海外事情

フォーカスライトJapanでは、Tnooz (tnooz.com) 並びにTravel Weekly (travelweekly.com)を含む海外主要旅行業界誌から、面白そうな業界ニュースを選別し日本語に意訳して、トラベルジャーナル(TJ)の隔週コラム「FROM THE WORLD/海外事情」に掲載しています。この「海外事情 アーカイブ」では、TJのコラムに掲載したしたニュース以外の記事を、TJコラム発行日の3日遅れでアーカイブとして掲載しています。

TJ海外事情 219日号

 

Ø  アメックス、AIアプリ買収

Ø  バイパーループが主流に

Ø  ATPCO、航空予約のOTA買収

Ø  グーグル、航空検索に新機能

Ø  DLAA、乗客の再予約で提携

以上のニュースは、トラジャル219日号をご覧ください。

 

Ø  艺龙と同程が合併

 TongCheng Tprism同程旅游(Ly.com)の子会社Tongcheng NetyworkeLomg艺龙と合併しTongCheng-eLongとなった。ユーザー数2億人を誇るモビリティーとホテルの大手旅行サービスプラットフォームとなる。TencentCtripが大株主。WandaCtripOceanLinkを含むその他の株主もこの合併を支援している。合併前の取扱高は両社合計で1千億元。(Chinatravelnews 12/29 https://goo.gl/oAAfvp)

 

Ø  米インバウンドで異変

 116日、U.S. Travel Associationを含む米旅行業界10団体が、トランプ政権に対して友好的な査証と国境セキュリティー政策を要求する「Visit U.S. Coalition」を編成した。15年以来、世界主要旅行目的地12カ国の中で、米国とトルコの2カ国のみがインバウンド旅客が減少している。先週、米商務省は昨年11月までの1年間で(インバウンドの)旅行者支出が3.3%低下したと発表した。これは46億ドルと4万人の就労機会の損失となる。国際長距離旅行の米国シェアは15年の13.6%から昨年11.9%に低下した。U.S. Travel Associationによれば、このシェア減少は、740万人と322億ドルの損失に匹敵する。(長距離訪問者は18泊と4400ドルを消費する)新たに編成された連合は、国境と旅行の安全を強化しつつインバウンド旅客を増加させるという2つの目的の両立を政府に訴えると言っている。(Bloomberg 1/17 https://goo.gl/hU9TRv)

 

  

Ø  トラベルポートのツール

 250社以上の航空会社が、トラベルポートが開発したRich Content and Brandingマーチャンダイジングツールを使っている。航空会社ブランド運賃や付帯サービス運賃を販売するこのツールは、航空会社のイメージ・商品説明・ブランディングと販売メッセージを、自社サイトで表示するのと全く同じ方法で旅行会社にも提供することを可能にする。旅行会社におけるブランドイメージの統一と、自社商品の差別化と、より良いサービスとアップセリングができることになる。Travelportは、先月、IATA NDC Level 3を獲得した最初のGDSとなった。(PhocusWire 1/22 https://goo.gl/B2G8oS)

 

Ø  TUIの旅行計画プラットフォーム

 TUIグループがデジタル旅行計画プラットフォームのUtrip(本社:米シアトル)と提携して、TUI顧客2000万人のパーソナルな旅行パッケージの組み立てを支援する新たなパイロットプログラムを立ち上げた。AIと目的地スペシャリストと人間的体験を組み合わせたUtripのテクノロジーをTUIのオンラインプロダクトに統合し、顧客のエクスペリエンスの向上と最適な旅行計画を提案する。英語を話す旅行者は、食事とかアートとか文化とかショッピングの自分の嗜好に合わせて、ニューヨーク・カンクーン・テネリフェ・プンタカナのパーソナルなエクスカーションとアクティビティーを検索することができる。UtripのメタデータとアルゴリズムをTUIの膨大なエクスカーションとアクティビティーのコレクションに統合し、より良いパーソナリズドした旅行計画支援とオンライン販売のコンバージョン向上を目論む。(PhocusWire 1/23 https://goo.gl/PT3sCC)

 

 

Ø  モビリティーセクター投資

 投資家がモビリティーセクターに継続して投資している。空港ハイヤーサービスのBlacklane(本社ベルリン)が、シリーズDの資金調達で過去最高の4000万ドル(推定)を調達した。この資金は、新市場開発(特に中東と北アフリカ)と、1710月に買収したSolveのインフラとインベントリーをベースに開発されたグローバル空港コンセルジュサービスBlacklane PASSに充当される。既存投資家のDaimler Mobility Servicebtov Partnersに加え、AlfahimUAEコングロマリット)が新たにこの投資に参加した。

スペンのCabifyの親会社Maxi Mobility1.6億ドルを調達し企業価値を14億ドルとしたと広く報道された。Cabifyはスペインとラ米に展開するタクシー(プレミアムハイヤー)アプリ。一方、滴滴(中国)はブラジルの99の支配株を獲得した。ブラジルはUberにとって2番目に大きな世界市場である。楽天はCabifyの主要株主、ソフトバンクはUberの筆頭株主となった。(TN 1/24 https://goo.gl/s5LNPt)

 

 

Ø  Ctripのツアー&アクティビティー

 17年のT&A市場投資は活況であった。11GetYourGuide$75M7ヶ月間2回の資金調達でKlook(香港)が$90M、それ以外にもBeMyGuest(シンガポール)とTiqets(蘭)が合計で$200Mを調達した。中国OTA CtripOverseas Things To DoTTD)部門が、最近のBig Bus Tours(英)との戦略的提携で、Big Bus Toursが運営する世界19主要都市の乗り降り自由な観光バスツアーの市場に参入した。TTDは主に空港送迎輸送サービスとBig Bus Toursを含む都市観光バスツアーの2つの目的地輸送サービスを提供する。Big Bus Toursでは北京語を含む26言語の録音された音声ガイドを提供する。(TN 1/24 https://goo.gl/JtN2RD)

 

 

Ø  社会的意識中心の旅行ガイド

 経済よりも社会的意識を重視する旅行ガイドアプリ Spotted by Localsが今週最新版のアプリをリリースした。このガイドは、目的地に住むローカルが中心になってコンテンツを提供する。AndroidiPhoneに対応する新アプリは、スピードが速くなりユーザーが訪れた場所を地図上に追加し、ガイドに掲載されていない場所をハイライトする新機能を備えている。この他にもキーワード検索やローカルによる提案の最新版を見つけ出すことができる。17年の終わりに米国と欧州中心に250万人のユニークビジターを抱え、アプリは30万回ダウンロードされた。2月までに70都市のガイドを提供する。ユーザーは20歳〜40歳の同一都市に2回〜3回も訪れているフリークエントトラベラーに偏っている。18年にはユーザーと収入を40%増加させることと中東や東欧への展開拡大を計画している。Spotted by Localsは、旅行需要の多寡によって展開都市を拡大するのではなくて、展開都市に訪問者を増加させることを最優先している。つまり経済価値よりも目的地訪問需要を創造して、その目的地経済に貢献するという社会的意識の増加を優先させているユニークなアプリ。10年前創立のこの会社は、外部資金を一切利用せずあくまで自己資金による事業運営を継続させている。(TN 1/24 https://goo.gl/v3qhj2)

 

 

Ø  エアビーCEO22世紀企業計画

 Airbnb CEO Brian Cheskyが、115日に今後100年の企業ビジョンに関するアウトラインを記したオープンレターを発表した。同時にAMEX CEO Kenneth Chenaultを取締役に指名した。この公開書簡でCheskyは「infinite time horizon(無限時間領域)を視野に入れて、より大胆に、そして事業運営により責任を持ち、継続して変化する会社にする」と述べている。新取締役の使命は、この将来ビジョンに向けた18年に実施するワンステップだと言っている。そして222日のイベントで、「無限時間領域で自立する幾つかのエアビーのサービスを徹底的に改善し、ホストが導く世界を強化するための第2幕を発表する」としている。そのイベントではエアビー初の年次財務状況も報告される。Cheskyの公開書簡はhttps://goo.gl/8ftwPeを参照。(PhocusWire 1/25 https://goo.gl/9yM9MF)

 

 

Ø  自動運転車と旅行

 Blockchain, AI, AR, VR, voice UIなどの新技術についてはたいそう注目されているが、自動運転と旅行についてはほとんど触れられていない。地上輸送手段と旅行は切っても切れない関係にあるので、自動運転が実現すれば様々な影響が旅行業界にも生じるだろう。そしてモビリティーに限らず、それと密接に関連するホテル、空港、アトラクションにさえ大きな影響を受けるだろう。例えば:

  旅行者のオンディマンドのパーソナルなツアー造成が、都市観光バスツアー業者に影響する

  自動運転車による宿泊旅行により、ローカルツアオペレーターの業務が影響を受ける

  自動運転車を手配する仲介業者が誕生する

  OTA経由の旅行者自らの手配がさらに進む

  自動運転車で送迎するホテルの選択が増える

  ホテルのコンセルジュで自動運転車を販売する

  駐車場スペースが不要になる結果、そのスペースの他目的利用が増える

(PhocusWire 1/26 https://goo.gl/JtkNTY)

 

 

Ø  CheapAir航空運賃検索 

 CheapAirが航空便検索インタフェースを、運賃と付帯サービス運賃とアメニティーを並べて表示して比較できるようにアップグレードした。CheapAirは、1日あたり約1200枚の航空券を販売している。WNDLは取引していない。 

 

(PhocusWire 1/29 https://goo.gl/JQ623D)

 

Ø  中国旅行市場

  グローバル企業動向のニュースでは、

過去2週間で、Priceline、無印、Ctripが、中国旅行市場でそれぞれ異なる動きを示している。Pricelineは、過去数年間にCtrip7.5億ドルを投資した後、顧客データを一層集めてより良いオファーとパッケージをユーザに提案する。Ctrip International Car Serviceは、世界の100都市の120空港における新たな空港送迎サービスをSkyscanner経由で提供すると発表した。Ctrip Gourmet Listは、Ctripのモバイルアプリのユーザーに北米の数万のレストラン予約機能を提供するためにPricelineOpenTableと提携した。MarriottCEOは、同社のオンラインプラットフォームに、台北・香港・マカオを独立国として誤って表示したことを謝罪した。同じような誤記について、DLやその他のグローバルブランドも謝罪した。日本の家庭用品小売販売のMuji(無印)が豪華でも格安でもないホテルプロジェクトを深圳でオープンした。このMuji philosophyは、1145~385ドルで客室を提供し、宿泊客に歯ブラシやランプやベッドの無印商品の販売を試みる。

 

  旅行統計ニュースでは、

Mintel researchが、2017年の中国テーマパーク市場が推定395.45億元(60.79百万ドル)に達したことを明らかにした。平均年率17.7%で成長し22年には892.39億元になると予測している。China National Tourism Administrationによれば、中国の旅行業界が8.77兆元(1.35兆ドル)の規模となりGDP11%に貢献。国内旅行は5.05兆元で18年の国内旅行は55億回と予測されている。18年のインバウンド旅客数は14200万、海外旅行者数は13400万と予測。17年の中国法人旅行市場規模は1587億元(243億ドル)で前年比8.4%増加した。18年は9.6%増の1740億元と見込まれる(Ctrip Corporate Travel Management)。2017 Ctrip Hotel White Paperによれば、中国ホテルのオンライン需要は166月から176月の間に28.8%増加した。宿泊料金は横這い。12ヶ月間の国内ホテルの販売ルームナイトは28.8%増であった。最近数年間で中国消費者行動が劇的に変化している。間際予約が増えているのだ。同日予約が半数、1日〜3日前が26%1週間前以上が13%となっている。

 

  キャピタルマーケットでは、

WeChatを通じてホテル顧客に販売ソリューションを提供している直販スペシャリストのZhiKeTong Technology(北京)は、17年に1億元の資金調達に成功。中国レジャー旅行会社Tuniu(途家)は今後12ヶ月以内に1億ドル相当の自社普通株購入を発表した。フィンテックプラットフォーマーのBlackFish(南京)は、9.5億元のシリーズA資金調達を実施した。中国初の公認グリーンエネルギーの配車サービスCaocao Carが、10億元の資金を調達し企業価値を100億元とした。(TN 1/29 https://goo.gl/6B5qwW)

 

Ø  Busbud1100万ドル調達

 高速バスBusbud(加モントリオール本社)が第2回目となる資金調達ラウンドで1100万ドルを調達した。このラウンドは、iNovia Capitalがリード投資家となり、既存投資家のReal Ventureに加え、新たにTeralys, Claridge and Plaza Ventureが参加した。このうちClaridge, iNovia and Teralysは、Aibnb1年前に買収したバケーションレンタル市場Luxury Retreatsに対する投資実績を有している。またこの最新ラウンドには、ExpediaCEOErick Blachfordと凡欧州OTAeDreams Odiegoの元CTO/COO Philippe Vimardが参加。Busbud1300以上の提携オペレーターを保有する世界最大マーケットプレイス。この市場は、航空旅客数よりも大きな需要を持つ市場である。(TN 1/30 https://goo.gl/Lyzr34)

 

 

Ø  エアビー体験に500万ドル

 エアビーがExperiencesプラットフォーム強化に500万ドルを投資した。同社のツアー&アクティビティー事業を、米国の200以上の都市に展開するための資金となる。現在Experiencesは、世界の50都市で米国の1000を含む4000のアクティビティーを提供している。16年のプラットフォーム立ち上げ以来、予約数は大幅に増加し17年の実際の体験数は5倍も増加した。この投資は、エアビーのエンドツーエンド旅行体験の実現を一歩前進させる投資。航空便検索や独立ホテルのリスティングへの導火線となるか。(PhocusWire 1/30 https://goo.gl/61TBDo)

 

 

Ø  FB、暗号通貨の広告掲載禁止

 フェイスブックが新広告規約を発表、Bitcoinを含む暗号通貨・バイナリーオプション・ICOInitial Coin Offer=新規暗号通貨公開)の全ての広告掲載を禁止した。新規約は「このようなプロダクトやサービスは誤解を招き、あるいは虚偽を含む行為と頻繁に関連している」と述べている。(PhocusWire 1/31 https://goo.gl/EYq7zQ)

 

 

Ø  エアビー、18IPO否定

 次世紀の企業ビジョンのアウトラインを発表した直後に、エアビーがCFO辞任と18IPOは実施しないと発表した。同時にCOOBelinda Johnsonが指名された。(PhocusWire 2/01 https://goo.gl/tbEw9p)

 

 

Ø  機内Wi-Fi

 航空検索のRoutehappyによると、世界の82航空会社が機内Wi-Fi接続サービスを提供している。これは有効座席キロ(ASK)ベースで43%となり17年より10%増加した。米国航空会社の普及率85%(ASKベース)がリードしている。米国以外の航空会社は32%だ。DL, AA, EKが先頭に立っている。Icelandair, WN, VSでは100%Wi-Fi品質も向上している。家庭の接続と変わらないBestランクが16%、メディアストリーミングに制限があるBetter57%、最下位のBasic(基本的ブラウジングのみ)が27%となっている。(TN 2/01 https://goo.gl/TVirG7)

 

 

Ø  セーバーの新宿泊コンテンツ

 Sabreが、今年末までに新たなホテル検索Content Services of Lodgingを立ち上げる。Bedonline, TravelBound, Expedia Affiliated Networkと連携し90万以上の宿泊在庫をリストする。EANから35万、Bedonlineから17万の在庫情報を集め、TravelBoundからは5万件のホテルの体験を集積する。この新たな宿泊施設ソリューションはSabre APIを含み, Sabre Red Workspace, GetThere, TripCaseに統合される。(PhocusWire 2/02 https://goo.gl/UFWdUR)

 

 

 

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