旅行と航空の支払い形態、加速するペースで変わって居る=プラスティック時代の終焉を意味するかも。

当分析はCAPAが2017年12月15日に発表した  

 

Payment in travel and aviation is changing at an increasing pace; it could mean the end of plastic.

  

をJAMRが全文翻訳したものです。

旅行と航空の支払い形態、加速するペースで変わって居る=プラスティック時代の終焉を意味するかも。

15-Dec-2017

 

旅行の支払いの世界での展開が、既にこの分野の支払い活動を変貌させて居る、モバイルテクノロジー革命に続く、アップルペイやビットコインなどの新たな手法により、加速するペースで動いて居る。加えて、支払い方法の競争を増加させ、一方管理当局からの増えると思われる、新たなEUの規定により、更なる変化が火花を散らすだろう。

 

キャッシュレス支払いが支配を強めるに連れ、現金は、どんどん希少なものとなる一方で、プラスティック(目に見えるクレジットやデビットカード)が、バーチャルカードに取って代わられ始めて居る。

トゥルーボ社のCEOであり、コーポレートトラベルエクエクティブズ協会の会長である、クルト・ナックシュテットは、2017年10月のACTE−CAPA世界サミットの中で、支払いに関して、過去18カ月に起こったほど早いペースの変化を彼は見たことがないと語って居る。

 

概要

2018年の修正EU指令は、規制の負荷を増し、競争を増加させるだろう。

   市場によって異なるものの、キャッシュ(現金)は重要性を縮小する。

  非接触型支払いが増え、モバイルの技術が、プラスティックのカードを、どんどん目に見えないものにする。 

 

新たなEU指令が、規制の負荷に付け加えられ、競争が増加する

2018年、 EUの修正支払いサービス指令、所謂PSD2が発効する。

元々の指令は、2007年に採択され、2009年、2012年にアップデートされて居るが、 EU及び、欧州経済エリア(EEA)に於ける、支払いサービスを管理するもので、共に、どの様な種類の組織が、供給に参加できるか、及びその参加の仕方を管理するものだ。

 

PSD2は、オンラインでの支払いに於ける消費者保護を改善し、欧州内の国境を越えた新たなオンライン及びモバイルによる支払いを奨励する狙いがある。これは、各組織に対し、支払いの分野での管理的負荷を増やし、競争を増加させる事になりそうだ。

 

バークレーカードの旅行、ホスピタリティ&レジャー部門のトップであるデイビッド・ベルにとって、これらの変化は、脅威を与えるものでは無い。ベル氏は、ACTE−CAPAサミットで、銀行の経験を持つ者にとっては、管理当局者達と「毎日のように」付き合うことには慣れっこであり、より多くの競争は、革新をもたらすと語って居る。

然し、航空旅行の価値の連鎖の中には、誰もが支払いに関わりながら、必ずしもこの分野の、規則を取り扱うことに慣れて居ない、エアライン、代理店、レンタカー会社、ホテル、そしてその他の供給業者が含まれて居る。

UATPの社長でCEO、会長である、ラルフ・カイザーに依れば、管理監督者は、ビジネスモデルにとって最大の脅威である。「規制は通常、物事を遅滞させる。」と彼は予言する。

 

現金はもはや王様ではない

 

現金の将来は、その下降のペースについては衆目の一致する所ではないとは言え、重要性を縮小するもののひとつである。

トラベルポーツの世界販売、支払い部門のトップであるジョン・ハリスは、現金には居どころが無いと考えて居る。

「一方にしか行く道が無く、それは下方である。」彼は語り、こう続けた「私は現金が嫌いだ。」新しい手段では無いが、カード払いの強い伸びがあると彼は言う。

UATPのカイザー氏は、現金は旅行関連支払いには最適とは言えないが、市場や、その他の代替物があるかで異なる。幾つかの市場では顧客は、現金から真っすぐモバイル支払いに飛躍して居る。またクレジットカードがそれほど支配的で無い、他の市場では、顧客は小売り店舗でバウチャーを買い、旅行の支払いにそのバウチャーをオンラインで使って居る。

 

非接触型の支払いは普及して居る

 

バークレーカードのベル氏にとって、未だ現金の市場は存在するが、これは非接触型即ち仮想現金であると再定義する必要がある。最初に導入された頃、非接触型の支払いは、不安がられたもので、多くの人々が依然としてPINコードを打ち込んで使って居たが、今やどこの小売店舗でも意外なものでなくなった。

非接触型の支払いは迅速で簡単だが、上限の規制があって支払い処理を比較的に少額に留まらせて居る。旅行の世界では殆どの支払いが、その上限を超えて居る(英国では30ポンド、多くの欧州諸国では25ユーロ、豪州では通常100豪ドル)

 

モバイル・テクノロジーはカードを仮想世界のものにして居る

 

然しながら、モバイル・テクノロジーが劇的に支払いの仕方を変えようとして居る。支払いの容易さとスピードと共にセキュリティが、求められるものである。

 

銀行口座、そしてクレジットカードのアカウントは依然として支払いの中心にあるのだが、それはますます仮想の世界になって来て居る。

 

モバイル銀行のアプリを使えば顧客の銀行口座から、別の口座への直接支払いが出来る。また銀行も今や非接触型のカードに対するのに比べて、上限を高額とした非接触型の支払いアプリを提供して居る。ウーバーの様な旅行専用アプリは、アプリを通じたクレジット又はデビットカードによる支払いを基本として居る。

 

アップルペイは広範な領域の参加小売り主に対する、アップルのモバイル機器経由でのクレジットまたはデビットカードの支払いを可能にして居る。機器とはアイフォン、アイパッド、アップルウオッチ、そしてマック(タッチID付きか、アイフォン又はアップルウオッチと連携して)などである。

 

カードや処理の詳細は、モバイル機器やアップル社に保存される訳では無い。

支払いは、小売店の店頭で、非接触型の支払いをするのと同様に、モバイル機器を使って出来るが、機器による個人の認証(指紋か顔認証)が必要で、金額の上限は無い。アップルペイは、また売り手のアプリ内や、オンラインでの購買にも使える。

 

現在、独自のアプリ内で、アップルペイによる支払いサービスを提供して居る、旅行関連の売り手としては、イージージェット、トレインライン、そして英国のミニキャブ会社、アッディソン・リーなどがある。

 

アップルウオッチなどのウエアラブル機器の使用は、旅行関連、特に大量輸送機関での支払いに、更に広い応用が可能だと思われる。

 

航空業界でのビットコイン支払いは未だ稀である

 

支払いに通貨としてビットコインを使用すると、銀行、或はクレジットカード会社の口座に連携して居る必要が無く、買い手と、売り手の間で、第3者の介在無しに直接支払いが可能になる。

 

然し、現状では、仲介者を通じて間接的に受け付ける例はもっと有るものの、ほんの僅かな数のエアラインしか、ビットコインでの支払いを受け付けて居ない。早い時期から、航空券のビットコイン支払いを採用した人々が居るにも関わらず、専門家達は航空旅行予約に暗号通貨を使用するケースは、当面、少数のままだろうと考えて居る。

 

<関連記事参照>ブロックチェーン:変身可能なテクノロジー=航空業界の価値連鎖の調整を助ける 27-Nov-2017

 

プラスティックは、消滅するかも知れない

 

それでも、モバイル支払いの革命は、例え、今でも大半の支払いの背景にはクレジットカードが有るとしても、プラスティックがもはや目に見えなくなる時期が近づいて居る可能性を意味して居る。

形勢は明らかに、物理的なカードは目に見えず、処理は切れ目無いと言う支払い形態へと向かって居る。

 

Payment in travel and aviation is changing at an increasing pace; it could mean the end of plastic.

 

 

■4月5日 NEW!

 

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どうぞご期待ください。 

 

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旅行流通に関する世界のニュース

 

■4月16日  NEW!

 

 

「オフラインの世界に戻る Part 4(最終回)ハイテック対ハイタッチ ホテル」が、H.I.S.の「変なホテル」とForbes 5つ「Boston Harbor Hotel」の極端な2つのケースを比較していて面白い。宿泊業界は、ハイテックで割安なホテルと、高価であるがそれに見合う人的サービスを提供するホテルの2つのセグメントに別れるのだろう。航空業界におけるLCCFSAの違いと似通った話なのかもしれない。それにしても、Boston Harborの徹底したCRMは物凄い。

 

しかし宿泊施設では、これにホームシェアー(private lodgingとかalternative lodging facilityとも呼ばれている)の新経済が加わる。

 

 

Google 民泊拡大」は、GoogleHotel Searchにバケーションレンタル施設を加えたと報じている。

 

Expedia Groupなどの提携サイトの掲載施設をリストすると言う。これはバケーションレンタルのメタサーチ?Googleの旅行市場への参入はとどまるところを知らない。そのGoogleが、先々週、欧州委員会から独禁違反で14.9億ユーロの制裁金支払いを命じられた。これでGoogleの独禁違反は3回目となる。中核事業(特に個人情報集約)の先行きを案じて旅行業を含む事業の多角化を目指していると勘ぐる。

 

 

「エアビー5億人利用」によれば、民泊本家のAirbnbが累計で5億人の利用者獲得を達成し、600万軒の代替宿泊施設をリストしている。Booking.com570万軒を上回ったと言っているが、即予約(インスタント・ブッキング)できる施設数ではBooking.comが追い抜いていると理解している。Airbnbは、OTAHotelTonightを買収したと思ったら、今度はインドのOYO$150M~$200Mを投資したらしい。年内上場を睨んで、Airbnbの事業拡大戦略が継続している。

            (編集人)