京都ミステリ-スポット 第9回 「蚕の社」(2014年春)                       「大豊神社」(2013年晩秋)

 2016年1月3日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 「蚕の社」(カイコノヤシロ)の正式名称は「木島坐天照御魂神社(コノシマニマスアマテラミムスビノヤシロ)と言い、平安以前の遥か昔に創建された古社で、皇祖神「天照大神」ではない、太陽神「天照御魂神」を祀る自然信仰を伝える、全てが神秘のお社です。
 境内社に「蚕養(コカイ)神社」を祀ることから、「蚕の社」と呼ばれています。養蚕などこの地(現在の京都市一帯)を開発した渡来人/秦氏ゆかりのお社です。
 最大の神秘は、拝殿左奥の「元糺すの森」の、今は枯れた「元糺すの池」の中にある正三角形の「三柱鳥居」です。

拝殿 左奥の鳥居をくぐると、「三柱鳥居」です

謎の「三柱鳥居」


 

 「三柱鳥居」の東南方向には「稲荷大社」が、
西南方向には「松尾大社」があり、共に秦氏ゆかりの神社です。そして、冬至には朝日が稲荷山から昇り、愛宕山に沈み、夏至には比叡山から昇り、松尾山に沈むため、特定の日の太陽を遥拝する「日読みの聖地」であったと推測されています。

 

遥拝所

枯れた「元糺すの池」と「三柱鳥居」遠景


 

 

 

 薄暗い森の中の「三柱鳥居」の前に立つと、歴史時代以前の遥か昔の宇宙の神秘がひしひしと伝わってきます。

 

 他にも、景教(キリスト教ネストリウス派)の遺跡であるとか、三柱鳥居を二つ重ねるとユダヤのダビデの星(六芒星)になるとか、諸説が伝えられています。

境内の「椿丘大明神」


蚕の社 鳥居

鬱蒼とした「蚕の社」境内


「大豊神社」(2013年晩秋)

 「永観堂」から「銀閣寺」に抜ける「哲学の道」の途中に、観光客があまり訪れることのない「大豊神社」があります。
 鹿ケ谷・南禅寺一帯の氏神様で、小彦名命(スクナヒコノミコト)他を祭神とする
平安前期887年の創建の古いお社で、東山の山麓にひっそりと、とても風情が
あります。
 椿・枝垂れ梅・紫陽花が綺麗なお社です。

大豊神社 参道

大豊神社 本殿


 

大国社 神使

 

  狛鼠

愛宕社 神使 狛鳶

日吉社 神使 狛猿


 

 

愛宕山の愛宕神社は、陰陽道から、都の北西を守護しています。

 

「日吉神社」は、比叡山延暦寺を守る神社です。
 また、都の表鬼門(北東)を守護しています。


海外事情

海外事情12月9日号

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)