CAPA分析特別号:2015年 タイトル一覧

 

①仁川空港、新たなパラダイムに直面
        =日本・中国のハブが乗継旅客を奪う

 

   ②タイのノックスクート、日本、中国、そして韓国乗入れ準備整う
                  =開設の遅れが乗り越えられれば

 

   東京成田の展望 第一部:嘗てのメガハブ
        =国際線と乗継旅客の衰退

 

   東京成田の展望 2:LCC専用ターミナル開業 
              =
近距離低コスト便の発展を明確

 

   ⑤中国ー日本間市場、旅行者倍増で拡大
         =エアライン4社新規参入、都市の組み合わせが
大きく増加

 

   CAPA、米国-湾岸エアライン間の討論を主宰
         =エミレーツ、エティハド、アメリカン、デルタ、フェデックス、パイロット、旅行業界

 

   ⑦中国のエアライン太平洋横断路線で米国社を追い越す
         =大きなジレンマ、米中オープンスカイは?

 

   アメリカン航空、ダラス-北京線開設
          =米国エアラインの日本より中国優先の再認識を加速

 

   中国のエアライン、国際線57%の成長の大波
          =国内線持ちこたえるが、香港、マカオはダウン

 

   キャセイ・パシフィック航空の長距離路線拡大、アジアのエアライン統合を刺激する可能性あり
           =ANAとSIAか?
 

   

   ⑪スカイマーク航空、デルタの標的になるか
           =エアバスとイントレピッドがANA主導の再建案に反対

 

   デルタ航空のスカイマークへの出資提案
           =あり得べき大韓航空との合弁計画に暗雲を漂わす 

 

   ⑬エアアジア・ジャパン、日本で5年間で5社目のLCCとなる
           =成長の鈍化にも関わらず、チャンスは誰にもある

 

   ⑭JAL、ダラス線を復活
           =事業拡大によって、新たに身に付けた収益性は保てるか?

 

   ⑮中国-日本間市場、旅行者倍増で拡大
            =エアライン4社新規参入、都市の組み合わせが大きく増加

 

   ⑯米国の湾岸エアライン攻撃、デルタと盟友達の悲劇的な計算違いに終わるかも知れない
            =メキシコが反旗を翻して

 

   ⑰バニラエアの 親会社ANAとの二重ブランド計画
            =広胴機と新たな基地が再検討される中で

 

   ⑱航空の安全 対「告発の要請」
            =無差別な告発が、安全の文化を蝕む
  

      

   ⑲日本のLCC、爆発する中国市場に攻勢の可能性
            =エアアジア・ジャパンの就航、春秋航空日本の拡大で

 

   日本初のLCC、ピーチ アビエーション、拡大を続ける
            =日本の旅行者数が目標を超える中で

 

 

 

 

 

海外事情

海外事情12月9日号 

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「3.(TJ) NDC進展も課題山積み」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。3.(TJ) の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

 

 

 

今週号では、「7. アゴダの多角化戦略」、「8. ブッキング、民泊の新戦略」、「13.ブッキング、法人旅行テックプロバイダー買収」、「15. ブッキング、配車アプリのグラブと提携促進」と、BKNGの関連ニュースが4つもあった。BKNGの「Connected Travel」戦略の遂行が進んでいる。BKNGの場合は、Internet of Things (IoT)が、Internet of Travel (IoT)と読み替えているように感じられる? 

 

それよりも、3つの記事が印象深い。「10. 本当のディスラプション」、「22. ソーシャルメディアと旅行」、「24. 東南アジア市場の2つの問題、OYOとインスタ」の3つだ。

 

10. 本当のディスラプション」では、ディスラプティブのプロダクトは、必ずしも既存企業よりも良いわけではなく、今まで既存企業が不経済なために手を出さなかったサービスのニーズに取り組んだか、以前は特定できなかったニーズのいずれかであると説いている。そして、ディスラプティブを起こしているのは、テクノロジーでなくて、創造性を発揮したクリエイティブなモデルであることを再確認させてくれた。

 

22. ソーシャルメディアと旅行」は、旅行とソーシャルメディアの相性が抜群に良く、旅行業界がソーシャルメディアを誰よりもうまく使っていると言っている。ソーシャルメディは、人と人の繋がりをインターネットで補完するコミュニーケーションサービスなのだから、顧客とのエンゲージメントに優れているのは当たり前だ。これを上手に使っていないとすれば問題だ。

24. 東南アジアの2つの問題、OYOとインスタ」は、この地区における観光公害の実態を報告している。オンライン旅行ガイドTravelfishStuart McDonaldが、過去15年間で悪化している観光公害の実態を、歯に衣着せずのタッチで断罪している。(編集人)