CAPA分析 特別号② エティハド航空、2014年上期業績:ビジネスモデルの急速な進化が目覚ましい =28%の収入増よりも

 

当分析は、CAPAが710日に発表した

 

Etihad 1H2014 results: The model's rapid evolution even more remarkable than a 28% revenue increase

 

を、JAMRが和訳したものです。

CAPA分析

 

エティハド航空、2014年上期業績:ビジネスモデルの急速な化が目ましい=28%よりも

10-Jul-2014 2:30 PM

 

エティハド航空は、2014年上期の業績として、収入を伸ばしたと報告するだろうかという質問はあり得なかった。あるとすれば、伸び率は2桁だが、正確にはいくらになるのかという質問だけだった。そしてエティハドはグループとして収入を28%伸ばしたと報告した。急ペースの湾岸の標準に照らしても素晴らしい数字で、殆どの見出しを独り占めしてしまった。しかし、エティハドが地上サービスの事業を買収したことも総収入にプラスのインパクトを与えているのだ。

 

旅客収入の伸びは「より緩やか」で14%ASKの伸び19%を下回る)、短期間とすれば多分この程度の伸び率はそれほど素晴らしいとは言えないかもしれないが。

 

利益率、搭乗率、RPKは(利益の数値に加えて)公表されなかった。この拡大のスピードを緩めさせるものがあるとすれば、エアフランス-KLMとルフトハンザグループが、欧州委員会に提出した書面で「すべての湾岸エアラインの拡大は過剰である」と糾弾した事から発するのだろう。

 

エティハドが地上サービス事業を取得したことは、明らかに、ビジネスモデルに多様性を加える助けになって、今や、グループ総収入に占める旅客収入の割合が64%と、エミレーツやルフトハンザよりも低くなって居る。提携先からの収入は、2014年度に10億米ドルを超えようとして居るが、より意味のある数字は2014年上期に提携先収入が旅客総収入の23%を占めたことである。ジェットエアウエイズそしてアリタリアとの大型提携など新たな提携が定着するに連れて、これもまた拡大すると見られる。「飛行機を飛ばす事は比較的易しい。しかし、その席を売る事は難しい。」のだ。

 

 

論議はさておいて、エティハドは、中傷する人々が、とにかく変化を止めさせようと躍起になるよりも、寧ろそれに集中した方が賢明と思わせる様なやり方で、多次元に成長し続ける、素晴らしい新ビジネスモデルを創り出して居る。

 

 

 ー これ以降の全文はPDFからご覧くださいー

エティハド航空、2014年上期業績:ビジネスモデルの急速な進化が目覚ましい=28%の収入増よりも
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海外事情

海外事情12月9日号

 

 

2つのIATA NDC標準に関する記事「4. NDC進捗状況」、「16. 航空会社の3つのテクノロジートレンド」が有った。4.の記事は、NDCは安定的に進展しているものの、乗り越えなければならないハードルがまだまだ存在すると述べている。その反対に16.の記事は、開発進展状況は計画通り順調だと述べている。後者は、IATAが主催した航空会社リテーリングシンポジウムに関する記事のため、多分にIATA寄りになっていると思われる。4.がより正確に実態を表しているのだろう。「技術的な問題よりも“人と金と政治”(people, money, politics)の問題が進展を阻んでいる」と言っている。NDC APIで接続して流通経費をできるだけ削減したい航空会社と、反対していたNDC に今では積極的に対応して、新たに登場したアグレゲータとの競争に勝利するためと、航空会社に“中抜き”させないための両方で頑張っているGDSとの、これからのせめぎわいが激しくなるだろう。

 

 

 

グロバールOTAの第3四半期決算で、EXPE22%大幅減益となった「9. エクスペディア 3Q 減益」。その反対にBKNG10%増益した「15. ブッキング3Q、増収増益達成」。どちらもnet incomeベースだ。EXPEの減益は、GoogleSEOに関するアルゴリズム変更が影響しているという。BKNGは、このチャネル規模がそんなに大きくなく影響が軽微であったという。TRIP3Qも減収減益となった「12. トリアド、トリップ・コムと中国合弁設立」。TripAdvisorブランドホテル収入が、Google自身のホテルプロダクト検索増加が原因で14%減少したのだ。Googleの旅行領域参入がますます本格化しているようだ。

 

117日、3社の株価は、EXPE27%BKNG8%TRIP22%、と値を下げた。市場は、オンライン旅行市場におけるOTAの今後の競争力維持を懸念しているのだろうか。OTAは、サプライヤー直販拡大はもとより、Airbnbなどの新たな販売モデルの台頭やGoogleなどのグローバルプラットフォーマーとの競争激化に直面している。(編集人)

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)