旅物語 国内 第6回 出雲と松江の旅(2014年 9月)

2015年10月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 日本古代史の最大の謎は、「出雲の国譲り」です。古事記や日本書紀は平和理に「大国主命」は高天原(天照大御神)からの3度目の使者「建御雷神」に地上の国を譲ることに同意したと伝えていますが、事実は「高天原(大和朝廷)」の「出雲」の征服であったと思います。
 出雲大社の建立は「大国主命」の鎮魂のためです。本殿内部は非公開ですが、祭神/大国主命は正面を向いておらず黄泉の国の西方を向いて座しており、周囲には高天原の5神が監視して座していると言われています。祟りを恐れる故に大和朝廷は壮大な神殿を捧げたのです。
 出雲大社の宮司は、出雲国造/千家氏で現在84代目、国譲りの際、最初に高天原からの使者として派遣されたたものの大国主命に従ったと言われる天穂日命(天照大神の次男)の子孫です。
 果たして、千家国造家は、「大国主命」を慕い鎮魂の祈りを捧げているのでしょうか、それとも、天照大神の意を受け監視のための鎮魂の祈りを捧げているのでしょうか、・・・・・全てが謎です。

出雲大社鳥居

大国主命

出雲大社拝殿

神楽殿大しめ縄


出雲大社本殿

十九社

 日本最大の注連縄です、長さ13m、周囲9m、重さ5tあります。
注連縄のよじり方は一般の神社と反対です。

参拝方法も出雲大社では「2礼4拍1礼」、一般の神社の「2礼2拍1礼」と異なります。

 現在の神殿は24mの高さですが、中世には48mであったことが証明されており、更に、伝承では建立当初は96mの高さであったと伝えています。
 平安時代の口ずさみに「雲太、和ニ、京三」というものがあり、これは、大和の大仏殿(49m)、京都の大極殿より、出雲大社が一番高かったことを歌っています。


 

「出雲国譲り」の際、高天原からの3回目の使者/建御雷神は、この「稲佐の浜」沖に降り立ち、剣を波の上に逆さに突き立て、その切っ先の上に胡座をかいて座り、「大国主命」に国譲りを迫りました。

稲佐の浜




 旧暦10月を「神無月」と言いますが、出雲では「神在月(かみありつき)」です。日本中の神様(八百万の神)が出雲に集まるからです。


 この「十九社」が、八百万の神様が滞在される宿舎です。


 八百万の神様は、「稲佐の浜」から、出雲大社に入って来られます。


天守閣から見る宍道湖

堀川めぐりの遊覧船


国宝・松江城

 豊臣政権の中老だった堀尾吉晴が1611年に築城、その後、譜代・松平氏が長く治めました、明治維新に、地元有志が買取り、廃城を免れました。快挙です。
 山陰地方で唯一天守閣を持つ城、千鳥が羽根を広げたように見える入母屋破風の屋根が見事なことから、別名「千鳥城」とも呼ばれます。
 戦国時代の城を偲ばせる素敵な城です。


 お堀を小船でお城をめぐり、また、市内中心部へも繋がる「堀川めぐり遊覧船」は、のんびりと松江を楽しめます、橋の下を通るときは船の屋根が下がり、乗客も身をかがめます。とっても面白い体験です。


小泉八雲旧居

明々庵茶室

旧武士町

 ラフカディオ・ハーンは多神教のギリシャ神話を聞いて育ったギリシャ人、米国に渡り新聞記者時代に英訳の古事記に出会い、人間的な多神教日本神話に共鳴、日本行きを志しました。
 松平藩士の娘と結婚し小泉八雲として帰化しました。(「八雲」は、「出雲」にかかる枕詞です)。  
 日本文化・文学を欧米に紹介した先駆者です。
 今もお孫さんが島根大学の先生として松江に住んでいるそうです。
 松平7代当主の不昧公は茶人としても名高く、
松江に「お茶文化」を広めました。 「明々庵」は不昧公ゆかりの茶室、静かなお座敷でお庭を眺めながら「お茶」を楽しめます。


 天気に恵まれ、宍道湖に沈む夕陽を見ることができました。 心にしみる絶景です。 写真のポイントは観光客でいっぱいです。


 市内は清潔でモダーン、とっても品のある小都市です。
 中川沿いの洒落た建物が水面に映え素敵でした。
 街の中心部なのに、夜8時を回ると人が全く居ません。びっくりです。


宍道湖の夕陽


松江の街角


中川を臨む旧日銀ビル


しまねっこ

 島根県の観光キャラクターの「しまねっこ」です。
 写真は、出雲空港で出会った「しまねっこ」です。
 猫の“ゆるキャラ”、頭の上は神社の屋根です。


 アニメ「秘密結社 鷹の爪」の人気キャラクター吉田君は、島根県の旧 吉田村の出身であることから、「しまねSuper大使」を務めています。

しまねSuper大使 吉田君


ねこ娘

境港・水木しげるロード

 松江から足を伸ばし、鳥取県の境港の水木しげるロードに寄りました。 商店街は「ゲゲゲの鬼太郎」一色、ふっと振り向くと、何と、鬼太郎が手を振りながら歩いていました。
 楽しい小都市が、山陰にありました。
 港町境港なので、海鮮丼が美味しかった。



      鬼太郎


ねずみ男


海外事情

 

84~16日の主要ニュース19本のうち、いつもはPhocusWire Dailyにはほとんど表れない法人旅行に関する記事が7本(目次の下線箇所)もあった。取扱高ベースで米国市場のおよそ3割が法人旅行市場にあたり、そしてそれに加えておよそ2割程度のunmanaged business 旅行市場が存在すると言われている。つまり米旅行市場のほぼ半分あるいはそれ以上が、法人旅行で構成されていることになる。それだけ大きな市場にもかかわらず、業界ニュースが少ないのに驚かされる。(尤もこれにはPhocuswrightの親会社であるNorthstar Travel Mediaが、法人旅行市場専門誌であるBTN=Business Travel Newsを編集していることも影響している。)

 

7本の記事を読むと、この市場のセルフ予約ツールの使い勝手が極めて劣悪で、法人旅行管理会社(TMC)のサービスに対しても出張者の不満が多く、その上企業の出張規定のかなり厳しい遵守の要求のために、出張者のモラルと生産性の低下が発生している可能性がある、という何やら暗い話が連続する。要するに観光旅行市場の方が法人旅行市場よりも、旅行の計画や手配のプロセスで、テックを含めてずーっと先進洗練先行しているというのだ。

 

しかし、最近になって、この遅れた法人旅行市場に目をつけた新規参入者たちが参入しつつある。そして彼らは、企業のコスト削減最優先に変えて出張者ファースト、出張者セントリックの戦略を敷いている・・・というようなことが、これらの記事に書かれている。観光旅行のベストプラクティスを法人旅行が真似ようとしている。これはFSCLCCを真似て、FSCLCCの境界線がぼやけ始めている話と似ている。出張先で仕事の前後に休暇旅行までしてしまうブレイジャーの拡大も、法人旅行のセルフインベンションの一つのきっかけとなっているのだろうか。

 

11. OTA4つの神話」は、“高い手数料をふんだくっている悪者OTA”の評判(風評?)に対するOTA の恨み節が書いてあって面白い。(編集人)

 

 

海外事情 916日号B 

 

81923日のニュースに加え、法人旅行に関する特集シリーズ3部作の第1部を掲載する。(お盆休みのために、1週間のニュース配信となります。)

 

前々号の楽天キャピタルの都市エクスペリエンスプラットフォームFever(ロンドンとマドリッドベース)出資に引き続き、「3. 楽天、東南アジアのバジェットホテルに投資」した。

 

2. 電子IDと旅行」は、プライバシーの問題について何も触れていない。生体情報は、整形手術をしない限り究極的個人情報なのでプライバシー保護には細心の、最善の、最大限の注意が必要だ。

 

6. 米司法省、セーバーのフェアロジックス買収を否認」は、この買収が実現しない場合は、SabreNDC開発に遅れが生じる可能性がある。これは、FarelogixGDS代替システムの能力に、DOJが“お墨付き”を与えたということか。(編集人)