海外事情 8月14日掲載

フォーカスライトJapanでは、Tnooz (tnooz.com) 並びにTravel Weekly (travelweekly.com)を含む海外主要旅行業界誌から、面白そうな業界ニュースを選別し日本語に意訳して、トラベルジャーナル(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。この「海外事情 アーカイブ」では、TJのコラムに掲載したしたニュース以外の記事を、TJコラム発行日の3日遅れでアーカイブとして掲載しています。

海外情報 814

 

Ø   ホテルのアマゾン化に商機

Ø   アマデウスが地上輸送予約

Ø   航空会社選定にWi-Fi影響

Ø   米ホテル、取消規定を厳格化

Ø   インターコンは24時間前

以上はトラベルジャーナル814日号をご覧ください

 

Ø   イージージェット、欧州本社移転

 イージージェット(U2)がオーストリアで航空運送事業許可(AOC)を申請した。BREXITに対応するために、本社をオーストリアの首都ウイーンに移転する模様である。オーストリアAOC取得後のグループ組織は、イージージェット英国(U2)、イージジェットスイス(DS)とイージージェット欧州(VIE本社)となる。U2にとってEU企業資格はマストである。同社の年間7,500万人の半分はEUからの旅客である。U2は、EU域内にA320型機100機を駐機させ4,000人を雇用している。AOC取得後は、110機をオーストリア登録機とする計画だ。U2は、現在 260機のフリートにより31カ国138空港を結ぶ870路線を運航している。(ATW 7/14 goo.gl/ksHHJs)

 

 

Ø   ブッキングの目的地T&A販売

 ブッキング・コムが、目的地到着後最初の24時間の出来事に関するPRキャンペーンを実施している。ほぼ3人に1人が、旅行の初日に手違いがないか心配しているので、ブッキングは有名なライフコーチや健康専門家と提携してそれらの不安を取り除き、旅行者を早く休暇モードにさせることを試みる。同社の18,000人を対象にしたアンケート調査によれば;

 

    43%が目的地到着後のWi-Fiパスワードの入手が最も重要と言っている、

    27%が目的地到着時のソーシャルメディアへの写真の掲載を欲している、

    25%が初日に目的地のレストランの口コミを、10%が仕事のEメールをチェックしている。

 

 ブッキングは、宿泊よりも旅行全体に注目して、まだ小規模であるけれども、既に宿泊を予約した人々に対して、旅行出発前の目的地のアクティビティーをアップセリングする。目的地のツアー、レストラン予約、アトラクション切符販売は、オンライン旅行市場における数少ない未開拓の分野だ。いくつかの大手が事前予約販売を試みているが、以前としてオフライン販売が主流だ。グーグルの17年夏の休暇旅行調査によれば、6人のうち1人(16%)が目的地のほとんどのアクティビティーの手配を済ませている。換言すれば、6人の5人に手配のビジネスチャンスが残っていることになる。OTAは、旅行者のコンタクトや何処に何日間滞在するかを含めた顧客のプロフィールを蓄えている。宿泊施設プロバイダーが、目的地T&A市場に直接参入するは時間の問題だ。ブッキングのPRキャンペーンがどれだけ消費者雑誌に採用されるかわからないが、時宜を得たものであることには間違いない。(TN 7/17 goo.gl/YTHBJZ)

 

 

Ø   トラポのモバイル再予約

 トラベルポートが、航空便スケジュール異常時のモバイル再予約可能にする“Resolve”を開発した。このResolveは、再予約機能に加えてホテル予約変更やミールクーポンなどのイレギュラー発生時点に必要となる全ての再手配を迅速かつスムースに支援する。また、航空会社に対して事前のイレギュラー対応の予想(例えばイベント開催による宿泊施設のタイトな空室状況など)を通知することができるほか、イレギュラー関連費用についても分析する。このテクノロジーはトラベルポート研究所アクセラレーターが考案。一方アマデウスは、昨年、Schedule Recoveryテクノロジーを開発した。アマデウスによれば、イレギュラーにより発生する費用は600億ドルに上る。(TN 7/17 goo.gl/yCYvHZ)

 

 

Ø   最大付帯サービス運賃収入はFFP

 CarTrawlerがスポーンサーしたIdeaWorksによる138航空会社の16年航空付帯サービス運賃収入調査によると、easyJet20億ドル弱)とRyanair14億ドル)が、FFPを持たない航空会社の部門で最大付帯サービス運賃収入を達成した。FFP収入を含む総合計では、ユナイテッド(62億ドル、FFP収入構成比48%)とデルタ(52億ドル、FFP52%)が最大航空会社。easyJetの収入のほとんど半分(47%)は手荷物運賃で、それ以外の多く(26%)はブランド運賃からの収入が占める。付帯サービス運賃収入の旅客収入に対する比率では、米ULCCUltra LCC)のSpirit, Frontier, Allegiance40%以上で上位を独占、Wizz Air39.4%)、Ryanair26.8%)、Jet226%)が続く。1人あたりの付帯サービス運賃収入でも、米ULCC 3社がトップを占める。(TN 7/18 goo.gl/VVsKLQ)

 

 

Ø   エアビー、1億人顧客獲得間近

 エアビーが、10年足らずで数千万人の旅行者用の短期アパートと部屋の賃貸のためのグローバルマーケットプレイスを作り上げた。人気が継続して上昇しているので、ホテル業界に大きな脅威を与えている。今年に入ってから既に5千万の“ゲスト・アライバル”(宿泊日数に関係ないユニーク宿泊客数)を記録、このまま行けば、前年8千万を超過して17年には1億人を達成するだろう。そして、このモーガンスタンレーの昨年末のレポートは、レジャー旅行者のおよそ25%がエアビーを少なくとも1回は利用すると予想されている。16年はレジャー旅行者の19%が利用した。法人旅行者の利用は、昨年の18%から23%に増加するとみられている。5,500億ドル(約60兆円)の市場規模を誇るホテル業界に対する脅威がどうなるかが業界の最大関心事だ、昨年のエアビー利用者の半分は、伝統的ホテル滞在からエアビーに乗り換えると言っている。米宿泊施設のルームナイトの70%は法人旅客で構成されるのだから、一層多くの法人旅行者需要を取り込まなければならない。エアビーは彼らのニーズに応えるとともに「Business Travel Ready」のリスティングを増加させる必要がある。グーグル検索トレンドでは、今やエアビーは既にマリオットやエクスペディアなどの大手チェーンやOTAと肩を並べる。しかし310億円の価値を持つ企業に成長したといえども、ホテル業界の規模にはまだ遠く及ばない。不動産サービス企業CBREによれば、エアビーのシェアは客室供給で約6%、需要で7%、収入で7%となる。(recode 7/19 goo.gl/tf77qk)

 

 

Ø   ビーマイゲスト資金調達成功

 アジアのツアー&アクティビティー(T&AB2Bサイト“ビーマイゲスト(BeMyGuest)が S$850万ドル($6.2 Million)にのぼる第1回の資金調達に成功した。BMGCトリップやヤトラなどのアジア地区の多くの大手OTAT&Aコンテンツを提供、総販売額S$100百万の売り上げ達成を目指している。BMGのサイトでは、合計で500の流通パートナーが、900の目的地の4,500以上のサプライヤーにアクセスすることができる。BMGは資金調達に加え研究所を立ち上げた。この研究所は、サプライヤーと流通業者のAPインテグレーション、Eチケッティング、収入管理などのツールとサービスへのアクセスを支援する。フォーカスライトによれば、アジアのT&A市場は$450億で、オンライン販売比率は10%(TN 7/19 goo.gl/m5wcqP)

 

 

Ø   米国法人旅行

 グローバル法人旅行協会(GBTA)の「米法人旅行経済インパクト報告書」によると、16年の米法人旅行消費額は51,440万回の国内出張旅行により4,240億ドルの支出となった。米法人旅行業界は、740万人の雇用と1,350億ドルの連邦税収を生み出している。GDPに対するシェアは、約3%で自動車産業にほぼ匹敵する。法人旅行市場の浮き沈み 1%は、米国雇用者740万人、GDP 55億ドル、賃金33億ドル、税収1,350億ドルの増減に影響する。上記の直接的アウトプットに加え、間接的経済効果1,320億ドルを稼ぎ出している。一回あたりの出張費は、国内と国際の両方で日帰りを含み520ドルとなり前年同期比2.2%下落した。その内訳は宿泊費163ドル、交通費180ドル、飲食費94ドル、その他83ドル。目的別では、セールスコール、顧客サービス、政府や軍隊の移動、建設や修理の単発的出張が約半分を構成し、28%がグループ旅行、25%がブレイジャー。40%近くが1~2泊、3~4泊が22%5泊以上は14%で、伝統的宿泊施設滞在が42%、シェアリング経済施設あるいはB&Bのような代替宿泊施設が18%となっている。この報告書はアメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベルとの提携により実施された。(TN 7/19 goo.gl/oTrqgL)

 

 

Ø   共有経済、22年に44兆円

 ジュニパーリサーチは、私的所有物のシェアリング・エコノミーが22年には402億ドル(約4.4兆円)に達すると予測している。現在の186億ドルの2.2倍となる。エアビーの他にも、エクスペディアのHomeAwayや中国の途家などの新興企業が存在するが、このレポートは触れていない。同じようにUberの他にもBlablacar, Lyft, Didi Chuxing, Ola, Grabが存在する。この調査のシェアリング・エコノミー市場規模の大きな部分は、Deliverlooなどのシェアー・ロジスティックスから発生している。北米市場が22年収入予測の半分を占める。

 一方プライスウオーターハウスは、彼らの定義によれば、シェアリング・エコノミーの取引は、英国だけで25年に1,250億ポンド(約18.5兆円)になると予測している。この取引は、プラットフォーム・プロバイダーの180億ポンドの英国収入を引き出す。これらの異なるデータが示す通り、シェアリング・エコノミーの規模は莫大なものであることは明らかであるが、その定義はまちまちであり明確な世界基準があるわけではない。ジュニパーでは、シェアード・ロジスティックを使用しているという理由でAmazon Primeをシェアリング・エコノミーに含める一方で、シェアリング・エコノミーの主導者であるEtsyCEOの事業は別にするなどこのセクターの定義が不明確である。(TN 7/24 goo.gl/1uTNDH

 

 

Ø   DL、指紋認証搭乗券導入

 デルタ航空が、搭乗券に変えて指紋認証による搭乗手続きサービスClearDCA空港で導入する。DLのスカイマイルFFP会員でClearに登録した旅客が対象となる。DLは、昨年世界で初めてRFID手荷物タッグを開発、顧客に自分の預けた手荷物のリアルタイムの追跡を可能にした。また、手荷物ドロップKioskに顔認証システムを導入している。(travelmarketreport.com 7/25 goo.gl/5pyRbK)

 

 

Ø   トリバゴ、収入管理ツール強化

 トリバゴが、同社のB2B収入管理ツールRates Insightを強化して、ライバルホテルの料金に加え需要パターンもモニターできるようにした。またローカルイベントのカレンダーを含めることにより、需要変動予想に伴う価格調整を可能にした。価格と需要は単一ダッシュボードでモニターが可能。このツールのデータは、250の第三者予約サイトとホテル直販サイトから抽出する。(TN 7/25 goo.gl/zKvXow)

 

 

Ø   タクシーAppゴールドラッシュ

 タクシーAppのゴールドラッシュが継続している。東南アジアのGrab25億ドルの資金調達を実施する。中国市場を席巻している滴滴出行(Didi Chuxing)と日本の巨大投資企業ソフトバンクが、このうちの20億ドルを出資する。これでGrab12年の創立以来34.4億ドルを資金調達したことになる。Grab7ヶ国65都市で運営、100万人以上の運転手を抱え、そのAppダウンロード回数は5,000万回にのぼり、1日あたりの利用回数は300万回。滴滴が今年4月に55億ドルを調達、合計130億ドルの資金を掻き集めたことに比べれば、Grabの資金調達は極めて小さい。滴滴の1日あたりの利用回数は2,000万回。その一方でソフトバンクは、インドのタクシーApp Olaに対する出資の減損を余儀なくされている。(TN 7/26 goo.gl/e8Hpch)

 

 

Ø   エクスペ、インドネシアOTA出資

 Expediaが、インドネシア最大手OTA Travelokaの少数株を3.5億ドル買収した。両社は、ホテルとシェアリングで協業する。Travelokaは非上場企業で、昨年5億ドルを調達、東南アジアの特にインドネシア、タイ、ベトナムに展開している。東南アジア地区におけるその他のOTAには、プライスラインのAgodaTiketが存在する。Expediaは、11年にAirAsiaとの合弁企業に出資、15年には出資比率を75%にまで高めた。CEOFerry Unardiは、29歳の新進気鋭の経営者。(Skift 7/27 goo.gl/XpkRoC)

 

 

Ø   DLAF/KLM10%取得

 DLAF/KLMVSが、大西洋路線で3社ジョイントベンチャー(JV)を立ち上げる。先ずDLAF/KLM10%を約3.75億ユーロで取得、その後18年にAF/KLMVS31%2.2億ユーロで取得する。DLは、すでにVS49%を取得済みでDL+VSの大西洋路線JVを運営している。このJVとは別に、中国東方航空(MU)もAF/KLM10%を買収する。この結果DLMUAF/KLM出資は合計7.51億ユーロになる。DLは、MU3.2%を取得済み。AF/KLMの第1四半期決算は2.16億ユーロの純損を計上。DL, AF/KLM, MUはスカイチーム・アライアンスのメンバー。この3JVが当局より承認されれば、大西洋路線で両岸の強固なハブであるLHR, CDG, AMS, JFK, ATL5拠点を抑えた1日あたりおよそ300便を運航する最大JVが誕生することになる。(ATW 7/27 goo.gl/CFbbZs)

 

 

Ø   アマデウス好調

 アマデウスの上半期決算が、収入2,490.7百万ユーロ(前年同期比9.5%増)EBITDA利益998.9百万ユーロ(10.1%増)の増収増益となった。収入の内訳は、流通部門が16億ユーロ(7.6%増)、IT部門が855.2百万ユーロ(13.3%増)であった。この好調な決算は、昨年末のNavitaireNew Skyシステム買収と5月のWNAlteaシステム移行が貢献している。予約数はエアーが29,520万回(+5.7%増)、ノンエアー3,320万回(+5.8%増)であった。旅客数は75,380万人(20%近く増)となった。特にWNAltea移行による影響は大きく、北米の旅客数は第2四半期で40%増となった。GDS世界シェアは43.6%43.2%)であった。(Amadeus 7/28 goo.gl/fcqSzW)

 

 

Ø   トラベルズー第2四半期決算

 トラズーの第2四半期決算は、収入1,660万ドル(前年同期比7%減)、営業利益300万ドル(23%減)の減収減益となった。会員数は、2,930万人に3月末より20万人以上増加した。地区別内訳は、北米1,740万人、欧州840万人、APAC 360万人。APACの今後の販売増に注力すると言っている。第3四半期の予想も芳しくないが、パーソナリゼーションのアップグレード、ロヤルティースキームなどの強化に加え、より良い特別販売とPRキャンペーンに努力する。(TN 7/28 goo.gl/vqibPC)

 

 

 

 

+++++     +++++    +++++

世界の航空及びツーリズム最新ニュース

 最新ニュースはこちらからご覧

 頂けます。

 

■8月17日

Airberlin files for bankruptcy as Etihad stops funds

 

 

■8月13日

 

International travel to the US slumps for first time since 2009

 

     好評発売中!

日本のオンライン旅行市場調査
       第3版      

 

ニュージーランド航空 - A Fantastical Journey of New Zealand - New Zealand flights - Where we fly - Plan

New In-flight Safety Video | Singapore Airlines