旅物語 第24回「越前・敦賀散策」(2018年10月)

2019年1月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 福井・敦賀に鎮座する北陸道総鎮守の「気比神宮」を訪ねた折り、市内を散策しました。

静かで清潔な街並み、白砂清松の美しい海岸、透き通るように綺麗な日本海、多くの史跡を有する素敵な小都市でした。

 “気比の松原”は日本3大松原の一つです。

気比神宮の祭神は、2千年前、この地に降臨した「伊奢沙別命」で日本海側に多い海人族系の神です。

またここ若狭・敦賀は、古代史で唯一皇統が変わった可能性のある「継体天皇」の出身地であり、神功皇后も隣の北近江が地盤の豪族の出身でした。

 平安初期には、多くの交流のあった「渤海国使節」の上陸・経由地として、気比の松原に迎賓館がありました。

気比の松原

・・・唐津の「虹の松原」、静岡の「三保の松原」と共に「3大松原」の一つ。

気比の松原

越前国一宮「気比神宮」の“一の鳥居”

「気比神宮参拝記」は「全国一宮シリーズ」の「越前一宮・気比神宮」をご覧ください。

気比の海


 

 戦前には、東京とパリを結ぶ「欧亜国際連絡列車」が、ここ敦賀を通過していました。(東京-敦賀-(船)-ウラジオストック-(シベリア鉄道)-パリ)。 当時の駅舎を再建した資料館が敦賀港にあります。

東京駅でパリ駅までの切符が買えました。


欧亜国際連絡列車「敦賀港駅舎」資料館


 二次大戦中に、リトアニア領事の杉原千畝が救った約6000人のユダヤ避難民は「欧亜国際連絡列車」に乗り、シベリアを経由して、ここ敦賀から日本に入りました。

 

 世界に散った避難民は、当時、敦賀で受けた暖かいもてなしを深く感謝、記憶していて、今も敦賀市と交流が続いています。

 記念館に展示されている避難民の手紙や、世界各地での行われている交流ビデオは、「平和と自由の大切さ」を改めて教えてくれます。 是非とも、訪れたい記念館です。


敦賀ムゼウム

 

 石田三成の盟友として“関ヶ原・西軍”を戦った「大谷吉継」は、

ここ敦賀城主でした。

 

 気比神宮に近い静かなたたずまいの「永賞寺」で穏やかに安眠されています。

永賞寺山門

 

 

「大谷吉継公」菩提塔

 

 江戸時代以降も「北前船」の港として栄え、

豊かだった戦前の歴史的建造物として旧大和田銀行本店跡が市立博物館として残っています。(かつては福井県嶺南第一の銀行でした)

 

 日曜の午前に訪れましたが、見学者は最後まで僕1人でした。

 

 付近は、レトロな町並みで映画のセットのようでした。

敦賀市立博物館(旧大和田銀行本店跡)

風格のある銀行受付窓口

  ・・・アル・カポネ出てきそうな雰囲気でした。


 港エリアは、レトロな「倉庫レストラン」、「旧東亜国際連絡列車駅舎」、「敦賀ムゼウム」などが集中し、楽しく散策が出来ます。

 

 日本海の海は美しく、海上保安庁の船舶も停泊していました。

 

 こんな綺麗な街なのに、「原子力発電所」があるのは、残念です。

 ソースカツは見かけよりとても柔らかくご飯にかけられたソースも絶品で、極めて美味しい名物でした。

 

 お城のような老舗「ヨーロッパ軒」は日曜11時半には満員、車は大半が他府県ナンバーでした。

 近畿に近いだけにお出汁の薄味が絶品でした。

 麺も細めで僕の好み。

 食すべき名物です。


ソースカツ丼

創業180年の「むぎや」の越前そば


 港エリアは、レトロな「倉庫レストラン」、「旧東亜国際連絡列車駅舎」、「敦賀ムゼウム」などが集中し、楽しく散策が出来ます。

 日本海の海は美しく、海上保安庁の船舶も停泊していました。

 こんな綺麗な街なのに、「原子力発電所」があるのは、残念です。

 

 敦賀が、欧亜大陸への出入り口、鉄道の要所だった関係から、

 

 メーンストリートの両側に数十の「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」のブロンズ像があります。素敵です。

ファンには、たまらない街です。

 

 観光客にフレンドリーな街でした。

 

 観光スポットを巡る小型バスが安い料金で頻繁に走っています。

 

 更に感激は、この写真の「最寄りのトイレ案内板」です。

街中至る所にあり便利です。

 

 気配りの素敵な街です。

 

 

 最も気候の良い10月下旬の土曜午後・日曜午前に、街を観光しましたが、

 

 びっくりするほど、走る車も、歩く人もいません。

 

 観光も産業もそこそこある素敵な都市なのに、何故かひっそりしていました。

 

 メーンストリートは全くのシャッター通りでした。

 

 残念です。

 

 

 日本の未来を語っているようです。


海外事情

 

6 10 日から 21 日までの 2 週間のオンライン旅行流通に関係する海外主要記 事です。
この号では、「3. OTA エアビーとレートパリティー」に注目したいと思います。 Airbnb がホームシェアに加えてホテルまで販売するとなると、
泊とホテルが 一つのプラットフォーム上で横並びにリストされることになり、タイプの異な る施設同士の価格比較が難しくなって、レートパリティーの維持が困難になる と言っている・・・と理解しました。しかし「(Airbnb では)、ゲストが施設の 真のコストを判断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する」とはイマ イチ良く理解できませんでした。Airbnb が最近導入したホストオンリーのコミ ッションモデルであれば、OTA のモデルと近似するのですから、そんなことに はならない、のではないでしょうか?
 

 

Airbnb が上場して・・・顧客獲得コストが上昇・・・ホテルの直販志向を強 くさせることになるが・・・一方でパリティー破りの悪役である格安販売のホテ ルオンリーの業者が増加するデメリットも存在する」とも言っています。しか し、ホテルにとっては、Airbnb のホテル販売開始によってチャネルがそれだけ 増えるので(OTA の中抜きのチャンスが生じるので)良いことである、と考え るのは間違っているのでしょうか?ホテルオンリーのパリティー破りは、 Airbnb とは関係のない別の次元の話では。「Airbnb のコミッションが、将来値 上げされる可能性もある」と言っていますが、EXPEBKNG との対抗上、こ の大手 OTA2社を上回ることにはならないのではないでしょうか。Airbnb の 多角化戦略は、「焦点が合っておらず・・・会社(Airbnb)は衰退する可能性が ある」とも言っていますが、ホームシェアからホテル販売を開始して、OTAHotelTonight を買収し、OYO に投資し、そしてタビナカの Experiences プロダ クトを開発して EXPEBKNG に競争を挑むのは、まさに Airbnb総合旅行 会社になるという大いなる経営ビジョンであると考えるべきだと思います。 この記事の著者(OTA Insight, Chief Commercial Officer)は、Airbnb に対して かなり否定的であるようです。中小の独立ホテルにとっては、そもそもパリティ ーに縛られたくない筈ですから、Airbnb がパリティー維持を困難にしてくれる というのであれば、これは歓迎すべきことではないのでしょうか。最後に「ホテ ルは、ますます複雑化する流通を制御することができない。ゲストが他では取得 できない並外れたエクスペリエンスを提供することに最善を尽くし続ける必要 がある」については全く同感です。 

 

恒例のメアリー・ミーカーの「インターネット・トレンド 2019」が発表されま した。「12. メアリー・ミーカー、インターネット・トレンド発表」
この 333 枚のスライドでは、日本の企業は Sumitomo MitsuiLINEMIXI の たったの3社が言及されているに過ぎません。中国は独立した章(11China) で 30 ページ以上が割かれています。日本のインターネットテクノロジーの弱さ が見て取れて、とっても悲しいことです。(編集人)