CAPA分析:NEW HEADLINES  7月-2022年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

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CAPA(Centre for Aviation)の発表する”CAPA Analysis” 原文はこちらからご覧になれます。

 

2022年7月31日掲載

Premium Analysis

ボラリス、メキシコシティ首都圏の市場で新戦略を展開

29-Jul-2022

 

メキシコの超低コストエアライン ボラリスがトルーカ空港に帰って来て以来、このエアラインは、現在、全てのメキシコシティの首都圏空港に公式に飛んで居り、新たに開港したフェリペ・アンヘレス国際空港からも便を開設して居る。

 

ボラリスは、トルーカとフェリペ・アンヘレスの両空港からの有利なコスト契約を結んで居り、これらの空港からの便を飛ばす事で、自社を今やこの国の最大都市に通じる、これら3空港の後背地域を効率的に標的とする事が出来ると考えて居る。

 

2空港から運航する事は、また、ボラリスをメキシコシティ・フアレス国際空港が相変わらず混雑と苦闘して居る間に、地理的にメキシコシティ圏内で便のバランスをとる事を助ける事になるだろう。

 

Volaris crafts new strategy in metro Mexico City market

マレーシア・エアポーツ社、イスタンブール空港の第3ターミナルと第2滑走路の移管を求める

29-Jul-2022

 

過去のCAPAレポートは、幾つかの運営会社がパンデミックの理由から、空港コンセッション期間を延伸する手続きをして来たし、その他の対策を取って居ると指摘して来た。

 

それが、最新の一ひねりとして、イスタンブール市の東部(アジア側)のサビハ・ゴクチェン空港の資産を所有し運営する、マレーシアの国営空港運営会社MAHBが、政府に対して、同社が責任を持つ新たなターミナルと新滑走路を適当な時期に引き渡すよう要請して居る。

 

この話の状況は、より複雑で、何故なら要望は、マレーシアとトルコの幅広いフリー・トレードの取引を隠ぺいしようとして居るからだ。

 

然し、事件の真相は、彼ら運営会社がCOVID-19パンデミックの危機から逃れるため、政府の支援を最大化することを確かなものにし、一方でこれらの運営会社が、コンセッションされた資産の、或は今回の話の様に、所有する資産の、完全なコントロール権を行使しようとする企てなのだ。

 

Malaysia Airports asks for Istanbul airport’s third terminal and second runway to be handed over

Premium Analysis

ドバイ、「世界最繁忙の国際線ハブ」の地位を固める;域内の挑戦者達は力を蓄えつつある

28-Jul-2022

 

ドバイ国際空港は、供給席数或は旅客数のどちらで測っても、世界最繁忙の国際線ハブ空港と言うタイトルを取り戻して居る。然し、パンデミックは世界中に多くの例外を生み出し、少なくとも2つの空港が、ドバイの地域的支配に対する挑戦者として台頭して居る。

 

更には、ドバイ国際空港が、より小さいタイプの長距離航空機が代替として導入され、近年の歴史を支配して来たA380の役割が翳り始めた事に適応せねばならない。多くの路線で、便数を増やす必要が出て来て、空港のインフラに更なる荷重を加える事だろう。

 

そして忘れてはならないのが、ドバイにはもう一つの空港がある事だ。この空港は10年の歴史があり、あらゆる尺度で世界最大になろうとして居たのだが、パンデミック前の年にはたった160万人の旅客しか扱って居なかった。

 

今や、ドバイ空港は、ドバイ・ワールド・セントラルが現実的に何を達成できるのかを明確にするべき時が来て居る。
 

Dubai cements ‘busiest international hub’ claim; regional challengers gaining in strength

アジア太平洋のエアライン、順次A380を再稼働ー多くは戻らないだろうが

28-Jul-2022

 

エアバスA380は、アジア太平洋の空では、ここ数年、稀に見るものになって居るが、国際線需要の最近の波で、A380を格納庫から引き出すエアラインが増える結果になって居る。

 

2020年始め、COVID-19危機が勃発した時、エアライン各社は、所有する広胴機群の殆どを地上待機とした。

 

A380は運航されて居る最大の航空機で、従って、満席にするのが極めて難しく、アジア太平洋地区のA380 は、事実上、全て長期の地上待機に回された。A380は広胴機の中でも最も遅く戻って来る機種だったが、今や、この地区の多くのエアラインが順次、この機材を再稼働させて居る。

 

パンデミック前の規模にまで、完全復活する事はないだろうが、A380保有機群は、着実に再構築されて居る。幾つかのアジア太平洋のエアラインは、COVID-19危機の間に、リストラや戦略的見直しの結果、そのA380保有機群の縮小、或は退役さえ決断して居る。

 

Asia-Pacific airlines are gradually reactivating A380s – although many will not return 

Premium Analysis

トロントのビリー・ビショップ空港、ジェット機を受け入れ?次期首相候補が「門番」を引き受ける

27-Jul-2022

 

トロントのピアソン国際空港が、世界で最悪の遅延と世界第4位の取り消し便数で、完全な混乱の中にあるため、より都市の中心部の島に立地するビリー・ビショップ空港の拡張の可能性が政治的な検討事項に上って来るのは、決して驚く事ではない。

 

そこでの滑走路の延伸と、数百メートル以内にアパートの建物群が密集する中で結果的にジェット機が使用される事は、以前、検討され、現在の政府によって却下されて居る。

 

然し、その政府は、正確には「今月の味」とはならず、次期首相の可能性のある保守党の政治家が、自分は断固として仕事をやり遂げるとして居る。一方で、彼は、空港拡張の論争をカナダだけに留まらず、新たな水準に持ち上げる、ある種のレトリックを使って居る。 

 

Toronto’s Billy Bishop airport to host jets? Prospective PM takes on the ‘gatekeepers’

欧州の航空業界:供給が高原状態に留まる中で旅行の障害が需要を蝕む

27-Jul-2022

 

欧州の供給の回復が、水平線をたどる事は、航空業界へのサプライチェーン、とりわけ労働力の供給の不足から見れば、決して驚くべきことではない。

 

然し、欧州に於ける、エアラインの予約数の最近の落ち込みは、需要が、旅行の障害への懸念から蝕まれ始めた事の印である。

 

2019年水準に対するパーセンテージで見た欧州の供給回復は、2022年5月の最終週から殆ど動かず、高原状態のまま、現在10週目となる。2022年7月25日の週、この地区の供給席数は86.7%であり、これは2019年の同週に比べ▲13.3%不足と言う事になる。

 

欧州は、地区間ランキングで、下には2019年対比▲23.1%と減少のアジア太平洋しか居ない第5位に留まって居る。中東では、供給は▲13.0%ダウン、一方北米の供給は▲9.9%減少、アフリカは▲9.2%、そしてラテンアメリカが▲5.1%だった。

 

Europe aviation: travel disruption erodes demand as capacity plateaus 

Premium Analysis

カナダの既存エアライン各社、新規エアラインが自信にあふれる中で戦略を変更

25-Jul-2022

 

世界中を運航するエアライン各社は、パンデミック後の環境に順応しようとして居り、幾つかの例では、長期に亘って競争力を維持できるよう戦略の変更を行って居る。

 

それが、ウエストジェットが低コストのルーツへ焦点を移し、そして西部カナダでの強みに力点を置こうとして居る、カナダでの例である。

 

15年間もDash-8 Q400の運航会社であるポーターエアラインが、近い将来には、エンブラエルE195-E2の定期便運航の開始に向け準備して居り、最近、この機種への発注書を拡大して居る。

 

勿論、超低コストエアライン各社もまた、カナダにおける足場を築く為に、動いて居り、彼らは、このビジネスモデルには、この国で生き延びるために、巨大な商機が存在すると信じ続けて居る。

 

これらの力関係から見ると、この先数年間、変化はカナダの航空業界の市場で進行するかも知れない。

 

Canada’s incumbent airlines shift strategies as start-up airlines exude confidence

Premium Analysis

フィリピンのサングレー・ポイント・プロジェクト復活。然し歴史的な前例により立ち枯れかも知れない。第1部

25-Jul-2022

 

フィリピンの首都マニラは、正確には東南アジアの航空輸送ビジネスの中心ではない。2019年、ニノイ・アキノ空港は、シンガポールや、クアラルンプールそしてバンコク・スワンナプームの空港に比べ、旅客数で年間1,500~2,000万人の後れを取って居り、その隣人達に比べ、予想以下の業績と投資の不足に悩んで居る。

 

そこで、2つの対抗する提案が新空港の為になされて居る。その一つが、サングレー・ポイントの、現存する軍用空港を基にしたものであり、曖昧な論拠で却下されたが、ついで、民間部門の「第1の提唱者」が地元政府と一緒になった、包括的なコンソーシアムで、復活して居り、これから、入札の手順に従う事になるが、最終的なディベロッパーになるには良い位置に居る。

 

然し、もし、そしていつかこれが建設されるとしたら、ニノイ・アキノ空港(開港し続ける間は)と首都の北にあるクラーク国際空港に加え、別のディベロッパーによる、もう一つの新空港との競争が起こるだろう。

 

前の独裁者の息子である、新たに就任した大統領、そして直近の前大統領の娘である副大統領により、2つのファミリーがフィリピンを「支配」して居ると言う議論が起こる可能性がある。これらの空港のうちのどれがマニラを「支配」するかは、同様に興味深い話題を提供して居る。

 

これは2部構成のレポートの第1部である。

 

Philippines’ Sangley Point project back on, but may be blighted by historical precedent. Part one

2022年7月24日掲載

ブラジルでのCAPAラテンアメリカ航空&LCCサミット2022、8月25/26日に来たれ

22-Jul-2022

 

CAPAー航空センターが、CAPA「ラテンアメリカ航空&LCCサミット2022年」と共にラテンアメリカに帰って来る。

 

2022年8月25/26日、ブラジルのサルバドールで開催されるサミット会議は、数百人の航空と輸送業界のトップリーダーたちを集め、主要な話題、そしてこの地域の航空と観光業界が直面する疑問について考える。

 

Join us in Brazil for the CAPA Latin America Aviation & LCCs Summit 2022, 25/26 August

供給席数で見た最繁忙空港、2022年7月:世界、欧州、国際線ー現状が回復されつつある

22-Jul-2022

 

2022年上半期の旅客数の統計は未だ完成しないが、OAGによる世界の、国際線の、そして、欧州の最繁忙空港に関する定期的な月毎のまとめから、トレンドに関して幾つかの兆候を引き出せる;全て、供給席数で測ったものだ。

 

ある意味では、2022年7月は、特に驚きは無い。2019年に上位に居た空港は、それぞれの分野で、ゆっくりだが確実なペースでトップの座へ戻りつつあり、特に欧州と中東がそうだ。

 

アジア太平洋は規制が未だ残り、或は緩和が遅々として居て、依然として、遅れをとって居る。東京/羽田、広州、そしてシンガポール/チャンギの3空港だけがリストに載ることができた。

 

実績が予測より良かった4空港が目立って居る:ドーハ、シンガポール、ダラス・フォートワースそして、デンバーで、一方イスタンブールは依然として印象的である。

 

然し、最大のメッセージは、少なくとも「通常のビジネス」が戻りつつあることだ。

 

Busiest airports by seat capacity Jul-2022: World, Europe, International – status quo being restored 

Premium Analysis

サンフアン=米国が26年間で唯一成功した空港民営化

21-Jul-2022

 

クリントン政権の米国で空港民営化パイロットプログラムが始まって以来26年間で、このプログラムは一つも成功して居ない。ただ一つの例外は:プエルトリコのルイス・ムーニョス国際空港で、ここは2013年最初に米国/メキシコのコンソーシアムに賃貸された。

 

同空港は、「政府の仕事にしてはマシ」(トム・ウルフを引用すれば)な死にかけた伽藍堂から甦って、成功譚に変わり、通常、欧州、アジアの民営化された空港にしか見られない、投資水準、そして旅客と貨物の双方で目立った増加を伴って居る。

 

民営化は、根本的に、各人が何が空港のため、自分たちのために最適かを独自に解釈する政治家たちの支配を排除し、空港から政治的色彩を取り除いて来た。

 

これは、今流行の、特定のインフラを建設する際の官民協働への傾向が、究極的には空港全体リースへの関心、その多くは外国から来るが、を目覚めさせる事を、米国のその他の空港事業の所有者である地方自治体が、肝に銘じて置くべき雛形である。

 

San Juan – the US’s single airport privatisation success in 26 year 

Premium Analysis

英国のドンカスター・シェフィールド空港閉鎖?代替使用の選択肢を協議中

20-Jul-2022

 

空港が閉鎖される事は、英国ではかなり稀な事であるが、それが起こると、地元の住民社会やその経済に大きな悪影響を与える可能性がある。

 

それが、ウイズエアが突然、そこにあった自社の基地を閉鎖し、たった一つの旅客エアラインを残して去って行った時に、可能性として、ドンカスター・シェフィールド空港が直面したシナリオだった。

 

近年は貨物の拡大の方が旅客の拡大より上だったし、またそこには確立し、まだ成長するビジネスパークがあった。これは、施設の開発を手掛けた民間部門の所有者にとっては、魅力だった。

 

その他の代替案には、これを公的に所有し運営する事などがあるが、自治体にとって、今の経済危機の中でそれが最適な資金の使い方だろうか?

 

間違いなく、他の多くの空港所有者は、この空港の将来についての見直しの結果を注視して居る事だろう。

 

UK’s Doncaster-Sheffield Airport to close? Alternative use options discussed 

Premium Analysis

「蝶の様に浮かぶ」ー「悪魔の島」の国である仏領ギアナ、主空港のコンセッショネアを求める

19-Jul-2022

 

近年フランスでは、空港のコンセッションはずっと目立たぬ問題だったが、未だに生きて居て、フランスの、世界に広がる海外領を悩ませて居る。この国立宇宙センターのある、仏領ギアナの首都カイエンヌの空港は、2022年の殆どの期間、市場に出されて居る。RfQ(見積依頼)への回答は、2022年6月末までにすることになって居る。

 

13団体の関心表明のあった、バルバドスのブリッジタウン空港のコンセッションへの関心から考えると、カイエンヌにも似た様なものが示唆される:然しメンバーが既に空港を運営して居る、一つのコンソーシアムが参入し、勝ちそうな兆しがある。

 

誰が勝っても、観光客を惹きつける(路線が極めて少なく、自国の大陸には皆無である空港へ)事への、現実的な見通しに直面する、一方でまたそれを支えるインフラが不在であることが際立って居る。

 

この国で最も有名な旅行者であるパピヨンに課せられた刑ほど困難なもので無いとしても、考える材料を与えてくれるだろう。

 

‘Float like a butterfly’ – ‘Devil’s Island’ nation French Guiana seeks concession for main airport 

Premium Analysis

CAPAデータ:エアラインの従業員ストの数、利益とともに再た上昇

19-Jul-2022

 

過去10年間、かそれ以上の間、CAPAウエブサイトで「ストライキ」と言う言葉を伝えたニュース記事の数が、世界の航空業界の年間の営業利益率と幅広い相関関係を持って居る事を示して居る。

 

その様な記事の数は2020年と2021年に激減したが、2022年6月と2022年7月に増え始めて居る。

SASのパイロットのストと他のエアラインと空港での労働争議は、どれも欧州が発信地だが、この新たな上昇を牽引して居る。

 

2022年で、単語「S」が入ったCAPAの記事の年間本数は、業界の営業利益率もまた上昇すると予測されて居る様に、2020/2021年と言う過去2年の数を超えようとして居る。

 

然し、両方とも増えて居るものの、COVID前の水準に届くにはまだ長い道のりがある。

 

CAPA data: airline labour strikes are rising with profits once more 

Premium Analysis

アイルランドの*daa、2021会計年度の損失を半分以下に減らすー迅速な拡大だがサービス提供には厳しい打撃

18-Jul-2022

 

ものごと大きな仕組みの中で、英国諸島に於けるダブリン空港の意味合いは、しばしば見過ごされて居る。

 

同空港は、北米発着の需要の通過地点として成長して来たが、COVID-19パンデミックの間中、他の需要は減少して行くのに対して、この需要が助けてくれた。

 

然し、ダブリンは今でも、主として短中距離路線用の空港のままであり、ヒースローより多くのそれもかなりの差で、欧州の目的地を持って居る。

 

これらの便が生み出す混雑が、第2滑走路が必要である事を、疑いなきものとし、それが間も無く開く予定だ。

 

2022年の夏には、時にこの空港に押し寄せた旅行者の活動の復活があり、向こう数ヶ月の優先順位は、この供給と時期の不釣り合い(mismatchと呼ばれる)が、その品位と世間の見方に、これ以上の打撃を与えずに切り抜ける事である。

 

*daa:旧Dublin Airport Authority、アイルランドの半官半民の空港運営会社

 

Ireland’s daa more than halves losses in FY2021 – swift growth but severe impact on service delivery 

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人々は旅行費用の優先順位付けをしつつあるー近距離を予約し、長距離を探すのが傾向

17-Jul-2022

 

2022年は、ウクライナ戦争、コロナウイルスのオミクロン株の変異型、物価上昇、ジェット燃料価格の高騰など、多くの世界的そして地域的な問題が起って居るけれども、国際線旅行への需要は2月に小さな落ち込みがあったが、増加して居ると、メタサーチエンジンと旅行会社スカイスキャナーが2022年5月に発表の最新のホライズンズの見通しで報じて居る。

 

この報告は、今年の始めからのデータの3ヶ月分を噛み砕いて、最新の旅行者の行動とパターンの見通しと、パンデミック前の状況と如何に比較するかを提供して居る。

 

全面的回復は、まだまだ遠い話であることが明らかな一方、確かに世界の多くの地域で、プラスの勢いがあり、旅行者の傾向に変化が生じて居る。

 

People are prioritising travel spend – booking short haul and searching long haul the preference

2022年7月17日掲載

新たな航空機の発注と新規参入者がインドの成長の可能性を強く示して居る

16-Jul-2022

 

インドのエアライン業界で、新たな役者が開業へ近づき、2つの伝統的エアラインが、大規模な航空機購入契約に署名する中で、更なる大きな進展が迫って居る。

 

新規起業のLCCアカサエアは、事業を開始する前の最終的な管理当局のハードルをクリアし、急ぎ保有機群の拡大を計画して居る。

 

エアインディアは、長く待ち望んだ、保有機群の刷新のための発注を正に実行しようとして居る一方で、ジェット航空もまた、事業を再開し拡大するため、航空機の取引を検討して居る。

 

これらの動きは、エアインディアと、この国の国内線で最大のインディゴの、重要な指導者の交代の発表に程なく続くものだ。

 

その様な展開は、インドが、2022年に業界の中でも最もダイナミックなエアライン部門の一つであると言う事実を補強するものである。

 

Upcoming aircraft orders and new entrants further underline India’s growth potential

Premium Analysis

マレーシア航空、保有機群刷新計画を加速し、広胴機発注へ

15-Jul-2022

 

交通量の回復への動きが順調な中で、マレーシア航空は、保有機群の刷新など、より長期的な必要性に焦点を当てる事に回帰しようとして居る。

 

同エアラインは、自社のエアバスA330保有機群を更新する広胴機を、間も無く発注する事で、この方向に大きな一歩を踏み出そうとして居る。

 

同エアラインは、COVID−19パンデミックによる厳しい財政的な打撃への対応にずっと追われてきたが、比較的古い航空機の更新は無視できない。益々多くのエアラインが、現在、修正した自社の戦略に合わせた、航空機の発注を計画して居る。

 

マレーシア航空は、COVID-19危機の間に、大規模なリストラを行う、多くのアジア太平洋のエアラインの一つであった。その一部として、同社はそのエアバスA380保有機群を退役させ、狭胴機の発注簿にも幾らかの変更を行って居る。次の一歩は、A330更新の必要性を考える事だ。

 

リストラの完了は、マレーシア航空の財政的な生存可能性を改善して居る。これは、その広胴機の発注計画に重要な進展をさせて居り、同エアラインはボーイングとエアバスとの取引の確定に大きく近づいて居る。 

 

Malaysia Airlines poised for widebody order as fleet renewal plans accelerate

欧州の欠航が供給回復を頭打ちし搭乗率を押し上げる

14-Jul-2022

 

先週は、またもや、英国航空、ウイズエア、ルフトハンザ、そしてヒースロー空港など、欠航便と空港収容力の限界に関するニュースの見出しが大挙して並んだ。

 

欧州の多くの航空業界で、人員配置不足が、夏場のピークが近づく中で、鬱積して居た需要に対する業界の対応能力を制限して居る。

 

これは、何故、欧州の2019年水準に対する割合で見た供給回復が、8週間も一定の幅に止まって居るかを説明する助けになる。

 

2022年5月の最終週、この地区の供給席数は86.6%であり、2022年7月11日の週は86.4%、即ち2019年の同週に対して▲13.6%不足して居る。欧州は各地区間のランキングで、供給が2019年対比で▲21.4%の不足だったアジア太平洋しか下には居ない第5位だった。

 

欧州の旅客交通量は、供給よりも遅いペースで回復しつつあり、少なくとも、2022年5月の最近の月間交通量データまでは、上昇して居た。にも関わらず、旅客搭乗率は改善して居て、この傾向は、一部には便の欠航のおかげで、夏場のピークまで継続しそうである。

 

Europe flight cancellations cap capacity recovery, boost load factor 

Premium Analysis

小松空港民営化、日本に於ける民間の解決策を試す

14-Jul-2022

 

COVID-19パンデミックを通して、空港部門に、もし2つの「確実性」があったとしたら、それは、ブラジルのコンセッション手続きと日本は持つだろうと言う事実だっただろう。ブラジルの方は、現在先細りになり始めたが、日本の方は、可能性を持った空港民営化のうち約10%が完了して、依然として継続して居る。

 

日本が国境を再開し始める中で、地元の県が、施設の民営化を取り上げて居る小松空港は、特異な例である。

 

一方で、この空港は歴史的にずっと収益を上げて来たが、他方で、国交省の目標である低コストサービスを確保し、これを使って(外国人)観光を改善すると言う、方向性を全く示して居ない。

 

もし、そして正式な入札が行われた時には、誰であろうがその勝者にとって、これらの目標を満足させるのは大変な事である。

 

一方で、このレベルでの外国からの介入は、まさに鳩小屋に猫を放り込む事になるだろう。

 

Komatsu Airport privatisation tests commercial resolve in Japan

Premium Analysis

ブラジルのエアライン間での市場占有率の変化、パンデミックの回復の間に顕著に

13-Jul-2022

 

ブラジルのCOVID-19からの回復は続いて居り、2022年5月は、初めて、国内線供給が危機前の水準を超えた。この国のエアライン各社は、マクロ経済的な不確実性が大々的に忍び寄って居てさえも、かなり積極的な見通しを持って居る。

 

LATAMが国内線交通量でリードし、アズールが最大の国内線旅客数を輸送した中で、パンデミック前水準からの、市場占有率の変化が生じて居る。

 

コロナウイルス・パンデミックの前には、GOLが、輸送旅客数で見てブラジル最大のエアラインだった。

 

この変化が永遠なものか否かは定かでないが、短期的には、この国の大手エアラインの一つ、アズールが堅固な収入見通しを持って居る。 

 

Market share shifts among Brazil’s airlines prominent during pandemic recovery

クレタのカステリ空港、2025年に開港予定、そして観光客争奪戦に飛び込む

13-Jul-2022

 

多くの観光客を惹きつける、ギリシャの島であるクレタの、新たなカステリ/ヘラクリオン空港の予定された開港期日が今度は2025年と確定して、また一つ、延期された欧州の空港建設計画が頭をもたげて居る。

 

もし、そして空港が開港した時には、ヘラクリオン・ニコス・カザンザキス空港が取り扱って居る民間の旅客需要を継承する事になるだろう。このプロジェクトには72,000平米のターミナル、3,200mの滑走路とエプロンには27機分の駐機スペースが含まれて居る。

 

カステリは、重要ではあるが、クレタにとって必須とは言えないのだが、今や、そう遠く無い、フラポート・ギリシャにより近代化された、もう一つの空港との直接的な競争に巻き込まれる事になるだろう、即ち二つの強烈なパンチを繰り出すヘビー級の民間運営企業を、初めて同じリングに上げる事になる、新たな施設なのである。
 

Crete’s Kasteli Airport now scheduled to open in 2025, and straight into a tourist dogfight 

Premium Analysis

作るのか?作らないのか?リスボンの2つの新空港のドラマまだまだ続く

12-Jul-2022

 

主要・ハブ空港を代える事は、結実するまでに、しばしば、長時間を要するが、特にその場所については最も基本的な問題として決断しなければならない。例えば、現在では当たり前になったが、かなりの水準の環境問題での反対があったイスタンブールの例が正にそうだった。

 

ポルトガルのリスボンでは、20年前に、既存の空港(当時のポルテーラ、国外に追放され流浪し、国に戻ろうとして暗殺された空軍将校の名を冠した、現在のウンベルト・デルガード空港)を代えようと言う決断はなされて居た。次いで、モンティージョにある空軍基地を改変した方が良いとして放置されて居た。

 

この事は、現在、世界中にある環破壊抗議運動を呼び起こし、今や政府はそれに屈服して居て、もし実際にこの改修ができるなら、モンティージョを「支援」の役割に格下げし、一方で、すぐ北のアルコチェットが、再び長期的な見通しを持つことになって居る。

 

物語は果てしなく続く様だ。

 

Will they, won’t they? The saga of two new airports for Lisbon drags on and on

エアラインのジレンマ。最適のポイントを見失ったか?

11-Jul-2022

 

エアラインに関する事で、この頃は、良いニュースでさえ、悪いものになる事がある。そう、各国政府がCOVIDは過去のものと見なす間に、予告されて居た需要の跳ね上がりが起こった。

 

然し、今の所、問題は需要ではない。ヘッドラインを惹きつけたのは、供給である。

 

充分な航空機を飛べるように、それもタイムリーに確保する事は、死命を制す問題である。世界中で、大衆の大きな不安を招き、それが多くは、いやそれ以上が、回復途上の空港や空路の制限の所為であるにもかかわらず、いつもの様に、殆どがエアラインに向けられて居る。

 

結果として、殆どの場合、2019年の旅客数の水準まで戻すことさえ、難しくなって居る。

これは、従来依存して来た報酬にあずかる事さえ出来て居ない事を意味し、一方ではコストの上昇が、計画の再調整を必要として居る。

 

株価の急落がこの業界に対する市場の幻滅を示して居る。

 

The airlines’ Scylla and Charybdis. Have they missed the sweet spot? 

Premium Analysis

大韓航空、アシアナとの合併の認可に自信ー次の問題は統合

11-Jul-2022

 

大韓航空は、米国と欧州の管理当局から、アシアナ航空買収への承認を得ることに進捗を見せつつあり、今年中に完結する可能性を高めて居る。

 

この事業継承は、最初に2020年11月に提案され、大韓航空を世界の10大エアラインの一つにする可能性がある。

 

大韓航空は、買収交渉が完結する前に残された最重要課題である、数カ国の競争関係当局からの承認を求めて居る。その中でも米国とEUの承認は、大きな道程と見られて居る。大韓航空は、買収が完了した後、アシアナ統合を完成させるには2年間はかかると見て居る。

 

課題の一つは、幾つか重要な相違点のある、2つの保有機群と機材発注簿の結合だろう。3つの低コスト子会社を統合するのも、また複雑な課題だろう。然し、これらの問題のどれをとっても、統合のメリットに比べれば遥かに軽いものだ。統合後のエアラインは、市場で遥かに強い地位を得て、より大きなエアライン業界の勢力になるだろう。 

 

Korean Air confident of Asiana merger approvals – next challenge will be integration

2022年7月10日掲載

Premium Analysis

マイケル・オリアリー:航空運賃は「安過ぎる」。ライアンエアは運賃を上げ、需要を拡大する

08-Jul-2022

 

ライアンエア・グループの最高経営者マイケル・オリアリーによれば、航空運賃は「不相応に安く」なってしまった。スタンステッド空港からロンドン中心部へ電車に乗ると、ダブリンからスタンステッドまでの航空運賃より高いのは馬鹿げて居ると思う。

 

2022年度に、COVID-19の所為で、ライアンエアの平均運賃は27ユーロへと27%も下落したが、既に2013年度以来、下降傾向にあった。今の会計年度には40ユーロへの回帰が見込まれ、更なる増加も期待される。

 

オリアリー氏は、フィナンシャルタイムズのインタビュー(2022年7月2日)に答えて、ライアンエアの平均運賃は、中期的には40ユーロから、50ユーロと60ユーロの中間へと上昇するだろうと予告して居る。

 

ライアンエアの乗客一人あたり総収入は、競合他社たちより低く、これが過去には旅客数拡大目標を満たす事を可能にして来た。もし、その価格値引きを維持する事が出来たら、ライアンエアは上昇する運賃と需要の拡大目標を、上手く折り合いをつける事ができるかも知れない。

  

Michael O'Leary: flying is 'too cheap'. Ryanair to raise fares and grow demand

Premium Analysis

乗継旅客需要、国境規制が訪問者を限定する中で、JALとANAにとって重要に

07-Jul-2022

 

日本の大手エアラインは、日本への旅行を厳しく抑制して居る、COVID-19規制の撤廃に対する政府の、より迅速な行動を求めて居る。その様な動きが始まるまで、この国のエアライン各社は国際線の再構築のためには、乗り継ぎ旅客需要により強く焦点を当てて居る。

 

日本政府は、非居住者の日本入国制限については、アジア太平洋地区の中でも最も慎重な国の一つだ。多くの国々は、2022年第2四半期の間に、ワクチン接種済みの訪問客に対し、広く国を開いたのだが、日本への観光旅客は未だに極めて制限されて居る。

 

日本への地点間の旅行は回復が遅いが、東京経由の国際線乗り継ぎ需要は、ANAとJAL双方とも強い状況である。

 

国境の規制は、2022年の間に緩和されそうで、入国旅客需要も通常のパターンに戻るだろう。一方で、国際線の乗り継ぎ需要は日本の大手エアラインにとって生命線の様なものである事が判明しつつある。これは、また東京で両エアラインが運営して居る双子ハブ運航にも変化を意味し始めて居る。

  

Connecting traffic is key for JAL and ANA as border restrictions limit visitors

欧州のエアライン業界、夏場ピークの四半期も足踏み状態

06-Jul-2022

 

2022年第3四半期が進行する中で、欧州は、供給回復への進行で各地区に遅れを取りつつあって、2019年の同週対比で▲13.0%少ない状態となって居る。これは、前週(2022年6月27日の週)から0.6%と慎ましい改善が見えるものの、狭い範囲では、高原状態を7週目へと引き伸ばして居る。

 

欧州は、地区間ランキングで、下には唯一▲22.1%少ないアジア太平洋だけで、依然第5位に止まって居る。中東は▲12.6%減である一方、アフリカの供給は▲6.4%、ラテンアメリカは▲5.7%、北米は▲4.6%の減だった。

 

欧州の夏場ピークの四半期であり、歴史的に年間の収益の鍵である2022年第3四半期の航空回復の軌道は、慎重に見守るべきだろう。

 

European airline industry steadies itself for the peak summer quarter 

Premium Analysis

インド空港庁、ウッタル・プラデーシュ州の5箇所の国有空港を運営へ:更なるブラジル・モデルとの対照例

06-Jul-2022

 

世界の両端で、BRIC(ブラジル、ロシア、インドそして中国)の2カ国が、将来、複数の空港システムを如何に運営するか検討を進めて居る。

 

その方法論は、既に国の運営組織が小規模な地域空港の乳母役の様なものになって後に控え、最終的には民営化する準備を進めて居るブラジルにある。

 

更なる民営化の動きは、また、各空港での*AAI(インド空港庁)の持ち株が政府によって現金化される予定のインドでも計画に上って居り、手続きは既に始まって居る。

 

然し、ブラジルの*インフラエロの様に、AAIは、自ら、その傘下に収める小規模な空港群の親分と言う新たな役割を見出して居る。。。然し、一捻りあるが。

 

*AAI:Airports Authority of Indiaインド空港庁
*
インフラエロ:ブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)

 

AAI to operate five state-owned airports in Uttar Pradesh: more comparisons with the Brazilian model

航空業界のカーボン・オフセットへの依存、短期的には不変

05-Jul-2022

 

持続可能な航空燃料(SAF)は、航空業界の2050年までに、炭素排出ネットゼロと言う目標達成への努力を体現した成果であるけれども、カーボン・オフセットとカーボン捕捉のメカニズムもまた、業界の目標達成に、特に短期的には、重要な役割を演じるだろう。

 

取り分け、カーボン・オフセットは、特にその信用度に関する疑問から、概念的な問題に苦労して来た。然し、オフセットの実効性に関する論争が続く中にあっても、市場にはこれらのメカニズムの正統性を支援する変化が生まれて来て居る。

 

短期的には、世界中の各企業、団体、そしてその他の業界が、それぞれの持続可能性目標に向かって努力する中で、カーボン・オフセット市場に供給の障害が現れる可能性がある。

 

より広くは、エアラインが、彼らのより長期的な目標の達成を助け、航空業界の持続可能性への公約を強化する様な科学技術に対して、多分、より多くの投資をするよう刺激するために、業界は過渡的な目標を立てるべきか否か、と言う疑問が湧いて来る。

 

Aviation industry reliance on carbon offsets remains intact for the short term 

Premium Analysis

TAV、マケドニア空港コンセッション、パンデミック関連で契約延長獲得;前例となる可能性

05-Jul-2022

 

トルコの、TAVエアポーツ社は、グループADPが部分所有する、トルコと一部の欧州、CIS、そして中東で評価の高い空港運営企業であり、どちらかと言うと事業が難しい場所で、そして何一つ当然の事とされない様な場所で、粛々と空港経営を続けて居る。そう言う所で事業を行うには図太い神経が、そして商売上の冷静沈着さも必要である。

 

TAVは、現在までに、COVID-19パンデミックを理由にコンセッション期間を延長するか、或は一つの例では、交通量が合意する水準に達するまで、支払いを延期するかについて、3つの案件について交渉して来た。

 

航空輸送事業を不確実性が支配し続ける限り、空港分野の、他の運営企業、投資家たちは、パンデミックによって被った損失を軽くするためには、どんな事が出来るのかを、検討する事になりそうである事は間違いない。

 

TAV gets pandemic-related extension to Macedonian airport concessions; could set a precedent

エアアジアX、路線の復活1年目に野心的路線網拡大を計画

04-Jul-2022

 

エアアジアXは、今年後半に、路線数を計7本とし、ロンドンなど更に多くの目的地の追加の意思を打ち出して、路線回復のための大規模な歩みを踏み出す準備をして居る。

 

最新の発表は、新たなエアアジアXの意図がどの様なものか、これまでで最も明らかに示して居る。

このマレーシアの中、長距離LCCは、COVID-19パンデミックの初期段階に、全ての運航を休止し、生き残りのためのリストラを実行した。同エアラインの戦略は、その復活に続いて、まだ野心的な路線計画がある事を示して居る。

 

同社は、削減された保有機群と機材発注簿を持って戻って来た。その初期の目標であるアジア太平洋の外に、本当に長距離路線を飛ばす事を最後まで追及するのかについて、揺れて来たが、今や、地区内の主要路線に加え、その様な便の運航を目指す計画であることを確認して居る。

 

AirAsia X plans ambitious network expansion in first year route revival 

2022年7月3日掲載

Premium Analysis

オランダの航空業界、スキポールでの便数制限に脅かされる

01-Jul-2022

 

2022年6月23日オランダ政府は、アムステルダム・スキポール空港に於ける年間の航空便数を44万便に限定すると発表した。この制限は環境保護への懸念から、特に空港周辺の居住者への騒音の影響によるものである。この新しい制限は2023年11月に発効する予定である。

 

オランダ政府の発表は、オランダと世界を結び、その繁栄に貢献する、スキポールが演じる重要な役割を認めて居る。然し、政府は地元住民が騒音に晒されて居ること、彼らの健康に、自然環境に、そして気候に対する悪影響を挙げて居る。

 

スキポールは、この国を発着する全航空便の86%を担い、オランダの航空業界に君臨して居る。

他の各空港は、スキポールでの航空便数削減を吸収する事は出来ないだろう。

 

スキポールは、その路線網に対して大きなリスクが有ると警告して居る一方、IATAはこの削減を「航空便の乗継可能性に対する絞首刑」と呼び、KLMは「削減はハブ機能を強く脅かすものだ」と警告して居る。

 

ACIヨーロッパ(国際空港評議会欧州地区事務所)に依れば、「スキポールは、オランダを更に大きくするものだ。」

 

Netherlands aviation threatened by limit to Schiphol flight numbers

オマーン・エアポーツ社、キリマンジャロ空港の開発合意書に署名ー将来の官民共同運営の可能性

30-Jun-2022

 

数年前、オマーン・エアポーツ・マネジメント社(OAMC)は、全く同時に、国の外からの投資を歓迎し、外国の空港への選択的に投資する事を、あたかも意のままにして居る様だった。前回のマスカットとサララの両空港でのコンセッション契約は、2004年までの2年間は続いたが、その後失敗に終わって居る。

 

パンデミックが、その両方の案件に犠牲を強いたのだが、現在OAMCは、豊かな鉱物資源に恵まれた国にあり、多くの世界標準の観光の呼びものへの玄関口を担う、タンザニアのキリマンジャロ国際空港の開発合意書に署名して居る。

 

然し、この合意書により開発をする一方で、同社は東アフリカへの、そしてそこで投資家たちを待って居るだろう商機への関心に焦点を絞るのだろう。

 

Oman Airports signs MoU to develop Kilimanjaro Airport – future potential public-private operation

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アルゼンチンの航空業界:国内の環境は進化を続けるだろうか?

29-Jun-2022

 

COVID-19パンデミックの前は、低コストエアライン各社は、アルゼンチンへ何とか乗り入れようと努力して居た。

 

前の政府は、マウリシオ・マクリ前大統領の下で、低コスト運航会社を立ち上げる途を拓いた、より自由な方針を導入した。彼の政権はエアライン各社が国内線を広げる事、そして国際線各社が、アルゼンチンの副次的な市場へ乗り入れる事を許可した。

 

野心に燃えるLCC各社はまた、政府が2018年、アルゼンチンで長く待望された運賃下限を廃止した事で、幸運をつかんで居る。

 

過去2年間は、何か永遠の様に見えるが、この国の格安航空各社は、危機の間に市場に生じたその他の変化、特に注目すべきは、アルゼンチン第2の規模の国内線会社LATAMアルヘンティーナが撤退した事だが、に対して頑張り抜いた様である。

 

今や、疑問は、アルゼンチンの競争状況はどの様な進化をするのか、そして政府は公平な競争環境を奨励するかどうかである。

 

Argentina aviation: will the domestic landscape continue to evolve?

Premium Analysis

ヘルシンキ空港の開発10年計画、完成に近づく;乗り継ぎ旅客に焦点

29-Jun-2022

 

ヘルシンキ・ヴァンター空港とフィンエアーの間では、空港とエアラインが共同で西欧とアジア太平洋間の非直行の最速の旅を打ち立てて居た。

 

COVID-19パンデミックは、両地区間の需要を大きく減退させて居る。

 

それにも関わらず、 一つのターミナルを通る旅客の動線の集中化など、10億米ドルのインフラ・オーバーホールは続いた。  

 

然し、フィンエアーはアジア太平洋地区でパンデミックの影響が収まり次第、ある程度の活動が再開できる保有機群を持って居るものの、この方程式に新たな要素が入って来た、その名はウクライナ戦争、そして如何にそれがロシアの空域を閉鎖したかである。

 

フィンエアーのCEOは、現在、拡大に焦点を絞るよりは寧ろ、北アジアではなく、大西洋の向こうを睨んで居り、また会社の規模見直しが必要との警告さえ発して居る。 

 

Helsinki Airport’s 10-year development plan nearing completion; focus on transfer passengers

欧州航空業界:2022年第3四半期は、第2四半期の対2019年供給席数84%を越えるのに苦闘するだろう

28-Jun-2022

 

2022年6月27日の週、欧州の供給席数は、2019年の同週に比べ▲13.6%の不足である、86.4%であった。これは、狭い範囲で6週連続し、2019年水準への供給回復が横這い状態になって居るしるしである。

 

欧州は、地区別ランキングで、下には供給が▲23.1%のアジア太平洋しか居ない第5位に滑り落ちて居る。中東では供給は▲11.4%低く、北米は供給が▲10.2%下降、アフリカは▲6.5%、そしてラテンアメリカが▲4.1%であった。

 

2022年第2四半期が終わろうとする中で、その供給席数は、改善するトレンドを5四半期連続で続けながら、2019年水準の84.3%に終わりそうである。2022年第3四半期の供給席数は、現在、88.8%と予測されて居る。予測は、現在、COVID-19パンデミックの初期の段階に比べ、より安定して、より現実的なものになって居る。

 

然し、この夏場ピークの四半期には、人員配置の逼迫があり、小規模だが更なる削減がありそうだ。第3四半期の最終的な結果は、第2四半期のパーセンテージを、例え越えたとしても、大きく越えることは無いかも知れない。

 

Europe aviation: 3Q2022 will struggle to beat 2Q's 84% of 2019 seats 

Premium Analysis

「新たなドバイ?」ーパキスタンのグワーダル空港、アラビア海の極めて戦略的な施設

28-Jun-2022

 

今ではもう20年くらい、ドバイとその空港はペルシャ湾とオマーン湾の航空輸送と観光を牛耳って来た。それが500km離れた湾の反対側で、イランとの国境に近いパキスタンに位置するグワーダルの挑戦を受けようとして居る。その様な楽観論は、よく言って大袈裟なのだが、少なくとも、ある人々が信じさせたいと願って居る事で有る。

 

然し、グワーダルで起こって居ることは、巨大な港の建設(実際に20年前に始まった)と、それに付随する、中国の経済特区をモデルにした自由貿易地区と、イランーパキスタン・ガスパイプラインに繋がれた、海上の液化天然ガス施設である。

 

2023年3月に開港が予定されて居る新空港は、この巨大な建設計画のほんの小さな一部分だが、最初は旅客対象では無いとしても、貨物にとっては大変意味深いものになる可能性がある。そしてまた、グワーダルは多くの浜辺、美しい自然の観光スポットを持ち、国内のレジャー客に愛されて居る

 

もし、中国マネーが観光開発にも行くとしたら、「新たなドバイ」という謳い文句もいつかは本物になるかも知れない。

 

'The new Dubai?' – Pakistan's Gwadar Airport certainly a hugely strategic facility on Arabian Sea

Premium Analysis

ペルー、8箇所の域内空港の改善に民間部門の協力を探る

27-Jun-2022

 

過去ほぼ20年に亘って、南米の空港のコンセッションによる完全な或は部分的な民営化は、当然必要な事となって居り、幾つかの国、特にブラジルでは、その手続きが最終段階に達しようとして居る。

 

ペルーは既に、首都リマの空港など、殆どの空港がこの方法で民営化されて居る。

 

現在、残りの空港の半数が、ちっぽけなターミナルを建て替え、滑走路を改善するために、政府の財政支援を受けて居るが、それと同時に、運輸省は、広範な官民提携により共同運営をする様、民間部門に対する招請を公にして居る。

 

バスに対する選好性が上がって、旅客交通量は戻りつつ有るのだが、供給が未だに少ない事と、投資家たちがそんな取引から何を得られるのかが不確実である事から、これは、ペルーでの、そして北部南米のより広い地域での、投資家心理の試金石になるだろう。

 

Peru seeking private sector co-operation to improve eight regional airports