京都ミステリ-スポット 第4回 「一条戻橋」(2014年 夏)

 2015年8月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)


 今回は、多くの伝承の残る「一条戻橋」です。 京都で一番怖い“橋”です。

 ご覧の通り今は堀川通に面し一条通が堀川にかかる何の変哲もない橋ですが、当時の平安京では裏鬼門の北西の角、洛中と洛外(百鬼夜行魑魅魍魎の世界)を分ける接点の地でした。


 平安中期の918年中級貴族の三善清行の葬列がこの橋にさしかかった際、父の死を聞き急ぎ帰ってきた熊野権現で修業中の子/浄蔵が棺にすがって祈った所、雷鳴と共に清行は一時的に生き返り父子は抱き合って喜んだと言う。 以降、死者を蘇らせる橋として「戻橋」と呼ばれています。

一条戻橋 全景

戻橋(洛外から洛中を見る)

戻橋
(洛中から洛外を見る)



 この橋のすぐ北西側に「清明神社」があります、陰陽師/安倍晴明の屋敷跡です。

平安当時、安倍晴明は「式神」をこの橋の下に隠していました。

 同じ頃、源頼光四天王筆頭の渡辺綱が美女に化けた鬼と出会い、腕を切り落としたのもこの橋です。

時代が下って、秀吉より切腹を賜った千利休の首はこの橋にさらされました。


 今でも京都では、未婚女性は「出戻らない」ようにこの橋を渡りません。

 逆に戦時中の応召兵は生還できるようにとこの橋を渡って戦地に赴きました。


この橋は千年以上もおどろおどろしい歴史を見つめて来ました。 貴女は知らずに渡っていませんか?

一条戻橋と堀川通り

一条戻橋の下


晴明神社鳥居(五芒星)

晴明神社本殿


 大正時代の「戻り橋」の一部が、晴明神社に保管されています。(右下)


 橋の左の像は、「式神」です。
晴明の奥方が「式神」を怖がったため、晴明は「戻り橋」の下に隠していました。

大正時代の戻り橋と式神像


海外事情

 

6 10 日から 21 日までの 2 週間のオンライン旅行流通に関係する海外主要記 事です。
この号では、「3. OTA エアビーとレートパリティー」に注目したいと思います。 Airbnb がホームシェアに加えてホテルまで販売するとなると、
泊とホテルが 一つのプラットフォーム上で横並びにリストされることになり、タイプの異な る施設同士の価格比較が難しくなって、レートパリティーの維持が困難になる と言っている・・・と理解しました。しかし「(Airbnb では)、ゲストが施設の 真のコストを判断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する」とはイマ イチ良く理解できませんでした。Airbnb が最近導入したホストオンリーのコミ ッションモデルであれば、OTA のモデルと近似するのですから、そんなことに はならない、のではないでしょうか?
 

 

Airbnb が上場して・・・顧客獲得コストが上昇・・・ホテルの直販志向を強 くさせることになるが・・・一方でパリティー破りの悪役である格安販売のホテ ルオンリーの業者が増加するデメリットも存在する」とも言っています。しか し、ホテルにとっては、Airbnb のホテル販売開始によってチャネルがそれだけ 増えるので(OTA の中抜きのチャンスが生じるので)良いことである、と考え るのは間違っているのでしょうか?ホテルオンリーのパリティー破りは、 Airbnb とは関係のない別の次元の話では。「Airbnb のコミッションが、将来値 上げされる可能性もある」と言っていますが、EXPEBKNG との対抗上、こ の大手 OTA2社を上回ることにはならないのではないでしょうか。Airbnb の 多角化戦略は、「焦点が合っておらず・・・会社(Airbnb)は衰退する可能性が ある」とも言っていますが、ホームシェアからホテル販売を開始して、OTAHotelTonight を買収し、OYO に投資し、そしてタビナカの Experiences プロダ クトを開発して EXPEBKNG に競争を挑むのは、まさに Airbnb総合旅行 会社になるという大いなる経営ビジョンであると考えるべきだと思います。 この記事の著者(OTA Insight, Chief Commercial Officer)は、Airbnb に対して かなり否定的であるようです。中小の独立ホテルにとっては、そもそもパリティ ーに縛られたくない筈ですから、Airbnb がパリティー維持を困難にしてくれる というのであれば、これは歓迎すべきことではないのでしょうか。最後に「ホテ ルは、ますます複雑化する流通を制御することができない。ゲストが他では取得 できない並外れたエクスペリエンスを提供することに最善を尽くし続ける必要 がある」については全く同感です。 

 

恒例のメアリー・ミーカーの「インターネット・トレンド 2019」が発表されま した。「12. メアリー・ミーカー、インターネット・トレンド発表」
この 333 枚のスライドでは、日本の企業は Sumitomo MitsuiLINEMIXI の たったの3社が言及されているに過ぎません。中国は独立した章(11China) で 30 ページ以上が割かれています。日本のインターネットテクノロジーの弱さ が見て取れて、とっても悲しいことです。(編集人)