全国一宮 第9回「大和国一宮 大神(おおみわ)神社」(2015年2月)

2016年1月3日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 奈良県桜井市に鎮座する大和一宮の「大神神社(おおみわじんじゃ)です。
 御神体は拝殿の後ろに控える”三輪山”、自然信仰を残す最も古い神社形態です。

 ここは、伊勢神宮・出雲大社よりも古く
また最高の格式を持つ、
 言わば、日本国一宮とも言えるお社です。

 

 

 

 古事記によれば大神神社の祭神/大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が大国主命(おおくにぬしのみこと)の前に現れ、国作りを成就させるために「私を三輪山に祀れ」と希望され、三輪山に鎮まれました。

 

 日本書記にも同様の伝承があり、その中で、大物主大神は大国主命の「幸魂(さきみたま)」であると名乗られています。

 

 つまり、2つの神は同一神です。

左から、大和三山の畝傍山 耳成山、そして 大鳥居

 

 

大神神社 大鳥居(32m)

 

 

鳥居(三輪大神)

参道


 

 崇神天皇の御代(300年前後)疫病が流行した際、皇祖神/天照大神を祀ったものの流行は収まらず、
 倭迹迹日百襲媛命が神懸かりして、「大国主命の後裔/太田田根子命を探し出し祭主とし大物主大神を祀れば疫病は収まる」と神託、
 その通りに祀ると疫病は鎮まりました。

 

 

 

 

 

 大神神社が大物主大神の幸魂(さきみたま)をお祀りしているのに対し、 
 摂社/狭井(さい)神社は、大物主大神の荒魂(あらみたま)をお祀りしています。

大神神社 注連縄

 

 以降、ヤマト王権(天皇家)は出雲系神社/大神神社を国家守護神として篤く祀るようになりました。

 不思議な伝承です。

 

大神神社 拝殿

 

狭井神社本殿


 

 

近くには卑弥呼の墓と目される箸墓古墳があります。
 この地は、邪馬台国/卑弥呼⇒出雲国/大国主命⇒ヤマト王権と続く、日本古代王権のルーツです。
 大和三山が美しく心が和む地です。

大神神社から見る大和三山 左から、天香久山 畝傍山 耳成山


海外事情

海外事情12月9日号 

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「3.(TJ) NDC進展も課題山積み」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。3.(TJ) の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

 

 

 

今週号では、「7. アゴダの多角化戦略」、「8. ブッキング、民泊の新戦略」、「13.ブッキング、法人旅行テックプロバイダー買収」、「15. ブッキング、配車アプリのグラブと提携促進」と、BKNGの関連ニュースが4つもあった。BKNGの「Connected Travel」戦略の遂行が進んでいる。BKNGの場合は、Internet of Things (IoT)が、Internet of Travel (IoT)と読み替えているように感じられる? 

 

それよりも、3つの記事が印象深い。「10. 本当のディスラプション」、「22. ソーシャルメディアと旅行」、「24. 東南アジア市場の2つの問題、OYOとインスタ」の3つだ。

 

10. 本当のディスラプション」では、ディスラプティブのプロダクトは、必ずしも既存企業よりも良いわけではなく、今まで既存企業が不経済なために手を出さなかったサービスのニーズに取り組んだか、以前は特定できなかったニーズのいずれかであると説いている。そして、ディスラプティブを起こしているのは、テクノロジーでなくて、創造性を発揮したクリエイティブなモデルであることを再確認させてくれた。

 

22. ソーシャルメディアと旅行」は、旅行とソーシャルメディアの相性が抜群に良く、旅行業界がソーシャルメディアを誰よりもうまく使っていると言っている。ソーシャルメディは、人と人の繋がりをインターネットで補完するコミュニーケーションサービスなのだから、顧客とのエンゲージメントに優れているのは当たり前だ。これを上手に使っていないとすれば問題だ。

24. 東南アジアの2つの問題、OYOとインスタ」は、この地区における観光公害の実態を報告している。オンライン旅行ガイドTravelfishStuart McDonaldが、過去15年間で悪化している観光公害の実態を、歯に衣着せずのタッチで断罪している。(編集人)