第19回:  国際旅客概観(5)~本邦会社の内訳~

 

                                                                                                              2019年5月14日

(マラソン講座)データから読み解いた航空事業 

(第19回;2019年5月14日)

 

国際旅客概観(5)~本邦会社の内訳~ 

JALを抜いてANAが拡大、LCCも伸長

 

 

1985年以降の本邦国際線旅客の推移を会社別に概観しました。
2001年以前のJAL値には統合前のJASの旅客数も含めています。)
 

 

① JAL; 国際定期便一社体制下の1985年は648万人、2000年の1582万人(JASを除いても1512万人)をピークに漸減、破綻後は700万人を割り込んだ。 

             その後漸増で2017年度は859万人。 

 

② ANA 国際線参入後徐々に増大、2000年は400万人を超えた。 

        その後400万人規模の横ばい推移であったが、JAL破綻時期を境に、増枠した羽田
 枠の多くをも得て規模拡大中。
 

        2015年にはJALを抜き、2017年度はほぼ1000万人規模となった。 

 

③ LCC等; 2012年の参入以降急速に規模拡大、2017年度には400万人を越え、本邦社の
 中でのシェアも2割に近づいた。 
 旅客数だけでみればJALの半分近くということになる。
 

 

     (本邦会社別旅客数推移) 

 

(主な年度の会社別旅客数)

 

  ④ 会社別旅客シェア2017年度) 

     2017年度の本邦社旅客数2251万人の会社別割合。 

 

 ・ ANA; 自社旅客で43%。 

ANAグループの戦略的役割(近距離国際線と低価格ブランド)を担う傘下のLCC
合わせて58%を占めている。
 

 

 ・ JAL; 4割を割り込む38%。 

 

 ・ LCC; 4社で19%。 ANA傘下2社で15%を占め、Jetstar-J3%弱。

 

  次回(第20回)の予定です。 

国際旅客概観(6)~日本発着便を俯瞰する~ 

JAL/ANAは4空港集中、羽田で圧倒のANA 

 

以上

 

■4月5日 NEW!

 

日本や世界の航空事業について諸々のデータから読み解く「マラソン講座」

の掲載を開始致します。

どうぞご期待ください。 

 

TD(旅行流通)勉強会

旅行流通に関する世界のニュース

 

■4月16日  NEW! 

 

「オフラインの世界に戻る Part 4(最終回)ハイテック対ハイタッチ ホテル」が、H.I.S.の「変なホテル」とForbes 5つ「Boston Harbor Hotel」の極端な2つのケースを比較していて面白い。宿泊業界は、ハイテックで割安なホテルと、高価であるがそれに見合う人的サービスを提供するホテルの2つのセグメントに別れるのだろう。航空業界におけるLCCFSAの違いと似通った話なのかもしれない。それにしても、Boston Harborの徹底したCRMは物凄い。

 

しかし宿泊施設では、これにホームシェアー(private lodgingとかalternative lodging facilityとも呼ばれている)の新経済が加わる。 

 

Google 民泊拡大」は、GoogleHotel Searchにバケーションレンタル施設を加えたと報じている。

 

Expedia Groupなどの提携サイトの掲載施設をリストすると言う。これはバケーションレンタルのメタサーチ?Googleの旅行市場への参入はとどまるところを知らない。そのGoogleが、先々週、欧州委員会から独禁違反で14.9億ユーロの制裁金支払いを命じられた。これでGoogleの独禁違反は3回目となる。中核事業(特に個人情報集約)の先行きを案じて旅行業を含む事業の多角化を目指していると勘ぐる。 

 

「エアビー5億人利用」によれば、民泊本家のAirbnbが累計で5億人の利用者獲得を達成し、600万軒の代替宿泊施設をリストしている。Booking.com570万軒を上回ったと言っているが、即予約(インスタント・ブッキング)できる施設数ではBooking.comが追い抜いていると理解している。Airbnbは、OTAHotelTonightを買収したと思ったら、今度はインドのOYO$150M~$200Mを投資したらしい。年内上場を睨んで、Airbnbの事業拡大戦略が継続している。

            (編集人)