再建の途上にあります。 また、地域や新たなマーケット創造の期待を背負い個性ある第3の航空会社を目指して設立された新規航空会社も、業績不振からその多くは大手航空会社との提携によって辛うじて経営を維持しています。そして、好業績の大手航空会社といえども、将来を楽観しているわけではなく、周辺事業を売却し航空事業への集中を強めることで、押し寄せる時代の波に対応しようとしています。
- これらの本邦企業を取り巻く事業環境としては、新世代長距離航空機の登場と近隣諸国の空港整備等により地理的優位性が崩れはじめ、空港等インフラ整備の相対的遅れが世界趨勢への立ち遅れに拍車をかけています。
- 海外に目を転じると、航空需要の急激な拡大でアジアの航空業界は活況を呈し、近年台頭した格安航空会社(Low Cost Carrier=LCC)が世界的にそのプレゼンスを高めています。またビジネスジェット等新たなマーケットも成長しつつあります。
さらにいよいよ大量退役時代を迎えるパイロットについては、その要員確保が喫緊の課題となってきております。わたしたちの強みは、研究員の知識・経験・専門性の深さと幅広さ、そして何よりも航空を愛する情熱です。
- このような中、2010年の羽田空港再展開は、新たな事業機会を提供し、新しいビジネスモデルの誕生を含め、日本の空に大きな転機が訪れようとしています。
- わたしたちは、研究員夫々が持つ高い専門性、豊かな経験と日本の航空への情熱を結集し、航空事業を客観的に深く研究・分析します。そして航空に関する具体的な知識を分り易く幅広く普及させ、もってグルーバル化する航空産業における日本の航空業界の発展に微力なりとも貢献することを目指しております。