旅物語 国内 第9回 京都紅葉の旅(2015年晩秋)

2016年1月3日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 12月初め、京都に紅葉狩りに訪れました。11月後半が暖かかったこともあり、例年の”赤”より鮮やかさに欠ける残念な2015年の紅葉でした。お寺の方々も「今年は暖かかったので赤くなる前に散りだしてしまった」と。
 でも、所々では、目を見張る、はっとする綺麗な紅葉を見つけました。
 2015年晩秋、京都の紅葉をお届けします。

西山浄土宗総本山 光明寺

 

長岡京市にあります。


 

洛北一乗寺にある臨済宗南禅寺派の「圓光院」


      開基は徳川家康。紅葉と苔の美しい「十牛之庭」が人気。


 

京都嵐山 京都五山第一位/臨済宗天龍寺派大本山「天龍寺」

 

             足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため建立しました。
              将軍家の古の栄光を偲ばせる上品華麗な伽藍です。

              天龍寺の「赤」が、毎年一番です。



嵯峨小倉山の中腹にある日蓮宗の寺院「常寂光寺」

 

百人一首で有名な小倉山、また、平安の歌人、藤原定家の「時雨亭」があった場所と伝えられています。


 

 市内同志社大学の北側に隣接する京都五山第二位臨済宗相国寺派大本山「相国寺」

 

 足利三代将軍/義満が建立しました。

 特別拝観中の狩野光信の「鳴き龍」に圧倒されました。
 手拍子がこだまとなって鳴きます。 
 また、見る場所により、龍が動きます。
 驚きです。

 


 

洛北修学院比叡山の麓にある「赤山禅院」

寒桜が咲いていました

 

 延暦寺の塔頭の一つです。

 

 京都御所の表鬼門(北東)にあって「皇城」を守る寺院。

 

 延暦寺「千日回峰行」の中の荒行「赤山苦行」の寺院としても有名。

 修学院地区の氏神で平安初期創建の歴史あるお社、素戔嗚尊を祀ります。 

 
 「さんよれ祭」が有名です。
 ここまで来ると、もう、観光客は全くいません。

 

 日本の秋は、京都の秋は、綺麗です。

 

洛北修学院にある「鷺森神社」


海外事情

海外事情12月9日号

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)