CAPA分析:NEW HEADLINES  12月-2017年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

 英文本文の翻訳を航空、旅行業界の豊富な経験と知識で承ります。 

  

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12月25日掲載

航空貨物、依然エアラインビジネスのシンデレラ=CAPAの貨物空港20傑 

22-Dec-2017

 

航空貨物のビジネスは航空業界を構成する重要な一部分であるが、3種類の主要な形態で特徴づけられる:即ち、旅客機の貨物室に搭載、貨物専用機での事業、そして小荷物サービスである。

 

貨物専用機での事業者と、より程度は低いが、小荷物配送業者は主要な旅客ハブ空港に集中しようとして来たのに対し、これらのセンター空港から離れて、地上配送の便がより良い、小規模な地域空港に移行する傾向がますます強くなって居る。幾つかの例では、貨物航空は発着枠の取得がより大規模な空港に比べて難しくなる事さえ起こって居る。

 

配送センターの所在地が都会の真ん中から、高速道路の結合点に移行した様に航空貨物の事業もそれを追いかけて居る様に見える。

今回のCAPAレポートはこれらの展開の原因について見てみる。

 

Air Cargo. Still the Cinderella of the airline business - CAPA's top 20 cargo airports

 

Premium Analysis

 

フィリピン航空、トロント-マニラ間市場で優位に立つ=直航便の就航で

22-Dec-2017

 

フィリピン航空(PAL)は、20171216日、マニラからトロントへ、直航便を開始した。

トロントからマニラは西行が16時間30分のブロックタイムで、現在、世界最長の20路線中に数えられる。より短いマニラからトロントの東行は、ブロックタイムで14時間40分である。

 

この新規サービスは週4便で、バンクーバー経由で運航されて居た、 週4便を代替する事になる。直航便は、西行で、合計移動時間が21時間になる、PALのこれまでのバンクーバー経由便より、4.5時間早くなる。

 

PALは、トロント=マニラ間市場に直航便と言う選択肢を導入した事で、経由便の商品を提供する、他の9社に対する、優位性を手に入れた。これらのエアラインの幾つかは、PALが直航便を開始するまでは、同様、或はより短い移動時間のサービスを提供して居た。

 

Philippine Airlines gains competitive advantage in Toronto-Manila market as nonstop flights launch

デルタとウエストジェット、国境越え市場で攻勢を強める=競合者たちは決断しなければならない

22-Dec-2017

 

デルタ航空は、カナダ第2のエアラインであるウエストジェットと共同事業を形成する計画で、多分、世界路線網戦略の最後の一手を打ったのだろう。もし管理当局がこのタイアップの提案を認可するとすれば、デルタはラテンアメリカ、大西洋横断、アジアそしてカナダで大規模な共同事業を持つことになる。直ぐに出て来る疑問は、デルタが今やお馴染みのパターンでウエストジェットに資本参加するのかというものだ。

 

今回の共同事業の提案は、ウエストジェットを真に世界的な、ネットワークエアラインへと押し上げ、ライバル、エアカナダに対抗する新たな武器を与える事になる。然し、これは向こう数年間でウエストジェットが完成へのリストに加えるもう一つの高額商品なのだ。同社は他にも自らのULCC「スウープ」を創設しようとして居り、ボーイング787広胴機による、長距離路線運航の準備をして居る。

デルタの米国での大手競争相手各社は、ラテンアメリカで共同事業を立ち上げて、ライバルに追いつこうとして居る。今や、彼らはデルタ-ウエストジェット共同事業提案が国境の北で、自分たちも独自のタイアップを模索しなくてはならないほど、競争力を向上させるのかどうか見極めねばならない。

 

エアカナダとユナイテッドの両社がスターアライアンスの提携社である事から、アメリカンは、カナダ-米国間国境越え市場で競争力を維持するために慌てる事になるかも知れない。

 

Delta and WestJet up the stakes in the transborder market; competitors have decisions to make

タイ航空の2018年展望:供給増は鈍化=焦点が商品改良に移る中で

21-Dec-2017

 

タイ航空は、2017年に、過去10年間でたった2度目の5%以上の成長を遂げた後、2018年の供給増強を鈍化させる計画である。親会社は、商品と収益性の改善に焦点を移す事から、2018年を含む向こう数年間で、年間ASK伸び率3%までの拡大を予測して居る。

 

タイ航空は、2018年に、長距路線用保有機群全機で、ライフラットのビジネスクラス席を提供する強化策の一環として、777-200ER保有機群を改修する計画である。同社はまた、2018年に改修したA330-300でデビューする域内便にもプレミアム商品を導入しようとして居る。

 

グループとしては、2018年には、航空機1機のみの拡大を予定して居る:即ち、A3505機納入され、2機の777-2002機の737-400が去って行く。タイ航空は、長距離路線投入が可能になる様にクルーバンクの装着を予定して居る787-8を含め、何機かの機材が年内に暫時改修のため外れる事から、基本的には小さい方の機材でやり繰りする必要がある。

 

Thai Airways outlook 2018: capacity growth slows as focus shifts to product improvement

Premium Analysis

 

エアカナダとウエストジェット、保有機群を改編=負債を減らす努力と並行して

18-Dec-2017

 

カナダ最大のエアライン、エアカナダは、広胴機保有機群の改編を基本的に終え、今度はもう一度狭胴機に注意を向ける様で、737MAX狭胴機を59機、発注した事がそれを実証して居る。

 

エアカナダが将来の狭胴機保有機群の主軸をエアバスからボーイングに変更した事は、カナダのエアライン各社の発注がボーイング主導になって居る事に反映されて居る。カナダ第2の規模のウエストジェットは、その主要路線運航にはボーイング737を使って居り、2019年には、最初の787広胴機を受領する事で重要な節目を迎える事になる。

 

両社ともその資本支出を妥当な水準に維持しようと試みて居るが、エアカナダの航空機投資は、より多くの、より高価な広胴機への方針が鈍化する事から、2018年に対前年で相当低減しようとして居る。ウエストジェットの航空機資本支出も、広胴機の納入が始まる2019年に跳ね上がる前の2018年には鈍化する見通しだ。

 

Air Canada and WestJet revamp their fleets while working to drive down leverage

ファーストクラスの飛行機旅行、もう死んだのか?=エアライン各社は、プレミアムの魅力で、そのブランドを拡大すべきだ

18-Dec-2017

 

航空会社は、ずっと、効果と現実的施策を追求し続けて居る一方で、構造的には、単なるエアライン会社から、旅行を超えたビジネスに相応しいブランドへと変化して居る。

それは、エアラインが、ファーストクラスについて明確な決断をする事が、益々必要になって居る事を意味する。いくつかの伝統的な結論は、既に明らかになって居る:ユナイテッドは、長距離路線のファーストクラスをやめようとして居り、ルフトハンザは、これから納入される777Xには、それを装着しない予定だ。

 

ファーストクラスは、大きな関心を惹くものである。それが旅客収入の1桁のパーセンテージしか占めて居ないのは明らかだが、プレミアム要素の鋭い先端部分が、マーケティングの上で、残りのブランド全体にハロー効果をもたらす事から、マーケティングに使われるのだ。それは、野心的なものだ。然し、企業や政府が、業務渡航規定を変え、今やビジネスクラスが、新たなファーストクラスとなって居り、ファーストクラス旅客の数は、露と消えつつある。ファーストクラスはしばしば、常顧客プログラムの賞品や、無償のアップグレードに使われてきた。

 

然し、エアラインがブランドを拡大し、より日常生活に即したものになる為には、ファーストクラスを究極の褒章として扱うのを止め、その代わりに体験と素敵な出来事を提供する必要があるだろう。その様な特典はエアラインを、より馴染み深いものにし、狭い飛行機の客室の、限界でなくより大きな創造性を、旅客にしか味わえないものを与えてくれるものにする、そしてこれは最終的にはより安上がりに、より低いリスクでエアラインが出来る事だろう。

 

First class airline travel. Is it dead? Airlines should expand their brands with premium perks

 

12月17日掲載

CAPA世界LCCサミット2018:財務、戦略、長距離路線、そして業務渡航=2018年3月1~2日於シンガポール

15-Dec-2017

 

LCCが21世紀の時流の中で、欧州、次いでアジアやラテンアメリカに幅広く根付いて来た事から、そのビジネスモデルとスタイルは、大きく花開き、進化を遂げて居る。

 

ノーフリルサービス、超低コストエアラインの基本形は、多くの場合、しばしば見分けがつかない形に変形して来た。基本理念を避ける事が、標準的な慣行となり、商品はLCCがぶち壊して来た伝統のモデルと見分けがつかなくなるまでになって居る。

 

必然的に、より高い実収単価とより大きな商機の多様性を求めて、伝統的エアラインの特徴は取り入れられて来た;長距離路線運航、路線網の接続、ビジネスクラス座席、コードシェア、そして乗継可能性、GDSによる流通などまだまだある。発注リストが膨大になって、場合によって、幾つかのLCCはリスク分散の為に、リース会社までも設立して居る。

 

しばしば、歴史的には商品に組み込まれて居たサービスから付帯サービス収入を得るために、伝統エアラインの特徴も取り入れられて居る。

 

そして同時に、フルサービスエアラインの方は、多くのLCCのやり方を競って取り込んで居て、極めて高収益の米国大手エアラインの、ほぼ全ての利益は受託手荷物料金や再予約の手数料から構成されるまでになって居る。

 

2018年3月1日~2日、シンガポールのカペラで開催される、CAPAの世界LCCサミットでは、全大陸からLCCのCEO達、そして専門家達が集まり、業界が取ろうとして居る重要な方向性について議論する。

 

 

CAPA Global LCC Summit 2018: finance, strategy, long haul & corporate travel. Singapore 1/2-Mar-2018

Premium Analysis

 

旅行と航空の支払い形態、加速するペースで変わって居る=プラスティック時代の終焉を意味するかも。

15-Dec-2017

 

旅行の支払いの世界での展開が、既にこの分野の支払い活動を変貌させて居る、モバイルテクノロジー革命に続く、アップルペイやビットコインなどの新たな手法により、加速するペースで動いて居る。加えて、支払い方法の競争を増加させ、一方管理当局からの増えると思われる、新たなEUの規定により、更なる変化が火花を散らすだろう。

 

キャッシュレス支払いが支配を強めるに連れ、現金は、どんどん希少なものとなる一方で、プラスティック(目に見えるクレジットやデビットカード)が、バーチャルカードに取って代わられ始めて居る。

トゥルーボ社のCEOであり、コーポレートトラベルエクエクティブズ協会の会長である、クルト・ナックシュテットは、2017年10月のACTE−CAPA世界サミットの中で、支払いに関して、過去18カ月に起こったほど早いペースの変化を彼は見たことがないと語って居る。

 

 

Payment in travel and aviation is changing at an increasing pace; it could mean the end of plastic.

Premium Analysis

 

エアカナダ、AIとデータ発掘に巨大な潜在能力を見出す=収入の拡大を牽引するために

15-Dec-2017

 

データの活用を極大化し、顧客のデジタルな経験を改善する事は、あらゆるビジネスモデルに亘り、殆どのエアラインにとって、大きな話題の種になって居る。

 

カナダ最大のエアライン、エアカナダは、向こう数年間に、顧客により意味深い提案をし、収入を強化する為に、かなりの時間と金をかける事を明言し、この領域で、攻勢を掛けようとして居る。

エアカナダは、新たな収入管理システムから、成果を得るにはまだ早い段階にあって、また、アマデウスのデザインした、新たな旅客サービスシステムに相当の投資を行って居る。

 

これらの投資と協調する形で、エアカナダは、顧客の体験を改善するために人工知能の企業と提携しようとして居る。同社は、最近、アマゾンの個人アシスタント「アレクサ」を通じて、旅行情報の提供を開始し、価格設定や、収入増強に、AIを更に強力な梃子とする事を狙って居る。

 

 

Air Canada cites huge potential from AI and data mining to drive revenue growth

Premium Analysis

 

ブロックチェーン・テクノロジー:データの可視性と共通性=航空業界のMROに役立つ可能性あり

15-Dec-2017

 

ブロックチェーンは、永久に処理の履歴を記録し、安全確実な方法で証明できる、開かれた、配布される台帳である。とても広い範囲の有り得べきアプリケーションで、データの可視性と共通性を改善する可能性を提供する。航空機の整備、修理そしてオーバーホール(MRO)の領域で、これらの品質は大変重要である。

 

ブロックチェーンは、一基のエンジンやその他の部品に関する全てのデータが、常に最新で確実に関連する当事者たち、例えば製造者、エアライン、MROサービスの提供者、そしてリース会社などの間で共有される事を確実にするのを助けられる。これは整備計画とエアラインの供給スケジュールの効率を改善してくれる筈だ。

 

11月27日のCAPAレポートは、ブロックチェーンが航空界に与える潜在能力について幅広く検証した。今回のレポートはMROに使用した場合に焦点を絞って見る。

 

Blockchain technology: potential to improve data visibility & commonality could benefit aviation MRO

Premium Analysis

 

ニューヨーク/ジョンFケネディ空港、民間からの貢献を求める=次段階の展開について

15-Dec-2017

 

米国の商業、金融の中心として、ニューヨーク市は、グローバライゼーションと世界都市研究ネットワークに依る、グローバルシティ指標の格付けで、アルファ++の評価を得た、唯2つの都市のうちの1つである。

 

航空交通の中心にはジョンFケネディ国際空港(JFK)がある;アトランタ、シカゴ/オヘア、ダラス-フォートワース、そして他のその種の空港と違い、ハブ空港ではないが、外界と国際貿易と商業に緊密に結ばれた、巨大な都市圏を結ぶ玄関口である。ターミナルの改善の為に投資が必要であり、ラガーディア空港で進行中のPPPの実験の様に、JFKでも民間部門の貢献が求められるだろう。

 

このレポートはJFKに於ける、現在と将来の成長傾向、現地の空港統計、種々の指標を巡って他の空港たちとどの様に対抗して行くのか、また、建設活動、そして所有について検証

する。

 

 

New York's John F Kennedy Airport seeks private sector input for next stage of its development

アラスカエアとジェットブルー、主要保有機群選択の決断へ=エアバスとエンブラエルが結果を心待ち

12-Dec-2017

 

米国の主要な、比較的高級な低コストエアラインである、アラスカエアグループとジェットブルー航空は、共に、将来の柔軟性の最適バランスを見出す狙いで、保有機群の見直しを行って居る。それぞれのエアラインはまた、それぞれの保有機群の中で、債務のない航空機の好ましい水準を達成するために、自社所有対リース機の最適な組み合わせを創り出そうと努力して居る。

 

アラスカにとって、最も重要な決断は、バージン・アメリカを買収して引き継いだ、エアバス狭胴機の保有機群と発注リストの究極的な運命である。今の所は、バージン・アメリカのA321狭胴機のリース契約が、最も早いものでも2019年まで期限切れにならない事から、アラスカはより緊急性の高い統合合併関連の問題に集中して居る様である。

 

ジェットブルーは、100席のエンブラエル190ジェットの準保有機群の厳重な審査を実施中で、その一方で、野心的なコスト削減目標を自ら定めた2020年までに達成をはかると言う背景の中で、考え得る大西洋横断の拡大の為に、またエアバスA321LRのオプションも検討して居る。

 

 

Alaska Air and jetBlue work toward key fleet decisions; Airbus and Embraer await the outcome

Premium Analysis

 

ジューン:欧州の(妥協の)最新エアライン=LCC子会社の新規参入ルールを全て打破

12-Dec-2017

 

欧州の最新のエアライン、ジューンは、2017年12月1日パリ/CDGから現在親会社エアフランスが飛んで居る路線を飛び始めた。最初の路線は、エアフランスから移行されたA320機材を使って、バルセロナ、ベルリン/テーゲル、リスボンそしてポルトだった。

 

ジューンは、2017年6月20日、低コストエアラインとしては理想的な形ではないが、創立を認める労働組合との合意の後に、エアフランスによって設立された。同社は、ウエットリース契約の下、親会社の代りにCDGから特定の定期便を運航するサービスをエアフランスに提供する。

 

ジューンは、エアライン業界の、特に長距離路線で湾岸エアラインからの強烈な競争に対抗する、エアフランスの穏当な対抗策である。長距離路線は2018年夏に、まず、カイロ、ケープタウン、テヘラン、フォルタレザ、そしてセイシェルへと追加される予定だ。

 

ジューンによって、エアフランスはコストを下げ、顧客ベースの増加目標を達成する事を願って居る。エアフランスの成長は、何年にもわたる弱い財務実績から、限られたものになって居て、ジューンが拡大を再開する好機を与えてくれる事を目指して居る。

 

然し、ジューンは低コストエアラインではなく、単に比較として低いだけだ。親会社の尻にくっついているだけで、独自のウエッブサイトも無く、親会社と共同の活動も多い。

 

更には、その拡大計画は保有機28機(狭胴機18機、広胴機10機)と限定されて居る。同社の妥協は「ミレニアル」市場の分野を狙って居るが、妥協のエアラインの兆候を全て備えて居る。同社は、似たような妥協のトレンディなアイディアで創られ、失敗したデルタの子会社を思い出させ、「ル・ソング」(フランス版ソング)と呼ばれて居る。

 

それでも、時代は変わって居る。同社はもっと、あまり重要でない中長距離路線で、エアフランスの代替品としての将来を持って居るかも知れない。然し、エアフランスは、それ以上の更に多くを必要として居る。

 

 

Joon: Europe's (compromise) newest airline manages to break all the LCC subsidiary start-up rules

Premium Analysis

 

欧州の保有機群:2つの明確な変化が浮かび上がる=CAPA保有機群データベースの分析から

11-Dec-2017

 

2017年11月にウイズエアのA320neoを72機、A321neoを74機と言う発注は、航空機発注数で、欧州エアライングループ第1位となった。ウイズエアは、282機の発注リストで第1位と言うのは、現在の稼働機数では欧州エアライングループの中で第13位であるのと対照的である。

 

ウイズエア、トルコ航空、ノーウエジアンの様な発注機数のランキングが、現稼働機数のランキングを、超えるエアライングループは、明らかに、急速に成長して居る。対照的に、エアフランス-KLMの様なエアライングループは、現在稼働機数のランキングより発注機数のランキングが低く、緩慢な成長を表わして居る。

 

今回のレポートは、CAPAの保有機データベースを見て行くが、まず、欧州の保有機群を現在稼働機数と発注機数で比べ(欧州は退潮気味);次いで、主要エアライングループの現在の保有機群と、発注機数を見てみる(伝統的ビジネスモデルは退潮気味、比較的に)。

 

Europe's aircraft fleet: two clear shifts highlighted by analysis of CAPA Fleet Database

 

 

Premium Analysis

 

イスタンブール/アタチュルク空港、閉鎖=然しその伝統はイスタンブールが地域に君臨し続けることを約束して居る

11-Dec-2017

 

イスタンブールのアタチュルク空港(IST)は、巨大なイスタンブールの新空港が開港する2018年に閉鎖となる予定である。

 

17年間に亘り、運営権を握ったTAVエアポーツの指揮の下、アタチュルク空港は、現在の国を代表するエアラインであるトルコ航空と共に、そこにハブを創設し、地域を更には世界を支配するハブ空港となるべく、過去10年間、ドバイのそれに対抗して、欧州で最も栄えた空港の一つに育った。

 

今回のレポートは、現在の、そして(限られた)将来のISTの成長傾向、現地の空港統計、種々の指標を巡って他の空港たちとどの様に対抗して行くのか、また、建設活動、そして所有について検証する。

 

また、収入の半分は消失する事になるTAVにとって、将来には何が待って居るのかについても考える。

 

 

Istanbul Atatürk Airport to close but its legacy promises continuing regional dominance by Istanbul

12月11日掲載

Premium Analysis

 

ユナイテッド航空の最近の国内線攻勢=主要指標で直面する課題を変えられない

08-Dec-2017


ユナイテッド航空は、同社が1年前に策定した、国内線事業に力点を置き、競合他社との利益率の格差を縮めようと言う路線網戦略をずっと追求して居る。戦略の一部は、市場を震撼させた、不快な同社の国内線供給の上昇と言う結果となった。

 

同社は、2017年、より実収単価の高い乗継旅客の水準を最大化しようと、自身のハブから小さな市場をいくつか追加したが、2018年上期も新たに力を入れる計画である。これらの路線では、ユナイテッドは、種々の競合社に直面するが、中には、より大きな2クラス仕様の機材を使うエアラインもあって、これらの市場で、事業を軌道に乗せたいユナイテッドには商品的に不利になるケースもある。

 

結局、ユナイテッドは、短期指標がずっと逆方向に動き続けて居る事から、野心的な利益率目標が2017年を通じて色褪せてしまった様であり、投資家達の信頼を取り戻すために、未だ上り坂に直面して居る。

 

 

United Airlines’ latest domestic push does not change the challenges it faces in key metrics

ロサンゼルス国際空港=大規模ハブ空港の事業モデルになり得る

 

07-Dec-2017
ロサンゼルス国際空港は、2016年、旅客数で見た、世界で最も忙しい空港のランキングを3ランク上げて4位に(米国ではアトランタに次いで2位)、世界中のトップ10空港の中で2番目に高い成長率8%の伸びを見せ、登って行った。

 

ロサンゼルス国際、或はよく知られて居る様にLAXは、北米でも最大の都市圏の一つを支配して居る。太平洋横断路線では、サンフランシスコ国際空港と、南カリフォルニアの主要ハブとしてはサンディエゴと激しく競争して居る。

 

然し、その他にも多くの地元のライバルが居る。LAXは、ロサンゼルス・ワールド・エアポーツ(LAWA)の所有する(同社はバンニュイ空港も所有して居るが)、唯一の民間定期便の空港である。北東にあるハリウッド・バーバンクの様なその他の大都市圏空港、東のオンタリオ空港、南のロングビーチ、そして南東のジョンウエインオレンジカウンティ、それぞれ別々の地方自治体が所有して居るが、特に国内線旅客に関して、全て、LAXと競って居る。

 

今回のレポートは、LAXの現状と将来の成長傾向について、地元空港の統計類、指標類からどの様に他空港に対抗するのか、建設計画、そして所有の状況などから検証する。

 

 

Los Angeles International – potentially a model for the operation of large hub airports

Premium Analysis

 

ノーウエジアンエア・アルゼンティーナ、153路線で認可取得=供給不足の航空市場だが、課題も

07-Dec-2017


2017年10月26日、アルゼンチンの政府民間航空局(ANAC)は、ノーウエジアンエア・アルゼンティーナに対し、同国からの、国内国際併せて、153路線の運航を認可した。ノーウエジアン・グループは2017年1月に創設した、このアルゼンチン子会社が、2018年半ばに漸く事業を開始出来るものと期待して居る。

 

当初2017/2018年冬季に開業を望んで居たのだが、管理当局の手続きが思ったより長い時間を要した。認可された路線の運航は数年間の段階を踏んで開始されるが、2018年の同社の拡大の主要な焦点となる予定だ。

 

ノーウエジアン・グループの最初のアルゼンチン便は、2018年2月14日ノーウエジアンエアUKの運航するロンドン/ガトウイック=ブエノスアイレス線となる予定だが、ノーウエジアンエア・アルゼンティーナ自身は国内線とラテンアメリカ圏内路線でスタートする計画である。欧州内及び北米の都市への大陸間路線も認可されたリストに載って居て、遠からず追加されるだろう。同社はアルゼンチンでの事業を、航空機70機まで拡大する計画である。

 

 

Norwegian Air Argentina has 153 routes approved; an underserved aviation market, but challenges

Premium Analysis

 

エアニューギニ、ハブ戦略を追求=アジアとクイーンズランド、太平洋を結ぶニッチな接続便を提供

06-Dec-2017

 

パプアニューギニア(PNG)のポートモレスビーは、東アジアと豪州クイーンズランド、そして太平洋の諸島を結ぶハブとして台頭し始めた。PNGのフラッグキャリアー、エアニューギニは、殆どのネットワークエアラインのレーダー画面の下にある、供給不足の市場へのワンストップ乗継便を提供すると言う、ニッチな市場を創り出す事を追求して居る。

 

昨年中、エアニューギニは、豪州と太平洋で路線網拡大を遂げた。同社は、上海を次の目的地に選んだが、中国=大洋州間需要をターゲットとする新戦略の一部として、次の数年間の内に、中国本土の数都市を追加する可能性がある。

 

エアニューギニは、また、幾つかの小さな島嶼国が、航空サービスをもっと呼び込んで、アジアへの接続可能性を上げたいと熱心に望んで居る太平洋地域で、自社の路線網の延伸を検討して居る。保有機群の更新と、737MAX8の様な、新世代航空機による保有機群の構築が、国際線拡大への好機を開くだろう。

 

 

Air Niugini pursues hub strategy, offering niche connections from Asia to Queensland and the Pacific

Premium Analysis

 

ジェットスター・パシフィック:保有機増は鈍化するも見通しは明るい=ベトナムの市場状況が改善して

05-Dec-2017

 

ベトナムの低コストエアライン、ジェットスター・パシフィックは、当初2017年下期に予定されて居た、3機のA320ceo納入を売却し、4機をリースアウトして、拡大を鈍化させて居る。

 

ジェットスター・パシフィックは、当初の計画より7機も少ない、17機のA320で、2017年を終わろうとして居る。ジェットスター・パシフィックは、2017年を通じて拡大を続けて来たが、2018年も更なる成長を計画して居る。

 

然し、拡大率は、2015年、2016年に達成した40%から、大きく鈍化して居る。

 

結果として、ジェットスター・パシフィックは、2年前に株主であるベトナム航空とカンタスにより設定された、2019年の早い時期までに、30機の航空機を運航すると言う目標は達成出来ないだろう。同社が、国際線拡大と、収益性の改善に焦点を移して居る事から、戦略的な国内線の拡大の時期は終わりを告げた。

 

 

Jetstar Pacific: slower fleet growth but outlook brightens as market conditions in Vietnam improve

Premium Analysis

 

ロイヤルジョーダニアンの黒字化計画、ワシントンDC路線開設で=米国の反湾岸税制の対象になるかも

04-Dec-2017

 

ロイヤルエアジョーダニアン(RJ)は、再び黒字化モードに入って居る。世界金融危機、アラブの春と地域の不安定な情勢に打撃を受けてから、RJの5年間ほどの安定は、通貨の乱高下とアジアでの過剰な拡大の所為で、短命なものとなり、同社は再び赤字に戻ってしまった。新CEOのステファン・ピクラーは、単位コストを6%減らし、単位収入を7%上げる、経営5か年計画を実施して居る。

 

RJは狭胴機の保有機群を統合して、多分、エンブラエルE-jet を切って、エアバス狭胴機の数を増やすであろう。RJの787の広胴機群は、既に当初の発注から減少して居るが、多分打ち止めとするだろう。

 

787保有機群には、RJが5年以内にワシントンDC線を開設するという目標達成を可能にする様な、かなりの非稼働が見られる。然し、ロイヤルジョーダニアンの米国路線網は、中東の超乗継エアラインを標的として提案されて居る、米国政府の税制改訂法案の対象になるものと思われる。もし法案が通過して法制化されれば、アメリカン航空の反トラスト法適用除外共同事業のパートナーであるRJはその犠牲者となるものと見られる。

 

その他の路線網展開としては、コペンハーゲン、ストックホルム線チャーター便の定期便化や、ヨルダンの紅海観光の玄関口アカバに副次的なハブを展開するなどがある。ピクラー氏は、アラビア湾の超乗継エアラインの強烈な拡大にも拘らず、ロイヤルジョーダニアンがレバントに継続可能なニッチな市場を持って居る事を証明しようとして居る、RJの最も新しい経営者である。

 

 

Premium Analysis

 

エアアジア、ターミナル4移転を機にシンガポールでの拡大を再開=然し高コストが依然として課題

04-Dec-2017

 

エアアジアグループは、今後数ヶ月、3路線の開設と、15の既存路線のうち2路線で、供給増を行い、シンガポールでの拡大を再開しようとして居る。

 

エアアジアのシンガポールの仮想ハブは、週間261便から289便に増え、2015年以来、最高レベルの供給になる。

 

然し、エアアジアのシンガポールでの供給は、依然2013年、2014年に週間300便を超える便数でピークを迎えた時に比べると低いレベルである。ある時点で、エアアジアは、シンガポールに現地の子会社が無いにも関わらず、ジェットスターとタイガーエアといったライバルLCCグループと同じくらいの供給を持って居た。

 

エアアジアは、シンガポールでの市場占有率を取り戻し、過去3年間で、FSCの急速な拡大を経験して来たチャンギ空港で、LCCの拡大の新局面を牽引しようと熱心に考えて居る。エアアジアが、そのディジタル化の推進で取り入れて来たセルフサービステクノロジーを備えたターミナル4に最近、移転したことは、より急速な拡大へのプラットホームとなる可能性を提供して居る。

 

然しながら、T4だけでは万能薬にはなり得ないし、エアアジアが本当にチャンギ空港での成長率を加速させるためには、同社のシンガポールでのコスト水準を更に下げる必要がある。

 

 

AirAsia resumes Singapore expansion following move to Terminal 4, but high costs remain a challenge

12月3日掲載

Premium Analysis

 

アメデオ:20機のエアバスA380発注、エアラインの引き取り手無し=リース会社が自ら運航

29-Nov-2017

 

リース会社であり、資産管理会社であるアメデオの20機のエアバスA320の発注数は、この型式では、2番目に大きな、そして、運航エアラインが明示されないものの中では、断然最大の受領待ち機数である。

 

2014年に発注して以来、リース先のエアラインを確保しようと苦闘した後、アメデオは、この航空機を、現存のエアラインや、新規の困っている運航会社に、2022年から、ACM l/ウエットリース契約*の下、供給力を提供する為に使いたいと語って居る。同社は、2018年には、航空運送事業者免許を申請する計画である。

 

アメデオは、当初2013年6月、ドイツのリース会社、ドーリックGmhHにより、ドーリック・リースコーポレーションとして設立された。2014年2月、(創立時の幹部がかつて働いた)ドーリックから離れた事を示す為、社名を変えた。同社はダブリンを本拠地に、広胴機の購入とリースバックの業務を専門に行って居る。同社が特に的を絞るのがエアバスA380機材であるが、A350、ボーイング777の各タイプも扱って居る。

 

エアバスは、エミレーツからの更なる新規発注が、近い将来あるかも知れないが、A380の新規受注には、苦労して居る。更に、もう何年も、かなり少数の顧客以上に基盤を広げて来なかった。アメデオには、新たな取り組みを試す以外に、選択肢は少ない、然し、課題はいくつもある。 

 

 訳注)ACM l/ウエットリース契約*aircraft, complete crew, maintenance, and insurance (ACMI)をセットにして貸し出すもの。

 

Amedeo: with no airlines to take its 20 Airbus A380s on order, the lessor will operate them itself

 

Premium Analysis

 

トランプ大統領、SIAのボーイングへの発注により生まれる雇用を称賛=新法案では雇用機会喪失が起こる

28-Nov-2017

 

新たな法案は、差別的な航空業界の慣行のどん底に落ち込む可能性がある。米国3大エアライン(アメリカン、デルタそしてユナイテッド)は、これまで、湾岸の超乗り継ぎエアラインが、人工的に大きくなったもので、これらエアラインが便を減らさねばならない様に「公平な競争」の規制が発動される必要があると言うキャンペーンを張ってきたが、未だ結実して居ない。

 

デルタの地元ジョージア州選出の上院議員の一人は、湾岸の超乗り継ぎエアライン3社を、他の一握りのエアライン同様に、米国税制の対象とする様な税法改正案を提案しようとして居る。この改正案は、ある外国に飛んで居ないが、その国のエアラインは米国に飛んで居る、米国エアラインに対する税制を基本として居る。これは、余りにも差別的で、米国エアラインが国際的に翼を広げるのを許して来た、長く続く米国の自由化政策に反するものだ。そしてそれは、湾岸エアラインを狙い撃ちするだけでなく、少なくとも20社の他のエアラインが影響を受けるのだ。

 

アメリカン航空は、その立場を強化する為、エティハド航空とカタール航空とのコードシェアを取りやめた。アメリカンの社内では、この決断は、営業的に議論があって、今や、航空政治的な方向転換を行なって居る:エティハドは、2018年3月から、アメリカンとのコードシェアを失えば、便が成り立たなくなると言う根拠から、ダラス線を運休する予定だ。

 

米国のエアラインは、湾岸エアラインの便を1対1で代替する事は無いだろう。トランプ米国大統領が、米国内で雇用を創出する、ボーイングへの発注をしたと、シンガポール航空を称賛した1週間後、エティハドは、米国の経済と雇用への貢献を喪失させたのは、実質的には、アメリカン航空ただ1人の責任であるとの声明を出した。

 

事実がどんなものであろうと、これはしばしば、感情と、そして本質や公共の利益よりも外見に引きずられる、新たな政治的環境である。 

 

 

President Trump praises jobs created by SIA's Boeing order, but new legislation to cause job losses

 

 

Premium Analysis

 

メキシコの国内線市場、未だに運賃設定に暗雲=然し需要は堅実

28-Nov-2017

 

メキシコの国内線市場は、旅客数水準が2017年の始めの9カ月間で、対前年9%増加し、堅実なぺースで伸び続けて居る。然し、運賃設定は2017年第3四半期に下降して、メキシコで運航する比較的規模の大きなエアラインに課題を与えて居る。

 

この国で第2の規模のエアラインである、ボラリスは2017年第4四半期も未だに運賃設定に圧力を受けて居るが、一方、アエロメヒコは、国内線市場での供給の合理化が、実収単価の実績改善を助けて居ると考えて居る。アエロメヒコにとって、より課題の多い地域は米国との国境越え市場である。

 

アエロメヒコは米国との国境越え市場で、いくらか供給の合理化を予期して居るが、この地域の競争は依然激しく、アエロメヒコとボラリス双方にとって戦略的に重要である。両社のそれぞれの米国路線での業績は、レジャー需要がより堅固に上昇して来るまで、難しいままと言う可能性がある。

 

Depressed pricing still hangs over Mexico’s domestic market, but demand holds steady

 

Premium Analysis

 

 

ストックトン、「サンフランシスコ空港」になるのか?=リブランドは認知度向上に繋がるが道は長い

27-Nov-2017

 

最近のレポートに依れば、サンホアキン郡の幹部達は、ストックトン・メトロポリタン空港の名称をサンフランシスコを含んだ新名称に変更する提案を検討して居るとの事だ。この郡が所有する空港は、「サンフランシスコ・ストックトン地域空港」と改称されるかも知れない。

 

諮問委員会は、改称する事によりビジネスを惹き寄せ、空港の位置の認知度を上げ、マーケティング上は、ベイエリアとの繋がりを創り出す事が出来るだろうと示唆して居る。

 

欧州での類似のリブランドの試みは、今のところ、成功の度合いはまちまちである。

 

Stockton to become a "San Francisco airport"? Rebranding should help visibility, but it's a journey

 

Premium Analysis

 

ブロックチェーン:変身可能なテクノロジー=航空業界の価値連鎖の調整を助ける

27-Nov-2017

 

IATAの財務、流通担当役員、アレックス・ポポビックによると、IATAの財務決済システムは、金融機関に77億米ドル(世界のエアライン業界の2016年の推定純利益の22%)を料金として支払って居る。金融機関は、航空業界の価値連鎖の中の、多くの仲介者の一つに過ぎず、そのそれぞれが分け前を取って居る。

 

IATA、エアライン、そして、その他の航空関係組織は、当然のことながら、ブロックチェーン・テクノロジーの可能性について研究して居る。それは、エアラインの仲介者への依存を弱め、コストを削減し、工程のスリム化を助けてくれる。

 

最もよく知られたブロックチェーンのアプリは、仮想通貨ビットコインで、その支払い時のメリットは決済のスピード、クレジットカードに比べてコストが安いこと、詐欺のリスクの低さ、そして国境を越えた性格にある。ビットコインによる支払いにはクレジットカードも銀行口座さえも不要な事から、顧客層の拡大の可能性も秘めて居る。

 

然し、ブロックチェーンは仮想通貨よりも更に先に、巨大な変身の可能性を持って居る。半永久的で、証明可能な数々の処理を記録する、開かれ、配布された台帳であるブロックチェーンは、人々の間で金銭、データそして契約を、第3者が介在する事なく交換する事が出来る。それは、合意された条件が満たされると、自動的に行動を起こさせる「スマート契約」を可能にする。

 

航空業界でブロックチェーンの使われる可能性としては、旅客や運航のデータ、常顧客プログラム、バゲージ追跡、MRO、セキュリティ、そして流通システムなどの分野が考えられる。

 

 

Blockchain: potentially transformative technology that could help rebalance the aviation value chain

 

海外事情

 

5. (TJ) オヨ、15億ドル追加調達」と「14. スタートアップに200億ドル注入」の2つの記事から、今までOYOは累計で20億ドルほどの資金を調達し、その規模は過去10年間の世界の旅行領域スタートアップ総投資額200億ドル(約22兆円)のほとんど10%を構成していることが分かる。この多額の資金調達を支えている主要投資家には、ソフトバンクのビジョンファンドが含まれる。ソフトバンクは、最近、上場延期を余儀無くされた米WeWorkに(支援策として)50億ドルを出資することを決定した。(ビジョンファンドは、すでに累計100億ドル=約1.1兆円)をWeWorkに投資している。)出資しているUberの株価も上場時より25%も下がっている。まさかOYOWeWorkの二の舞なんてことには・・・? ビジョンファンドの主要投資先には、旅行関連では、OYO, Uberに加えライドシェアのGrab(シンガポール)と滴滴出行(中国)がある。

 

 

 

15. トーマスクックと中小旅行会社」と「16. トーマスクック倒産の教訓:流通ミックス重要」は、トーマスクック(TCG)の倒産原因が、アイデンティティー(企業の独自性)・リダーシップチーム・市場のトレンド・テクノロジー戦略、の5つに重大な問題(瑕疵)が存在したためだと解説している。そして、近代のトラベルテックが進化した市場では、API、オープンシステム、提携(後述再掲)の方法によって、中小旅行会社と雖もTCGと変わらない在庫にアクセスすることが可能であると説いている。むしろ中小旅行会社の方が、小回りがきいて、経営環境の変化に迅速に対応し、社内のコミュニケーションにも優れていると書いている。また、大手ツアオペに送客をべったり依存するのではなくて、複数のデジタルチャネルを利用するチャネル管理が極めて重要だと教えている。

 

 

 

10. テクノロジー・コンバージェンス」は、スタンドアローンの複数のシステムを繋げば(コンバージェンス/融合すれば)、より優れたアウトプットが生まれると言っている。恥ずかしながら、この言葉を初めて聞く者には即ピンと来ないが、その一例として記されている、Disney+ABS+Pixar+MarvelViacom+Paramount Studio+CBSM&Aによる企業の混ぜ合わせを見ると少しは理解が進む。要すれば何から何までの自前主義は(あるいは個別システムの独立させたままの寄せ集めでは)もはや通用しないので、これからはテクノロジー・コンバージェンスをよく理解して、自分に相応しいパートナーとの提携戦略(あるいは個別システムの繋ぎ合わせ)が必要だと言っていると解釈した。DisneyViacomの場合はM&Aによりそれを実現している訳であるが、M&Aだって提携の究極的な形である。トラベル・エコシステムの発展も、ここ辺りにそのレゾンデートルがあるのかもしれない。観光MaaSだって企業間提携をベースにしている。そう言えば、TCG倒産ニュースでも提携について触れている。また「1. (TJ)ブッキング、航空便予約開始」で、Booking Holdings CEOConnected Tripと言っている。コンバージェンス、コネクテッド、融合、繋ぐが重要なキーワードとなりつつあるようだ。インターネット社会のIoTが進んでいる訳だ。(編集人)