旅物語 国内 第7回 長崎の旅(2015年 秋)             (前篇)その① 長崎くんち

2015年11月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 10月9日、450年の伝統のお祭り「長崎くんち」を見物して来ました。
 諏訪神社の境内の桟敷席から、各町内あげて大人子供一致団結し一生懸命演じられる勇壮で心温まる秋祭りを堪能しました。
 龍踊り、勇壮な山車回し、日本舞踊、詩吟舞、阿蘭陀万歳などなど、バライティーに富み、毎年見に来たいと思わせる”興奮”のお祭りでした。
 「モッテコーイ、モッテコイ」(「もう一度」の意味)の会場一体となった大声の掛け声と共に、何度も熱狂歓喜のアンコール、3時間の予定が4時間となりました。
 市内4ケ所で演舞した後、各山車は「庭先回り」・・・氏子の家々に街中に繰り出します。
 この3日間(7~9日)、長崎市内はお祭り一色です。 日本のお祭りの原型を見ました。
 「ヨイヤー!」(良い哉、良いぞ!)

諏訪町 龍踊(じゃおどり)(青龍)


子供たちが一生懸命で可愛かった、
上手でした。 大きな拍手声援でした。



諏訪町 子龍、孫龍の踊り

諏訪町 龍踊(じゃおどり)(白龍)

新橋町 阿蘭陀(オランダ)万歳


異国情緒たっぷりですが、花柳流の舞踊です。



 「長崎くんち」は、旧暦9月9日重陽の節句に収穫を感謝するため行われた秋のお祭です、
その9日(くにち)がなまって、「くんち」となりました。


新大工町 曳壇尻


榎津町 川船




2つの壇尻、川船の引き回しは迫力満点、勇壮で興奮します。



金谷町 本踊




「諏訪詣金谷傾城綾錦」の踊り

新大工町 詩舞





あでやかで優雅です。




諏訪舞晒三番叟



新大工町 笠鉾


重い鉾を町内の若者が一人でぐるぐる回します、拍手喝采です。



賑町 大漁万祝恵美須船




西古川町 本踊





西古川町は江戸時代より相撲と縁が深い町、弓取り式を見ました。






西古川町 櫓太鼓


賑町の子供総出演、とっても可愛いです。


  もう一度、

  「ヨイヤー!」(良い哉、良いぞ!)


諏訪神社境内 「長崎くんち」全景


その② 長崎散歩

 長崎散歩です。
 観光客でいっぱいの大浦天主堂、ブラバー園から見た長崎港、港に見えるのは三菱造船所、向かいの山は長崎市内の夜景が綺麗に見える稲佐山です。

大浦天主堂

旧グラバー住宅と長崎港




オランダ坂の素敵なカフェ(東山手甲十三番館)、




オランダ坂のカフェ

オランダ坂


オランダ坂・・・長崎は坂だらけ、


眼鏡橋     夜景が素敵な眼鏡橋


思案橋

橋の無い「思案橋」





出島跡



今は埋立地の中で海のない「出島跡」




海の眺めの素晴らしいチャンポン発祥の店「四海楼」 ・・正午回ると長蛇の列です。








小ちゃな長崎新地中華街、
歴史を感じさせてくれる「孔子廟」、
異国情緒たっぷりです。

長崎新地中華街

元祖トルコライス    長崎名物

四海楼

孔子廟

食べるミルクセーキ


   元祖トルコライス・・・カツカレーにナポリタン
キャベツの千切りが入った食べ物でした、
 食べるミルクセーキ・・・これは美味しい。


幕末から続く茶碗むしと蒸寿司の老舗「吉宗」
・・・とっても大きな茶碗むしは初めて、美味しい。


茶碗蒸しの吉宗


海外事情

 

今週号では、「7. アゴダの多角化戦略」、「8. ブッキング、民泊の新戦略」、「13.ブッキング、法人旅行テックプロバイダー買収」、「15. ブッキング、配車アプリのグラブと提携促進」と、BKNGの関連ニュースが4つもあった。BKNGの「Connected Travel」戦略の遂行が進んでいる。BKNGの場合は、Internet of Things (IoT)が、Internet of Travel (IoT)と読み替えているように感じられる? 

 

それよりも、3つの記事が印象深い。「10. 本当のディスラプション」、「22. ソーシャルメディアと旅行」、「24. 東南アジア市場の2つの問題、OYOとインスタ」の3つだ。

 

10. 本当のディスラプション」では、ディスラプティブのプロダクトは、必ずしも既存企業よりも良いわけではなく、今まで既存企業が不経済なために手を出さなかったサービスのニーズに取り組んだか、以前は特定できなかったニーズのいずれかであると説いている。そして、ディスラプティブを起こしているのは、テクノロジーでなくて、創造性を発揮したクリエイティブなモデルであることを再確認させてくれた。

 

22. ソーシャルメディアと旅行」は、旅行とソーシャルメディアの相性が抜群に良く、旅行業界がソーシャルメディアを誰よりもうまく使っていると言っている。ソーシャルメディは、人と人の繋がりをインターネットで補完するコミュニーケーションサービスなのだから、顧客とのエンゲージメントに優れているのは当たり前だ。これを上手に使っていないとすれば問題だ。

24. 東南アジアの2つの問題、OYOとインスタ」は、この地区における観光公害の実態を報告している。オンライン旅行ガイドTravelfishStuart McDonaldが、過去15年間で悪化している観光公害の実態を、歯に衣着せずのタッチで断罪している。(編集人)

海外事情12月9日号 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)