CAPA分析 最新HEADLINES 2月

2月

エアライン50社の財務担当役員が既に出席確約=CAPA機材・資金サミット

25-Feb-2014 1:42 PM

 

CAPA(航空センター)が325日、26日シンガポールで開催するエアライン機材・資金サミットには既に50社の財務担当役員から参加の確約を頂いている事をお知らせしたい。

 

およそ20社のエアラインからCFOまたは財務、経理担当役員が投資家に対するロードショーのスタイルで彼らの保有機材、資金調達計画について講演し、ほぼ同数の航空会社から財務、経理そして保有機材管理部門の代表者がサミット会期を通じて、保有機材市場のネットワーキング・セッションという場で、プレゼンテーションを行う。

 

「これは、エアラインを中心にした航空資金調達に関するイベントです。特にユニークなのは、エアラインの資金担当責任者たちがその保有機材計画について討議し、資金市場、特に今や花開こうとするアジア太平洋地域の市場を検討し、航空産業の直面する財務的問題が拡大している事態に対処するために集まる事です。私共は、今年、米国、欧州のエアラインからもこの新市場を開拓したいという熱心な参加者を得ました。例えばアレジアントとルフトハンザ社です。」とCAPAの会長ピーター・ハービソンは語っている。

 

 

50 Airline finance/treasury executives already confirm attendance at CAPA Fleet Summit

シルクエアの保有機材737MAX、路線網の選択肢を拡大=アジアでボーイングの狭胴機の存在感を高める

25-Feb-2014 12:25 PM

 

シンガポール航空(SIA)の地域航空子会社であるシルクエアは、今、発注した23機の737-800のうちの初号機の受領を祝っているが、これはゲームの流れを変え得る、史上最大規模の機材購入計画の第2部である。シルクエアは、効率性の改善と新たな中距離路線を実現してくれる737MAX8を、最少で31機発注したが、その初号機を2017年下半期に受領する計画である。

 

シルクエアにとってはMAXの改善された航続距離を活用して、北アジア、中央アジアそして豪州の地点に路線を開設するチャンスとなるだろう。この機材は経済性も向上しており、現世代の狭胴機では実行が難しい、インド、中国の地点への路線開設も理論的には可能となる。

 

シルクエアは、現在までに737MAXを発注した、アジアの4社の一つで、他の3社は、タイのノックエア、バージン・オーストラリア、そしてインドネシアのライオンエアである。ノックエアは、つい先ごろ開かれたシンガポール・エアショーの場で発注を発表したのだが、やはりMAXが就役する2017年下期に受領する最初のエアラインの一つになる予定だ。

 


SilkAir 737 MAX fleet to open up network options while boosting Boeing’s narrowbody presence in Asia

愛すべきカンタス、豪州の国益の為に死ぬのか?=エアライン所有者の独断が論理を打ち負かす

24-Feb-2014 6:40 PM

 

2014227日、豪州のフラッグキャリアーであるカンタスが、2013-2014会計年度の上期は約3億豪ドルの赤字となるだろうと報告する予定である。同社は同時に23千人の人員削減計画も発表するだろう。カンタス内には危機を迎えたという雰囲気があり、それは一部当然の事といえるだろう。その翌日、より小さいが、地場が育てた競争相手であるバージン・オーストラリアも、今や激烈な競争の場となった豪州国内市場で、やはり赤字となる事を報告する予定だ。

 

カンタスの直面するのは将来に向かって、1)古典的伝統エアラインという業態は特に国際線市場ではもはや絶滅したこと、そして2)国内線市場では、バージン・オーストラリアがLCCから変身して以来挑みかけて来る競争に打ち勝つには体重オーバーな上、武器も貧弱である。

 

1番目の問題は大手術を必要とし、長期間にわたるものだ、2番目は多分、戦略の変更も含め、直ちに対処しなくては行けない問題である。人員整理や、一定水準のリストラはカンタスの短期的な改善にはなるかもしれないが、この恐竜のジレンマには更に複雑な解決策が必要だ。

 

Is loving Qantas to death in Australia’s national interest? Airline ownership dogma defeats logic  

 

 

CAPA2015年度インド航空業界展望=損失は広がるが、エアアジア・インディア、タタ・SIAは怯まない

23-Feb-2014 6:00 PM

 

CAPA2014615日、2015331日迄をカバーする、インド航空産業年間展望を発行する予定である。正にインドでの国政選挙が行われようとしている時に、市場を変貌させるエアラインの企業提携が起こり、新規参入社がやって来て、この年は過去の10年間のどの年にも増して盛りだくさんな出来事に溢れているようだ。

 

今年中に、およそ400機の航空機が発注されると見られる。国内市場では、全エアラインが赤字で、新たな戦略が必要とされるが、同様に高い水準の成長を受け入れるのにはインフラ整備が必要であり、このために大掛かりな進展があるだろう。ムンバイが次の選挙迄の重要な課題の筆頭に上げられるだろう。

 

世界でも最も複雑で、問題を抱え、台頭する市場で、CAPAのインド展望は貴重な参考資料となっている。今回はその主たる論点について見てみよう。



CAPA India Aviation Outlook FY2015: Losses accumulate but AirAsia India, Tata-SIA undeterred 

 

シルクエア、737-800初号機を加える=新たな保有機材とブランドで困難な状況を乗り切れるか?

21-Feb-2014 10:35 PM

 

シンガポール航空(SIA)の地域航空子会社であるシルクエアは2014220日、ほんの少し小さなA320の交代としてボーイング737-800の初号機を近距離4路線に投入して、新たな一章を開いた。同社は正に重要な一週間を終えたところで、2014217日にはフルサービスを強調する新ブランドのキャンペーンを開始し、221日には創立25周年を迎えたのだ。

 

シルクエアは過去10年間、母国シンガポール市場へのLCCの侵略にも関わらず、純益と成長を重ね、極めて順調であった。10年前には実質的にゼロだったLCCは、今やシンガポールでの全供給席数の1/3を、近距離市場で言えば、約半分を占めている。

 

しかしシルクエアは、26年目を開始するにあたって、これまでで最大の問題に直面している。シンガポールの近距離路線市場が供給過剰に陥り、LCCとフルサービスエアラインを問わず、収益率、搭乗率にインパクトを与えているのだ。シルクエアは商品、路線網そしてブランドの改善で立ち向かっているが、2014年中に同社が8機の737-800を就役させて、追加しようとしている供給席数の拡大を、市場が完全に吸収してくれるとは思えない。

 


SilkAir adds first 737-800. Can a new fleet & brand campaign help it overcome difficult conditions?

エアフランス-KLM、営業黒字を回復=ゴル航空買収はスカイチーム同盟を超えて提携の選択肢を拡大

21-Feb-2014 8:37 PM

 

エアフランス-KLM(AF-KLM)2013年実績は、この6年間でたった2度目の営業黒字となったものの、営業利益率はわずか0.5%(そしてまたも当期純損益では赤字)であり、同社の大変身リストラプログラムがまだまだ課題を残している事が浮き彫りになった。旅客事業が黒字となった事がグループ全体の業績を改善する結果となったが、貨物事業は相変わらず赤字、整備部門は健全な結果を継続している。

 

2014年の事業計画では、ASKが中距離路線で2%減、長距離路線で2%増、全体として1%のささやかな拡大を見込んでいる。同社が成長する最強の分野はラテンアメリカで、グループのこの市場での立場は新たに発表されたゴル航空との提携(AF-KLMが、このブラジルの航空会社の1.5%の株式を5,200万ドルで取得した事を含め)で強化される筈だが、これはスカイチームの盟友デルタのゴル航空との関係を色濃く反映したものだ。

 

北大西洋でのスカイチーム内での合弁事業は確かに単位収入のメリットを齎してくれるが、ゴルとの提携はAF-KLMの選択肢を広げてくれる。この事、そしてAF-KLMがエティハドとの関係を深化させようとしている事はスカイチームがAF-KLMの全てのニーズを満足させられない事の、更なる証明である。

 


Air France-KLM back in operating profit. GOL purchase expands its partner options beyond SkyTeam

米国の大手エアライン、単位コスト上昇にも関わらず供給拡大=供給自制は今や昔話?

21-Feb-2014 8:18 PM

 

航空業界に安定したことなど何も無い。力関係の均衡さえ、つかみ所の無い目標である。

2014年に向けて需要と業績見通しについては強気の観測をしているにも関わらず、米国の大手エアラインは、通常、米国のエアラインに持続可能な力を望んでいる投資家達にとっては好ましくないコストの上昇と供給の拡大の両方を計画している。

 

しかし、米国の大手定期航空会社は、彼らの大掛かりな供給拡大は、航空機の大型化や、現行機材にスリムな座席を装着して、客室の高密度化を図った結果であり、供給拡大の効率化(自己規制)を強調しており、昔の様に、市場に無秩序に供給増大を持ち込んだ時代に後戻りさせる様なことは決して無いと、繰り返し言っている。サウスウエストが供給は現状維持なのに対して、ハイブリッドエアラインであるジェットブルーやアラスカ航空が2014年度に1桁の半ばから後半の供給拡大を続けている。

 

アメリカン、デルタそしてユナイテッドを含むエアライン各社はIT投資や賃金の上昇などの様々な理由を上げて、単位コストの上昇を見込んでいる。多分、緩やかに進んでいく米国経済の回復を見て、エアライン各社全体が自分たちの供給拡大は容易に吸収され、増収の勢いが、コスト上昇の要素を相殺してくれると感じているのだろう。しかし、また。。。

 


US airline majors to add capacity despite unit cost rises. Is "capacity discipline" history already?

インドネシア・エアアジア、拡大を緩める=国内線のシェアは低下するが、国際線での立場は強化

20-Feb-2014 7:10 PM

 

インドネシア・エアアジアはインドネシア国内の市場状況、特に国内線市場が極めて難しくなっている事から、2014年の拡大計画を大幅に遅らせる事を決断した。

 

同社は2013年に8機のA320を追加したのだが、2014年度上半期に予定していた、2機の追加を取り止め、当初2014年度下期に予定していた4機の納入の一部、または全部を延期することも検討している。

インドネシア・エアアジアはまた、その路線網をより国際線に焦点を当てたものに調整しようとしている。国際線市場は通貨インドネシア・ルピアの下落の影響がより小さいことから、より利益率が高いのだ。しかし、国内線の供給を縮小することは、いまでも小さな同社の国内線シェアを更に小さくする事になる。

 

エアアジアは依然として、インドネシアの国際線市場で強い立場と明るい見通しを持っている。しかし、2014年度はこの東南アジア最大の国内市場で、より大きな存在感を示そうとする同社の長期戦略には、またもや一歩後退することになるだろう。


Indonesia AirAsia slows expansion. Domestic share to suffer but international position to strengthen
 

エアライン保有機材の記録的納品待ちで勝者と敗者が=この資金を誰が払うのかも問題

20-Feb-2014 9:29 AM

 

世界の航空業界の2013年は、史上最多の年間航空機発注数が、それまでの記録的納品待ちの上に積上げられ、またも記録を破る納品待ち機数となって終わった。発注され未納品の機数は、なんと全世界で稼働中の航空機数のほぼ半数に当たる。今回のレポートでは、CAPAの保有機材データベースの総発注数のデータから、勝者と敗者の傾向値を地域別、業態別、機種別に焦点を当てて調べて見たい。

 

利益率の低い業界にとっては、これら全ての発注を賄う資金の調達は大きな問題として残る。何十年もの間、年間の資本支出はほぼ毎年、世界中のエアラインの稼ぎ出す営業キャッシュフローの額を上回っている。業界は、ずっと、これまで以上に外部資本という架空のイメージに頼らざるを得なくなっていた。これを表に出して、歴史的に、この障害に対して、彼らは立ち上がったのだ。

 

このテーマは325日~26日シンガポールで開催されるCAPA保有機材と資金サミットの主題として取り上げられる。

 

 

Record airline fleet order backlog has winners & losers - and questions about how it will be funded

中国政府の航空業界改革、「質素」がLCCの進める革新に符合=新たな台本が開かれるに連れて

19-Feb-2014 10:00 PM

 

中国の航空業界が、次に踏み出す一歩として、目覚ましいのは、新たな筋書きが現れてきたことだろう。

1980年代にはたった1社の国営エアラインしかなかった国が、今や世界第2の規模となった市場に1ダースものエアラインという大躍進は、多くの行動の末に起こったものだ、しかしこれまでの行動は、どれも上手く振り付けられたものだった。

 

いくつかの登場人物は台本を超えた役柄を演じ、台本に無い人物も登場するなどの驚きはあったが、殆どの場合、政府が、主役である中国国際、中国東方、中国南方というエアライン御三家の支配する役割を確保しつつ、市場を育て拡大するという基本方針を採って来た。

 

中国がより高い成長率をはじき出すと見える今、地場のLCCも初めて正式に認められるなど、この筋書きも変わろうとしている。春秋航空の様に大成功している例が道を開き、今や他社はその後を追う機会を与えられている。

 

 

China’s aviation reforms match frugality with low-cost airline innovation as a new script unfolds

タイガエアマンダラ、供材稼を切り下げ=アジアの他のLCCも追随か?

19-Feb-2014 10:00 AM

 

インドネシアのタイガエアマンダラは供給過争の市状にして、率先垂したいと、大胆にもおよそ40%も供を削しようとしている。この供で同社の平均材稼率は、新品の保有A320航しているエアラインとしては、めて低い、9時間以下まで低下してしまう。

 

この機材稼働を下げる行動は、インドネシアを含め、いくつかの主要市場で供給過剰の兆候が見えているにも関わらず、野心的なペースで拡大を続けているアジアのLCCとしては異常な動きである。しかし、他の地域では、需要の低い時期には、機材稼働を下げたり、暫時地上待機させることさえ、よく行われる対応策である。

 

アジアのLCCも欧州のLCCを主導するライアンエアが冬場には80機もの機材を待機させるという戦略を採用する事を考えるべきである。ここまでは、合計で47社あるアジア太平洋の全LCCの中で大まかに言って35位にランクされる、ちっぽけなタイガーエア・マンダラがイニシアティブを取った事になる。


Tigerair Mandala slashes capacity and aircraft utilisation levels. Will other Asian LCCs follow?

エアバルティック、アフリカ、中、アジア路でエティハドと提携=次は多分、北米だろう

18-Feb-2014 7:00 PM

 

エア・バルティックは201312月にエティハドとの提携で開設した、リガ=アブダビ線の初動状況を、静かに喜んでいる。まだたった3ヶ月未満のことで、エア・バルティックは未だ地元の需要と乗り継ぎ需要の割合の傾向を観察しているところだが、一見してバンコクが人気の最終目的地の様である。CEOのマーティン・ガウスがCAPAに語った所によれば、ラトビアの拡大していく航空協定のリストによれば、同社はもっとエティハドの便にエア・バルティックの便名を付けることが許されるので、リガから中東、アフリカそしてアジアと言った、これまで全くつながりの無かった、巨大な潜在需要を秘めた地域への便を、ライバルである他社を使う事無く、自社便として売る事が出来る様になる。

 

エティハドが急速にダーウイン航空とジェット・エアウエイズの資産持ち分を手に入れ、アリタリアへの投資を模索する中で、エア・バルティックが資産提携の対象との観測が持ち上がって居る。ガウス氏の考えは、まず第一に、同社がエティハドよりずっと必要としている、コードシェアを増やす事なのだが、彼はあらゆる可能性を否定していない。

 

より具体的な中期展望として、エア・バルティックの考えているのは、北米のエアラインがリガに飛んで、エアバルティックと提携するか、あるいは、同社が自社の機材で北米に飛んで行くか、どちらかで、北米へのより良いアクセスを手に入れるという事だろう。大西洋路線の市場は魅力的だ、しかし各社の共同運航で激戦区である。ガウス氏は慌てて飛び込もうとはしていない。

 


airBaltic settles into Etihad partnership for Africa, Middle East & Asia – North America may be next

ゴル航空、アルゼンチン航空とコドシェア始=TAPポルトガル航空とエティハド航空がく?

18-Feb-2014 3:50 AM

 

20143月、ブラジルのLCCであるゴル航空は、アルゼンチン航空とコドシェアを始する画で、初めは2011くに始まった提携を始させる段に至った。この提携はアルゼンチンとブラジルの、今はLANTAM会社LATAM2社に牛耳られている大きな市の中で、ゴルとアルゼンチン航空の2つのエアラインの地位を大きく向上させてくれるだろう。

 

ゴルにとって、アルゼンチン航空は、デルタ航空についで、第2の双方向コドシェアの提携相手になる予定である。ゴルはこれまで数年数社のコドを背って航して来たが、最近まで、他社を販売する知はなかった。しかし、今や同社はTAPポルトガルなど数のエアラインと自社の国略の一部として、双方向のコドシェア提携をし始め、その一方で、アフリカを含む自社路線網大を考えている。

 

一方、アルゼンチン航空にとって、この提携は同社の最初の南米での提携であり、ラテンアメリカ最大の市場へのアクセスを大きく改善する結果になっている。これはアルゼンチン航空が2012年スカイチームに加盟して以来、築こうとしてきたいくつかのコードシェア提携を補完するものである。


Gol to start codesharing with Aerolineas Argentinas. Are TAP Portugal and Etihad next?

 

 

ハワイアン航空、業績上がらず=急激な大に問題

17-Feb-2014 10:14 PM

 

ハワイアン航空が3年に亘って、大して来た多くのは、一体いつになったら成熟し、同社の路線網の足を引っらないになるのかという疑が持ち上がっている。

 

同社の2014年度の供画がやかなものになっているのは迎すべき兆しである。しかし、その他の数はあまりパッとしない。ハワイアンは新たな離島間ボプロップ航会社であるオハナの開業や、よりい足回りを保した新客室仕への改修、そして邦政府の行、務時間規制に合せた務員の追加雇用のための人件などの要素を考し、2014年度の位コスト目を上方修正している。

 

ハワイアンは、株主からの、いつになったら成果還元を考えるところに達するのかという要望を上手くさばこうとしている。同社は2015年までは、余剰キャッシュフローを稼ぎ出すことが出来ると予測していないのだ。これは自分達の投資に何らかの見返りを心待ちにしている投資家たちには永遠の様に感じられるだろう。ハワイアンは大きな投資の必要な時期は終わろうとしていて、やがて、投資は必ず見返りを生むと保証している。しかし短期的には、ハワイアンはこらえ性のない株主達に対し、自らの戦略を弁護する必要に迫られるかもしれない。

 

Hawaiian Airlines' long-haul routes deliver weak results, challenging rapid expansion strategy

CAPA主催アジア主要民航空略サミット=101日~3日、於シンガポ

17-Feb-2014 4:50 PM

 

世界の航空業界情報市場そして業界のサミットをリードする、CAPA(航空センター)から新たなアジア航空業界CEOによるサミット会議を開催のお知らせ。LCCやその他のエアラインを網羅する、CAPAアジア航空サミットは、101日~3日、シンガポールで開催することとなった。

 

このサミット会議ではアジアに拠点を持つ、或はこの、世界で最も活気に満ちた地域に展開する主要エアラインのCEO30人を一堂に集める。会議では、低コスト、ハイブリッド、フルサービスの各種エアライン、そして世界エアライン同盟など、アジアの航空業界の将来に亘る主要な戦略的、商業的問題付帯サービス、商品戦略、流通、そしてテクノロジーの動向などを深く探求する。

 

また、会議では、業務渡航の日を設け、航空旅行の調達、厳しい環境の変化を牽引する要因に焦点を当てる。

 

 

CAPA announces major commercial aviation strategy summit for Asia in Singapore: 1-3 October 2014

エアカナダの2013年度業績、暗転=通貨問題と競争激化で

15-Feb-2014 12:50 PM

 

エアカナダの好調だった2013年度業績は、部分的には2014年度第1四半期にもいている、通貨問題天候の逆がきっかけとなって、業績化した第4四半期が起因となって、りが出ている。

 

同社は、その米ドル建てのについて、を和らげる装置を持っているのだが、2014年の最初の3ヶ月は問題があると警告をした途端に、市はびっくりしてしまい、同社の株は下がってしまった。

 

2013年第4四半期の弱い業績とは腹に、エアカナダは2013年の投(ROIC)が前年の7.9%から11%となった。この実績ははエアカナダが先に宣言していた、10%から13%の持可能なROIC2015年までに成するという目に向かって、良い兆候だと言える。

 

エアカナダは、持続可能な利益率に着実に向かう軌道に乗っていると、依然として強気で居る一方で、計画している事業形態の変革に影を落としかねない種々の雑音に直面している。しかし、短期の問題点はあるものの、エアカナダは、2014年度に単位コストが低下すると予想しており、コスト上昇を予測しているライバル ウエストジェットに比べ、コスト削減努力が実を結ぼうとしている様だ。

 

Air Canada’s FY2013 financial performance clouded by currency pressures - and aggressive competition

カンタス、アジア路線網のジレンマ解を迫られる=欧州でのリストラは画通り

14-Feb-2014 1:30 PM

 

実績の上がらない、そして究的には不算の国線網は近年、カンタスが自分でいできたものだ。古い考え方では、国線網というものは、国内市での客の忠心を(そして企の魅力を)化できるもので、国内市が充分に益があがるだけでなく国際線の不足をってくれていた。2012年度は国内6豪ドルの益をし、国際線では4.5豪ドルの赤字となっている。

 

の(多分、やり直しがかない)要素から、大幅な赤字の源である路線網を支えようという機運化が生まれて、カンタスはアジアと欧州の路線網の二つのリストラをずっとやって来た。しかし、アジア路線網は依然として実績が上がらない状である。シンガポルへの搭率は同社がシンガポル=欧州を休止して以来、ほぼ10ポイントも下がっている。この更からまだ一年もっていないが、同社は送客不足と争激化から来る、造的な問題に直面している。エミレツと提携したことは、入を薄めることになっているかも知れない、一方で下がりする豪ドルは々のを及ぼしている。更に、2012年にハブを取りやめたバンコクと香港が新たな問題になっている。

 

同社はアジアを基地とするジェットスターの各社を送客装置としてカンタス本体に統合してしまった方が良いとの案を語っているのだが、驚くことではないがまだ何も起こる気配はない。アジアでの問題は本国での深刻で、安定を根底からくずしかねない問題からずっと後回しにされている。カンタスはとても対峙できない程多くの危機を抱えていて、アジアの路線網問題にはまだ手が回らないのだ。しかし、残された時間は刻々と過ぎていく。

 

 

Qantas' pressing need to solve the Asian network dilemma, now its European restructure is in place

ミャンマー航空、政府の大幅援助で国大を目指す=GECASとの737ス契えて

13-Feb-2014 10:07 PM

 

ミャンマー航空はこの国営国内線航空会社を、急速に成長しているが、激しい競争に曝されているミャンマーの国際線市場に押し出そうとする、野心的な拡大計画を発表した。ミャンマー航空は新たな保有機材737800を、2015年には韓国と日本に焦点を当てた北アジアへの定期便開設に使おうと計画している。

 

2014211日、同社はGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)と、6機の737-800及び4機の737MAX8、合計10機の737のリース契約に署名したが、これで同社の保有機材はほぼ倍増することになる。同社は1年ほど前にGECASからリースした2機のエンブラエルE190など、現在、全部で10機の域内用航空機を運航して居る。

 

ミャンマー航空の拡大は、いささか議論を呼ぶものである。何故なら、ミャンマーの、現在7社あり、2014年内に4社まで新たに開業する予定の、急成長する民間エアラインの分野で、この国唯一の国営エアラインが更なる競争をしかける事になるからだ。ミャンマー政府は自国のエアラインが国際線市場でより大きなシェアを獲得し、観光産業の発展を刺激してくれることを切望しているのだが、ミャンマー航空の、余りにも野心的な拡大計画に投資するのは聊か危険な考えである。

 

 

Myanma Airways to pursue major government-backed international expansion following 737 GECAS deal

フィンランド航空、呼吸困に=2013年の利益が消失、業員とのが表舞台に

12-Feb-2014 3:20 PM

 

フィンランド航空の2013年度業績が、最終損益は非科目のおで、辛くも字となったものの、業損益レベルで、期待されない赤字にってしまった。の第1を半年も早く成し、近年、燃油を除くコスト単価を下げる信のおける道筋を立したにもわらず、単価の弱さが、より予不能のワイルドカドとして残ってしまった。

 

グループ全体の、整備とケータリングの外注化を含む組織構造改革、旅行事業の組織変更、保有機材のエアバスへの一元化は今や完了している。更なる経費削減は2013年第4四半期にストライキ予告に至った従業員との交渉にかかっている。実際には行われ無かったが、ストライキの脅威は、収入単価の下落とコスト単価の上昇を招き、特に悪かった四半期の業績に悪影響を与えた。

 

2014年、経営陣はこれらの指標を健全な道筋に引き戻し、グループの黒字を回復させ得る事を示す事が最重要課題となる。

 


Finnair’s thin air: 2013 operational profits vanish, employee cost savings talks take centre stage 

カンタス/ジェットスタSIA/スクトの二元ブランド略=南アジア-豪州の供給過にぶち当たる

12-Feb-2014 3:11 PM

 

南アジアと豪州の市で、17%もの急速な供が供給過を招き、運賃を押し下げている。この事が本と同LCC子会社、ジェットスタとスクトのわねばならない、この市のリであるカンタスとシンガポル航空(SIAに、例の難題を投げかけている。

 

より安い料金のフルサビスエアラインが、LCCとの差め、彼らの二元ブランド略による、差化の価値を浸食してしまっているのだ。より安いフルサビス料金は、LCCの料金を、理矢理、更に押し下げる可能性がある。搭率は特にカンタスとSIAで下降している一方、スクトは最初の年に比べて豪州旅客の数がったため、その航便数をらしている。カンタスがアジア便のスケジュ更をした事で、これも便数をらして居るジェットスタのスケジュルとの重えている。

 

二元ブランド略には、殆ど常に重の要素がつきまとうが、更に最近では、SIAとスクト、カンタスとジェットスタでは、どちらか一方のブランドでのが片方の大きな牲で成り立って居るえる。調整が必要である。国内で利益を上げられないカンタスが、最も化への力を受けている。

 


Qantas-Jetstar and SIA-Scoot dual-brand strategies challenged by SE Asia-Australia over-capacity 

CAPA航空マネジメント教育=アジア最大の航空週間、シンガポルにて32428

11-Feb-2014 10:00 AM

 

CAPA(航空センタ)では、3月24日28日の、シンガポルにて、CAPA修了取得コ週間催する。このコスは航空財務、航空法、空港事業開発、人事と人材育成への準備、航空企業調達実務、アセアン航空自由化の影、そして航空界の基といった課題網羅したものである。コースの最後にはCAPAの上席アナリストらによる、アジア航空界の焦点となる地点の2014年市場見通しについての演が行われる。

 

この一週間に亘る教育コスは、かねてよりCAPAメンバから、航空界の重要問題について、高いレベルの、上のコスをというご要望がいているのにおえしたものである。また、325日、26日に、同じくシンガポルで催される「CAPA保有材、財務サミット」と丁度、重なる形となった。

 

々な分野の家による講義によって、CAPA修了取得コスは、界のプロの方々、またこの界に新たに参入された方々にも同重なものとなるよう成されたユニクな企画である。2014214日まで早起き受付中。人数には制限あり。

 

 

CAPA Aviation Management Education: Asia's biggest ever aviation week, Singapore, March 24-28

スクートの業績見通し好転=SIA子会社の長距離LCC375席の787-9導入に備える中で

11-Feb-2014 8:00 AM

 

シンガポル航空(SIA)の中LCCである、スクトは2014年の後半から2クラス375席仕のボイング787-9を使い始める準備をしている。同社は急速に在の777-200の保有材を更新する画で、一部はバンコクを点に画中の妹会社ノックスクトに移するが、2015年の半ばまでに、全てを787に入れ替える予定だ。

 

787に入れ替えることは、かなり率の改善をすことになるため、スクトにとって重要な展である。スクトは2015年の半ばから入される予定の10787-8とともに10787-9注して居る。そして同社は787-8の方は、需要の弱い路にはより小さな材を使うという、用に柔性を持たせるために、およそ330席の客室仕画している。

 

スクトは、2014年は大を一旦休止する予定だが、787初号を受し、タイにおける合弁事始する、念碑的な年になる予定だ。スクトの急速な大はシンガポルを点とする保有模を少なくとも50%大する画をしている2015年に再する予定だ。

 

 

Scoot outlook improves as Singapore Airlines long-haul LCC subsidiary prepares for 375-seat 787-9

シンガポール・エアショー2014CAPAの見る航空機メーカーの見通し=第2部:ボーイング、生産を強化、納品待ちが山積する中で

10-Feb-2014 11:50 PM

 

ボーイングは2013年に記録的な648機を納入したが、2014年には更にその記録を破る納品を続けようとしている。
狭胴機、広胴機ともにふんだんな需要があり、納品待ちが記録的な5,080機にまで積み上がって居る現在、ボーイングは更に生産を上げる取り組みを続けている。生産目標を高く上げ過ぎて、部品供給チェーン担当部門や自らの生産設備から問題が上がっているのは確かだが、ボーイングは生産発注のバブルが無い事に自信を持っている。
同社は2014年に人気の737NG787ファミリーの納品を増やし、約10%増の715機から725機を納入する計画である。

 


Singapore Airshow 2014. A CAPA preview Part 2: Boeing ramps up production as backlogs climb

シンガポエアショ2014CAPAる航空通し=第1部:エアバス

8-Feb-2014 10:02 AM

 

間機注、品が的な数字となった2013年がわって、2014年は世界の主要航空とその新型機プログラムにとっては、またも多忙な一年になりそうだ。シンガポエアショ近に迫り、またもや新たな憶測が始まっている。その多くが、新たな注が列をなすと言うことは、とりわけ南アジア市に供を招くのかどうかというものだ。

 

イングもエアバスも、次世代と改良エンジン狭胴プログラムの造と、販売に多忙である。ボンバルディアはCシリズの完成と品の作めている。エンブラエルは第2世代E-ジェットの開発始しているし、ATRは全く新たらしい90席のタボプロップの開発に株主の承を得ようとしている。他にも、大模な次世代リジョナルジェット、タボプロップ、狭胴開発が引きき、中国とロシアでびそうであり、概ね10の航空機製造の世界的な境を支配してきた、余り居心地の良くない2社独占体制に焉を告げようと迫っている。

 

このシンガポエアショ直前のレポトシリズでは、今年、各メから何が市に出されるのか、また将来に亘っての可能性、そして欧米の体メ以外では何が起こっているかを含めてCAPAする。

 

Singapore Airshow 2014. CAPA view on the year's outlook for airframe manufacturers. Part 1: Airbus

中国の航空界、成化への対応制の中断     

7-Feb-2014 11:05 PM

          

国内(GDP)の伸びが化する事は、殆ど常にエアラインにとってはい兆候である。

中国の航空業界のシステムに於いては、この影響は特に大きくなる、何故なら成長は何年も前に計画され、その成長を調整することは難しいからだ。さらに事態を悪化させるのは、これまでの数年間と違って、GDP成長率が二桁から一桁へ滑り落ちた事だ。しかし、新たな勢力も出てきた。

 

旅客需要は当然ながらGDPの伸びが落ちることによって、(他にも理由はあるが)減退している。しかし、中国のエアラインは現状に順応するためのいくつかの選択肢を見出している。

国営エアラインには経済の牽引車としての目標数値の達成が課せられている。その結果としての旅客数の伸びは、概して搭乗率と収入単価の下落という犠牲のもとに達成されているのだ。

 

このことは、非効率な事業を、そして継続可能な事業を運営しながら、基本は量的成長を第一に、最優先する必要があるという矛盾した目標を持つ、恐ろしく難しいエアライン経営という難題を創りだすのだ。

 

いくつかの是正は行われようとしている、また2014年、中国経済の伸びが(未だ拡大はするものの)歩を緩めつつあるのを反映して、成長が鈍化を始めるかも知れない。

これは、エアライン各社にとって、取りわけ、毎年毎年限られた資源の中で、二桁の成長を課せられて消耗している国営エアライン各社にとっては、一時の救済措置になるかも知れない。


China's aviation industry response to slowing growth: regulatory disruption

 

 

キャセイ太平洋航空、中の路線網合=需要の源である地元市での争が過熱する中で

7-Feb-2014 1:07 PM

 

キャセイパシフィック航空は主として中東=フィリピン間市場に供給が溢れる状態に陥ったことから、中東路線網を統合しつつある。キャセイの中東路線便は、しばしば、フィリピンからの乗客だけで半分かそれ以上を占める状態だからだ。中東=フィリピン間市場はUAE=フィリピン間でセブパシフィックが長距離路線に就航し、エミレーツとエティハドが増便するなど、70%の供給増となった事が主因となって供給が急速に伸びている。それより小さなサウジアラビア=フィリピン間市場は、60%を越える率で成長している。この結果は、フィリピン人出稼ぎ労働者用の座席を求める土建業者にひきづられる、極めて価格指向性の高い市場なので、勝者の居ない供給過剰状態となってしまった。キャセイの供給低減は小さなものではあるが、フィリピンと中東間の供給の整理統合の始まりに過ぎないだろう。

 

かつては整然としていたフィリピン=中東間市場が安い運賃と直航サービスを提供する湾岸キャリアーとLCCの参入で、激しい競争の場となり、キャセイは特に負け組みに入って居る。

フィリピン=中東間市場の便は、今やもう無いけれど、三角ルートのものは時に2地点を経由することもあった。同じく取りやめになったものに、ジェッダとアブダビ行きの便がある。エティハドが40%所有しているエア・セイシェルズは2013年にアブダビ=香港線を開設している。

 

キャセイは、自分の市場の別の地域で、こんなに激しく、突然の競争環境の変化を経験することは無いかもしれないが、部分的には他社が相手に出来ない、或はしようともしない客体に頼っている路線網に、湾岸キャリアーやLCCの参入、そして留まることのない競争と言った、揺れ動く市場の条件が与える悪い前例である。これまでは、賢明に構築された路線だった筈なのだが、欧州キャリアーやシンガポール航空でさえ経験した様な、いつかは変化するものでもあったのだ。

 


Cathay Pacific consolidates Middle East network as competition grows in local and source markets

そして残るはただ一人=バジンアトランティックの撤退で豪州入れ欧州エアラインはBAだけ

7-Feb-2014 11:47 AM

 

これは、単なる偶然では無い。バージン・アトランティックが香港=シドニー線の中止を宣言し、豪州市場から撤退しようとする時に、豪州最大の旅行会社の宣伝文句は「豪州から英国、アイルランドへは、数百通りの運賃と方法があります。」と訴求しているのだ。

 

豪欧間の市場は重大な変化を経験して居るが、その各段階で次々に激化する競争を積み足して来た。湾岸のエアラインが強烈な存在感を示し、中国南方、ガルーダのような新規参入組があり、カンタスとエミレーツが提携し、BAとキャセイが、エアニュージーランドとキャセイが盟友となっている。これらの提携や新規参入の結果、より多くの選択肢が与えられ、細分化された市場に、新たな複数の目的地を切り開いている。

 

ロンドン=シドニー線は欧州と豪州の間で最大の市場だが、この市場の総需要の10分の1に過ぎない。

 

2004年に開設されたバージン・アトランティックのシドニー線は、まるで他とは異なる古い時代の様相を呈している。路線の両端で提携先を限定しているし、中間でもそうだ。バージン自身は何度も現実的な対応をしてきており、看板路線ながら儲からない路線を残す余地は無い。これは決して、今に始まったことでは無く、バージン・アトランティックは過去20年間に豪州から出て行った12番目の欧州エアラインである。しかし、多分、これにはまだ、別の話がある様で、即ちバージンの新しいオーナーである、池の向こうのデルタ航空が、超リスク回避型の経営であり、バージンの将来はもっと、大西洋の方に振れるということだろう。今回の撤退は、皮肉なことに、欧州エアラインがアジアに焦点を当てなおしている時期にやって来たのである。

 

And then there was one: Virgin Atlantic's withdrawal leaves BA as only European airline in Australia

 

 

 

FAAの格下げ、インド航空界の安全管理の造的欠を示す=ジェットエアウエイズが最大の影を受ける

4-Feb-2014 5:53 PM

 

2014131日、米国邦航空局(FAA)は、インドを国航空安全IASA)でカテゴリ2に格下げしたが、この断は、めきめきと角をした、世界の航空市をリドする国の一つにとっては大な屈辱であった。カテゴリ2が意味するところは、インドの安全を管理督する体制が国航空安全標準合っていないと言う事だ。

 

インドは今や、IASAで査定された88の国の内、カテゴリー2と評価された16ヶ国のひとつになった訳で、その16ヶ国とはバングラデシュ、ガーナ、インドネシア、フィリピンそしてニカラグアなどである。具体的には、インドの航空会社は米国への新路線を開設することが出来ず、また、米国航空会社とのコードシェアも許されない。現行の路線運営は継続可能である。

現在米国に飛んでいる2社、エアインディアとジェットエアウエイズは米国の空港において、付加的な検査を受ける対象となる。


FAA downgrade shows systemic flaws in India’s aviation safety oversight. Jet Airways most affected

 

 

 

エアニュランド、ラテンアメリカ路肢を=シンガポル航空との新たな提携が役立つか?

3-Feb-2014 3:12 PM

 

エアニュージーランド(Air NZ)は、今回のシンガポール航空(SIA)との提携に伴い、同社の路線網の穴を塞ぐ事が出来たが、まだ唯一白く残るラテンアメリカ地区をカバーする選択肢を検討している。

 

アルゼンチン航空が間もなく南太平洋から撤退する事により、南太平洋を越えて豪州と南米を結ぶのは、ともにワンワールドの盟友であるカンタスとラン航空だけになってしまうので、Air NZに路線開設の可能性が出てきた。Air NZSIAとの提携が、さもなければ出来ないような、可能性を秘めた新ルートへの送客手段となって、ラテンアメリカまで拡大できるかもしれない。

 

しかし、豪州と南米間路線の収支見通しはかなり厳しいもので、Air NZにはまだラテンアメリカ側の相応しい提携先が見つかっていない。これまで、Air NZはアジアと南米の間に位置して、急成長を続け、供給の不足している両地区を結ぶニュージーランドの役割を熱心に模索して来ている。同様にオークランド空港もその両地区を結びつけるハブとなることを自ら想定して来たのだ。しかし、未だにAir NZにとって、簡単な解決策がある訳ではない。


Air New Zealand reviews options for Latin America. Can new partner Singapore Airlines help?

 

ブエリング、ライアンエア、イジェットい踏み=って来た剣闘士、全でアリタリアを取り

31-Jan-2014 8:00 PM

 

イタリアの首都にある二つの空港の大きい方、ローマ・フィウミチノ空港は、苦闘するアリタリア航空の最後の牙城であるだけでなく、欧州LCCの主要な戦場として注目されて来た。

ライアンエアとブエリングはイタリア国内市場で競争を激化させ、イージージェットとブエリングは互いにローマ発の国際市場であいまみえる場面が増える予定だ。この3社全てがアリタリアにとって拡大する脅威になっているのだ。

 

2014124日、イージージェットは201312月に開設した、プラハ、ナントに加えて、今夏、フィウミチノからの国際線を更に5路線開設すると発表した。この拡大計画でローマ・フィウミチノに於ける供給席数は2014年内に1/3増大する事になる。これは2013年後半にライアンエアがフィウミチノに基地を開設した事とブエリングが同空港での拡大計画を発表したのに続くものである。

 

ノーウエジアン・エアシャトル、モナーク、ウイズエア、ぺガサス、ニキそしてジャーマンウイングズもフィウミチノに就航しているが、これら全てのLCCが参入するだけの余地がまだあるのだろうか?アリタリアは一体、この競争の圧力に耐えられるのだろうか?これは、古代ローマ帝国時代の剣闘士の戦いを彷彿とさせる、決死の戦いになるかも知れない。


Vueling, Ryanair, easyJet square up and all surround Alitalia in Rome: the gladiators are back!

エアニュランド、2014年の通し=787-9777-300ERを受してへの大を再

31-Jan-2014 12:24 PM

 

エアニュランド(Air NZは、待望の、保有するの更新と事業画をスタトさせ、への供を今後55%ずつ大して行く事を画している。

 

2014年はAir NZにとって、3中、最初の787-9を、更に2777-300ERを追加受することから、念碑的な年になるはずだ。Air NZは、787-9を路投入する最初のエアラインで、アジア太平洋の路に使用する予定である。747-400が退役していく中で、追加の777-300ERは、北米路で、飛躍的に率化をめるとられ、また、これにより同社のの保有材は4種類から3種類化される。

 

毎年5%の成長は、アジア太平洋地域の多くのフラッグキャリアーに比べて、控えめな数字だが、Air NZにとっては数年来止まっていた長距離路線の供給拡大の再開を宣言するものだ。短中期的には新規路線は、オークランド=シンガポールだけだが、同社が優勢な既存路線のいくつかで、供給拡大を図ることになるだろう。


Air New Zealand 2014 outlook: Long-haul expansion resumes as 787-9s and 777-300ERs are delivered

 

 

 

フィリピン航空、カンボジアでの合弁を延期=カンボジアには(或はPALには)新たなエアラインが必要か?

30-Jan-2014 9:00 AM

 

フィリピン航空(PAL)は地元の提携先と、カンボジア航空を創設するという合意書に署名してから9ヶ月を経て、子会社計画を棚上げすることとした。

 

このカンボジア航空は、現在、唯一カンボジア・アンコール航空しか飛んでいない同国の小さな国内線市場で、そして、成長目覚しい国際線市場で、まずはPALのハブであるマニラに路線を開いて、競争に参入しようとしていた。しかし、当初2013年半ばを予定していた開設が、PALグループと親会社のサンミゲルが再度、プロジェクトの採算性を見直す間、繰り返し延期されて来たのだ。

 

今回の延期、そして多分、プロジェクトの断念については、カンボジアで新たなエアラインを創設することのリスクを考えると、意味のある選択といえよう。カンボジアの市場は急速に成長しているが、それでも、フルサービスの航空会社がもう一社やって行けるほどでは無いだろう。

 

一方、PALの方もグループとしては盛り沢山の案件がお皿に山積みで、海外の冒険的事業に気を取られて居る暇は無いだろう。


Philippine Airlines defers Cambodian joint venture. Does Cambodia (or PAL) need a new carrier?



サウジアラビアの航空界=化する市2014年に再び急速な化を遂げようとしている

29-Jan-2014 7:00 PM

 

サウジアラビアの政府が、2007年に国営企業のサウジアラビア航空(Saudia)の独占を廃止して以来、サウジアラビア王国の航空市場は中東でも最も急速に、拡大はしていないとしても、進化を遂げている。

 

同国は人口2,900万人が、210万平方キロメートルの国土に散らばり、中東世界で最大の国内市場を持って居るが、規制の問題から、湾岸協力会議の隣人達と同じ様な、急速な成長を享受できないで居る。長年に亘って、Saudiaを支えてきた政府の保護主義は、順次、競争と成長が鍵となる新しい筋書きに道を譲ろうとしている。

 

Saudi Arabia aviation: an evolving market is about to undergo another rapid transition in 2014

1月

エアアジア、インドネシア国際線での主的立化=エアアジアXの新たなバリ基地で

29-Jan-2014 10:00 AM

 

マレシアを本地とするLCCグルプであるエアアジアXはインドネシアに2番目の子会社を創設し、リゾト地バリを基地とする画を推しようとしている。同グルプは先、インドネシアの地提携先とインドネシアエアアジX(IAAX)立する合意を取り交わし、インドネシア当局からの必要な航空送免も既に保している。

 

IAAX2014年末までに、最近大したグルプの機材発注リストの中から377席のA330-300を使って始する模である。新会社は、目的地として豪州と北アジアで、エアアジアXがクアラルンプルから、そしてもなくタイ・エアアジアXがバンコクからぶ各地点をつなぐ事を画している。

 

インドネシアのLCC市場は、合わせてほぼ200機の機材が、(2014年には更に約20%増えると予定されている)熾烈な競争を繰り広げている。しかし、IAAXはインドネシアの最初の長距離LCCで、いくつかの供給が不足している市場で、重要な先駆者利益を享受出来るだろう。

 


AirAsia cements leading position in Indonesia international market with new AirAsia X Bali base

カンボジアの航空市、急速に成=カンボジアアンコル航空や外国エアラインの大で

28-Jan-2014 9:00 AM

 

カンボジアは2013年に2となる18%の旅客数して、南アジアで最も急速に伸びる市として角をして来た。首都プノンペンと、人光地であるシエムレアップの方で、かなり高い2桁の成している。

 

フラッグキャリアであるカンボジアアンコルエアは、18ヶ月で、まだ比的小さいとは言え、国際線線網模を3倍にやし、依然大をけ、2014年には更に急速な成を果たす事になるだろう。また、2013年の第4四半期に6社が参入するなど、外国エアラインの成く事だろう。しかし、需要を湿らせかねない政治的な不安定さという威がある。

 

カンボジア市は、2009年から現在までに、模を2倍にやしている。しかし、この成はカンボジアが大きな影を受けた、世界経済2008年、2009年に小した、比的低い基からのものである。

 

Cambodia aviation market grows rapidly as Cambodia Angkor Air and foreign carriers expand

ユナイテッド航空、上げ調子で2013年をえる=次はこのいを如何に持するか

25-Jan-2014 8:53 AM

 

ユナイテッドは2013年第4四半期と2013年度通年で立派な財務実績を上げた。第4四半期には2010年にコンチネンタル航空と合して以来、最高の益率をしたのだ。2012年度には経営上、政上で大きな障害に直面したことを考えると、この好業績は同社を大いに勇付けるものだ。

 

同社は2013年に合を成し遂げ、今後は恒常的に益を上げる基いたと宣言した。

ユナイテッドは、合にわる諸問題は、既にバックミラに映っていると思っているかもしれないが、今後もかなり重大な働問題、特に同社の客室務員との働協定の問題が待ち受けている。

 

20141月の冬の6,000便ものキャンセルが起こるなど、いくらかの失を蒙っているものの、短期的にると、ユナイテッドはこの好調の勢いを持して居るようだ。2013年中に生じた入面の弱点を経験して、ユナイテッドは単価管理(イルドマネジメント)システムの再調整もんでおり、2014年上半期を通して単価の向上がくと考えて居る。

 


United Airlines ends 2013 on a positive note; now the challenge is to sustain the momentum

米国運輸省=A4Aとデルタからのエアセルビア、エティハドのコドシェア提携反にめくら判を押す

24-Jan-2014 11:10 AM

 

米国政府はエアセルビア(元のJATから上がっている、米国路でエティハド航空とコドシェア提携をするという申を却下し、いくつかの湾岸キャリアが新たに用しているビジネスモデルにして、公式に一踏みんで、議論のある、危な前例を作ることになった。

 

航空各社の利益代表であるエアラインフォアメリカ(A4Aとデルタ航空、そしてエアラインパイロット会の三者が、正式にエティハドとセルビアの申した、ベルグラド=アブダビ=米国という路は、消者にとってメリットがない事、エアセルビアの新所有者(エティハドが20141月に49%の株式を取得)は疑わしく、またセルビア航空との二国間協定が存在しないと言う、今やお染みとなった議論で申して反している。

 

議論は両者の主張するメリットに関して進行中だが、多分、根底にあるもう一つの要素は、エアセルビアがベルグラードにハブを構築しようとしている事だ。このベルグラードへの新たなハブ構築は、欧州内の既存エアラインや、欧州大陸に飛ぶ米国エアラインには好ましくない、新たな競争の火種が加わることになる。

 

 

US DoT rubber-stamps arguments from A4A and Delta in denying Air Serbia-Etihad codeshare

タイガーエア、2014年の見通しは第3四半期の損失に続いて暗い=2015年に希望の光があるのか?

24-Jan-2014 9:00 AM

 

タイガーエアは、20131231日までの四半期(2014年度第3四半期)に、子会社4社の全てが赤字となり、純損失並びに営業損失を計上した。保有機材の半数が運航し、グループの核となるシンガポールでは、供給過剰が収入単価と搭乗率双方のかなりの下落を招き、2四半期連続で赤字となっている。

 

2014年のタイガーエア・シンガポールの見通しでは市場動向が相変わらず思わしくないために、引き続き暗いものだ。グループは更に数機の機材をシンガポール市場に投入する予定で、供給過剰の状況を悪化させるばかりだ。

 

もし、タイガーエアが、現在の嵐を乗り切ることが出来れば、2015年の見通しはより明るいものになる。タイガーエア台湾は2014年遅くに開業すると見られるが、グループの余剰機材をいくらか吸収してくれる、一方で、ターガーエア・オーストラリアとインドネシアでの子会社タイガーエア・マンダラがリストラを経て、少しはましな状態になっているだろう。グループでは、また、タイガーエア・フィリピンの持ち株を破棄しようとしている、積極的な動きなのだが、そこから出て来る機材を、既に供給過剰に悩む市場で使わなければならないのが短期的とはいえ、頭痛の種になるだろう。

 

 

Tigerair 2014 outlook gloomy following 3QFY2014 loss. Is there a silver lining in 2015? 

セブパシフィックのLCC2014年には豪州、サウジアラビアに大=中に焦点を当てる

23-Jan-2014 12:42 PM

 

セブ・パシフィックは、2014年に同社がA330-300の保有機を増やすことに伴い、一つは中東に、一つは豪州に、最大5地点まで、新たな長距離路線を開設しようと計画している。同社は現在、2機のA330-300を運航しているが、2014年にこれに加えて3機のA330を受領する予定で、納入はCAPAの保有機データベースによれば、20142月に1機、2014年第2四半期はじめに1機、そして第3四半期遅くに1機となっている。

 

同社の新たな長距離LCC運航、現在はまだマニラ=ドバイ路線、唯一つであるが、前途多難な門出を経験することになった。長距離路線網を拡大するには多くの選択肢があるが、目的地ひとつひとつが、それぞれ問題を内包している。

 

セブ・パシフィックの次の長距離路線市場である2地点、豪州とサウジアラビアには、そしてその他の新たに計画中のクウェート、オマーンそしてカタールという中東の市場でも同様に、乗り越えねばならない、手強い競争が待ち受けているだろう。

 

 

Cebu Pacific's long-haul low cost 2014 expansion to Australia, Saudi Arabia, with Middle East focus

エアヨロパとエティハドのコドシェア、ラテンアメリカとアジア太平洋をぶ=エティハドはまたもエアライン同盟の状に挑

22-Jan-2014 6:09 PM

 

今週、発表された、エアヨーロッパとエティハドのコードシェア合意は、明らかに双方にとって、路線網を補完しあうという目的の上に成り立っている。

 

エア・ヨーロッパはマドリードのハブをアブダビでエティハドのハブに結びつけ、エティハドには初めてのスペインへの直航便が出来る(コードシェアではあるが)というもので、しかしこれは単に欧州にとどまる話ではなさそうだ。

 

エア・ヨーロッパの最大の資産は、エティハドが今のところ、たったひとつしか寄港地点を持っていない、ラテンアメリカの路線網である。新たな契約では、エティハドは湾岸キャリアー3社の中で最大のラテンアメリカへのアクセスを持つことになる予定だ。一方で、エア・ヨーロッパは現在のところ、アジア太平洋と中東には全く足掛かりがないが、エティハドを通じて、両地域にスペインのライバルであるイベリア航空がワンワールドの加盟社を通じて持っているものより、良いアクセスを手に入れる事になる。

 

今回の合意は、また、エアライン同盟の展開について再度、光をあてることになる。表面上はこれも、新たな二社間提携の一つなのだが、より大きな疑問を投げかけている。例えば、この関係が深まって行けば、エアライン同盟を組む事に対して、エティハドとスカイチーム加盟社のコードシェア提携は一体何を意味するのか?宿敵のデルタはスカイチームの盟友の、更に親密な友人の事をどう見るのだろう?そして、この新たなコードシェア提携は、エア・ヨーロッパがエティハド資本同盟に加わる事を意味するのだろうか?

 

 

Air Europa-Etihad codeshare links LatAm to Asia Pacific: Etihad again challenges alliance status quo

フィリピン=アラブ首邦市給過る=セブパシフィック、PAL、エミレツ、キャセイに打

22-Jan-2014 12:30 PM

 

2013年第4四半期、フィリピンとアラブ首長国連邦(UAE)の間に週間24便の直航便が追加された事で、この市場での供給削減は不可避のこととなって来た。

 

フィリピンとUAEの間にはかなりの旅客需要があるが、概してイールドは低く、季節間の山谷が大きい。

 

フィリピンのエアライン3社、セブパシフィック、フィリピン航空(PAL)そしてPALエクスプレスが実質的に同に参入した一方で、エミレツはマニラの代替空港クラクに路開設している。エミレツは既にマニラに3便を航し、そのうち第3の便は2013年初便したばかりである。エティハドもマニラに2便を航している。

 

マニラ=ドバイあるいはアブダビ間の運賃は、フィリピンの3社が新しいA330を埋めようと苦戦しているために下がっている。ロードファクターを高く維持できるのは、ピーク期間だけだ。もし、この供給量が一年中続くとしたら、各社は損失を出す可能性が高い。


Philippines-UAE market suffers from overcapacity, impacting Cebu Pacific, PAL, Emirates and Cathay

ブエリング、アラビアへの運航権取得=魔法の絨毯は上手く飛ぶのか?

19-Jan-2014 7:18 PM

 

ブエリングはスペインの民間航空総局から、スペインとサウジアラビア間の週2便の運航の権利を暫定的に承認された。この運航権により、ブエリングはスペインのあらゆる都市からサウジアラビアのジェッダ及び/又はダーラン(ダンマームの空港経由で)に飛ぶことが出来る。

 

スペインとサウジアラビアの二国間協定では、週7便の運航が許されるが、これまで、スペインのエアラインでこの権利の行使を申請したのはブエリングだけである。

 

供給席数から見て、ジェッダはサウジ第1の空港であり、ダンマームは第3位である。(2013113日の週。出典OAG)ブエリングはこの運航権を使った路線開設計画を、まだ明らかにしていないが、サウジの市場はいくつか魅力的な特徴を持っている。

更に、現在のところ、両国の間に定期便を持っているエアラインはジェッダとマドリッド間を飛んでいるサウジアだけである。

 

しかし、ブエリングのバルセローナ基地からサウジの両都市には、現在同社が飛んでいるどの路線よりもかなり長い距離がある。この路線は、確かに4,000kmを超えていて、現在世界のLCCが狭胴機で飛んでいる最長路線のひとつになるだろう。果たして、ブエリングのLCCモデルを進化させる技術で、実質の長距離路線サービスへと拡大は出来るのだろうか?

 

 

Vueling gets Arabia rights. How well will the magic carpet fly?

エアベルリン、エティハド航空の信任投票を得る=しかし、両社の関係はこれからどう進展して行くのか?

17-Jan-2014 5:27 PM

 

2014113日、エアベルリンとエティハド航空のCEOである、ウォルフガング・プロックシャウアーとジェームズ・ホーガンがベルリンで共同記者会見を開いた。会見では2012年以来のコードシェア合意の進捗状況を振り返り、2014年に向けての展開を概説した。

 

これに加えて、ホーガン氏はこの機会を捉えて、彼らの資本提携戦略の理論を改めて力説した。(「地球規模の取り組み、というのは一つのエアラインの能力を超えたところにある。」)

 

また、エティハドがエアベルリンを支援することについて繰り返し説明した。(「エアベルリンは、収益性の回復と、誇り高きエアラインの歴史の中で、新たな境地に向かう軌道に確実に乗っていると信じている。」)

 

この発表により、エアベルリン公開有限会社(PLC)の当日の株価は11%上昇したが、投資家達がこのドイツの赤字会社に対するエティハドの信任投票に元気付けられたためだろう。

しかしながら、一部の観測筋からすると、両社の発表した、より強い協力体制の内容が、予想したほどのものでない様だ。ただ、更なる進展の可能性も除外できないだろう。


Airberlin receives a vote of confidence from Etihad, but how will the relationship evolve now?

イング、エアバス、2013年の/争で、利を分ける=しかし、これはなる者と者のでは

17-Jan-2014 1:00 PM

 

2013年、ボーイングとエアバスのどちらがより多く受注し、より多く機材納入を達成するか、親しみ溢れるとは言えない競争の、勝利の栄誉は複雑な結果になった。

 

ボーイングは先週、通年の実績を発表した。648機を納入、取消数を除く純受注数は1,355機(総受注数は1,531機)だった。エアバスは今週はじめ、自社の受注数、納入機数を発表した。2013年、同社は626機を納入、確定受注数が1,503機(総受注数1,619機)という発表だった。

 

しかし、この統計でより重要なのは、二大航空機メーカーにとって、恐ろしく、大成功の年だったということで、同時にATR、ボンバルディアそしてエンブラエルにとっても2013年は納入、受注ともに大きな成長を見せた年だった。

 

燃油価格と旺盛な旅行需要が数字を押し上げたのだが、しかし、2014年は、大量の納入待ち機数があり、生産率に重くのしかかるために、新記録を生む可能性は少ないだろう。

 


Boeing, Airbus share honours in 2013 orders/deliveries race - but it's not about winners and losers

シンガポール航空とエア・ニュージーランドの提携=豪州-NZ-シンガポールの力関係に新時代を開く

17-Jan-2014 9:50 AM

 

2014116日に発表された、エアニュージーランド(Air NZ)のシンガポール航空(SIA)との新たな提携関係は、双方のハブとそれ以遠のフライトをカバーし、明らかに数年前に冷え切っていた両社の関係を深めることとなった。

 

Air NZにとっては、この提携により、東南アジア、南アジア、欧州、そして南アフリカの重要なオフライン地点への道が開ける。Air NZが現在その地域に持っているオンライン地点はロンドン・ヒースロー空港だけである。SIAAir NZにとって、親会社であるバージン・オーストラリア・ホールディングスの26%の株式を保有する、バージン・オーストラリアに次ぐ、第2の提携相手となる。

 

Air NZは現在、特に東南アジアに弱く、一方北アジアでは、戦略的には重要性がずっと低いと見ているからか、中華航空、ANAそしてキャセイ・パシフィックという3つのずっと小規模な提携先を持っている。SIAとの新たな提携により、本質的には現在のキャセイとの提携を(明らかに大きな)大中国圏市場に拡大するという構想には扉が閉ざされることになる。

 

SIAにとっては、今回の提携は既にバージン・オーストラリアと提携している、南太平洋での存在感を増大させる事になる。ニュージーランドは小国ではあるが、SIAにとっては比較的に重要な市場である。

 


Singapore Airlines-Air New Zealand partnership opens a new era for Australia-NZ-Singapore dynamics

ライオンエア、2014年の見通し=航空機納入率が上がり、インドネシアで更なる市場占有率を獲得する

16-Jan-2014 12:30 PM

 

ライオンエアは2014年に、インドネシア国内市で既に占めている最大の占有率を更にやすために大きな展をせる可能性がある。

 

ライオンエア・グループは2014年、インドネシアの3つの運航ライセンスの下に、ほぼ30機の機材を増やす計画で、その内の最大数を、インドネシアの巨大で急速に成長している国内市場に充てる予定だ。

 

ライオン・グループは2013年には、マレーシアとタイでの新たな子会社に注力するためにインドネシアでの拡大のペースを少し緩めた。2014年、マリンドエアとタイ・ライオンエアには更なる成長があるだろうが、グループとして2013年よりはるかに多くの機材を受領するので、インドネシアでの拡大を早める好機となる可能性もある。

 

ライオンは中長期の目標として、国内市場の占有率を2011年~12年に占めていた45%から更に増やして、60%を獲得することを掲げている。60%の占有率というのは、競争相手の拡大計画もある事を考えると非現実的かもしれない、しかし、2014年から、更なる占有率拡大が始まるのは間違いない。

 

 

Lion Air 2014 outlook: More market share gains in Indonesia as aircraft delivery rate increases

2013/14年、世界最大の空港建設プロジェクトの内側

15-Jan-2014 6:56 PM

 

CAPAの空港建設、CAPEXデータベースは現在、アジアの1,150億米ドルを筆頭に、世界中では、3,850億米ドルを超える、現在進行中、計画中、または完成可能性の高いプロジェクトを収集している。2015年までに現在の193の空港に加えて、69地区の空港が建設される計画を持つ、中国が、最も活発な国である。しかし、一部アジアの国では、特に2桁以上かそれに近い成長を遂げているインドとインドネシアでは、新しいインフラの導入が大きく遅れている。

 

中東でも、特に湾岸諸国の空港で、世界を変えつつある各国のメインエアラインが急速な成長を続けているのに合せ、大きな投資が進行中である。サウジアラビアとオマーンでも、大々的な拡張に乗り出している。

 

イスタンブールの新空港は2014年に姿を現し始めるが、この世界最大の施設は2019年までに完成の予定になっている。一方、ブラジルでは20146月に開始予定のサッカー・ワールドカップのために、充分な能力を確保するためのレースが続いている。

 


Inside the world's biggest airport construction projects in 2013/14

復興航空、20%超の成長=激しい競争の中で、次は継続可能性を保障する必要あり

15-Jan-2014 1:23 PM

 

台湾の復興航空が2013年の11ヶ月間のRPKで、35%の成長を遂げ、主に北アジアの旅客を惹き付ける力があることを示している。しかし、これは低い基準からの成長で、2014年を同社は保有機材11機のみでスタートする。同社の次の挑戦は継続可能性を持ちながら、この成長の勢いを保つことである。2013年通年の推定利益は力強い下期の所為であり、上期は赤字であった。

 

国際線の搭乗率は概ね70%で、未だ改善の余地があり、供給増が無くとも、まだ増収を期待することが出来る。2013年の第3四半期(20137月~9月)のピーク期に、国際線旅客数が29.4%伸びて494,692人となった。しかし、搭乗率はピーク期でありながら、1.7ポイント下がって68.7%となったのだ。

 

釜山とシンガポールなどに手を出したが、これは賢明な選択ではなかっただけでなく、同社が台湾では顕著になり始めたLCCとの激しい競争には何の備えも出来ていないことを証明してしまった。復興航空の計画するLCCは近距離路線で役に立ってくれるかもしれないが、二つの事業でどの様に規模を拡大するのかと言う疑問が沸いてくる。拡大するのは容易である。しかし、賢く利益の上がる成長は、より難しいのだ。

 

 

TransAsia Airways, growing at 20%+, now needs to ensure sustainability among strong competition

タイガーエア・マンダラ、2014年は拡大を緩める=多分インドネシアの他のLCCにリードを許すだろう

15-Jan-2014 12:09 PM

 

タイガーエア・マンダラは、インドネシアのやや下降気味の市場動向を受けて、拡大のテンポを緩める事を決めた。通貨ルピアの急速な下落により、コストが上昇する一方、運賃は低いままであり、激しい競争環境の中、全てのエアラインが影響を受けている。

 

タイガーエアのインドネシア子会社である同社は、2013年の末の段階でA3209機保有していたが、現在のところ、2014年に追加は3機のみの予定である。

 

タイガーエア・マンダラの本来の機材保有計画では、2013年末までに12機、2014年末には18機としていた。同社は2014年下期に機材取得計画を見直す可能性もあるが、当面は様子見となっていて、この分では原計画の18機体制には届かないだろう。

 

路線網のリストラをし、拡大についてはかなりのペースダウンをすることから、タイガーエア・マンダラはインドネシアのより大きなLCCであるライオン、シティリンクそしてエアアジアとの差が更に広がる事が危惧される。

 

同社の二つの大株主は現時点では、損失を拡大しても市場のシェアを伸ばし続けるという選択には消極的である。しかし、どちらの株主も、フィリピンの子会社を放棄しようと言う計画にも関わらず、インドネシアの躍動する市場には残ろうとするタイガーエア・ホールディングズと、縁を切ろうとは思っていない。

 

 

Tigerair Mandala slows 2014 expansion, perhaps giving the lead for Indonesia's other LCCs

セブパシフィック、2014年にはフィリピン国内線で更に大きな市場占有率を獲得する=60%は可能か?

14-Jan-2014 3:40 PM

 

フィリピンのLCCセブパシフィックは、2014年、自分自身の拡大と、先頃、新たに買収したタイガーエア・フィリピンズのフライトとの組合わせを上手く使って、更なる国内線での市場拡大を図ろうとしている。

 

この拡大により、グループとして、2013年に初めて50%に達した、フィリピン国内線市場での占有率が60%に近づくかもしれない。セブパシフィックは2014年、国内線供給をほぼ2013年と同様に、9%伸ばす計画である。これは、A320ファミリー4機をタイガーエア・フィリピンズに移す結果として、狭胴機の保有機数を縮小した上での拡大計画だ。

 

タイガーエア・フィリピンズは、セブパシフィックの傘下に入っても、個別の運航を続けるが、5機の現有機材はタイガーエア・グループに返還する事になるだろう。セブパシフィックはタイガーの持つ5%を譲り受け、同時に自社の運航も伸ばし続けることで、現在、既にトップの50%の市場占有率を更に積み上げる事になるだろう。しかし、2014年、同社が最終的に勝ち得る市場占有率は、部分的には、未だ残る2つの競争相手、フィリピン航空とエアアジア・グループの出方次第で決まる事になるだろう。



Cebu Pacific poised for further Philippine domestic market share gains in 2014. Is 60% achievable?

 

 

777-300ER2014年は北アジアの3社を獲得=中華航空、中国東方、そして中国南方航空

14-Jan-2014 3:23 PM

 

2014年に、北アジアで777-300ERを運航するエアラインは、3社を加え、全部で9社に拡大する。2014年、中華航空、中国東方、中国南方に納入される事により、初めて、北アジアの長距離運航会社の過半数が777-300ERを使うことになる。主に、北米路線だか、欧州線もある。

機材は、似た様な用途になるだろうが、それらの生い立ち、客室仕様、そして、持つ意味合いは夫々異なる。

 

中華航空はエヴァエアに追いつき、747-400777-300ERに置き換えることで、控えめな拡大を計画している。

 

中国東方航空は、現有のA340-600を、当初787で計画していたのをキャンセルし、777-300ERに置き換え、大幅な長距離路線の拡大を図ろうとしている。中国南方航空は、A380/787サイズとA380の機種間の空白部分を777-ER300で埋める考えのようで、その証拠に新路線のニューヨーク/JFK線を777-300ERで開設している。

 

中国南方は、この777-300ER34席という北アジアのエアラインの中で、これまで最小のビジネスクラス席数の客室仕様を導入する予定だ(これ以前の平均は50席)。これは、56席のビジネスクラス(第2番目の規模であり、エコノミー席を中国南方より減らす事になる)を持つ中国東方と対照的である。

 

 

777-300ER gains three North Asian operators in 2014: China Airlines, China Eastern & China Southern

ジャカルタ・ハリム空港再開=シティリンク、ガルーダ、エアアジア、ライオンエアのスカルノ・ハッタ空港発着枠が開放される

12-Jan-2014 8:00 PM

 

ジャカルタの古い空港、ハリム空港が、ジェットによる国際定期便の受け入れを再開し、逼迫したスカルノハッタ空港の混雑緩和に僅かに役立っている。

 

ガルーダの低コスト子会社であるシティリンクが2014110日、インドネシアの少なくとも4つある主要エアラインのトップを切って、ハリム空港から国内4路線、8便を就航させた。

 

ガルーダ、インドネシア・エアアジア、そしてライオンエアも今後数ヶ月の内に、ハリムからの便を開設する準備を進めている。

 

ライオンは当初、新たな、フルサービス子会社バティックエアのジャカルタ線をスカルノハッタからハリムに移す計画だったが、戦略を変えて、ライオンエアの国内幹線から選んで一部を移動させることとした。

 

ガルーダとエアアジアも国内幹線の一部の運航にハリムを使うものと見られている。しかし、ハリムには民間機用には僅かな余裕しか無いために、圧倒的多数の便が当初設計能力の約3倍に達する水準で運用しているスカルノハッタに残ることになる。

 

 

Jakarta Halim Airport re-opening frees Soekarno-Hatta slots for Citilink, Garuda, AirAsia, Lion Air

エミレーツとIAG、バージンの単位コスト分析=引き戻そうとするのではなく、新しいビジネスモデルから学ぶ事

11-Jan-2014 10:39 AM

 

昨年、2013年、欧州の伝統的エアライン大手の、湾岸諸国からの競争相手に対する姿勢、そしてまた地球規模の提携に向けて、湾岸のエアラインの戦略的なスタンスに大きな変化が見られた。

 

カタール航空はワンワールドに加盟、エミレーツはカンタスと合弁の合意に達し、エアフランス-KLMはエティハドとコードシェアを開始した。そのエティハドは引き続き、可也の(とりわけ)欧州のエアラインと資産同盟を組む戦略を展開した。

 

にもかかわらず、古い考え方が尾を引いており、未だに、欧州の、エアラインや航空当局の中には湾岸のエアラインの成功は、不公正な補助金のお陰なのだという印象が未だに存在する。

 

このリポートではエミレーツの単位コストを分析し、エミレーツのコスト競争力の源を探る為に、IAGとバージンアトランティックとの比較を試みる。

競争の場はどの位、公平なのか、そして、伝統的欧州エアラインにとって、この単位コストの分析の結論は何なのか、また欧州の航空当局や政府にとって、政策の意味合いは何なのだろう?

 


Unit cost analysis of Emirates, IAG & Virgin; about learning from a new model, not unpicking it

理想的なエアラインのCEOとは?=CAPAの世界航空サミット出席者は専門家の意見に賛同するか?

11-Jan-2014 10:08 AM

 

201311月、アムステルダムでCAPAの開催した世界航空サミットでは、出席者がエアラインのCEOとはどの様な特徴を持っているべきだと思うか尋ねられた。回答の中には、ビジョン、決断する人、改革的、カリスマ性、指導力、コミュニケーション、焦点、情熱、順応性、自制心、起業家などの言葉が含まれていた。出席者はまた、これまでで最も優れたエアラインCEOは誰だと思うか名前を上げる様に言われた。

 

この激しい競争にさらされるエアラインの市場で、エアラインCEOは不可能なほど広い範囲の手腕を求められる。
これらの能力の全てを一人の人間が兼ね備える事を求めるのは果たして妥当なのだろうか?ほかの重役や、取締役達はCEOにとって、どのくらい重要なのだろうか?

サミットでは、CAPAの会長であるピーター・ハービソンの司会するパネルディスカッションで、これらの主題、そしてほかにも理想的なエアラインCEOに関する問題に触れる内容について広く討議した。

パネリストの選ぶ最高のCEOは誰だったのだろう?そしてサミット出席者たちはこれに賛同したのだろうか?


What makes the ideal airline CEO? Do CAPA’s World Aviation Summit delegates agree with the experts?

カナダのエアライン第2回:2014年、エアカナダは自らの国際線路線網の強化に動く

10-Jan-2014 8:27 PM

 

2014年、エアカナダは過去数年に亘り、第2次公的リストラを回避するために、痛みをともなう段階を踏んできた後に、比較的に確かな足許の上にスタートを切った。

 

財務レバレッジを改善するために負債を少しずつ減らし、流動資産の目標を達成し、国内のライバルであるウエストジェットとのコスト格差を縮めるために野心的なコスト削減目標を設定している。

 

エアカナダがカナダ国内市場での展開、(主な動きといえば、ウエストジェットの新地域航空会社であるアンコールの出現だろう)を注視し続け、競争への対応を組み立てる中で、その2014年の積極的動きを支えるエアカナダの戦略の主たる教義は国際線だろう。

 

エアカナダの国際線強化の主たる柱は、新たなLCC子会社であるルージュであり、より高密度の777-300ERであり、テルアビブ線、東京線にデビューすることになっている、待望久しい37機の787のうちの初号機の到着である。

 

エアカナダは2014年中に、ウエストジェットの域内近距離路線での侵食を阻む為に、そしてこのライバルが長距離路線でもエアカナダとの競合の可能性を探っている中で、長距離国際線網を拡大充実させるために、攻撃的そして防御的両面の対抗策を打つ準備は出来ている様に見える。ウエストジェットと同様に、エアカナダも多くの課題を抱えているが、今や、自らの計画を遂行できる良いポジションまで来ているようだ。


Canada’s Airlines Part 2: Air Canada works to bolster its international network in 2014



シルクエアの2014年見通し=シンガポール航空子会社にとって、更に急速な拡大と大きな節目の年

10-Jan-2014 10:00 AM

 

シンガポール航空のフルサービス地域航空子会社シルクエアは、2014年、更に急速な供給と路線網の拡大を計画している。

 

同社は、737-8008機、受領し、A3204機退役させることで、保有機を4機増やし、合計28機に拡大する計画だ。

 

2014年はまた、大きな節目の年である。シルクエアは20142月で25年目を迎えるが、これを記念して、少なくとも54機に上る737新機材の初号機を受領して祝う予定だ。

 

いつもは控えめなシルクエアだが、珍しく、この25周年を記念してその殻から抜け出し、大規模なキャンペーンを実施することになっている。商品を改良し、ミャンマーのマンダレー、フィリピンのクラビを始めとする、いくつかの新地点へのサービスを開始する。

 

 

 

SilkAir 2014 outlook: more rapid expansion and major milestones for Singapore Airlines subsidiary

北アジアの航空業界、2014年の見通し=仕来たりの壁、まだ倒れることは無いがひび割れが

9-Jan-2014 8:31 PM

 

北アジアの航空業界はそのサイズ(中国南方航空)、市場資本(中国国際航空)、利益率(JAL)、そして権威(キャセイ)など、種々の意味で、世界的に有名なエアラインの宝庫である。この地域のエアラインにとって2014年は希望の持てる年の様だ、そして間違いなく、欧州のエアラインよりはるかに上手くやって行けそうである。北アジアの長距離エアラインにとって、共通するテーマと言えば北米への強大な市場で、企業渡航やプレミアムクラスの需要が上向いている、そして例えば欧州行きに比べて競争が少ないということだろう。

 

ここ以外ではどこでも、特徴づけるのは微妙な意味合いの問題になる。為替レートの問題では、円が17%も下落した日本に鋭いインパクトを与えた、一方で元の切り上げが中国エアラインを助ける事になった。地域間の緊張は、相変わらず日本と韓国、日本と中国の二国間市場に悪影響を与えている。また、近距離赤字路線の問題が大きくなっていて、アシアナは新たなモノクラスの客室仕様を導入し、中華航空や復興航空はLCC子会社を創設する予定である。これにより、東南アジアや欧州に比べて活気に満ちたLCC市場の無かった、この地域にますます二重ブランド戦略が広まることとなっている。日本を除いて、北アジアには、航空自由化はよりゆっくりとやってきているのだ。

 

2014年はこの地域の航空自由化にとっては忘れ得ぬ年になるだろう。ジェットスター香港は免許の認可を訴え続け、エアアジアは韓国での新子会社創設の道を探っている。外国人にとっては、LCCを容認する、台湾政府の方針は、現存する台湾のエアラインが創ったものに限ってのものでは無いかと危ぶまれている。そして、中国、ここはエアラインへの投資を考えると、潜在的には世界最大の市場である。しかし、政府の主導する改革の一部として、新たなエアラインがいくつも生まれているにも拘らず、地球規模で考えれば、様相を一変させる可能性のある、外国資本を受け入れる兆しはまだ見られない。大きな壁にはひび割れが見え始めている。

 

 

North Asian aviation 2014 outlook: cracks in the wall of inertia - but it is yet to fall

セブパシフィック、最新のタイガーエア提携社となる=LCCの盟約でエアアジアとライオンの釣り合いがとれるか?

9-Jan-2014 10:00 AM

 

タイガーエアはフィリピンの小さな子会社を国内最大のLCCグループに売り渡す条件の一つとして、セブパシフィックと盟約を結んだ。本質的には、少なくとも最初は、インターライニング(連帯運送協定)と重複路線の調整程度に過ぎず、提携は深い内容のものではない。しかし、これがアジアの躍動し急速に成長するLCCの世界に幅広い影響力を持つ可能性がある。

 

セブパシフィックはタイガーエアにとってインドのスパイスジェット、そしてシンガポール航空の長距離LCC子会社スクートに続く第3の提携エアラインになる予定だ。更に、提携社は増え、その中には最近スクートと提携が決まった、タイ航空の子会社ノックも入る可能性がある。

 

セブパシフィック、タイガーエア、そしてスパイスジェットは規模から言って似ている。この3社が手を組むと、個々に比べればはるかに大きな競争相手である、アジア太平洋LCCの雄たち、エアアジア、ライオンそしてジェットスターにスケールや路線網で太刀打ち出来る力を持つことになるだろう。

 

 

Cebu Pacific becomes latest Tigerair partner. Can LCC alliances counterbalance AirAsia and Lion?

カナダのエアライン第1回:2014年、ウエストジェットは野心的な多様化戦略を継続

8-Jan-2014 6:33 PM

 

カナダ第2のエアラインであるウエストジェットは、2013年、新たなプレミアムエコノミーのサービスを、またレジャー需要にも企業渡航の顧客にも一様にアピールする運賃体系を導入する一方で、地域航空子会社アンコールを立ち上げるという、大胆で野心的な戦略を実行して来たが、2014年も継続しようとしている。

 

現在のところ、ウエストジェットはアンコールの業績に関し、良いコメントしか発表していないが、これは事業開始の初期段階から予想されていたことである。しかし、2014年には業界が、一体、アンコールがウエストジェットの期待を満たしてくれるか否か、明確な証拠を見出そうとしている。これには、このカナダの地域航空と近距離航空との仕切りを越えたエアラインという事業が、20億米ドルという大金を齎すとしていたウエストジェットが、本当にそれを手に入れることが出来るのかという問いも含まれるだろう。

 

ウエストジェットは、20146月にダブリン線という新路線を開設して最初の長距離国際線運航を始めるという節目を迎えようとしており、2014年も一向にペースを落とす兆しは無い。報道によれば、新路線の予約状況が順調と総評しており、近い将来、他にも大西洋路線を開設する可能性もありとしている。ウエストジェットが、潜在的収入源であり、エアカナダの長距離国際線の牙城に挑戦するチャンスであることから、単なる2国間路線運航から抜け出し、国際線サービスに新事業域を拡大することは必然と思われる。

 

豪州市場に当てはめると、良く似た例であるバージンブルー/バージン・オーストラリアは市場の求める所に応じてLCCからフルサービスエアラインに完全に変身した。ウエストジェットはより慎重に取り組もうとしている。

 

Canada’s airlines Part 1: WestJet continues its ambitious diversification strategy in 2014

北アジアのエアライン、2014年は供給増=後進組は追いつこうとし、近距離路線に焦点が強まる

8-Jan-2014 11:24 AM

 

大韓航空を除く、北アジアの全13社の主要航空会社が、2014年第1四半期は前年比で増便を計画している。しかし、これは別のインパクトを持っていて、また全てのエアラインが供給席数やASK(座席キロ)を増やす訳では無い。第1四半期の平均で、供給席数は3.7%増、ASK3.4%増で、便数が4.5%の増となっている。キャセイとJALは機材を小型化したり、配置座席数を少なくし、ASKではなく便数を増やしている。その他のエアラインは席数やASKの拡大より、先に便数を増やす事で、新たな近距離路線市場の値踏みをすることが出来るだろう。

香港航空、中国南方航空、エヴァエアそして復興航空が、それぞれの地区で一番の伸びを見せている。

 

大中国圏のエアラインは、発着スロットが限られていることと幹線の特性から、便数よりも供給席数やASKを伸ばしている。中華航空とエヴァエアは類似した成長形態だが、他の市場では2大エアラインは異なる形を取っている(日本のANAJAL、韓国のアシアナと大韓航空)。

 

これを結びつけるテーマは、後進エアラインは格差を縮めようとし、筆頭エアラインは持続可能性を追求するという事だろう。

 

1四半期は比較的におとなしい一年のスタートの時期だが、ANAの羽田での拡大、アシアナのA380導入と長距離路線の開設、スカイマークが日本で第3の長距離運航会社になり、キャセイが2年間の沈黙の後にASK成長率6.3%を記録するという変化を見せている。

 


North Asia's airlines add capacity in 2014 as underdogs play catch up and short haul focus increases

ベトナムの二次的空港、国際線を惹きつけ始める=ビン、ニャチャンを手始めに

8-Jan-2014 10:00 AM

 

ベトナム市場の急速な成長は、新たな国内線、国際線の路線開設で二次的な空港にも広がろうとしている。新路線はエアライン各社が急速な成長を追及することによって、ベトナム市場の発展に拍車をかける、重要な新局面を迎えている。

 

典型的には、ベトナムの二次的な空港は、これまでハノイ、ホーチミン、ダナンにある3つの主要空港にしか繋がっていなかった。ビンは2014112日、ベトナム航空がラオスのビエンチャンへの路線を開設して、同国第5の国際定期便の就航する空港になる。2013年にビンはLCCであるベトジェットとジェットスター・パシフィックにより、2つの新たな国内路線を追加し、合せて5都市への路線を持つ空港になった。ビンはベトナムの二次的空港としてはニャチャンに次いで国際路線を持つ空港となる。

 

2013年ベトナム航空は、ニャチャンからモスクワへの路線を開設したが、これで、同空港は国内3路線と国際1路線を持つことになった。ニャチャンは人気のビーチリゾートとして台頭して来ているので、今後更なる国際線、そして新たな国内線の開設がありそうだ。

 


Vietnam’s secondary airports begin to attract international traffic, starting with Vinh & Nha Trang

羽田発着枠配分、新規路線の開設には至らず=欧州勢が成田線を差し替えたため

7-Jan-2014 3:35 PM

 

ANAとルフトハンザは、このたび両社が共同で割り当てられた羽田空港の、利益の上がる発着枠4つを割り振った。唯一、ANAが成田=デュッセルドルフ線を羽田枠配分とは関係なく、開設したものの、4枠の全てが、現在成田で運航している路線を羽田に差し替えるものである。これにより、ANAとルフトハンザの日独間市場に占めるシェアが更に拡大して89%となり、残りがJALということになった。

 

ANAに与えられた羽田の11枠の内、たった5枠が新路線に使われ、5路線は成田線の差し替え、そして残る1枠(中国用)は未だに割り振られていない。これはまだ良い方で、欧州のエアラインは6枠を付与されたがその内、新規路線に使われるのは唯1つである。全体として、日本=欧州間の市場は北半球の2014年夏に4%拡大すると見られる。

 

ANAはこの拡大の主人公だが、これを以って羽田枠獲得に成功した成果であるとするのはいささか無理がある。何故なら、理論的には今回の事業規模拡大は発着枠とは無関係に可能だったからだ。限られた羽田発着枠が深刻な問題を引き起こすか否かとは何の関係もなく、日本=欧州間市場で最速で成長している2番手は、羽田発着枠も貰わず、企業提携もしていないトルコ航空とKLM2社である。

 


Tokyo Haneda slot allocations fail to generate new flights as Europeans replace Narita operations

セブパシフィック、タイガーエア・フィリピンズを狙う=フィリピン当局は事業買収を許すべきか?

7-Jan-2014 10:00 AM

セブパシフィックは取り沙汰されている様にタイガーエア・フィリピンを買収することにより、フィリピン国内線市場の主導権を固め、時に無秩序な競争に晒されてきた市場は、再び整理統合される結果になると思われる。

 

国内幹線は一年前には5社の競争だったものが、3つのエアライングループ(セブパシフィック、フィリピン航空、そしてエアアジア)のみの競合になる。

フィリピン当局は競争環境を保つのに、3社で充分なのかを決断しなければならないだろう。

マニラ空港では発着枠が枯渇しており、新規エアラインの市場参入はほぼ不可能である。

セブパシフィックのタイガーエア・フィリピンズ買収は、他のエアライングループの動きを封じる為の防御的な一手とも見ることが出来る。

 

しかし、タイガーエア・フィリピンズに求婚する者が他に沢山居るとも思えないので、この買収は、セブのマニラでの発着枠品揃えを増やす為の、賢い戦略的な行動と見るべきなのかもしれない。

同時にタイガーエアにとっては、LCCグループとして台湾での子会社設立やオーストラリアやインドネシアと言った、より戦略的価値の高い大きな市場での成長に集中するために、赤字続きのフィリピン子会社を手放すことが、これもまた賢い戦略的な行動といえるのかもしれない。


Cebu Pacific eyes Tigerair Philippines. Should Philippine authorities allow a takeover?

 

 

米国航空会社とA4A、エアラインは乳牛の様なものという考えを変える戦いに直面=国家の確固たる航空政策を求めて

6-Jan-2014 7:41 PM

 

米国の事業者団体であるエアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)は、一年以上も暗礁に乗り上げた状況が、基本的には何も変わらないままで、2014年を迎えている。即ち、米国の航空産業が地球規模で、競争力を保つ為には、特に、急激に台頭した市場で、A4Aの言うところの、現地政府が自国の航空会社に対して、より弱い規制しかかけない中で、競争力を保つ為には、米国の航空政策が最重要である事を、熱っぽく連邦政府や議会に納得させようとしているのだ。

 

最近の連邦議会での予算交渉の中で、交通安全委員会(TSA)が徴収する航空セキュリティ料金を片道2.50ドルから5.60ドル、往復11.20ドルに値上げする案を、議会が超党派で合意に至った事実が明らかに証明するように、このA4Aの作戦は、これまで、一向に賛同を勝ち得ていない。

 

結局、A4Aは商業航空に対する連邦政府の偏った見方、凝り固まった頭を変えようとして、きつい上り坂に直面している様に見える。ロビイスト達は、現在、米国の航空業界と世界の競争相手との競争力の格差をどんどん拡大させている規制や、税負担をこのまま負い続けさせる様では、航空業界の抱える危険は高くなると警告している。

 

 

しかし、不幸なことに、彼らのメッセージは一向に政府の耳に届かず、「エアラインは乳牛の様に扱えば良い」といった古き良き時代の考え方が相変わらず主流となっているのが実態だ。この原始的な考え方は、航空業界の社会生活への貢献については言うまでもないが、経済に与える計り知れない価値を全く無視したものである。

US airlines and A4A face a battle to replace airline "milk cow" thinking by a valid national policy

マリンドエア、インド線を開設=クアラルンプール市場でマレーシア航空とエアアジアに更なる揺さぶりをかける

3-Jan-2014 4:25 PM

 

マレーシアのマリンドエアが、遅れていたインドへの拡大計画の実現に動き始めた。

 

計画は4路線の開設で、これによりライオングループの子会社である同社は、マレーシア=インド間の路線で15%の供給シェアを占める事になる。マリンドはこのマレーシア=インド間市場で、主たるプレイヤーになることと、急速に成長するインドネシア=インド間市場に対して乗り継ぎの足を提供することを狙っている。

 

マリンドは現在、マレーシア航空(MAS)しか飛んでいないクアラルンプール=デリー、そしてクアラルンプール=ムンバイの路線を標的としている。ティルチラッパリ線でエアアジアと競合し、クアラルンプールとアーメダバードを結ぶ唯一のエアラインになる予定だ。

 

このハイブリッドエアラインは南アジアへの進出の一部としてバングラデシュの2番目の目的地としてチッタゴンにも路線を開設する予定だ。20145月下旬の同社の創立一周年記念日までに、マリンドはマレーシアと南アジアの間の総供給量の12%を占めることになる予定だ。

 


Malindo Air launches India, further shaking up Kuala Lumpur market for Malaysia Airlines and AirAsia

欧州エアラインのリストラ計画=2014年生き残り戦略

3-Jan-2014 4:12 PM

 

IATAによる2014年の予測では、欧州は、またもエアラインにとって、主要な地域の中で最も利益の上がらないところとされ、依然として生き残りの為の戦略が焦点となっている。

 

大きな路線網を持つエアラインは近距離路線でLCCとの競争から打撃を受け、長距離路線では、急成長する湾岸キャリアーとトルコ航空との競争に直面している。より小規模なエアラインも「スーパーハブ」の急成長で自社の長距離路線網を縮小しなくてはならなくなった。

利益率は改善しているというものの、彼らは贅肉をそいだままであり、利益の配分は不平等である。

 

欧州LCCの数社は、相当な利益を上げているが、フルサービス航空会社(FSC)の大半は僅かな利益しか上げられないか、いくつかは、特に小規模なエアラインは赤字を出している。更なる倒産の起きる可能性も排除できない。

 

201311月のCAPA世界航空サミットでは、リガス・ドガニス教授をモデレーターとして、エアリンガス、ルフトハンザ、トランサビア、バージン・アトランティック、ブエリング、そしてボンバルディアの各社の幹部が参加してパネルディスカッションが行われ、欧州のフルサービス航空会社(FSC)にとっての戦略的な選択肢についての議論がなされた。

 


European airline restructuring: survival strategies for 2014


中国東方航空、中国聯合航空をLCCに変身させる=御三家としては初めてLCCを持つことに

3-Jan-2014 12:52 PM

 

中国方航空は大手航空会社としては初めて、LCC勧奨するという政府の航空の新方を体し、100%子会社の中国合航空を、LCCに改する事を画している。

 

中国には、非効率で無駄の多い実態と戦いつつ、経済的に未開発の西部の地域に、空路を切り開く、ジャンプスタートとして、全く新しい、あるいは変身した、純民間の、或いは国営航空の子会社としてのLCCが生まれている。

 

北京を本拠地とする中国聯合航空は、その地点間サービスに焦点をあてた、近距離路線網、そして北京の第2の空港である南苑空港を基地とする事、企業渡航の潜在需要に絞った小規模経営など、LCCに変身するには理想的である。中国東方航空は北京では大規模だが、中国聯合航空は潜在的にLCCのサービスには適した、より副次的な目的地を結ぶサービスを提供できるのだ。

 

 

China Eastern to transform China United Airlines into a LCC; first of China's Big 3 to have a LCC

デルタ航空、湾岸キャリアの重要性には依然否定的=保的な姿める中で

3-Jan-2014 12:17 PM

 

デルタは、エティハドがスカイチームでのデルタの盟友である、アリタリアの株の買収について検討していると報じられても、依然湾岸キャリアーの台頭に対しては、保護主義的な太鼓を打ち鳴らし続けている。

 

種々の意味で包囲されたアリタリアは、エミレーツのミラノ=ニューヨーク線の新設をイタリアの法廷に提訴して、湾岸キャリアーの拡大を阻もうとするデルタの一連の熱心な動きのまっただ中に居る。デルタには、単に一便の問題に留まらない、遥かに大きな賭けなのだ。デルタにとって、西欧=北米路線市場がその全国際線供給席数の概ね1/4を占めることから、エミレーツがこれ以上第5の自由の運輸権益を使って拡大する事を止めるためには、法廷闘争も辞さない考えである様だ。

 

デルタは、世界の航空業界が急速に変化している中で、いにしえの戦術に戻ろうとしている。

湾岸キャリアーは、現在起きようとしている変化の大きな要素を占めていて、デルタが彼らの拡大を阻もうとすればするほど、現実的には、あらゆる局面で、新たな競争に直面し続ける事になるのだ。丁度かつての不倶戴天の敵であったエティハドと、今や腕を組む事とした、エアフランスの様な、古くからの長い付き合いである提携相手の様に、もしエティハドがアリタリアの大株主になる事に成功した場合、デルタは湾岸キャリアーと、より親しく協調しなくてはならないのかも知れない。

 

 

Delta Airlines remains dismissive of Gulf carriers’ importance as its protectionist stance deepens

韓国の航空界、流動=アシアナの新CEOLCCエア・ブサンから、そしてエアアジア・コーリアが設立を申請

2-Jan-2014 4:48 PM

 

韓国の航空界は、過去10年間にわたり、その中頃に、何社ものLCCが誕生して以来、大きな出来事が殆ど無かった。 2014年、これが変わるかもしれない。アシアナ航空が201411日より新CEOとしてキム・スウ・チョン氏を指名したのだ。キム氏はクンホ・グループの旗艦ビジネスを統帥しているが、同時に部分所有するLCC子会社であるエア・ブサン(認知度を上げる為に悪戦苦闘し、時にはアシアナに無視されている様だったが)のCEOを務めていた。

 

キム氏は、エア・ブサンを利益が上がるまでにしたが、アシアナでは、2013年に成長率では大韓航空を追い抜いたものの、これを採算が取れる様にするなど、多くの使命が待ち受けている。キム氏はまた、アシアナのA380導入を統括する事になるだろう。

 

エア・ブサンは今、キム氏をトップに頂いて、更に大きな役割を引き受ける事になる。報道によれば、エアアジアグループが、韓国での子会社、エアアジア・コーリアの設立を当局に申請したということであり、このタイミングは決して遅くはない。エアアジアにとっては、韓国市場では長く浮名を流して来たが、ついに結実することになると同時に、エアアジア・ジャパンから手を引いて以来、改めて北アジアに同グループの子会社が出来る事になる。

 

ライバルのジェットスターは既にジェットスター・ジャパンを持っており、タイガーエアは台湾で子会社を計画している。ベトジェットでさえ、韓国での合弁事業を検討している。エアアジアが韓国に入っていくことは、市場に競争原理を齎す待望のアドレナリン注射になるだろう。短期的には、韓国のLCCには圧力がかかり、傘下のLCCとの統合と拡大が進展することで、メリットを享受するにも関わらず、アシアナや大韓航空にはさほどの影響は無いだろう。

 


Korean aviation in flux. Asiana's new CEO comes from LCC Air Busan; AirAsia Korea files application

 2014年アジア太平洋地区の展望=LCCの伸び加速、保有機数1,000機に達する

1-Jan-2014 12:00 PM

 

アジア太平洋地区のLCC2014年を迎え、ほぼ1,000機の航空機を運航していることになる。そして、1,500機が既に発注されていて、1,000機は、アジアの躍進するLCC業界にとっては、まさに氷山の一角にすぎないのだ。

 

2014年を迎え、10社のLCCが創業し、アジア太平洋で運航するLCC60社近くにまでなるという、記録的な水準のスタートを切る事になるだろう。現在営業中のLCC47社も、2014年に更に急速な拡大を計画している。殆どが2013年中に猛スピードで2桁の供給増を果たしており、競争が激化するなかで、その勢いが止まる様子は無い。

 

LCCがアジアで過去10年間に着実に築きあげて来た勢いはどんどん推力を増し、後戻りする事は無いだろう。今、LCCのシェアは、地区内エアラインの保有機数合計のほんの15%、そして供給席数では20%をわずかに超えたに過ぎないが、発注機材数では、ほぼ50%になる。10年前、LCCはアジア太平洋地区の総供給量のたった約2%だったのだ。

 

 

Asia-Pacific 2014 outlook: faster growth for low-cost airlines as LCC fleet reaches 1,000 aircraft

2013年、最も読まれたCAPAのリポートは=各地域での世界的変貌の記録

31-Dec-2013 8:00 PM

 

今回の年末の総括では、2013年のCAPAアナリストによるリポートの中から、最も読まれた15編についてレビューを行った。年間で最も人気のあったCAPAアナリストのリポートは、エミレーツ、エティハドそしてカタールの各社が、今よりもっと米国に根を張った場合、米国市場に迫り来るこの中東エアライン3社の衝撃に関するものだった。特に、201341日に発効したカンタスとの驚くべき合弁事業契約を開始した直後にエミレーツの進む方向について分析報告したものだ。

 

アジアでは、最大の関心はLCCの台頭と彼らのいくつかの国際合弁事業に向かっており、それが皆、従来の伝統的二国間協定のしがらみから解き放とうとする変化を加速させるものだった。欧州でも同様で、伝統的なエアラインがコストを削減し、新たな環境に適合する新たなビジネスモデル(湾岸からやって来た、かつての敵との提携も含め)を見出すのに四苦八苦している中で、殆どの行動が主なLCC各社から始まっている。

 

ラテンアメリカでも、LATAMの域内最大のエアライングループを生み出した統合など、幾つかの重要な国境を超えた合併があった。アフリカでは、一方では、徐々に民間の、より効率的なビジネスモデルに扉が開かれつつあるものの、23の例外を除いて、悲しいかな、未だに非効率と政府の干渉を乗り越える事に苦闘している。そしてロシアでは新たな年、2014年が、生まれ変わった活力と共に期待されている。

 


CAPA’s top 15 most read reports of 2013; a chronicle of global transformation, region by region

エアアジアとライオンエアの対決激化=タイでのライオン急拡大で

31-Dec-2013 11:47 AM

 

アジアの最新のLCCである、タイ・ライオンエアが2014年早々、タイのますます競争の激化する国内、国際線市場で、更なる拡大を計画している。この拡大により、タイ・エアアジアにとっては新たな競争を齎し、エアアジアとライオン両グループ間の重複、競合が進むことになる。ライオンの現行路線、そして計画している路線は、皆、エアアジアの強固な地盤である。そこで、タイ・ライオンは既に運航を始めた3路線で、運賃値下げ攻勢をかけている。

 

この揺さぶり作戦は、2014年、タイ・ライオンが、保有機材を2機から10機に急増させるにつれ、他の路線にも広がるだろう。しかし、タイ・エアアジアも、2014年に、8機を追加する計画で、ブランドの力ではずっと強力で、確立されたエアアジアが、より大きなエアラインとして、有利な立場で、挑戦を受け止める構図は変わらないだろう。

 

 

AirAsia and Lion Air rivalry intensifies as Thai Lion rapidly expands

キャセイ太平洋航空、777Xの発注で保有機材の再編進む=同時にアジアで777X売込み攻勢が始まる

29-Dec-2013 9:09 AM

 

キャセイ太平洋航空は777-9X21機発注し、アジアのなかで、保有機材の世代交替に関して他社をリードする立場に立った。これは同社がかつて、A340-300747-400の更新で遅れを取った苦い経験から渇望して居たものだ。

 

キャセイはその影響を強烈に感じて来たが、一方で、A350-1000と並行して、777Xを発注する2番目のエアラインになる。これは、エアラインが機種間の特性の違いを上手く使い分けようとしている事を示している。即ち、キャセイにとっては、旅客、貨物どちらの観点からも777Xを最有力長距離路線であるニューヨーク、ロンドンそしてロサンゼルス線に投入する事を意味する。

 

2015年以降はまだ、キャセイへの一連の納入しか受注がなかった777Xを発注したことは、キャセイにとってA350を選ぶのに比べてずっと大きな将来の利益を齎すことになる。

 

キャセイは今や、アジアで最大の777-300ERのユーザーであり、世界ではエミレーツに次いで第2位である。777-300ER41%は、現在アジア太平洋地区にあり、発注段階の30%もそこからだ。同地区の他の大口顧客にはシンガポール航空、大韓航空、ANAそしてエヴァ航空などがある。アジアのエアラインは機齢を若く保ちたがる事から、キャセイが777Xを発注したことで、地区内で健全なセールス活動に繋がる動きが始まるに違いない。

 

すでにANA777Xの最終評価段階にある。またエヴァは将来777-300ERを発注する事を明らかにする一方、777Xは追って評価に入るとしている。


Cathay Pacific 777X order ensures prompt re-fleeting while starting 777X sales bonanza in Asia

 

 

空港の財政と民営化=CAPAが分析する2013年の回顧と2014年の展望ーその2

27-Dec-2013 1:48 PM

 

世界的な空港民営化に関する2013年のまとめ、報告第2回では、CAPA2014年見通しとともに、アフリカ、中東、ロシア、西アジア、インド、中国、その他のアジア諸国での動きについて振り返って見たい。

 

報告第1回では、欧州、北米そしてラテンアメリカを見てきた。

 

ここで紹介する情報はCAPAの比類の無い世界空港投資データベース、(これは新CAPA空港データ大全の中のほんの一部に過ぎないが)から抽出したものである。

 

2013年は多くの交渉が、概ね落ち着いた、投資に参加しようとする人々は引退する人も居る中で、増加し続けた。

 

 

Airport Finance and Privatisation: CAPA's Review of the Year 2013 and 2014 outlook - Part 2

ノックエア2014年に更なる拡大を計画=タイではエアアジアとライオンとの競争が激化する中で

27-Dec-2013 11:19 AM

 

タイ航空のLCC子会社であるノックエアは、2014年、そのタイ国内線市場での主導権を確固たるものにし、新たな目的地を開設して国際線路線網を多様化するために、更に急速な拡大を計画している。この拡大計画は、新たな二つの近距離LCCが誕生して、タイでの競争が激化する中で行われようとしている。

 

ノックは2014年、少なくとも4機の737-800を追加し、保有機材を2014年末までに、73718機~20機とする計画だ。同社の地域航空部門でも、最近発注した2機のボンバルディア・ダッシュ8Q4002014年第4四半期に納入される予定で、保有機材の更新が進む。

 

ノックは、主として国内線のエアラインで、現在、国際線は隣国のミャンマーに飛んでいるだけだ。しかし、今や株式上場を果たした同社は近距離国際路線を増やすことに意欲的であり、また、シンガポール航空の長距離LCC子会社であるスクートとの合弁を開始しており、2014年下期には中長距離路線にも進出を計画している。

 

 

Nok Air plans more expansion in 2014 despite increasing competition in Thailand from AirAsia & Lion

空港の財政と民営化=CAPAが分析する2013年の回顧と2014年の展望ーその1

19th December, 2013

 

2013年、CAPAは世界空港投資データベースを構築した。

 

2013年は商談案件の数は概ね安定し、また投資への参加者は幾らかの引退にも拘らず、増加し続け、このデータベースの中身に大きな影響を及ぼした年だったが、データベースへの登録企業が500社に近づいている今が、空港の民営化と財政の傾向について検証する、丁度良いタイミングだろう。

 

前年同様、213年は、二次的、三次的レベルのものを含む空港のM&Aの案件数は比較的少なかったが、主要レベルの空港で発生した重要な案件があった。確かに、この年は、航空及びその他の交通分野で、港湾や道路を総合して、このレベルの案件の数は記録的水準に近いものだった。

 

2013年上半期、166億米ドルに相当する地球規模のインフラ資産に関わる商談があり、そしてこの数字は、第3四半期の終わりまでに、235億米ドルに上った。これは既に2008年以来毎年の年間総額を超えるものだった。

 

2013年に取得された資産の大半は、欧州かアジアのどちらかにあるものだった。


Airport Finance and Privatisation: CAPA's Review of the Year 2013 - Part 1

 

 

航空アライアンスの未来は?=地球規模、多社間、2社間の提携は全て進化している

17-Dec-2013 7:58 PM

 

世界航空アライアンスはコストの効率化に効果があったのだろうか?それとも、その価値は収益への効果に限られるものだろうか?2社間提携は有名アライアンスと同様に効果的なものだろうか?アライアンス内での反トラスト法訴追免責の合弁事業は、その他のメンバーにとって不安定な影響を与えるものだろうか?アライアンスはLCCを彼らの仲間として誘致すべきなのだろうか?

 

20131126日、27日アムステルダムで開催されたCAPA世界航空サミットで、リガス・ドガニス教授の先導により、世界の3つの航空アライアンスの状況について検証しながら、上述を含む疑問点についての討議が行われた。パネリストには二つのアライアンスのCEOとアライアンス加盟員である航空会社(合弁事業は無し)の幹部、そしてアライアンスとは無関係のハイブリッドLCCからも含まれている。

 


Airline alliances - what future? Global, multilateral and bilateral partnerships are all evolving

IATA、エアライン利益見通しを上方修正=しかし未だに水面下の亀裂は明白

16-Dec-2013 6:28 PM

 

IATA201312月の航空業界利益予測は、一見すると肯定的な印象を与える。IATA2013年、2014年の両年とも利益予測を上方修正し、2014年の利益率は振り子の周期の頂点だった2010年のそれに近づくと予想している。しかし、水面下では亀裂は未だに明白に見えている。

 

高利益予測は全て低い燃油費に由来するもので、燃油費以外の経費削減努力への意欲は若干低下している。貨物事業は(特にアジアでは)事業収益の足手まといとなっており、地域格差が拡大している。優等生である北米地区は企業統合で利を得ているが、世界レベルでは所有と経営に関する制限に邪魔されている。成績の思わしくない欧州は、伝統的なコスト問題と、相変わらず脆弱な経済、政府による課税や制限により、改善が阻止されている。

 

世界のエアラインの収益構造について、改善が見られるだろうという私たちの以前の観測については、依然有効だが、資本コストを抑える動きは未だに遠い先の話だ。この事は、コストと供給の管理に更に鋭く焦点を当てることをエアラインに求めている、と同時に減税や料金値下げ、所有や市場参入への制限除去といった政府による協調した動きを必要としているのである。

 

 

IATA raises its airline profit outlook, but the cracks are still clearly visible under the surface