2023.2.4.

ANAとJAL コロナ前からどう変わった?Q3決算(その3)旅客貨物収入

3.旅客・貨物収入比較

 

  旅客収入の内訳

 

・国際旅客; ANAはコロナ前比▲43%、JALは▲28%。

 

・国内旅客; ANAはコロナ前比▲29%、JALは▲22%。


LCC; ANA;国際線実績(コロナ前は供給座席㌔の半分近くを占めていた)が少なかっ 
           たが、国内線ネットワークを拡大し、収入はほぼコロナ前並みを確保した。
      JAL; 新たに設立した中長距離LCCZipAirと、子会社化したSpring Japan

                 により194億円の旅客収入を得た。

 

 

  旅客・貨物の輸送実績


・国際旅客; ANAの供給(座席㌔)はコロナ前の半分に満たず(47%)、需要(旅客 
         ㌔)は44%、搭乗率は若干低下して73%であった。

               JALはコロナ前比65%の供給で52%の需要を獲得、供給/需要ともにANA
の規模を上回ったが、搭乗率は大幅に低下した。

 

・国内旅客; ANAは減便と小型化で供給は▲17%減、それに伴い需要も▲28%。
   JALの供給はコロナ前比小幅減(▲4%)ながら、需要は▲22%。

 

LCC; ANAPeach)はコロナ前比65%の供給座席で45%の需要を獲得、
   但し収入単価UPでコロナ前に近い規模の収入を獲得。

      JALは新設のZipAirと子会社化したSpring Japanによる実績だが、搭乗率は47
   と低かった。

 

   ・ 国際貨物; 輸送量はコロナ前比で1.0倍(ANA)、1.18倍(JAL)であったが、
           単価高騰の効果で、両社とも3倍超の収入を得た。
           特に輸送単価の高い貨物専用機を持つANAの増収は+1780億円、
           但しJALも+1114億円と健闘。

 

 

以上(赤井)