海外事情

フォーカスライトJapanでは、Tnooz (tnooz.com) 並びにTravel Weekly (travelweekly.com)を含む海外主要旅行業界誌から、面白そうな業界ニュースを選別し日本語に意訳して、トラベルジャーナル(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。この「海外事情 アーカイブ」では、TJのコラムに掲載したしたニュース以外の記事を、TJコラム発行日の3日遅れでアーカイブとして掲載しています。

 

   

 ■2018年4月2日 お知らせ 

 

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                                   2019年7月14日掲載

 

海外事情 71⽇号

 

 

6 10 日から 21 日までの 2 週間のオンライン旅行流通に関係する海外主要記 事です。
この号では、「3. OTA エアビーとレートパリティー」に注目したいと思います。 Airbnb がホームシェアに加えてホテルまで販売するとなると、
泊とホテルが 一つのプラットフォーム上で横並びにリストされることになり、タイプの異な る施設同士の価格比較が難しくなって、レートパリティーの維持が困難になる と言っている・・・と理解しました。しかし「(Airbnb では)、ゲストが施設の 真のコストを判断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する」とはイマ イチ良く理解できませんでした。Airbnb が最近導入したホストオンリーのコミ ッションモデルであれば、OTA のモデルと近似するのですから、そんなことに はならない、のではないでしょうか?

 

Airbnb が上場して・・・顧客獲得コストが上昇・・・ホテルの直販志向を強 くさせることになるが・・・一方でパリティー破りの悪役である格安販売のホテ ルオンリーの業者が増加するデメリットも存在する」とも言っています。しか し、ホテルにとっては、Airbnb のホテル販売開始によってチャネルがそれだけ 増えるので(OTA の中抜きのチャンスが生じるので)良いことである、と考え るのは間違っているのでしょうか?ホテルオンリーのパリティー破りは、 Airbnb とは関係のない別の次元の話では。「Airbnb のコミッションが、将来値 上げされる可能性もある」と言っていますが、EXPEBKNG との対抗上、こ の大手 OTA2社を上回ることにはならないのではないでしょうか。Airbnb の 多角化戦略は、「焦点が合っておらず・・・会社(Airbnb)は衰退する可能性が ある」とも言っていますが、ホームシェアからホテル販売を開始して、OTAHotelTonight を買収し、OYO に投資し、そしてタビナカの Experiences プロダ クトを開発して EXPEBKNG に競争を挑むのは、まさに Airbnb総合旅行 会社になるという大いなる経営ビジョンであると考えるべきだと思います。 この記事の著者(OTA Insight, Chief Commercial Officer)は、Airbnb に対して かなり否定的であるようです。中小の独立ホテルにとっては、そもそもパリティ ーに縛られたくない筈ですから、Airbnb がパリティー維持を困難にしてくれる というのであれば、これは歓迎すべきことではないのでしょうか。最後に「ホテ ルは、ますます複雑化する流通を制御することができない。ゲストが他では取得 できない並外れたエクスペリエンスを提供することに最善を尽くし続ける必要 がある」については全く同感です。

 

恒例のメアリー・ミーカーの「インターネット・トレンド 2019」が発表されま した。「12. メアリー・ミーカー、インターネット・トレンド発表」
この 333 枚のスライドでは、日本の企業は Sumitomo MitsuiLINEMIXI の たったの3社が言及されているに過ぎません。中国は独立した章(11China) で 30 ページ以上が割かれています。日本のインターネットテクノロジーの弱さ が見て取れて、とっても悲しいことです。(編集人)

 

 

 

⽬次

 

1. (TJ) 若年層の獲得はコトと報奨

 

2. (TJ) ビットコイン、緩やかに進⾏

 

3. (TJ) エアビー、タビナカ プロダクト開発

 

4. (TJ) ネット動向、5つの注⽬点

 

5. トラベルスカイ、リッチコンテンツ追加

 

6. ブッキング、韓国ホテルに投資

 

7. OTAエアビーとレートパリティー

 

8. アリペイ、欧電⼦財布と提携

 

9. 旅⾏アプリ12

 

10. ホテルサイト、EXPEBKNGの競争法違反を批判

 

11. トラベル・ロイヤルティーのA-to-Z

 

12. レビュー威⼒発揮

 

13. ホッパー、ホテル販売開始

 

 1.~4.は、トラベルジャーナル715⽇号をご覧ください

 

 

5. トラベルスカイ、リッチコンテンツ追加

中国GDS TravelSkyが、Routehappyのリッチコンテンツを使⽤する5カ年間 契約を締結した。この契約には、ATPCO の現在開発中の Next Generation Storefront標準を含むリテールソリューションが含まれている。TravelSkyは、 航空会社の客室仕様と航空券規則とプロダクトの詳細のコンテンツを説明する RoutehappyAmenities を試験している。TravelSky は、このコンテンツを OpenSearch 航空会社検索エンジンに API 接続で導⼊。Ctrip も、5 ⽉に Routehappy とコンテンツ使⽤契約を結んでいる。 (PWD 6/11 https://bit.ly/2FaWPRF)

 

 

 6. ブッキング、韓国ホテルに投資

韓国ホテル予約サイトYanoljaが、Booking HoldingsGICからシリーズDラ ウンドの1.8億ドルの資⾦を調達した。累計調達額は2.42億ドルに達した。2005 年創⽴のYanoljaは、これで⾃⾝がユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場 企業)になったと⾔っている。同社は韓国で同名ブランドのチェーンホテル200 軒を運営している。また、物件のオーナーに対して第三者流通のためのプラット フォームのソフトウエアも提供。Booking Holdings とは、資⾦調達以外にも Yanoljaの物件をAgodaで販売、その⾒返りにYanoljaAgodaBooking.com のインベントリーをホストするツーウエイ関係を有している。Yanoljaは、2018 年にはZen Rooms1,500万ドルを投資した。⽉間1億ドルの取引があり、今 までに2,000万の予約を取り扱った。2017年の収⼊は8,500万ドル。 Booking Holdings は、この地域での投資をヘッジするために、中国で Ctrip の (2014年の5億ドル投資以来の)継続的⽀援の他にも、ごく最近ではMeituan40 億ドルに上るシリーズ C ラウンドの資⾦調達に参加した。(PWD 6/11 https://bit.ly/2KQUJd5)

 

 

 7. OTAエアビーとレートパリティー

Airbnb が、エンドツーエンドの旅⾏の会社になろうとしている。ホームシェアの⺠泊に加え、ホテル販売にも⼿を広げ、インド バジェットホテルのOYOに 投資し、宿泊予約OTAHotelTonightを買収した。バジェットから4つ星ま でのホテルにポートフォリオを拡⼤し、EXPEBKNGと競争する(打ち負か す)OTA になる野望を抱いている。OYO は、リースとフランチャイズで⾃社 ホテルも運営。OYOはプラットフォーマーであると同時にプロバイダーでもあ る。このような新たな流通環境では、レートパリティーと価格競争⼒に対する⼤ きな疑問が⽣じている。

 

りんごとりんごの⽐較(同⼀条件の⽐較)が必要 (Getting to that apples-to-apples comparison

消費者にとって、同⼀プラットフォームにおけるバケーションレンタルとホテ ルの横並びの⽐較は望ましいことではあるが、アメニティーと施設の特徴が異 なるために、4 つ星ホテルとレビューで 4 つ星のバケーションレンタルの実際 の⽐較は困難であるという問題がある。ホテルにとっては、単⼀プラットフォー ムでバケーションレンタルとホテルが直接⽐較されるために、ホテルを同じ競 争セットの中のバケーションレンタルに対してベンチマークするのはほとんど 不可能に近い。⽐較をするためのツールが開発されるだろう。ホテルは、ロイヤ ルティープログラム会員特別割引とか付加価値パッケージのキーワードにより ダイレクト(直販)を増加させるだろう。

 

新コミッションモデルの舵取りと、より多くのコンテンツのアップデート必要 (Navigating new commission models ‒ and more content to update

進化しているコミッションモデルも、ホテルに対してパリティーの難題を突き つける。Airbnbのバケーションレンタルでは、Airbnbの主たるコミッション収 ⼊をゲストフィーから得ている。宿泊⽇数や施設のタイプの違いによってゲス トフィーは 5%~20%になる。⼀⽅ Airbnb のホテルは、多くの地域で最近ホス トオンリーフィーに変更された。よりOTAが課すコミッションに近づいた。新 たなコミッション構造が導⼊されたとしても、ゲストが施設の真のコストを判 断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する。この消費者に対する複雑 さの増加が、ホテルの収⼊管理戦略にも影響を与える可能性がある。 それに加えてホテルは、Airbnbのホテル掲載では、Airbnb内でのコンテンツの アップデート、ゲストの評価(ホテルの評価ではなくて)、ゲストとの対話が求 められる。 ゲストフィー、コンテンツの不⼀致がホテルとAirbnbの他の施設に対するベン チマークを難しくする。ホテルはAirbnb掲載の⾃分のホテルの最終価格を知る ことができないので、価格競争⼒のブラインドスポットが存在することとなる。 Airbnbに掲載する場合は、Airbnbのユニークなコミッションを考慮して、価格 がその他のチャネルの⾃⾝のホテルの価格とパリティーであることを確認する 必要がある。

 

顧客獲得コストの急上昇Spiking customer acquisition costs

EXPEBKNGの複占が、ホテルの広告オークション⼊札を打ち負かして、す でにデジタルマーケティングを占拠している。Airbnb がひとたび上場すれば、 資⾦豊富なもう 1 社が追加される訳だから、さらに状況は緊迫するだろう。さ らにオンライン広告の競争⼒が増せば、多くのホテルは検索やソーシャルアド バタイジングに⼿が出せなくなり、デジタルマーケティン会社に依存することになって更にマーケティングコストの上昇が発⽣する。顧客獲得コスト上昇は、 ホテルをますます直販拡⼤に向かわせることになる。直販とて、パリティー破り の安売りのホテルオンリー第 3 者販売者たちによって悪い影響を受けることに なる。それはまた、最も効率的に需要を⽣み出し、その需要を予約に変えること ができる⼈々により強⼒な⼒を与えることとなる。 値下げは需要を⽣み出すた めの簡単で⼿頃な⽅法であるため、パリティーの維持が問題になる。

 

より多くの中抜きMore disintermediation?

GoogleCPCモデルとは異なって、Airbnbはマーチャントオブレコード(販 売管理者)である。したがって、よく⾔われている“顧客との直接的関係を失っ てしまう”という苦情がここでも発⽣する。低いコミッションだからと⾔って Airbnb により多くのインベントリーを提供するのは、将来の予約を Airbnb の エコシステムに明け渡してしまうことになる。反対に、Airbnb が実際に⼿数料 を他のプラットフォームよりも低く抑えることができた場合は、ホテルは中抜 き(disintermediation)を歓迎する可能性がある。Airbnbは、偉⼤なるブランド 認知⼒とOTAに対する過度の広告無しの需要創造⼒を有しているので、ホテル が期待する流通コストを提供する。ホテルとAirbnbの関係は敵対的関係とは⾔ えなくなる。 プラットフォーム間の需要獲得競争が⾼まれば、コミションが上昇するかもし れない。Airbnb の安いコストが続くとは限らない。もしコミッションが上昇し (Airbnb がロイヤルティー プログラムを提供したとしたら)ホテルは Airbnb と競争しなければならなくかもしれない。

 

焦点、焦点、焦点(Focus, focus, focus

Airbnbでは多くのことが起こっている。 同社は、旅⾏計画や交通⼿段に関する 新たな取り組みに加えて、既存のExperiencesプロダクトを含むエンドツーエン ドのプラットフォームの構築に忙しい。 焦点が合っておらず優先順位が競合していると会社(Airbnb)は衰退する可能 性がある。 グーグルは旅⾏者が旅⾏を検索し予約する⽅法を提供し続けるかも しれない。 そしてもちろん、OTAの複占は進化し続ける。 それは本当に焦点が全てとなる。 ホテルは、ますます複雑化する流通を制御す ることができない。ゲストが他では取得できない並外れたエクスペリエンスを 提供することに最善を尽くし続ける必要がある。(Gino Engels COO OTA Insight) (PWD 6/11 https://bit.ly/2Xes2xj)

 

 

 

 8. アリペイ、欧電⼦財布と提携

Alipayを含む欧州6つのモバイルワレットが、欧州と中国で使⽤できるQRコ ードベースのデジタルペイメントで協業している。Alipay は、欧州のブランド Bluecode, ePassi, momo Pocket, Papaqui, Pivo, Vippsと提携した。6つの欧州e ワレットのユーザー(推定500万)が、QRコードペイメントを欧州10ヶ国の 20万近くのマーチャントで使えるようになる。中国⼈欧州旅⾏者もAlipayを使 うことができる。6 社は、Alipay が提供する互換性の QR コードフォーマット を使⽤することに合意した。ePassiBluecodeがこの統合プロセスの技術⾯を サポートする。2004年ラウンチのAlipayは、現在、アジアベースのローカル e ワレット提携先と共に10億⼈以上のユーザーを抱え、そのインストアの決済サービスは世界の 50 市場をカバーし、35 都市ではアプリ経由で税還付⼿続きも 処理する。今⽉はじめには、Alipayは、中国⼈旅⾏者に配⾞サービスを提供する ためにSplytとの提携を発表した。(PWD 6/11 https://bit.ly/2KilJTr)

 

 

 

 9. 旅⾏アプリ12

Oprah Magazineが選んだ、旅⾏計画に適している無料アプリ12選は以下の通 りである。

1. 航空運賃検索ベスト Hopper

2. 旅程作成ベスト Google Trips

3. 航空とホテルのフィルタリングベスト Kayak

4. 代替ホテル探しベスト Airbnb

5. プランのシェアリング ベスト TripIt

6. ⽬的地探しがベスト Skyscanner

7. ベスト⾳声認識アプリ SoundHoundHound

8. 間際旅⾏ベスト Hipmunk 9

. 世界を旅する⼈のためのベスト Rome2rio

10. フィリークエントフライヤーのためのベスト App in the Air

11. グランドの情報検索ベスト TripAdvisor

12. バジェットがベスト Trabee Pocket

(6/11 opeahmag.com https://bit.ly/2WJgUt0)

 

 

 

 10. ホテルサイト、EXPEBKNGの競争法違反を批判

デンマークのホテル予約サイト Nustay が、欧州委員会競争当局に ExpediaBooking Holdings が安い価格を提供しているスタータップを抹殺し、このサイ トを使⽤しているホテルに対して罰を与えているとする苦情の申し⽴てをファ イルした。NustayEXPEBKNGが、Nustayの安い価格を排除して、(⾼い コミッションを維持することを試みるために)ホテルの客室料⾦を⼈為的に⾼ いレベルに維持することを試みているのは競争法に違反していると訴えている。

 

 2014 年創⽴の Nustay は、オンディマンド予約とブロックレートで仕⼊れた客 室を、ライバルのサイトよりも安い料⾦で宣伝している。そして安くした分はコ ミッションを低くして相殺、ホテルの収⼊を減らさない⽅法を採⽤している。欧 州委員会競争監視当局はNustayの申し⽴てを受け取り、現在その内容を調べて いる。 昨年秋にGoogle のホテル検索で、EXPEBKNGに並んで、より安い価格を 提⽰して以来、Nustayのサイトトラフィックが急速に増加した。それがきっか けとなって、EXPEBKNGは、Nustayに在庫を提供したホテルに対して検索 リスティング順位を低下させるなどの罰を科し、Nustayの価格を⾼くさせるよ う要請した。この2OTAの動きに対して、数千のホテルが苦情している。 最近数年間の欧州全域の競争法違反取締りを受けて、BKNG はホテルに対して 最低料⾦(ベストプライス)の提供を強いる幾つかの契約条項を取り下げた。欧 州委員会競争監視当局は、2017年の報告書で、これらの⾏為に対して警告を発 している。⼤⼿ホテルチェーンが、最⼤⼿OTAの成⻑維持を期待しているとい うことは、新たなライバルを“⼤きな困難”に直⾯させることを意味していると述べている。反対に、EXPEBKNGは、欧州員会に⾜してGoogle のローカル のサイトと旅⾏検索結果の審査を要求している。欧州競争監視当局はGoogleの ローカルサーチも調べている。 オンライン旅⾏予約サイトは、⽇本や⽶国の当局にも調べられている。EXPEは ユタ州で、⽶最⼤ホテルチェーンと共謀して、Googleにおける検索広告を操作 している疑いが持たれている。(&/12 Bloomberg https://bloom.bg/2XGkOiE)

 

 

 

 11. レビューが威⼒発揮

旅⾏レビュー(⼝コミ)は、消費者の旅⾏の意思決定、特にバケーションレンタ ルの予約⾏動に⼤きな影響を与えている。最近のBooking.com の調査は、それ らがどれほど強⼒かを⽰している。世界の21,500⼈の旅⾏者を対象としたこの 調査によれば、旅⾏者の53%がホストに関する否定的なレビューのために、宿 泊施設予約を断念している。英国では、この数字は旅⾏者の42%となる。そし て75%が、歓迎してくれるホストを⾒つけるのにレビューが役⽴つと評価して いる。 そして、それは滞在の意思決定をするとなると、ホストの評価は、清潔さ、価値 と場所などの他のカテゴリーの評価よりも重要となる。 TripAdvisorも、レビューの⼤きな影響⼒を繰り返し⼒説している。レビューの トップサイトである TripAdvisor では、同サイトにアクセスした訪問者の 74% が、サイト訪問後にホテルのWebサイトにアクセスしている。旅⾏需要ピーク の 20177 ⽉には、旅⾏者の 11 ⼈に 1 ⼈がこのサイトを訪問した。(PWD 6/14 https://bit.ly/2KTJCQI)

 

 

 

 12. ホッパー、ホテル販売開始

航空販売モバイルオンリーOTA の⽶ Hopper が、設⽴ 18 ヶ⽉後にホテル販売 を開始した。世界 1,600 都市の 27 万軒のホテルの予約を可能にした。HopperAIテクノロジーを駆使した料⾦予測機能や、顧客のニーズと嗜好に対応して パーソナルな宿泊の提案を可能にした。そして通常オンラインでは表⽰されな いパーソナル料⾦を提⽰する。パッケージ価格、会員特別料⾦、ジオフェンス、 クローズドユーザー、ブロックレート事前購⼊などから、その他の割引料⾦を抽 出することができる。Hooper は、同社のユニークな会話型コマース (conversational commerce)モデルにより、予約の90%は年間6億に上るプッ シュ通知から獲得している。このホテル販売は、シリーズDの1億ドル資⾦調 達6ヶ⽉後に開始した。2018年には、180億ドル(約2兆円)相当の航空便と ホテルの予約を追跡調査している。(PWD 6/20 https://bit.ly/2ZBWiQk)

 

  

 

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海外事情

 

6 10 日から 21 日までの 2 週間のオンライン旅行流通に関係する海外主要記 事です。
この号では、「3. OTA エアビーとレートパリティー」に注目したいと思います。 Airbnb がホームシェアに加えてホテルまで販売するとなると、
泊とホテルが 一つのプラットフォーム上で横並びにリストされることになり、タイプの異な る施設同士の価格比較が難しくなって、レートパリティーの維持が困難になる と言っている・・・と理解しました。しかし「(Airbnb では)、ゲストが施設の 真のコストを判断できない不明瞭なプライシングの環境が存在する」とはイマ イチ良く理解できませんでした。Airbnb が最近導入したホストオンリーのコミ ッションモデルであれば、OTA のモデルと近似するのですから、そんなことに はならない、のではないでしょうか?
 

 

Airbnb が上場して・・・顧客獲得コストが上昇・・・ホテルの直販志向を強 くさせることになるが・・・一方でパリティー破りの悪役である格安販売のホテ ルオンリーの業者が増加するデメリットも存在する」とも言っています。しか し、ホテルにとっては、Airbnb のホテル販売開始によってチャネルがそれだけ 増えるので(OTA の中抜きのチャンスが生じるので)良いことである、と考え るのは間違っているのでしょうか?ホテルオンリーのパリティー破りは、 Airbnb とは関係のない別の次元の話では。「Airbnb のコミッションが、将来値 上げされる可能性もある」と言っていますが、EXPEBKNG との対抗上、こ の大手 OTA2社を上回ることにはならないのではないでしょうか。Airbnb の 多角化戦略は、「焦点が合っておらず・・・会社(Airbnb)は衰退する可能性が ある」とも言っていますが、ホームシェアからホテル販売を開始して、OTAHotelTonight を買収し、OYO に投資し、そしてタビナカの Experiences プロダ クトを開発して EXPEBKNG に競争を挑むのは、まさに Airbnb総合旅行 会社になるという大いなる経営ビジョンであると考えるべきだと思います。 この記事の著者(OTA Insight, Chief Commercial Officer)は、Airbnb に対して かなり否定的であるようです。中小の独立ホテルにとっては、そもそもパリティ ーに縛られたくない筈ですから、Airbnb がパリティー維持を困難にしてくれる というのであれば、これは歓迎すべきことではないのでしょうか。最後に「ホテ ルは、ますます複雑化する流通を制御することができない。ゲストが他では取得 できない並外れたエクスペリエンスを提供することに最善を尽くし続ける必要 がある」については全く同感です。 

 

恒例のメアリー・ミーカーの「インターネット・トレンド 2019」が発表されま した。「12. メアリー・ミーカー、インターネット・トレンド発表」
この 333 枚のスライドでは、日本の企業は Sumitomo MitsuiLINEMIXI の たったの3社が言及されているに過ぎません。中国は独立した章(11China) で 30 ページ以上が割かれています。日本のインターネットテクノロジーの弱さ が見て取れて、とっても悲しいことです。(編集人)