京都ミステリ-スポット 第22回 「縁切り・縁結びの宮 安井金比羅宮」  (2016年 秋)

 2017年8月1日

 

(写真・文、 光岡主席研究員)

 

 ご祭神は、保元の乱に敗れ讃岐に流され都へ戻ることも叶わず、「日本一の大魔王にならん!」と悲憤のうちに讃岐で崩御された崇徳天皇です。
 天皇の寵妃だった「阿波内侍」は出家し、天皇より賜った天皇自筆の御尊影を当宮のルーツである“藤寺”に祀り弔いました。その後、大円法師が“藤寺”に参籠した際、崇徳上皇がお姿を現わされたため、このことを聞かれた白河法皇が霊を慰めるため建立された“光明院勧勝寺”が、”安井金比羅宮”の起こりとなりました。

 

 崇徳天皇は、讃岐の金刀比羅宮で一切の欲を断って参籠されたことから、当宮は古来より、“断ち切りの祈願所”として信仰されてきました。 “縁切りの宮”です。

祇園・東山通りに面した「安井金比羅宮」の鳥居

京都にある唯一の“金比羅さん”「安井金比羅宮・本堂


高さ1.5m、幅3mほどの大きさのある石(碑)です。

縁切り・縁結びを願う多くの女性でいっぱいでした。

参道にある「絵馬の道」と書かれた石標、石の左に縁切りのヒビが入っています。

 

「縁切り・縁結び碑(いし)」

 

碑(いし)には、「○○と縁を切りたい」など願い事が書かれた「形代(かたしろ)」(身代わりのお札)が、一面にビッシリ貼られています。

① 本殿を参拝する。
② 切りたい縁・結びたい縁など願い事を書いた 
   「形代」を持って、願い事を念じながら碑の表か
   ら裏へ穴をくぐり、悪縁を切ります。
③ 次に裏から表へくぐって良縁を結びます。
④ 最後に、「形代」を碑に貼り、縁切り・縁結びがは 


    完了します。

身代わりの「形代」(お札)です。

本来「縁切り祈願所」であったため・・・呪詛・怨念に満ちた絵馬が多く、怖いです。

 

 

 京都で最も古い狛犬の一つと言われています。明和4年(1767年)の作と伝わります。

 

 長い時間、この狛犬は人々の呪詛・怨念を見守ってきました。


海外事情

海外事情12月9日号

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)