CAPA分析:NEW HEADLINES  12月-2018年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。  

12月30日掲載

アルゼンチンのエアライン:高い潜在能力、だが、もつれる多くの障害物 

30-Dec-2018 

 

アルゼンチンの航空市場は、対照的なものの研究会である。マウリシオ・マクリ大統領のより自由化された政治姿勢が、新たな運航会社が洪水の様に関心を抱くに至り、2018年フライボンディがこの国最初の本格的なLCCとしてデビュー、次いで第2の低コスト会社としてノルウェーエア・アルゼンティーナの市場参入があった。

 

これらのエアラインは、そしてその他のラテン低コスト新規参入組もまた、2018年下期には通貨の圧力が国際線需要を圧迫して居るにも拘わらず、アルゼンチン発着の国際路線でその存在感を高めようと努力して居る。

 

然し、アルゼンチンが発展しようとする好機は、インフラの制約、経済の不確実性、そして沸き上がる労働組合の反対などにより、足許から削り取られて居る。新たなエアラインは、2019年中にこの国で拡大を図ろうとするなら、アルゼンチンがその潜在能力に達する様に戦略を構築する必要があるだろう。 

 

Argentina airlines: high potential, but a tangle of obstacles

Premium Analysis   

2019年欧州航空業界の見通し:持てる者対持たざる者 

29-Dec-2018 

 

2019年の欧州エアラインには、それが、ゆっくりと統合に向かって居るに過ぎない環境の下だとしても、多分合併統合がテーマであり続けるだろう。現在進行中の最大の統合話は、ノルウエーエア、アリタリアそしてフライビーであるが、どの社も欧州内発着の供給席数で大きな占有率を持って居ない:ノルウェーは3.1%、アリタリアは1.9%、そしてフライビーは0.9%である(出典:OAG20181212日の週)。

 

これらのエアラインが、売却されるか否かで、市場構造全体が劇的に変化する事はないだろう。

 

個々のエアライングループのレベルでは、ルフトハンザグループが買収とは無縁の年になりそうなのに対して、IAGは今にも別の取引条件を探して居る様だ。エアフランス-KLMの優先順位はエアフランスの労使関係に置かれて居るだろう。ライアンエアとイージージェットは買収に重きを置いて居そうにない。

 

Brexitは、航空業界への影響がより明らかに見え始めてからだとしても、また2019年の重要なテーマである。市場へのアクセスについては、可能な限り継続されるだろうと言う楽観論があるが、破綻の可能性が完全には無視できない。

 

2019年の更なる重要な疑問は、供給と需要の伸びのバランスがどうなるかだろう。

 

この数年間、搭乗率が改善して来た後に、2019年にも繰り返されるのは難しいかも知れない。

 

欧州エアラインの見通しは概して健全であるが、2019年は、弱者と強者の違いが更に顕著になるかも知れない。 

 

Europe airline outlook 2019: the haves vs the have-nots

2019年のスピリットとフロンティア航空:国際線拡大が対照的 

29-Dec-2018 

 

スピリットの総供給のうち、国際線市場は15%近くを占めて居り、国際線のASK2019年早期を通じて目覚ましく拡大すると予測されて居る。スピリットのオーランドからの新たな国際線の強化は、過去数年間の同社のこの市場での地歩構築の一部であり、この空港は、出発便数から言って、今や同社の2番目に大きな基地である。

 

フロンティアの国際線の足跡はスピリットより小規模である;然しながら、フロンティアの路線網のある程度の出入りは、他のエアライン各社のそれに比べ、少しばかりより流動的で、更に新たな国際路線の追加の可能性がある。

 

フロンティアは、同社のメキシコ=米国間の国境超え市場での事業が逆風に直面して居るため、2019年は暫く、メキシコの超LCCボラリスとの、新たなコードシェア提携を成熟させる作業に費やす事になるだろう。 

 

Spirit & Frontier Airlines in 2019: contrast in int'l expansion

ウエストジェット:保有機群再編、利益率と利益を立て直すために 

28-Dec-2018 

 

カナダ第2の規模のエアラインであるウエストジェットは、2018年の間に主要な数値指数が下落を記録して失った財政的な基盤を、2019年には取り戻せることを確実にしようと努めて居る。同社は、利益と利益率を支えるために、発注済みの狭胴機の受領を延期する決断をした。

 

同社はまた、2019年に納入される予定の最初の3機のB787-9を、リース契約の延長、売却再リースを行って、保有機群の構成を微調整しようとして居る。

 

ウエストジェット全体の2019年の供給拡大は、財務実績を支えようと努力して居る中では、大きい様に見えるが、同社はその拡大の大部分は、新たな超LCC子会社スウープのために広胴機の追加、保有機群の拡大をする事に引かれたものであると強調して居る。然し、2019年には、新たな国内線の競争が市場に生まれる事、また新しい787を保有機群に統合する事によって、そしてスウープを成熟させるための作業を進める事によって、ウエストジェットは、同社の長期展望が実を結ぶ事を市場に納得させるためには、幾つもの障害に直面する事になるかも知れない。 

 

WestJet: adjusting its fleet to restore margins and returns

クリスマス:エアラインのスケジュール変化の季節 

27-Dec-2018

  

クリスマス休暇は、世界の多くの地域で航空旅行が重要な意味を持つ期間である。

 

多くの人々が、友人や親類に会うために、或は休暇をとって全てから解放されるために飛行機に乗る時である。旅行者はお得な運賃を探し、エアラインは収入管理モデルを最適なものにしようと試み、時には、労働組合がストライキを打つのに、最大の効果を狙ってこの時期を選んだりする。

 

この様な背景に対して、今回のレポートは、この冬、どの地区が最もクリスマスの季節的なスケジュール変更に晒されて居るか、旅客と貨物双方の供給量について、OAGのスケジュールデータを分析する。

 

全ての地域に於いて、2018年のクリスマスの前の週には、旅客、貨物双方の供給量は増加する(ほぼ変化の無い中東を除く)。次いでこれは各地区ともクリスマスの週に、いくらか減少する(欧州と中東だけはクリスマスの週の供給が冬季平均を下回って居るが)。

 

欧州の旅客スケジュールとラテンアメリカの貨物スケジュールは、クリスマスの変化に最も晒されて居り、その一方で、アジア太平洋の各市場は、殆どクリスマスに気づかないかの様である。全ての地域に於いて、冬季スケジュールで、供給の変化の割合が対前週でこれほど変化する時期は他に無い。 

 

Christmas: 'tis the season of airline schedule variations

Premium Analysis    

サウジア:構造変換と二重ブランド戦略が急速な成長を牽引 

27-Dec-2018 

 

サウジアは、同社のエアライングループが、野心的な構造改革計画のもとでの拡大を加速させる中で、かなりの市場占有率向上を達成して居る。2018年にサウジアはサウジアラビアの国際線市場の、定期便及び聖地巡礼の臨時便の双方の分野で、ほぼ40%を獲得して居り、同グループの国内線占有率は、数年間続いた減少に終止符を打って、凡そ75%に増加した。

 

サウジアは、親会社のフルサービスのブランドで、国際線での拡大を加速させて来たが、国内線市場での拡大を加速させるために、新たなLCC子会社のフライアディールを使って居る。同グループは、僅か3年間に、驚くべき88機を受領して、保有機群を刷新、拡大して来た。

 

同グループは、20181221日にフライアディールが発表した、少なくとも30機の737MAX8をコミットしたのに次いで、向こう数年間に急速な率で、飛行機の受領を続ける予定だ。両方のブランドが狭胴機の急速な拡大を計画して居る;サウジアは現在フライアディールで運航して居るA320ceoを引き取り、また少なくとも30機のA320neo系列の飛行機を取得しようとして居る。

 

サウジアは世界最大のエアライン30社に入るが、今や(供給席数に基づく)エアライングループ上位25社にも入る。サウジアグループの週間定期便供給席数は2019年に100万席を超え、定期便旅客数は4,000万人に達するだろう。構造変換計画の開始直前の2015年に、サウジアが運んだのは、僅か2,800万人の旅客だった。

 

Saudia: transformation and dual brand strategy drive rapid growth

デルタ航空:広胴機保有機群の更新が地平線に見える

26-Dec-2018 

 

デルタ航空は、大型化戦略のメリットを何年も前から予想して来て居り、エアバスA220狭胴機の保有機群を構築する中で、その狭胴機大型化は2019年にも継続する。同社は保有機群主流を向こう5年間で35%改修すると計算して居る。

 

2018年末には、デルタは、A220の最初の有償飛行をニューヨーク/ラガーディアからダラスとボストンに実施する準備を進めて居る。同社はこの航空機は、現存の機材に比べ、コストを削減する一方で、より優れた飛行体験を提供するとほめちぎって居る。

 

同社のリージョナルジェットから狭胴機への更新と大型化が続く中で、デルタは関心の一部を、老朽化するボーイング767757の交代のための、広胴機保有機群の更新に向けて居る。同エアラインは、この過程は時間のかかるものだと付言して居る;然、同社は、767が次の10年間に退役が予定されて居る事から、複数の選択肢を、注意深く検討して居るのは間違いない。  

 

Delta Air Lines: widebody fleet revamp on the horizon

12月23日掲載

 2019年、ジェットブルーの転機=デルタ航空との競争が深刻化する中で 

22-Dec-2018 

 

デルタ航空は、過去数年間にボストン/ローガン国際空港で、存在感を構築し、ボストンを自社路線網内の重要な焦点都市と性格付けて居る。この空港からの同社の拡大は、主要なビジネス市場に便を追加し、ボストンの最大のエアラインであるジェットブルーやその他の運航会社との競争を強めて、2019年にも継続して行こうとして居る。

 

デルタ=ジェットブルーのライバル関係は、今やボストンでは確固たるものになり、ジェットブルーはボストンで行った、その大半はこの市場での業務旅客の拠点を維持拡大する事を中心とする投資を保護するために、激しく競争を続けて行くだろう。

 

然し、ジェットブルーは、激しく競争しようとして居るとは言え、デルタがレジャー、ビジネス両方の路線の市場で拡大して居る事から、逆風に直面して居る。デルタと効率的に戦い続けるためには、ジェットブルーは遂に、その2番目に大きな基地から、大西洋横断路線への計画を固める必要があるかも知れない。 

 

2019 a turning point for JetBlue as Delta Airlines competition deepens

Premium Analysis   

北米航空業界の見通し:2019(初頭)は楽観論が支配 

22-Dec-2018

 

北米のエアラインは、貿易そして燃油の不確実な状態が尾を引きずって居り、2020年には景気後退と言う予告がより勢いを得て居るにも拘わらず、2019年に相当前向きな見通しを持って居る。

 

燃油価格は2018年が終ろうとする中で、激しく変動して居て、殆どのエアラインは2019年の間中、供給拡大は合理的にすると誓って居り、この約束に忠実であるべきだろう。

 

当面の間は、北米最大級の国際線運航会社の殆どは、2019年の国際線市場の業績については、数か所の弱い地域を除いては、楽観的である。これらのエアラインはまた、株式市場では激しい値動きに悩まされて居るにも拘わらず、2019年に向かって、業務需要の力強い傾向を証言して居る。

 

North American aviation outlook: optimism prevails for (early) 2019

Premium Analysis   

航空業界の成長への課題:自己訴求をより良くする必要がある 

21-Dec-2018

 

航空業界は、全ての主導的な予測家たちが、更に長期的に将来に亘って続く例であると予想して居る、成長産業である。過去にあった様に、時に短期的な需要の拡大が阻害される事はありそうだ。然し、IATAは、2017年から2037年の間に、かなりの社会的及び経済的な恩恵がこの拡大から生ずる様な、旅客数の倍増が起こると予測して居る。それにも拘わらず、航空業界の拡大を制限するような、また結果を生ずるような多くの課題が存在する。

 

欧州民間航空会議(ECAC)2018124日、欧州各国の民間航空の総裁たちが、欧州委員会、EUROCONTROL(欧州航空航法安全機構)EASA欧州航空安全機関)とともに、年次フォーラムを開催した。今年のECACフォーラムのテーマは、航空業界の成長の維持だった。CAPAは、「成長への課題:未来に向けて解決するのは何か?」というプレゼンテーションを行った。

 

課題は4つのグループに纏められる:(1)インフラ、(2)環境、(3)保護主義、(4)追加的に政府が課する負荷である。CAPAのプレゼンテーションは、これら4つの範疇の下にある異なった課題と考察そして解決策の領域を要約したものである。事実上、全ての解決策を補強するのは、航空業界がその恩恵を、一般大衆により良く訴求する様になる必要があるという事である。 

 

The challenges of aviation growth: get better at self promotion

シアトル/タコマ空港、収容能力の限界に直面:年間旅行者6,000万人以上が予測され 

21-Dec-2018

 

シアトルのタコマ国際空港は、過去数年に亘り、主としてデルタの米国西海岸からの長距離路線の踏切り台としてのシアトル展開と言う決断に牽引されて、大きな旅客数の拡大を記録して居る。デルタが伸びるに連れ、同空港を支配するエアラインである、アラスカエアグループは、同グループ最大のハブから、自ら拡大する事で、その地位を明言して居る。

 

アラスカ、デルタ双方の積み上げたものは、明らかにシアトル/タコマ国際空港を使う旅客にとってより多くの選択肢を与えたが、この拡大はまた、シアトルにとっては、特に国際線旅客の取り扱いで限界に直面することになった。

 

同空港は、2020年に供用開始予定の、国際線到着施設など、目下進行中の多くの建設プロジェクトを抱えて居る。収容能力の基準値に向かって突き進む中で、構造的に拡大する事がシアトルにとって至上命題である事に疑いは無いが、同空港の物理的な敷地面積には限界があ理、この意味するところは、各地方自治体は、将来のある時点で、この地域に第2の空港を真剣に考えなくてはならないだろう。

 

エバレットのペインフィールドは20192月の民間機用の空港としての供用開始に向けて準備を進めて居るが、ゲートが2箇所しか無く、施設としてはシアトル/タコマの救援空港として大きな役割は望めないだろう。

 

Seattle Tacoma facing constraints: more than 60 million ppa projected

Premium Analysis   

北アジア航空業界2019年の見通し:急速な成長は継続へ 

20-Dec-2018

 

北アジアは、過去数年に亘って、目を見張る成長を享受して来た。中国が明らかにそれを先導した一方で、韓国と台湾もやはり急速な成長を続けて居り、そして日本でさえこの数年は、再び成長を経験して居る。

 

LCCは遂に北アジアの市場に浸透を開始し、低運賃が需要を刺激して、急速な成長を助けて居る。LCCの供給量は、基準が低かったとは言え、過去10年間で10倍に増え、僅か3年間で殆ど倍増して居る。

 

北アジアのLCC浸透度は未だに20%にも満たず、更なるLCCの成長の好機が幾らでもある事を示して居る。2019年、LCCは更なる急速な拡大を計画して居るが、この地域の特に中国のFSCもまた伸びて居る。政治的な不安定さや米中貿易戦争があっても、北アジアのエアライン分野の見通しは比較的に明るい。

 

North Asia aviation outlook: rapid growth set to continue in 2019

Premium Analysis   

航空機の経済的寿命:民間リース機にはより多くの中古機が 

20-Dec-2018

 

CAPAでは最近、「最近のポートフォリオ取引の動きはを見ると、機齢の高い機材が増えて居るがこれが経済的寿命にどんな影響を与えるのだろう?」と言う話題を提示した。

 

CAPAの保有機群データベースは、過去5年間に亘る資産の取引活動(即ち、リースされた航空機の)で、焦点となる古い機材の割合がどんどん上がって居る事を証明して居る。

 

過去3年で、少なくともリースされた民間機の保有機群では平均機齢が高くなり、全体に対する古い機材の割合が高くなって居ると言う意味では、航空機の経済的寿命もまた増大して来た。航空機の経済的寿命と言う狭い意味に聞こえる主題は、エアライン業界に於ける全ての主要な価値を牽引するものに関連して居り、現在の状況はある転換点に来て居るかも知れない事を示唆して居る。 

 

Aircraft economic lives: more old aircraft in leased commercial fleets

Premium Analysis   

航空業界の環境問題、課題多き見通し:より迅速な行動が必要 

19-Dec-2018

 

需要は拡大すると予測される事から、航空業界にとって、この業界は炭素放出には、比較的に小さな関与しかして居ないにも拘らず、気候変動が最大の環境的課題だろう。201812月、カトヴィツェにて開催された気候変動会議では、世界はこの世紀の終わりまでに2015年パリ協定で設定された1.5℃というゴールより遥かに深刻な、3℃の地球温暖化の方向に進んで居る事が話されて居る。

 

世界の航空業界は10年前に、気候変動による衝撃を緩和するために目標を定めて居る:2020年までに1.5%の燃料効率改善、2020年から炭素中立な成長を開始し、2050年には2005年対比で排出を半減させると言うものである。これらのゴールを達成するための、戦略は、4本の柱から成り立って居る:即ち、運用、インフラ、科学技術と地球市場を根拠とする経済対策、植物由来燃料や、新たな推進科学技術などの様な、穴を埋める仮の科学技術的解決策であるCORSIACarbon Offset and Reduction Scheme for International Aviation)からなる。20191月にはCORSIAの報告段階の始まりとなる。

 

他の業界で、この様な包括的な取り組みをして居るところは余り無い。にも拘らず、航空業界はパリ協定に含まれて居らず、充分にやって居ないと言う非難に対して脆い状況だ。201812月、カトヴィツェで、国連事務総長のアントニオ・グテレスは、2030年までに炭素排出量の45%削減、そして2050年までの排出ゼロ(2010年に比較して)と言うゴールを明言した。航空業界は、気候変動に対する目標を立てて世界をリードしたのだが、今や、のろまの様に見える。これは2019年には変える必要がある。 

 

Aviation's challenging environmental outlook: faster action needed

Premium Analysis   

サウジアラビアのフライアディール、間もなく航空機大量発注 

18-Dec-2018

 

サウジアの低コスト子会社フライアディールは、来月3機のA320ceoを追加投入して、もう一度サウジアラビアの国内線市場に大きな追撃を加える計画である。このLCCの供給席数は30%以上増加し、中東最大の国内線市場での占有率を11%から14%に押し上げる見込みだ。

 

フライアディールは、2019年に350万から400万人の旅客を輸送すると予測して居るが、創業たった2年目のエアラインとしては素晴らしい成果となるだろう。フライアディールはまだ、世界的には全く注目を浴びた事が無いが、これが、大きな狭胴機の発注を行う事で、間もなく変わろうとして居る。

 

フライアディールは、通常の平均的な新規企業ではない:同社は事業開始からほんの数か月後に、エアバスとボーイングに対し、50機に上る(30機は確定、20機はオプション)RFP(提案依頼)を出して居り、来年には広胴機のRFPを出す可能性がある。 

 

Saudi Arabia's flyadeal's major aircraft order coming soon

Premium Analysis   

マレーシア・エアアジア、2019年に東南アジア最大のエアラインになる可能性あり 

18-Dec-2018 

 

エアアジアは、近距離路線の拡大をしたお陰で、そもそもの母国であるマレーシアでの市場占有率を取り戻して居る。マレーシア・エアアジアの就航中の保有機数は、この年10機増えたが、座席の密度も稼働率も上がったため、17%もの供給席数の拡大へと導いた。

 

マレーシア・エアアジアのマレーシアに於ける市場占有率は、マリンドとマレーシア航空の供給減の恩恵もあって、今年初めて40%を超えた。2018年、ブランドとしてのエアアジアは、マレーシアの長距離LCCエアアジアXの占有率8%と同グループの海外子会社の約5%を含めると、マレーシアでの全旅客数の55%近くを占める事になるだろう。

 

マレーシア・エアアジアは、最初のA321neoを含め、5機から6機の航空機を増やし、2019年は更に2桁の供給拡大を計画して居る。近距離LCCの同社は、便数の多い路線にA321neoを投入して、A321ceoに比べて28%の供給席数増、同社の新たなA321neo保有機群に比べれば24%の増大を、更なる増便をする事なく実現できる事になる。 

 

Malaysia AirAsia could become SE Asia's largest airline in 2019

12月16日掲載

Premium Analysis  

シンガポール航空のA350-900ULR、プレミアムエコノミーの供給過剰を引き起こす 

14-Dec-2018

 

シンガポール航空(SIA)は、数日中に米国市場での存在感を大きくそして急速に広げる事を可能にした、劇的な拡大局面を完了し、7機目で最後のA350-900ULRを受領する予定である。94席のプレミアムエコノミーと、67席のビジネスクラス席と言う低密度仕様の7機全てが、3か月未満の期間に納入されて居る。

 

SIAはこの新しいA350-900ULR保有機群を使って、米国に週間20便の直航便を運航し、週間片道1,880席のプレミアムエコノミー席と、1,340席のビジネスクラス席を生み出して居る。このプレミアムエコノミーの供給席数は、通常1機に20から40席のニッチな商品である事から、特筆すべきものである。

 

シンガポール航空は、数か月前に20便の販売を開始して以来、極めて低い東南アジアと米国の間のプレミアムエコノミー運賃を提供して居る。

 

この運賃は、より短い長距離路線の市場(中距離路線を入れても)でのSIAの最も低価格のプレミアムエコノミー運賃より遥かに安い。多くの場合、SIAは同じ路線、同じ日付の旅行に対し、通常のエコノミークラス運賃より安いプレミアムエコノミー運賃を提供して居るが、これは持続不可能なシナリオであり、SIAA350-900ULR運航について、早ければ来年にも調整となる可能性がある。 

 

Singapore Airlines A350-900ULR creates premium economy glut

Premium Analysis  

エチオピア航空、アフリカの国境越え戦略を先導 

13-Dec-2018

 

アジア、欧州そしてラテンアメリカのエアライングループは、過去数年間、国境越え戦略を採用して拡大を成功させて居る。アフリカは、エチオピア航空が幾つかのプロジェクトを実行して、国境越えの共同事業の試験場として台頭して居る。

 

エチオピア航空は、2010年に同社の西アフリカの子会社ASKYを創ったのに始まり、すでに何年間もパンアフリカ戦略を掲げて来た。エチオピアは2014年マラウイに第2の共同事業を立ち上げた。

 

然し、マラウイ航空は、たった2機の運航であり、未だちっぽけで、グループの国境越え戦略はつい最近まで、痛々しいほど緩慢だった。

 

この戦略が、今年になって、数件の新たなプロジェクトを始め、かなり加速されて居る。チャドに於ける、新たな共同事業は、201810月初頭に開始され、モザンビークを本拠とする子会社は、2018121日に立ち上げた。ザンビアでの共同事業が次の延長線上に上って居り、エチオピアはまた、この巨大な大陸全体で、更に新たなエアラインプロジェクトを探し求めて居る。 

 

Ethiopian Airways leads cross-border strategy in Africa

CAPAカタール航空地政学と管理規制サミット201925~6 

12-Dec-2018

 

CAPAより、201925日~6日、ドーハで開催される、初の「CAPAカタール航空地政学と管理規制サミット」における第1弾の講演者のリストを謹んでお知らせしたい。

 

この2日間のサミット会議は、カタール航空主催のガラディナーと同時に、航空市場に高いレベルでの討議興味を持つ、航空業界の管理当局者、エアライン、そして世界的サプライヤーを集結させる。

 

CAPA Qatar Aviation Aeropolitical and Regulatory Summit 5/6 Feb-2019

12月9日掲載

サンディエゴ国際空港:飛びぬけた成長を受け容れるには 

08-Dec-2018

 

サンディエゴ国際空港は、2018年中、記録的な利用旅客数を享受し、そして幾つかの新たな路線を加えたことがまたその拡大を加速させて居る。

 

この旅客数の拡大は、見通せる将来に亘って続く見込みで、空港はターミナル1を拡張して11のゲートを追加、と共に旅客がサンディエゴ国際に到着すると直面する交通渋滞の幾らかを緩和する、新たな車用の道路を追加する方向で動いて居る。

 

然し、幾つかの地域住民のグループは、空港への道のりでの交通渋滞を緩和するためには、更にしなければならない事があり、ある自治体の役人はケーブル式の路面電車の建設を提案して居る。空港への交通問題を改善する最善の処方箋について、全体の合意を得るには時間がかかるかも知れないが、結局、成長を受け容れる方法を模索する事は直面しても良い問題である。

 

San Diego International Airport: accommodating stellar growth

Premium Analysis 

2019ラテンアメリカ航空業界の見通し:不確実性に覆われる 

07-Dec-2018

 

ラテンアメリカのエアラインは、この地域の2大市場で新政府が始動し、労働問題、地政学的問題、そして可能性として地球規模の景気後退を漕ぎ渡らねばならないことから、2019年も引き続き一定水準の不確実性に直面し続ける。

 

ブラジルとアルゼンチンでの通貨下落、そして揺れ動く原油価格が相まってラテンの運航会社各社に2019年には慎重に対処する事を余儀なくさせて居るが、顧客が外国旅行より国内旅行を選んで居るために、これら各市場の国内線需要は安定して居る模様だ。

 

チリとアルゼンチンの新規参入組がそれぞれ国内線で市場占有率を上げようと努力して居り、ラテンアメリカの超LCCと、低コストエアラインの拡大は衰える様子がないが、これらの市場の実収単価は、2019年にも圧力に晒された状態が続きそうだ。

 

Latin American aviation outlook: uncertainty blankets 2019

パリのCDGエクスプレス:フランスの入札者が指名される 

06-Dec-2018

 

パリ/シャルルドゴール空港と市内の間の公共交通機関は、空港から直接出発する郊外電車RER3040分と充分ではあるが、例えば、間もなく(2019年)登場するロンドンのヒースロー急行エリザベス線がたった15分の所要時間を提供するのに比べると見劣りする。

 

2024年のパリ・オリンピックを視野に入れ、数年前に、32kmの距離を20分間の所要時間で走る「CDG急行」の決断はなされた。今度は、それを運行する事業体が選ばれた。

 

この間の交渉には、選ばれたのが、完全にフランスの企業提携である事に始まり、今回計画にゴーサインを出したのが交通省ではなく環境担当当局である事まで、数々の政治的な含みがある。

 

Paris’ CDG Express: French concessionaire appointed

マスカット国際空港:新施設など湾岸で成長する準備整う 

06-Dec-2018

 

今年に入っての、マスカット国際空港の新ターミナル開業は、実質的には新空港となったも同然で、ハブとしての旅客需要だけでなく、観光促進のきっかけとなって、幾つかの競合他空港との競争に突入させる事態になって居る。

 

この地域の大規模ハブに伍して行くのは巨大な挑戦であるけれども、現在は空港当局と同じ組織になり一束になった国営エアラインの支援は、そのために、またUAEやカタールに比べ、より多様な観光客向けの魅力のあるオマーンへの旅行者を惹きつけるうえで、最重要である。

 

また、多分IPOや、外国の投資家による、そして恐らく運営者も株式を保有する様な、ある種の形態の民営化の見込みも水平線上に見えて居る。

 

Muscat Int'l Airport: new facilities and all set to grow in the Gulf

Premium Analysis 

東南アジアのエアライン、2019年の見通し:2018年第3四半期に嵐の雲が巻き起こる 

05-Dec-2018

 

東南アジアは急速に成長する市場だったが、過去数年の貧弱な利益、そして2019年への見通しも大差はない。確かに、2018年下半期の市場環境が悪化したのに続いて収益性は滑り落ちそうだ。

 

公に株式が取引されている、東南アジアに本拠を持つエアラインや子会社20社の内、2018年第3四半期に黒字を出したのは6社に過ぎず、19社は2017年第3四半期に比べ、2018年第3四半期には収益の悪化を記録して居る。厳しい競争と、概して価格に敏感な住民感情がエアラインが燃油の値上がり分を転嫁するのを難しくして居る。

 

燃油価格は、2018年第4四半期に再び値下がり方向にあるものの、燃油コストは2019年にどうなって行くのか定かでない。確かな事と言えば、東南アジアでは、エアライン各社が追加機材を運用するための儲かる市場を求めて苦闘する中で、実収単価を押し下げる、激しい競争が続くと言う事だ。

 

Southeast Asia airline 2019 outlook: storm clouds gathered in 3Q2018

韓国LCC市場:ジェジュエア、737MAX8を確約し更に拡大へ 

05-Dec-2018 

 

韓国の躍動するLCC市場は、リーダーであるジェジュエアによる大規模な機材発注に従い、更に急速な拡大をしようとして居る。20181119日、ジェジュエアは、韓国のLCCとしては過去最大の取引の記録となる、737MAX840機の確定発注、そして10機のオプションを発表した。

 

他の殆どの韓国のLCC同様に、ジェジュエアは歴史的に運航コストの安い、古い、セコハンの機材を好んできたのだが-MAXの航続距離が伸びる事と、より魅力的な運航経済性は、かなり高い購入コストを埋め合わせる必要があるだろう。ジェジュエアは新たな機材の到着に合わせて「新しい標準、新しい飛行機」というスローガンを打ち出そうとして居る。

韓国は今や8社のLCCを持ち、アジア太平洋で最高のLCC浸透度を持つ国の一つとなった。ジェジュエアがMAXを使い、更なる拡大、より遠くへ飛ぶことを追求する事で、韓国の国際線LCCの浸透度は、40%を超えそうである。

 

Korean LCC market: more growth as Jeju Air commits to 737 MAX 8s

Premium Analysis 

カナダの超LCC各社:2020年が振り分けの年になる 

04-Dec-2018

 

カナダに於ける超LCCの動きは、何年もの間、恰も開発の段階に留まってしまった様に見える。然し、20186月、ウエストジェットが新たな超LCC子会社スウプをデビューさせた事と、フレア航空の超低コストビジネスモデルへの変換により、超LCCの横断幕をかざす運航会社が、この国でついに現実のものとなった。

 

ジェットラインの営業開始日は数回変更されたが、過去数年間で3代のCEOが変わった後に、同社は2019年上半期に市場デビューを計画して居る。漸く事業の開始に向けて準備を進める中で、ジェットラインはカナダの市場が1社以上の超LCCに見合うほど成熟して居るのだと強調し続けて居る。

 

これら3社のエアライン、スウープ、フレア、そしてジェットラインは大まかに言って、2019年は立ち上げの局面に留まるだろうが、彼らの保有機群の規模は2020年に向かって伸び続けるだろう。この時が、カナダの航空市場に最適なULCCの数について、市場がサインを送る時期になるかもしれない。

 

Canadian ULCCs: 2020 to be the shakeout year

Premium Analysis 

長距離低コストエアライン、インドに到着 

04-Dec-2018

 

インドは、出発旅客数が世界第3位の大市場であるが、他の台頭する市場との比較でさえ、その浸透度が極めて低く留まって居る。その膨大な人口は成長の可能性の大きさを示唆して居る。それ以上に、2018123日の週の国際線の供給席数は総供給の33%にしかならず、その拡大は2国間協定の規制で制限されて来た。

 

これに加えて、その国内線市場に比べ、インドの国際線市場はLCCの占有率が低い(2018123日の週で、約69%に対して凡そ25%)。4,000km以上を長距離の定義とすると低コストエアラインが運航する長距離路線は僅かに2路線で、これはインド発着の長距離路線供給席数の約1%にしかならない。そしてこの路線の両方とも長距離路線の基準値を僅かに上回るに過ぎない。今週、2018126WOWエアが区間距離7,643kmのレイキャビク=デリー線を就航させる事で、インドは最初の純粋な長距離LCCの運航を目の当たりにする事になる。

 

インドに到着する外国人観光客の大半は、米国、英国、カナダそして豪州を始めとする長距離路線市場からやって来るが、彼らの殆どが直航便の選択肢が限られる事から、インド発着に少なくとも1回はどこかを経由して居る。

 

現時点ではインドの長距離低コストのエアライン市場の占有率は、無視できるほどの数字であるが、時とともに急速に伸びる条件は揃って居る。インドのLCCは、現在は長距離路線を飛んで居ないものの、向こう数年間でこの分野の主要な牽引車になる可能性がある。外国の超距離LCCもまた、特定市場では二国間協定の緩和が前提となるが、インドでの存在感を拡大する事になりそうだ。

 

Long haul low cost airlines arrive in India

 

シンガポールのLCC:スクートの急速な成長、ジェットスターアジアは緩慢 

03-Dec-2018

 

スクートは、この先数年間で、シンガポールでの市場占有率を大きく伸ばす事になる、更なる急速拡大を計画して居る。このシンガポール航空の低コスト子会社は、2020年末までに80地点近くまで路線網を拡大し、2021年末までに保有機数を70機へと伸ばす計画である。

 

スクートは現在、45機の保有機で65の目的地に飛んで居る。またスクートは供給席数でシンガポールの14%の占有率を持ち、LCCの供給では43%の占有率である。今やスクートはシンガポールのもう一つのLCC、ジェットスターアジアの2倍以上の規模となって居る。

 

ジェットスターのシンガポールでのLCC市場占有率は、2010年ーその頃同社はスクートの先代タイガーエアと同じくらいの大きさだったーの27%超からずっと後退して、現在は20%未満になってしまった。スクートは向こう数年間で更に50%もの拡大をしようとしているのに対し、ジェットスターアジアには拡大を再開する計画が無い事から、その市場占有率は更に縮んで、15%以下に沈んで行く可能性がある。スクートのシンガポール市場全体の占有率は2022年までに20%を超えそうであるが、ジェットスターの方は6%未満に縮小しそうである。

 

Singapore LCCs: Scoot's fast growth, Jetstar Asia slows

12月2日掲載

CAPA2019年世界航空見通しサミットをマルタで開催へ 

28-Nov-2018

 

世界で最も信頼される航空旅行業界市場の情報源であるCAPA-航空センターより、年に一度のCAPA、世界航空見通しサミット並びに航空優秀賞表彰式、次回はマルタで開催する事を謹んでお知らせしたい。

 

2019125~6日に予定されるこの催しは、世界中の航空業界の最も重要な人物たちを集めて業界の将来について討議する。

 

CAPA to bring World Aviation Outlook Summit to Malta in 2019

カンタス、WOW、シティジェット、エアマルタ、レベル、ウイズのヴァラディ、2018CAPA航空優秀賞を獲得

 

28-Nov-2018
カンタスグループ、WOWエア、シティジェット、エアマルタ、レベルが、20181127日べルリンで開催された、2018CAPA世界航空見通しサミットにて、航空優秀賞を獲得した。

 

ウイズエアのCEOジョゼフ・ヴァラディが今年の経営者賞を受賞し、ワインディングツリーが、今年の革新賞を受賞した。オーランド国際とアヴィノール・オスロ空港が2つの空港部門賞をそれぞれ獲得した。

 

CAPAの航空優秀賞は、単に成功して居るだけでなく、業界が新たな環境に順応する為に、指導力を発揮したエアラインと空港を表彰する事を目的として居る。業界が向上して居る時に、これら我らの受賞者達は、他者が追従する新たな方向を提示する様な戦略を採用して居る。CAPA航空優秀賞は、顧客調査や、スポンサーによって決められるものでは無い。

 

Qantas, WOW, CityJet, Air Malta, LEVEL, Wizz's Varadi scoop 2018 CAPA Aviation Awards for Excellence

Premium Analysis  

税、ラテンアメリカ航空業界の越えねばならぬ障害の一つ 

26-Nov-2018

 

ラテンアメリカは、多分、世界で最も有望なそして最も問題の多い航空市場である。この地域全体の一人当たりの旅行回数の低い事、成長する中間階級そして予測される旅客数の伸びは多くのLCC起業組を惹きつけ、これまでに無く航空旅行が身近なものになって居る。

 

然し、この伸びを支えるのに必要なインフラは欠けて居て、馬鹿げた税金が業界の成長を阻害することを政府に納得させようとする努力は、緩慢な道のりを辿り、時に脇にそれてしまう。

 

昨年中、ラテンアメリカの最大市場の幾つかでは、選挙が行われ、新たな政権は業界の事を好意的に見るのでは無いかという希望もある。然し、メキシコでは最近、有権者の投票の結果が、大統領当選者の公約であるメキシコシティの新しい空港建設を反故にする事を支持する、重大な逆もどり現象に遭遇して居る。

 

Taxes just one of Latin American aviation's hurdles to cross 

Premium Analysis  

米国空港の民営化プログラム拡大=規制緩和 

25-Nov-2018

 

米国の空港民営化プログラムは、空港のインフラ民営化の概念が、もはや時代遅れでその目的にそぐわなくなって居ると言う考えが広がり、人気を失って来た1996年に枠組みが作られた。

 

これに従い、正に通過したばかりの、FAAの認可法の延長が、どの空港でもリースされたり、個々の空港所有組織が、取り分け官民の商談に於いて、潜在価値を調査する権限賦与を認めることを可能にした。

 

然し、エアラインが一社単独で取引に対し拒否権を持つ重大な権限は保留されて居る。

 

U.S. Airport Privatisation programme expanded, regulations eased

 Premium Analysis  

海外事情

 

84~16日の主要ニュース19本のうち、いつもはPhocusWire Dailyにはほとんど表れない法人旅行に関する記事が7本(目次の下線箇所)もあった。取扱高ベースで米国市場のおよそ3割が法人旅行市場にあたり、そしてそれに加えておよそ2割程度のunmanaged business 旅行市場が存在すると言われている。つまり米旅行市場のほぼ半分あるいはそれ以上が、法人旅行で構成されていることになる。それだけ大きな市場にもかかわらず、業界ニュースが少ないのに驚かされる。(尤もこれにはPhocuswrightの親会社であるNorthstar Travel Mediaが、法人旅行市場専門誌であるBTN=Business Travel Newsを編集していることも影響している。)

 

7本の記事を読むと、この市場のセルフ予約ツールの使い勝手が極めて劣悪で、法人旅行管理会社(TMC)のサービスに対しても出張者の不満が多く、その上企業の出張規定のかなり厳しい遵守の要求のために、出張者のモラルと生産性の低下が発生している可能性がある、という何やら暗い話が連続する。要するに観光旅行市場の方が法人旅行市場よりも、旅行の計画や手配のプロセスで、テックを含めてずーっと先進洗練先行しているというのだ。

 

しかし、最近になって、この遅れた法人旅行市場に目をつけた新規参入者たちが参入しつつある。そして彼らは、企業のコスト削減最優先に変えて出張者ファースト、出張者セントリックの戦略を敷いている・・・というようなことが、これらの記事に書かれている。観光旅行のベストプラクティスを法人旅行が真似ようとしている。これはFSCLCCを真似て、FSCLCCの境界線がぼやけ始めている話と似ている。出張先で仕事の前後に休暇旅行までしてしまうブレイジャーの拡大も、法人旅行のセルフインベンションの一つのきっかけとなっているのだろうか。

 

11. OTA4つの神話」は、“高い手数料をふんだくっている悪者OTA”の評判(風評?)に対するOTA の恨み節が書いてあって面白い。(編集人)

 

 

海外事情 916日号B 

 

81923日のニュースに加え、法人旅行に関する特集シリーズ3部作の第1部を掲載する。(お盆休みのために、1週間のニュース配信となります。)

 

前々号の楽天キャピタルの都市エクスペリエンスプラットフォームFever(ロンドンとマドリッドベース)出資に引き続き、「3. 楽天、東南アジアのバジェットホテルに投資」した。

 

2. 電子IDと旅行」は、プライバシーの問題について何も触れていない。生体情報は、整形手術をしない限り究極的個人情報なのでプライバシー保護には細心の、最善の、最大限の注意が必要だ。

 

6. 米司法省、セーバーのフェアロジックス買収を否認」は、この買収が実現しない場合は、SabreNDC開発に遅れが生じる可能性がある。これは、FarelogixGDS代替システムの能力に、DOJが“お墨付き”を与えたということか。(編集人)