【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド

 

【旅の準備】超初心者向け海外旅行ガイド 6航空券を手に入れる 1 飛行機にはどこで乗るの?

 

未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である

 (物理学者 湯川秀樹)

 

海外旅行に出かけるために大切な「3つのもの」。"パスポート"、"お金"と並ぶのが"航空券"です。今回から、この「航空券」について説明します。

 

 

飛行機はどこで乗るのか?

 

あなたが「行ってみようかな」と思う海外旅行の候補先を2~3選んだとします。 まずあなたが最初にすることは、目的とする都市に向けて、どの空港から、どの航空会社の便が出ているかを調べることです。

 

あなたの住まいが関東なら羽田空港か成田空港。近畿なら関西空港。それ以外にも便数や行き先は東京や大阪よりは減りますが千歳空港(札幌)、中部空港(名古屋)、福岡空港も出発空港の候補となります。

 

その他の都市にお住まいであれば、自宅から近い最寄りの空港から国際線が運航されていることもありますので、その都市を行き先とするか、東京や大阪などに一旦出て、そこから出発する国際線に乗り継ぐというのがオーソドックスな方法です。

 

日本では人口の約3割の国民が首都圏に住んでいて、企業も役所も学校も東京近辺に集中していますので、日本からの国際線航空路も東京の空港を中心に張り巡らされています。

 

蛇足ですが日本国内では東京都大田区にある羽田空港(正式名称は東京国際空港と言います)を中心に航空路線網が出来ていますので、日本各地から東京との間を往き来するのは大変便利です。

 

したがって国際線も東京の空港利用が便利になります。東京にはその羽田空港と東京から約60km離れた千葉県成田市にある成田空港(正式名称は新東京国際空港)の2空港があり、ここを拠点としています。

 

ちなみに成田空港は国内LCC企業の拠点空港でもありますので、最近では国内線のLCC搭乗者も成田を利用して海外に旅行します。

 

近畿地方の場合、大阪府岸和田市にある関西空港(正式には関西国際空港)が最寄りの国際線空港になります。豊中市にある伊丹空港や神戸市の神戸空港も大きな空港ですが、いずれも国内線専用の空港です。

 

北海道は新千歳空港、名古屋は中部空港、福岡は福岡空港が国際線空港です。

 

それぞれの空港への行き方については別途解説したいと思います。

 

 

国内各空港へのアクセス(概略のみ)

 

 ① 羽田空港:自家用車やバスでも行けますが、多くの人はモノレール(浜松町駅から:私鉄)を利用するか、京浜急行 (京浜急行品川/蒲田駅から)を利用しています。京浜急行(特急:品川から14分/292円) 

 

② 成田空港:東京駅から直線距離で60kmと、東京都心から少し離れています。JR東の特急(NEX)・在来線と京成電鉄の特急(スカイライナー)・在来線が便利ですが、LCC便の増加に伴い増えた、東京駅前などから出ている高速バスも低料金で行けるため人気があります。バス (東京駅発低料金バス:70分/1,000円)、NEX(東京=成田空港:68分/3,020円)

 

③ 関西空港:JR西の特急(京都行)・快速(大阪行)と南海電鉄の特急(ラピート)・在来線。ラピート(難波=関西空港:35分/1,450円)。市内ターミナルからのバスもあります。

 

④ 千歳空港:札幌からJR北海道、札幌・旭川などから各社バス。快速(札幌=千歳空港:35分/1,150円)

 

⑤ 中部空港:名鉄ミュースカイ(札幌=千歳空港:35分/1,230円)、バス

 

⑥ 福岡空港:「地下鉄が便利」というのが福岡空港の最大の特徴です。新幹線が止まる博多駅(6分/260円)から至近の距離のところに空港があります。ただし、地下鉄駅があるのは国内線ターミナルで、国際線ターミナルは滑走路の反対側にあるため空港内連絡バスに乗り継ぐ必要があります。また、九州の主要各都市から福岡空港へはバスの直行便があります。