CAPA分析:NEW HEADLINES  9月-2018年

CAPAアナリストによる アジア・太平洋の航空業界のトピックスは

今・そしてこれからの展望を紐解く大変興味深く、そして貴重なレポートです。

 

毎週幾つかのレポートをピックアップし、その序章をご紹介致します。 

 

 

9月16日掲載

 

低コスト長距離エアライン:ノルウエーエア、世界最長のLCC路線を切る

 

12-Sep-2018 

 

ノルウエーエアは、現在、世界最長のLCC路線である、ロンドン/ガトウイックとシンガポール間の定期便を休止しようとして居る。ロンドン=シンガポール線を、運航開始後、僅か一年で休止するこの決断は、LCCにとって本当の長距離路線を運航する事の課題を浮かび上がらせた。 

 

12時間を超える路線で、特に燃油価格の高い環境では、LCCがFSCに比べて、充分なコストの優位性を達成するのは、困難な事だろう。シンガポール=ロンドン間市場は、そしてより大きく東南アジア=欧州間市場では、幾つかのエアラインが攻撃的な価格のワンストップ便を提供するなど、非常に競争が激しい。 

 

概して、飛行距離が短めで、実収単価がより高く、運航費用の安い、欧州=北米間市場は、ノルウエーエアにとって、欧州=アジア間市場より魅力的である。 

 

ノルウエーエアは、間もなくやって来る、新たなアルゼンチン拠点の子会社の開設に従い、現在また、欧州=南米間市場で新たな商機を狙って居り、これにより、ノルウエーエアにとってアジアよりラテンアメリカを戦略的に重要とする可能性がある。 

 

Low cost long haul: Norwegian Air drops world’s longest LCC route

 

タイライオンエアのSWOT:国内線と中国路線網が主たる強味

10-Sep-2018

 

タイライオンエアは、2013年12月に開業して以来、急速に拡大して来た。タイライオンは2018年をたった5年の会社としては、保有機数は35機、輸送旅客数は1,000万人を超える、比較的大きな規模なエアラインとして終える予定だ。 

 

タイライオンは既にほぼ10年以上も先に開業したノックエアを買収し、タイで第2の規模のLCCになろうとして居る。同社はまた、バンコク航空を買収し、既にタイの全エアラインの中でタイ航空、タイエアアジアに次ぐ第3位のエアラインになって居た。 

 

タイライオンはタイの国内線市場と、同社が最大の東南アジアのエアラインとして過去2年間急速な国際線拡大を追求して来た中国で、特に強い。2018年の終わりまでに、その国際線路線網は30地点と11か国にまで達する予定だ。 

 

Thai Lion Air SWOT: domestic and China networks are major strengths

 

Premium Analysis   

 

モスクワ/ヴヌーコヴォ:モスクワの最速で伸びる空港、カタールに求愛

 10-Sep-2018


モスクワヴヌーコヴォは、ロシアの首都で最速の勢いで伸びて居る空港である。年間の旅客数は2017年に30%、2018年上期には20%増加した。FIFAワールドカップは、2018年6月半ばから、2018年7月半ばまでの交通量にプラスの効果を与えて居るが、これに関わらず、ロシアを主導する低コスト空港に横たわる物語はとても強烈な成長物語の一つだ。
 

 

シェレメチェボやドモデドヴォと違って、モスクワ第3のこの空港には、座席供給で、明らかなリーダーが居ない。寧ろ、ヴヌコーヴォは、際立った位置にある3つのエアラインの重要なこと拠点である。同空港は、ロシア第3のエアライン、UTairエビエーション、ロシア唯一のLCCポベーダ、そしてアエロフロートグループの域内エアライン、ロッシアの第2の拠点である。同空港の第4の運航会社、ルスラインは2018年3月、ドモデドヴォからヴヌコーヴォに移行して来た。 

 

同空港は国内線に焦点を当てて来たが、世界的な超乗り継ぎエアラインの目を引き始めて居る。既に、モスクワを基地とするトルコ航空、同空港は、2018年4月にドーハを本拠とするカタール航空がヴヌコーヴォ空港の25%を取得する方向に進む可能性のある覚え書きを締結して居る。カタール航空はライバルのドモデドヴォに飛んで居るが、所定のデューディリジェンスが済んだ際には、ヴヌコーボに移る予定になって居る。 

 

Moscow Vnukovo: Moscow's fastest growing airport courts Qatar Airways

9月10日掲載

中国と北アジア=インドにとって大量のインバウンド旅行客の好機

 07-Sep-2018 

 

2017年、インドは、1,020万人の外国人訪問客を迎えて居るが、その内、およそ200万人は、バングラデシュからの国境越えだった。残り800万の外国人の際立った特徴は、その他のアジアの観光地来訪客を牽引する要でなる北アジアからの来訪者の占有率が比較的に低い事だ。 

 

この地域の3大市場である、中国、日本、そして韓国が、タイに於ける35%以上に比べ、インドの外国人来訪者の7.5%程度の構成比に過ぎない(バングラデシュを除く)のだ。 

 

然し、ビザ要件の簡易化、乗継可能性の改善、長距離低コストエアライン、そして、より深いプロモーションへの注力、商品改良を進める事で、観光の流れの刺激剤になり得る。

  

China & N Asia, massive inbound tourism opportunity for India

低コスト長距離狭胴機:エアアジアX、ノックスクートが仲間入り 

05-Sep-2018 

 

マレーシア・エアアジアX、タイ・エアアジアX、そしてノックスクートは、各社ともに全て広胴機である保有機群を補完するために、狭胴機の追加をしようとして居る。エアアジアXは、間も無く、アジアのLCCによる、狭胴機の最長距離路線の運航会社になる可能性がある、一方で、低コストエアラインによる、世界最長の定期路線は、依然、大西洋横断路線に集中したままだろう。

  

エアアジアXグループは、同社が持つ40機のA330-900neoの発注を、2019年の第2四半期に始まる納入予定で、A321neoか、A321neoLRに変更する計画である。同グループのタイ子会社がA321neoの最初のグループを、これに次いでマレーシア子会社が運航する計画だ。マレーシアエアアジアXは、2007年に営業を開始して以来、全機広胴機の保有機群で運航して来た、一方、タイエアアジアXは、2014年に開業以来、広胴機のみを運航して居る。 

 

タイエアアジアXのライバルであるノックスクートは、2015年の開業以来、唯一、広胴機だけを運航して来た。ノックスクートは、2018年第4四半期に、2機の737-8を追加し、4機のより脚の長い737MAX8を2019年に入手する事を検討して居る。 

 

Low cost long haul narrowbody: AirAsia X, NokScoot join the party

東南アジア-ロンドン間市場:ガルーダインドネシア、難しい教訓を学ぶ 

04-Sep-2018 

 

ガルーダインドネシアは、ロンドン市場での、上手く行かない4年間と数種類のトライアルの後、ロンドン線を切ろうとして居る。ロンドンへのオンライン商品の供給を辞めるというガルーダのこの決断は、同社がから、777-30ERを発注した、10年前に遡る当時のエネルギーに溢れた、フラッグキャリアーの長距離路線への拡大の野心的計画のための彩り豊かな一章を閉じる事になる。

  

ガルーダのロンドン線はずっとかなりの不採算で、ヒースローから撤退する事は、殆ど驚きでは無かった。ガルーダは収益性回復へのビッドによるリストラの最中で、そのため、ジャカルタ=ロンドンの、路線の損失をカバーし続ける訳に行かなかった。 

 

ガルーダのロンドン線を続ける戦略は、最初から、傷物で、何度かの調整を試みる結果になり、ガルーダが双方向への直航便を提供したのはほんの一年未満だった。

 

SE Asia-London market: Garuda Indonesia learns a difficult lesson

9月2日掲載

ハワイアン航空:貨物に積極的見通し=島嶼間運航が始まるに連れ 

29-Aug-2018

 

ハワイアン航空は、つい最近、島嶼間市場にターボプロップ機材で貨物専用便を開設し、同社の歴史に一里塚を記した。運航自体は、小規模なもので、同社の島嶼間市場での占有率を大きく変えそうにはないけれど、ハワイアン航空にとって、貨物収入を向上させるユニークな好機である。更に、これは、またハワイアンの、経営が今や、上昇気流で、つっ走って居り、拡大を図る、事業計画上の方針に則って居る。 

 

同社の島嶼間貨物市場へと拡大しようと言う考えは、ハワイアンの長距離貨物の見通しが、実収単価の高い、米国行き商品に牽引されて、引き続き堅い事から、浮上して来て居る。 

 

Hawaiian Airlines: a positive cargo outlook as inter-island ops start

西欧-中東間の供給量:好機を活用するのは英国航空のみ

29-Aug-2018 


中東は、欧州にとって供給席数で北アフリカに次いで、2番目に大きな大陸間路線の地域で、一方、欧州は中東にとって、アジア太平洋に次いで、第2位の地域である。

 

然し、この両地域の間の、国別の供給の分析を見ると、ある不均衡が見つかる。 

 

西欧の主導的な国々は、中東に比べ、全体として大きな航空市場を持ち、欧州ー中東間市場は、欧洲の西の外れより、東の端に集中して居る。西欧の市場のトップ3(英国、ドイツそしてイタリア)は2018年には欧州ー中東間供給席数の1/3を占めるが、一方、中東のトップ3(UAE、イスラエルそしてカタール)は3/4に迫る占有率である。 

 

更に、中東発着の供給の伸びは、特にエミレーツとエティハドに牽引されて、欧州最大の国々以外の場所で急速に生じて居る。エミレーツ航空、カタール航空そしてエティハド航空が提供する、世界的な乗継サービスは欧州ー中東間供給にとって、UAEそしてカタールの重要性を大きく押し上げて居る。 

 

これらの市場の殆どの旅客が、中東出発の或いは中東帰着の旅客でない事実から見ると、英国航空は、提携先であるカタールの路線網を駆使して、自社の路線網の広がりを大きく拡大して居り、戦略的に抜け目が無い。

 

W/Europe-M/East capacity: only British Airways exploits opportunities

東南アジアの保有機群:ライオン、成長を緩める=エアアジア、ベトジェットはより攻撃的に 

27-Aug-2018 


東南アジアのエアライン企業、ライオングループは、2018年の年間、たった17機を受領すると言うペースで、益々その保有機拡大を緩めて居る。このインドネシアを本拠とする、エアライングループは、2015年に史上最大の57機を受領して以来、過去3年間に亘り、大きく拡大の歩みを緩めて居る。
 

 

ライオンは、依然として、凡そ450機の機材を発注して居るが、その大部分は現有保有機群の更新に使われる。エアアジアとベトジェットは現在、ライオンより大きな航空機発注数の伸びを見せて居る。

 

エアアジアとエアアジアXグループは双方併せて、500機近い機材を発注して居るが、ライオンより就航中の保有機数はまだ少ない。べトジェットは、2018年8月現在、就航中の保有機は僅か60機に成ろうとして居るのであるが、300機を越える発注の約束をして居る。 

 

SE Asia fleet: Lion slows growth; AirAsia, VietJet more aggressive

 Premium Analysis