(上期国内線旅客状況から)JAL・ANA羽田線とスカイマークの実績

(上期国内線旅客状況から)

JALANA羽田線とスカイマークの実績

 

20161130

 

国内線の2016年度上期旅客実績から、注目すべきと考えられる点をピックアップした。

 

1.好調なスカイマーク

  破綻から立ち直り、2015年度には営業黒字化を達成したスカイマークの勢いが増している。

  上期搭乗率は全ての月で80%超を達成した。

昨年上期に比べると約10ポイントも高いレベルであり、大手2社と比べても各月20ポイント以上高い。

中でも羽田線は全ての月で85%を超え、89月は90%超となっている。

 

 

《図表1》3社の国内線搭乗率の月別推移

 

2.影響を受けたか、JALの羽田基幹路線?

羽田発着の主要5路線(札幌・福岡・大阪・那覇・鹿児島)について、前期対比で旅客増減をみると;

・札幌&福岡線はJAL/ANAともに旅客減となっている。

JALはその他の3路線でも減少、ANAは鹿児島線では減少したが、大阪&那覇線では増加。

・結果的にJALの減少幅が大きい。

JALはこれら5路線への依存度が大きい(国内線総旅客数の36%)ことから、この旅客減が上期減益理由の一部にもなっているのではなかろうか?

 

 

《図表2JALANAの上期国内線旅客増減

 

以上

海外事情

 

84~16日の主要ニュース19本のうち、いつもはPhocusWire Dailyにはほとんど表れない法人旅行に関する記事が7本(目次の下線箇所)もあった。取扱高ベースで米国市場のおよそ3割が法人旅行市場にあたり、そしてそれに加えておよそ2割程度のunmanaged business 旅行市場が存在すると言われている。つまり米旅行市場のほぼ半分あるいはそれ以上が、法人旅行で構成されていることになる。それだけ大きな市場にもかかわらず、業界ニュースが少ないのに驚かされる。(尤もこれにはPhocuswrightの親会社であるNorthstar Travel Mediaが、法人旅行市場専門誌であるBTN=Business Travel Newsを編集していることも影響している。)

 

7本の記事を読むと、この市場のセルフ予約ツールの使い勝手が極めて劣悪で、法人旅行管理会社(TMC)のサービスに対しても出張者の不満が多く、その上企業の出張規定のかなり厳しい遵守の要求のために、出張者のモラルと生産性の低下が発生している可能性がある、という何やら暗い話が連続する。要するに観光旅行市場の方が法人旅行市場よりも、旅行の計画や手配のプロセスで、テックを含めてずーっと先進洗練先行しているというのだ。

 

しかし、最近になって、この遅れた法人旅行市場に目をつけた新規参入者たちが参入しつつある。そして彼らは、企業のコスト削減最優先に変えて出張者ファースト、出張者セントリックの戦略を敷いている・・・というようなことが、これらの記事に書かれている。観光旅行のベストプラクティスを法人旅行が真似ようとしている。これはFSCLCCを真似て、FSCLCCの境界線がぼやけ始めている話と似ている。出張先で仕事の前後に休暇旅行までしてしまうブレイジャーの拡大も、法人旅行のセルフインベンションの一つのきっかけとなっているのだろうか。

 

11. OTA4つの神話」は、“高い手数料をふんだくっている悪者OTA”の評判(風評?)に対するOTA の恨み節が書いてあって面白い。(編集人)

 

 

海外事情 916日号B 

 

81923日のニュースに加え、法人旅行に関する特集シリーズ3部作の第1部を掲載する。(お盆休みのために、1週間のニュース配信となります。)

 

前々号の楽天キャピタルの都市エクスペリエンスプラットフォームFever(ロンドンとマドリッドベース)出資に引き続き、「3. 楽天、東南アジアのバジェットホテルに投資」した。

 

2. 電子IDと旅行」は、プライバシーの問題について何も触れていない。生体情報は、整形手術をしない限り究極的個人情報なのでプライバシー保護には細心の、最善の、最大限の注意が必要だ。

 

6. 米司法省、セーバーのフェアロジックス買収を否認」は、この買収が実現しない場合は、SabreNDC開発に遅れが生じる可能性がある。これは、FarelogixGDS代替システムの能力に、DOJが“お墨付き”を与えたということか。(編集人)