Peach AviationCAPAAsia Pacific LCC of the Year」を受賞

 

オーストラリアの航空専門シンクタンク、Center for Aviation(CAPA)1123日、シンガポールで開催したAsia Aviation Summit 2015で、「CAPA Aviation Awards for Excellence」の発表と受賞式を行いました。

 

13回目となる今年は、日本からPeach Aviation株式会社(以下、Peach)が「Asia Pacific Low CostAirline of the Year」を受賞しました。

 

CAPA Aviation Awards for Excellence」は、アジア太平洋地域において、事業成果に加えて、新しい環境の変化の中で、優れたリーダーシップを発揮している航空会社と空港を表彰するものです。

 

今回Peachの受賞理由について、CAPAのピーター・ハービソン会長は、「Peach2012年就航開始以来、日本で本格的なLCCとなった。そして、競争の激しい市場環境でサービスと戦略の革新によって差別化を図ってきた。現在、2年連続で黒字を達成している。そして最も重要なことは、LCCモデルが日本市場においても成功することを証明したことである。」と紹介しています。

 

受賞についてPeachの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、航空経営研究所のインタビューに対して「この受賞は、ご利用いただいているお客さまのサポートは勿論のこと、海外乗り入れ地域で営業活動をしている販売会社やPeachで働く全てのスタッフの努力の賜物と感謝しています。今後もPeachは日本ブランドを超えたAsian Brandの航空会社になることを目指してまいります。」とコメントしました。

 

 

          授賞式に華を添えたPeachCA、南さん()と今矢さん()

  受賞式直後のPeach井上CEO(左から3人目)CAPAのハービソン会長(中央)

 

*「CAPA Aviation Awards for Excellence」では以下の8つのカテゴリーで表彰が行われました。
    ( )内は受賞者


 ・Asia Pacific Airport Chief Executive of the Year

   (Dubai Airport CEO Paul Griffiths

  Asia Pacific Airport of the Year

       (Mumbai Airport)

  Asia Pacific Turnaround of the Year

       (The Qantas Group)

  Asia Pacific Regional Airline of the Year

       (Bangkok Airways)

  Asia Pacific Low Cost Airline of the Tear

       (Peach Aviation)

  Asia Pacific Airline of the Year

       (QATAR Airways)

  Asia Pacific Airline Chief Executive of the Year

       (Singapore Airlines Group CEO Goh Phong)

 ・CAPA Legends Award (Hall of Fame)

       (Lion Group CEO Rusdi Kirana)

 


                                                                                                     以上

海外事情

 

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。

 

 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。

 

 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)