京都ミステリ-スポット 第7回 「月読神社(謎の神 月読命)」         (2013年 冬)

 2015年11月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)


 日本神話で最も尊い神は「三貴子」と呼ばれる、姉「天照大御神」(太陽神、昼の神)、次弟「月読命」(月の神、夜の神、海の神)、末弟「須佐之男命」(大地の神)の3神です。
 「天照大御神」は皇祖神として伊勢神宮に、「須佐之男命」は出雲神話の主人公でありその子孫は出雲大社に祀られ広く信仰され、多くの神話伝承が残っていますが、「月読命(ツクヨミノミコト)」は、たった一つの伝承しかなく謎の神です。
 「天照大御神/須佐之男命」を祭神とする神社は各々1万以上あるのに対し「月読命」を祭神とする神社はたった85社しかありません。 天満宮(天神さん)3953社、春日神社1072社と比べても極めて少数です。
 京都市内にただ一つ鎮座する「月読神社」と、ただ一つ残る地名の場所を訪ねました。



 

殿

殿





 「月読神社」は嵐山に近い西山に鎮座する渡来人の秦氏が祀った京都最古の神社「松尾大社」の摂社として松尾大社から歩いて10分弱の所に、神秘の雰囲気を漂わせながらひっそりとでも荘厳に鎮座しています。

 

 摂社ですが、独立した神域を持ち、舞殿、本殿があり、社務所まであります。


月読神社 鳥居

解穢(かいわい)の水

安産祈願の「月延石」

月読神社 本殿

 伝承では、“海の神”として壱岐島の月読神社に祀られていた月読命を、古墳時代の487年、壱岐縣主の壱岐氏が京都に分霊、この地に祀ったと言われています。
 なぜ大和朝廷の祖先神/天照大御神の弟神の本拠が壱岐なのでしょう。不思議です。


 弟神/ 須佐之男命も、日本書記の一説では新羅から来たと言われ、この兄弟は、韓半島と何らかの関係があったことを暗示しているようです、謎です。




 境内にはケガレを除く「解穢(かいわい)の水」、神宮皇后ゆかりの安産祈願の「月延石」、縁結びの「むすびの木」などパワースポットだらけです。

 「月の神」の隠れた謎を強く感じさせ迫ってきます。






縁結びの「むすびの木」



 地名の残る場所は、桂離宮と京都駅の中間、旧山陰道と西高瀬川の交差する所にありました。近所に寺社旧跡もないありふれた下町で、何故ここにこの地名が残るのか不明です。


月読橋

月読橋バス停


海外事情

海外事情12月9日号

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)