CAPA分析:NEW HEADLINES  8月-2017年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

 英文本文の翻訳を航空、旅行業界の豊富な経験と知識で承ります。 

  

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8月13日掲載

Premium Analysis

 

バンコク航空のSWOT 第2部=競争激化、高い単位コスト、空港の制限が課題

11-Aug-2017

 

バンコク航空が、過去数年、成長、そして収益性向上を出来たことは、東南アジアに、域内フルサービスエアラインの存在する余地がある事を実証して居る。然し、同社は、特にLCCからの競争の激化と言う障害に直面して居る。

 

バンコク航空は、比較的に高い単位コスト体質だが、このまま実収単価が下落し続けるならば、これを下げる必要がある。また、同社は、寄港するバンコク/スバンナプミ、チェンマイ、プーケットそしてサムイの4空港の全てでインフラの限界に直面して居る。

 

これは、バンコク航空のSWOT分析2部構成の後半である。第1部では、同社の複数の強みについて見て来た。このエアラインの弱さ、好機そして脅威をこの2部で分析する。

 

 *SWOT=Strengths,Weaknesses,Opportunities,Threats強み、弱み、好機、脅威による分析手法

Bangkok Airways SWOT Pt 2: intensifying competition, high CASK & airport constraints are challenges

ジェットスマート、チリでデビュー=ラテンアメリカでLCCの持久力のテストケース

10-Aug-2017

 

LCCのスペシャリストであるインディゴパートナーズは、ジェットスマートと言う、チリに本拠地を置く超低コストエアラインを立ち上げる事で、ラテンアメリカにより深く食指を伸ばして居る。ジェットスマートは、ラテンアメリカの経済が回復に向かって落ち着こうとする中で、この地域の商機の刺激策として活用する事を狙う、多くの新規低コストエアラインの一つである。ラテンアメリカの多くの国々で、一人当たりの旅行の頻度は、より成熟した市場のそれに比べまだ低いままで、特にチリは、国の体制が、比較的自由化の進んだ市場の一つであるなど、インディゴが魅力的だと感じたに違いない、独特の性格を持って居る。

 

ジェットスマートは、ラテンアメリカの最大の航空コングロマリットLATAMエアライングループが、現存の、そしてこれから生まれようとして居るLCC各社に、より効果的に対抗出来る、新たな運賃体系を世に出そうとし始めて居るまさにその最中に具体化しようとして居る。これは、刺激的な価格設定により拡大する旅客需要の応分の分け前を勝ち取ろうとする動きである。LATAMの動きは、LATAMが圧倒的な大手エアラインとして支配するチリの市場で、ジェットスマートが直面する大きな流れを変えるものである。

 

ジェットスマートが長生きするために肝要なのは、高い税金と、空港コストが特徴であるラテンアメリカの難しい環境の中で、旅客需要を刺激出来るコスト構造を維持する事である。同社の後ろ盾は超低コスト運用への微調整にも熟練した面々であるが、ラテンアメリカには新規起業のLCCが乗り越えなくてはならない独特の障害がいくつも待ち構えて居る。

 

 

JetSMART’s debut in Chile offers a test case for LCC staying power in Latin Americ

バンコク航空のSWOT 第1部=提携、路線網そしてサムイ空港所有は大きな力

09-Aug-2017

 

バンコク航空は、全ての予想を裏切って、益々LCCに支配されつつあるこの地域に、近距離フルサービスエアラインが、まだ存在する余地がある事を実証し、素晴らしい成功物語となった様に見える。同社は、急速に拡大し、東南アジアで、最高の利益率を誇るエアラインの一つになった。

 

堅実な提携エアラインのリストと、独特の路線網の組み合わせが、バンコク航空にとって、競合他社との差別化を、そして生き残る事を可能にした。人気のリゾート島サムイの空港を始めとする、自ら所有する空港のリストがあるのももう一つの重要な強みである。

 

このSWOT分析の第1部では、CAPAは、バンコク航空の強みを詳細に検証する。

同社の弱み、好機、そして脅威については、第2部で分析する。

 

 *SWOT=Strengths,Weaknesses,Opportunities,Threats強み、弱み、好機、脅威による分析手法

 

Bangkok Airways SWOT Part 1: partnerships, network and Samui Airport ownership are big strengths

空港投資:CAPAの空港投資データベーストップ10

09-Aug-2017

 

CAPA世界空港投資データベース(GAID)の修正作業は漸く完了した。それは800の個別プロフィールを定義づけし、それを大規模世界的投資家、活動的投資家、可能性としての投資家、休眠中の投資家と言う4つのカテゴリーに振り分けて居る。

 

今回の短い記事は、これらの大規模投資家や空港運用者は、実際にはどの様な人々か、国外での投資の数で計って検証する。これは、彼らの過去の履歴の詳細を追うよりも、将来的に何が彼等を待って居るかを調べてみる。

 

GAIDに登録されたプロフィールの内、53件は、「大規模世界的投資家」で、少なくとも5つの空港に投資して居る。同率1位は、ユティリコエマージング市場と、チルドレンズ・インベストメント・ファンドである。

 

最初にCAPAがデータベースを立ち上げた2011年には、リストに登録されたのは250件にもならなかったが、現在では800件を超えて居る。存在する数少ない同種のデータベースと違うのは、一度、プロフィールが登録されると、永久にそこに残る事だ。

 

Airport investment: the top 10 investors from CAPA's Global Airport Investors Database

中国でのA350/787:エアバスとボーイング、更なる受注=四川航空が最初のA350運航社に

08-Aug-2017

 

過去15ヶ月間に発注数が伸びたことにより、エアバス社のA350は中国本土のエアラインに対し、ボーイング社の787との格差を縮めつつある。然し、787は依然として2:1近い割合で、A350より売れて居る。即ち、787は就航済、発注済を合わせて136機(他にオプション5機)に対し、A350は71機である。幾つかのこれまで広胴機の経験を持たない小規模エアラインが次世代の広胴機を発注して居るので、実現に至らない可能性も、また、エアラインは合併統合され、発注数が統合される可能性もある。

唯一、中国国際航空、中国東方、中国南方の、全て国営の3社だけが、A350と787の双方を発注して居る。

 

新しい航空機の初号機は、通常、国営エアライン、しばしば、中国国際に行くことが多いのだが、A350を中国本土で最初に受領するのは、四川航空の様だ。

 

海南航空との競合となるかも知れないが、A350は四川航空が、北米への直航便を飛ばす事を可能にする。

同時に、中国東方は、A350と787の輻湊する保有機群をどの様に割り振るかを決めようとして居る。

 

 

A350/787 in China: Airbus and Boeing book more orders, Sichuan Airlines to be first A350 operator

CAPAエアライン収益展望=利益率は滑り落ちる、コスト削減熱意が陰り=自己規制が必要

07-Aug-2017

 

「CAPA世界のエアライン産業の営業利益率モデル」、至近の6か月アップデート版によれば、2017年1月のそれに比べ、2018年への予測が上昇して居る。2016年は多分、実績循環のピークだったと思われるが、往々にして直前のピークの後には急速な下降が見られるにも関わらず、現在の見通しは6%と言う前回の利益率を軽々と超えて安定した期間になると見て居る。

 

エアライン産業の利益率が向上する最も基本的な理由は、より高い供給稼働率である。搭乗率は新たな記録に向かって上昇を続け、日常機材稼働率と、現役として稼働する世界のエアライン保有機数の割合は共に、既に10年近くも改善を続けて居る。これに加えて、2013年以来、燃油価格の低い事が旅客需要と業界全体の利益率を押し上げて居る。

 

然しながら、エアライン産業は自己満足して居る訳には行かない。IMFは2017年7月にアップデートされた世界経済展望の中で、GDP予測は依然として危機前の平均値を下回り、中期的リスクは悪化の方向へ向かって居ると指摘して居る。CAPAの利益率予測は、2017年1月のアップデート版に比べ、緩和されつつあるが、2017年と2018年には、燃油価格と、保有機数の上昇から、緩慢に後退するというものだ。

 

 

CAPA airline profit outlook: margins slipping as cost reduction intensity dims. Discipline needed

8月7日掲載

 

ルクセンブンルグ・フィンデル空港=この地域の低コスト代替空港になる

05-Aug-2017

 

ルクセンブンルグのフィンデル空港は、ベルギー、フランスそしてドイツの国境地帯にある、金融産業と政治を中心とした、小規模だが富裕なコミュニティが利用する空港である。ルックスエアとカーゴラックスと言う、2つが何年もの間主要なエアラインだったが、ライアンエアの様な低コストエアラインの到着で、確実に変化が起きつつある。

 

ユーロ圏の景気回復で、2016年と2017年の現在まで、旅客も貨物も共に、堅調な成長を見せて居る。他のエアラインにとって、過去の一時期、欧州=北米間の格安エアラインの運航の最先端にあった施設を有効活用するチャンスは明らかに存在する。

 

今回のレポートは、フィンデル空港を、いくつかの指標の組み合わせで、地元のライバルとなる

空港との比較で、そして建設活動、所有関係を通じて検証する。

 

 

Luxembourg Findel Airport - – poised to become a low cost alternative in its region

Premium Analysis

 

中国-韓国間航空事情:政治に振り回されるエアライン=HNAはアシアナ航空の持ち株買増しを検

04-Aug-2017

 

政治的論争が、再び航空界、観光業界を揺れ動かして居る。今回は中国=韓国間と言う、アジア最大の国際線市場である。

 

韓国の米国軍事兵器の装備を巡った議論の結果、中国は、旅行代理店に、その拡大する出国旅客市場に対して、韓国を売るのを止める様勧奨した。

 

この意味する所は、中国人観光客が2016年で全来訪客の47%をなす韓国にとって強烈である。中国人観光客は、MERS(中東呼吸器症候群)蔓延の最中の2015年の水準まで落ちてしまった。2017年夏には、直航便の供給席数が29%下落した。アシアナ航空と大韓航空が、韓国=中国間の最大の運航会社だが、同時に、その世界路線網は、かなりの部分、中国に露出して居る。

 

一度、この問題が、過去のものとなれば、韓国は、中国のHNAグループに、アシアナ航空の所有者であるクンホーに対する、更なる投資を許すのか、決断しなければならないだろう。

 

 

China-Korea aviation: airlines impacted by politics; HNA weighs larger Asiana Airlines stake

コロンビアのLCCウインゴ=ラテンアメリカのエアライングループ最初の複数ブランドモデルを試す

03-Aug-2017

 

パナマを本拠地とするエアライングループ、コパ・ホールディングズは、2016年遅くに開業し、現在17の近距離路線を運航して居るLCCブランドであるウインゴを使って、複数看板のビジネスモデルを試そうとして居る。ウインゴはグループの地元市場であるコロンビアとパナマでの供給席数で、すでに2%の占有率を獲得して居る。

 

コパは、これまでフルサービスのコパ・コロンビアと言うブランドで運航していた不採算路線をウインゴに移管し、また、新たに通常の2クラスフルサービス商品では採算の取れない、地点間レジャー路線を開設して、典型的な複数ブランドの戦略を採ろうとして居る。

 

然し乍ら、コパは新たなエアラインをゼロから立ち上げる、典型的な複数ブランド戦略を採ろうとしては居ない。即ち、ウインゴはコパ・コロンビアの運航者証明をそのまま使い、スケールメリットを出しながら、リスクを最小化する、然し、可能性として利益は限定しようと言うのだ。

 

フルサービスエアライングループの傘下のラテンアメリカ最初のLCCとして、ウインゴは多くの点で実験をする事となる。仮に最初の4機のモノクラス737−700を使った試みが上手く行った場合、コパは、コロンビアとパナマでの拡大にウインゴを使う可能性があり、その他のラテンアメリカ市場でも同様だ。一方で、他のフルサービスエアライングループも自社のLCCブランドか子会社を立ち上げねばならないと考える事になるかも知れない。

 

 

Colombian LCC Wingo: Copa becomes first Latin American airline group to test out multi-brand model

Premium Analysis

 

スクート 第2部:路線網拡大の新たな局面が始まる=5つの新路線と、乗継旅客への集中で

02-Aug-2017

 

シンガポール航空(SIA)のLCC子会社である、スクートは2017年第4四半期に5つの新路線を開設して、路線網拡大の新たな局面を開始しようとして居る。スクートはまた、既に2018年に開設として1つの目的地を発表して居り、そして向こう数カ月の間に更に幾つかを発表する予定だ。

 

スクートは、新路線、フルサービス姉妹エアラインからの移管路線、そして、既存路線の増便、機材大型化を通じた追加供給などを総合して拡大を図って居る。

 

スクートの次の2つの新路線である、シンガポール=クアンタン、シンガポール=パレンバンは、フルサービス姉妹エアラインであるシルクエアから移管されたものだ。ハルビン、ホノルル、そしてクアンタンは、2017年遅くか、2018年の早い時期に、SIAグループにとって初の目的地になる予定だ。

今回は2017年7月25日にタイガーエアとの統合を完了した、スクートの戦略を検証する分析の第2部である。第1部では、保有機群を拡大するスクートの計画について見たが、今回第2部では、路線網拡大と、乗継旅客の比率が増える中で、既存路線での供給を拡大する商機について焦点を当てて見たい。

 

 

Scoot Part 2: new phase of network expansion begins with five new routes, focus on transit traffic

ユナイテッド航空、杭州を撤退=上海の拡大とともに中国の副次的な便が重複し始めて

31-Jul-2017

 

ユナイテッド航空は、2017年第2四半期の太平洋横断路線の実績が予想を下回る結果となった事について、中国と香港での需要が軟化した所為であるとした後、2017年10月14日以降、中国の副次的都市である広州への便を休止し、計画Aに戻ることとした。ユナイテッドは、サンフランシスコ=上海浦東の第2便目の発着枠が確保出来なかった2016年7月に、787による週3便のサンフランシスコ=杭州線を開設した。杭州は高速鉄道で45分の、上海の需要領域の一部で、大規模な電子産業の企業が本拠地を置いて居る事から、上海で発着を阻まれた場合の代替としては充分相応しいと思われた。

 

然し、杭州を開設した後に、ユナイテッドは、上海の発着枠を貰い、2016年10月にサンフランシスコ=上海の毎日2便目を開設した。杭州の実績は予想を下回り、搭乗率がユナイテッドの平均を下回り、通常の副次的な都市への長距離便より低いという結果を招いてしまった。

 

ユナイテッドの上海線の実績も明らかに供給過剰から悪化してしまった。杭州を終わらせることで、供給の過剰は緩和される筈である。中国の副次的な長距離路線は注目を集め、BAの成都撤退に次ぐユナイテッドの杭州休止にも関わらず、市場の基盤は変わることは無い。違うのは主要都市での商機と、経営が副次的な都市での商機をどの様に変えて行くかである。

 

 

United Airlines exits Hangzhou: secondary China service became redundant with Shanghai growth

Premium Analysis

 

日本航空、ベトジェットと提携=東南アジアから太平洋横断路線への送客を押し上げる為に

31-Jul-2017

 

不釣り合いなカップルが、実利本位で提携し、JALとベトジェット航空が、歩調を合わせて、コードシェア提携へと進んで居る。

 

アジアの最も名高いエアラインの一つが、ビキニの制服で、限界を押し拡げつつ、急速にベトナム市場での占有率を拡大して居る、アジアで最も若いエアラインのひとつとチームを組もうとして居るのだ。その通り、この2社は互いに相応しくない様に見える一方、両社が、それぞれのライバル、ANAとベトナム航空の間に現存する提携関係に影響されて居ることは間違い無い。

 

JALとベトジェットは、日本=ベトナム間路線と国内線でコードシェアする計画だ。JALが東南アジアに更に入り込んで行くのに、ベトジェットを提携相手に使う事は、かなりの注目を集めて居るが、 ベトジェットの東南アジア版図には限界がある。ベトジェットは、やがてはJALの北米路線網にアクセスしたいと考えて居るだろうし、JALは、東南アジアの主要市場から、JALの北米路線便に送客してくれる、低コストな提携先を必要として居る。国内線では、ベトジェットは殆どベトナム航空と同規模である。然し国際線では、ベトナム航空の方がずっと大きく、国を代表するエアラインの地位を享受して居る。JALは規制の軛を解かれ、自由な時代に入った。ベトジェットとの提携は、利益をもたらすかも知れない、そして、JALにもまだ他に追及すべき商機がある。

 

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