旅物語 第22回「2017年 京都の紅葉」(2017年11月下旬)

2017年12月11日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 京都国立博物館開館120周年を記念して催された41年ぶりの「国宝展」を鑑賞した帰りに、国内外の観光客があまり行かない「京都の紅葉スポット」をいくつか巡ってきました。今年の京都の紅葉は、夏の2回の台風の影響があるのか、本来のため息の出るような“鮮明な赤”ではなく、ちょっと残念でしたが、でも、そこそこ素敵な紅葉に出会えました。


御所の紅葉・・・ 都会の中心部に、広大で自然豊かな森があるのが御所、紅葉も桜も絶景一等地ですが、観光客は少なく、独り占めです。

 

紅葉と言えば、“永観堂”、30分並んでライトアップを見ました。

 

息を飲む美しさです。 内外の観光客でいっぱいです。


 

紅葉と多宝塔が、庭園の池に姿を映しています。 贅沢な紅葉です。

 

永観堂は、浄土宗西山禅林寺派総本山、ご本尊の“みかえり阿弥陀像”は人気があります。


嵐山の紅葉です。

 

下は、嵐山中腹にある“大悲閣”から見た京都市内、遠くに比叡山が見えます、手前の緑色は“保津川”です。

 

“大悲閣”は、豪商“角倉了以”が寄進した禅宗寺院です。

嵐山・天龍寺境内の紅葉です。

 

 

嵐山・保津川です、渡月橋付近は“大堰川”、下流は“桂川”と呼びます。保津川下りの舟、大堰川の遊覧船、渡し舟が行きかいます。

 

鴨たちも泳ぐ、ゆったりした時間と景色です。


 

 光源氏のモデル“源融”の山荘を由来とする平安中期建立の寺院“清凉寺”、現在は浄土宗です。

“嵯峨釈迦堂”の名で知られています。 多くの国宝・重文級の仏様を安置しています。

 “京の三大狂言”の一つ“嵯峨大念仏狂言”は、ここ清凉寺で催されます。

 嵯峨に位置しながら、観光客が少なく、でも見どころの多い僕の大好きな落ち着いた雰囲気の寺院です。

 “大門”(山門)を入ると、正面に壮大な“仏殿”を見ながら、広い下り坂を下って行きます、独特の配置に、別世界に踏み入った感覚です。

 

 

泉涌寺庭園の紅葉です。

 

 

 

相国寺の紅葉、絶景です。

岐阜に本坊を置く、浄土真宗の流れを組む宗派の京都別院“瑠璃光院”、比叡山の麓、八瀬にあります。

 

最近、紅葉スポットとして大人気、期間限定の公開のため、内外の観光客で大混雑していました。

ピークに少し早かったので、絶頂の紅葉を見ることが出来ず、残念でした。

 

ちょっと公開方法が気になりました。

 

 平安時代草創の真言宗泉涌寺派総本山の“泉涌寺”、皇室と関係深く“御寺(みてら)”と呼ばれます。

 皇室の菩提寺で、四条天皇以降14代の天皇陵、后妃・親王の陵墓等39の陵墓があります。

 多くの国宝級の仏様・書画があります。

 

 静謐で荘厳・厳粛な雰囲気です。

 

相国寺(しょうこくじ)

 都心の御所の北側に隣接する同志社大学の更に北側に相国寺はあります。とても格式の高い大寺院ですが、意外と観光客が少なく、観光の穴場で、僕の一押しです。

 京都五山2位の臨済宗相国寺派大本山で、1392年に足利義満が建立しました。

 豊臣秀頼が再建した“法堂”には狩野光信の描いた“鳴き龍”で有名な幡龍図があります。この龍には年二回の特別公開でしか会えませんが、僕は好きで時々行きます。広い堂内のどこから見ても龍の目と視線が合います、不思議です。

 

 

 

 

 

 

八瀬・瑠璃光院の紅葉

 

 


海外事情

 

84~16日の主要ニュース19本のうち、いつもはPhocusWire Dailyにはほとんど表れない法人旅行に関する記事が7本(目次の下線箇所)もあった。取扱高ベースで米国市場のおよそ3割が法人旅行市場にあたり、そしてそれに加えておよそ2割程度のunmanaged business 旅行市場が存在すると言われている。つまり米旅行市場のほぼ半分あるいはそれ以上が、法人旅行で構成されていることになる。それだけ大きな市場にもかかわらず、業界ニュースが少ないのに驚かされる。(尤もこれにはPhocuswrightの親会社であるNorthstar Travel Mediaが、法人旅行市場専門誌であるBTN=Business Travel Newsを編集していることも影響している。)

 

7本の記事を読むと、この市場のセルフ予約ツールの使い勝手が極めて劣悪で、法人旅行管理会社(TMC)のサービスに対しても出張者の不満が多く、その上企業の出張規定のかなり厳しい遵守の要求のために、出張者のモラルと生産性の低下が発生している可能性がある、という何やら暗い話が連続する。要するに観光旅行市場の方が法人旅行市場よりも、旅行の計画や手配のプロセスで、テックを含めてずーっと先進洗練先行しているというのだ。

 

しかし、最近になって、この遅れた法人旅行市場に目をつけた新規参入者たちが参入しつつある。そして彼らは、企業のコスト削減最優先に変えて出張者ファースト、出張者セントリックの戦略を敷いている・・・というようなことが、これらの記事に書かれている。観光旅行のベストプラクティスを法人旅行が真似ようとしている。これはFSCLCCを真似て、FSCLCCの境界線がぼやけ始めている話と似ている。出張先で仕事の前後に休暇旅行までしてしまうブレイジャーの拡大も、法人旅行のセルフインベンションの一つのきっかけとなっているのだろうか。

 

11. OTA4つの神話」は、“高い手数料をふんだくっている悪者OTA”の評判(風評?)に対するOTA の恨み節が書いてあって面白い。(編集人)

 

 

海外事情 916日号B 

 

81923日のニュースに加え、法人旅行に関する特集シリーズ3部作の第1部を掲載する。(お盆休みのために、1週間のニュース配信となります。)

 

前々号の楽天キャピタルの都市エクスペリエンスプラットフォームFever(ロンドンとマドリッドベース)出資に引き続き、「3. 楽天、東南アジアのバジェットホテルに投資」した。

 

2. 電子IDと旅行」は、プライバシーの問題について何も触れていない。生体情報は、整形手術をしない限り究極的個人情報なのでプライバシー保護には細心の、最善の、最大限の注意が必要だ。

 

6. 米司法省、セーバーのフェアロジックス買収を否認」は、この買収が実現しない場合は、SabreNDC開発に遅れが生じる可能性がある。これは、FarelogixGDS代替システムの能力に、DOJが“お墨付き”を与えたということか。(編集人)