旅物語 第15回 金比羅山参拝旅(2016年4月)

2016年7月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 前から行きたかった“こんぴらさん”へ、765段の長い階段の登って「金刀比羅宮(ことひらぐう)(本殿)」に詣でて来ました。
 のんびりペースで、登りは1時間、降りは30分かかりました。
途中、お土産屋さん、旧跡などが随所にあるので、想像よりは辛くなく、楽しい往復でした。
 
 創建は不明、古代より、「大物主命(大国主命の別名)」を、ここ琴平では「海上交通の守り神」として祀っています。
 
 江戸時代には「金毘羅参り(こんぴらまいり)」として庶民に流行しました。
 
 全国の「金刀比羅神社」「琴平神社」「金比羅神社」の総本宮。

 階段手前の「表参道」には、たくさんのお土産屋さんとうどん屋さんが並びます。


門前町 参道の大鳥居

階段前で客待ちの「籠屋さん」、右奥が、“第1段”目の階段

「森の石松は、幕末、次郎長親分の名代で刀を奉納、参拝しました。

参道石碑

 

第1段目~364段目

 

「大門(山門)」に至る参道。
 
 いよいよ“階段”の始まりです。

 

 境内の外なので多くのお土産屋さんが両側に並びます。

参道前のお土産屋さん


大門(山門)

「大門」(山門)」です、この先は境内。
籠もタクシーもここまでです、中には入れません。 本殿まで、半分来ました。

「五人百姓」

 

365段~476段

境内で、唯一、商売が許されている
「5人百姓」、名物の「飴」を売ってます。

参道 「桜の馬場」


365段から431段目にかけては、「桜の馬場」と呼ばれ、春には綺麗な桜の花が咲き誇ります。

 

477段~628段

こんぴら狗

 

 

清々しい参道が続きます、 
 周囲の新緑が綺麗です。

 

 

 

 

 

地方の庶民の飼い主の代わりに長い旅をして参拝をした犬。


 

明治の「神仏分離令」以前の「松尾寺」の金堂。

 

 あまりの豪華さに参拝した森の石松は金刀毘羅宮本殿と間違い、旭社だけの参拝で帰ってしまったという。

旭社(重要文化財)

ここを登ると「旭社」です。


幕末に建てられた廻廊、ちょっと休憩に最高です。

旭社の前にある「廻廊」

 

 

 

 

 

六二八段~六五一段

「闇峠」の先にある「手水舎」

手水舎に至る両側は鬱蒼とした木々に囲まれた静寂の空間、「闇峠」と呼ばれます。

 門の名は、長宗我部元親が献納の際、1本の柱を逆さにつけてしまった由来によります。  華麗な門です。

賢木門(逆木門)

本殿まで「786段(ナヤム/悩む)」とならないように、調整する、下りの「マイナス1段」です。


 

652段~785段(本殿頂上)

 

 

 最後の急な133段を登りきると、やっと本宮のある頂上です。
 本宮にお参りした後、ほっと一息眺める「讃岐富士」「讃岐平野」は絶景です。

 

 ここから、「奥社」へは、更に「1368段」あるそうです。

最後の急な133段

お百度参り


金刀比羅宮 本宮拝殿

檜皮葺・入母屋造の「神楽殿」

讃岐富士

「三穂津姫社」

本宮の祭神「大物主神」の妃で、高天原の最高神「高皇産霊神」の娘「三穂津姫神」を祀ります。


 

下りです、お参りも済ませ清々しい気分で楽です。 門前町まで30分です。


客を運ぶ「籠屋さん」

参道の「うどん屋さん」

金刀比羅宮の御神紋「丸金」

 門前町大鳥居の近くにある27mの日本一高い灯篭。  幕末に瀬戸内海を航行する船の指標として建てられた。 壮麗です、必見です。

高灯篭

「うどん」が名前のタクシー

雰囲気のある「うどん屋さん」、美味しかった

資生堂パーラー「神椿」

500段目の広場の横に何故か「資生堂パーラー」がありました、境内の外だそうです。

金比羅歌舞伎の上演中で、“ノボリ”がたくさん立っていました。


海外事情

 

今週号では、「7. アゴダの多角化戦略」、「8. ブッキング、民泊の新戦略」、「13.ブッキング、法人旅行テックプロバイダー買収」、「15. ブッキング、配車アプリのグラブと提携促進」と、BKNGの関連ニュースが4つもあった。BKNGの「Connected Travel」戦略の遂行が進んでいる。BKNGの場合は、Internet of Things (IoT)が、Internet of Travel (IoT)と読み替えているように感じられる? 

 

それよりも、3つの記事が印象深い。「10. 本当のディスラプション」、「22. ソーシャルメディアと旅行」、「24. 東南アジア市場の2つの問題、OYOとインスタ」の3つだ。

 

10. 本当のディスラプション」では、ディスラプティブのプロダクトは、必ずしも既存企業よりも良いわけではなく、今まで既存企業が不経済なために手を出さなかったサービスのニーズに取り組んだか、以前は特定できなかったニーズのいずれかであると説いている。そして、ディスラプティブを起こしているのは、テクノロジーでなくて、創造性を発揮したクリエイティブなモデルであることを再確認させてくれた。

 

22. ソーシャルメディアと旅行」は、旅行とソーシャルメディアの相性が抜群に良く、旅行業界がソーシャルメディアを誰よりもうまく使っていると言っている。ソーシャルメディは、人と人の繋がりをインターネットで補完するコミュニーケーションサービスなのだから、顧客とのエンゲージメントに優れているのは当たり前だ。これを上手に使っていないとすれば問題だ。

24. 東南アジアの2つの問題、OYOとインスタ」は、この地区における観光公害の実態を報告している。オンライン旅行ガイドTravelfishStuart McDonaldが、過去15年間で悪化している観光公害の実態を、歯に衣着せずのタッチで断罪している。(編集人)

海外事情12月9日号 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)